第7回 LT

しゃけ(@pggm)
一般意志2.0




• 著者:東浩紀
• 2011/11/22発売
一般意志2.0
1. ルソーの提唱した「一般意志」
2. 情報技術の発展
3. 上記二つを軸にした新しい社会の可能性
ルソー
• 「社会契約論」の著者(1712〜1778)
社会契約論
• 個人のための社会のあり方を論じている
 – ひとは自由で孤独な存在として生まれた。そ
   の状態は維持できなくなり、集団生活を行い
   社会を作らざるを得ない。これを社会契約と
   呼ぶ
 – 社会契約とは人民ひとりひとりが「自分の持
   つ全ての権利とともに自分を共同体に譲渡す
   ること」である。その結果、個人の意志の集
   合体である共同体の意志、「一般意志」が生
   まれる
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%A5%91%E7%B4%84%E8%AB%96
一般意志



共同体の
 意志



 社会

 契約


人民
僕と契約して一般意志を生んで
      よ
一般意志と政府の関係
• 政府は人民と一般意志のあいだの、相互
  の連絡のため設けられ、法の執行や社会
  的自由を維持するための中間団体




   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%A5%91%E7%B4%84%E8%AB%96
一般意志



共同体の            代行機関
 意志



        社会
                 政府
               (統治機構)

契約

              立法、行政
人民            等
一般意志の定義
• 人民の総意
 – 全体意志(≒世論)とは異なる
• 一般意志はつねに正しく、つねに公共の
  利益に向かう
 – 利己心を捨て、一体となった人民の意志
一般意志の再定義
• ルソーは一般意志をある程度数理的に定
  式化できると考えていた
 –例
  • 政府は一般意志と人民の間の調整機関だから、一
    般意志:政府と政府:人民の比率は同じがよい
      – 人民が1万人なら政府は100人
      – 「全体意志は特殊意志の単純な和にすぎない。しかし一
        般意志はその単純な和から『相殺し合う』ものを取り除
        いた上で残る『差異の和』として定義される」
• 東(著者)の拡大解釈
 – 一般意志は数学的な存在である
情報技術の発展
Webサービス利用の拡大
• Twitter
  – 1日あたり2億ツイート
• Facebook
  – ユーザ数8億人
• スマートフォン普及率
  – アメリカ30%   (※日本6%)




• ネット上の総データ量は500万TB以上
一般意志2.0
• 一般意志とはデータベース
 – 我々の行為と欲望はデータに記録されている
    • 総記録社会
 • データの蓄積こそが一般意志を生む
一般意志2.0=データベー
       ス


      共同体の
       意志



    ITインフラ

      利用


     人民
新しい社会の可能性
• 一般意志が情報技術により実現できれば、
  現在の民主主義でなくてもよくなる
 – 直接民主制でなくても間接民主制でなくても
   よい
 – 無意識民主制
一般意志2.0=データベー
       ス


共同体の             代行機関
 意志



       ITインフラ
                政府2.0
                (統治機構)

行動

            立法、行政
人民          等
政府2.0
• 今までの政治のやり方に、データベース
  (≒一般意志2.0)を活かす手法を著者は
  提案している
代行機関が政策
           を決定




          双方の
          良い点      データベー
有識者による    を抽出
  熟議                 ス
AKB48で考える
一般意志48=データベース


共同体の        代行機関
 意志



          秋本康&電通
          (統治機構)


 行動
          握手会等
          サービス
我々
一般意志2.0
一般意志48
 終わり

Presen ippanishi public_20111126