EWD 3トレーニングコース#2 EWD 3の概要
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EWD 3トレーニングコース#2 EWD 3の概要
- 1. EWD 3 トレーニング・コース #2 EWD 3 の概要 M/Gateway Developments Ltd. Rob Tweed 訳: 日本ダイナシステム株式会社 嶋 芳成
- 2. EWD 3 設計の目的 • EWD.js 独立した部品にモジュール化すること • 一枚岩的な稼働環境ではない • 部品のビュッフェから、混ぜて組み合わせる • 他のモジュールと相互運用可能 例えば Express • CachéやGT.Mにコアが依存しない • これらは単に選択可能なデータベースである • そのために、 • 最新のJavaScript技術を用いるようにコードを書き換える • 部品の性能を最適化する • APIを標準化し、完全にイベント駆動とする
- 3. EWD 3 の核となる部品 • ewd-qoper8 • 非常に高性能な Node.js メッセージ・キュー • マスター Node.js プロセス: • キューと配布機構 • 永続的なワーカー Node.js プロセスのプール • これらのプロセスが、キューに置かれた要求を処理する • マスター・プロセスのAPI • this.addToQueue(messageObject) • メッセージをキューに置く • this.on(‘response’, function(responseObject,workerPid){…} • ワーカーからの応答に対するハンドラー
- 4. EWD 3 の核となる部品 • ewd-qoper8 • ワーカーがメッセージを処理して何をするか、開発者が決定 • 開発者がワーカー・モジュールを自由に定義する • ワーカーAPI • this.on(‘message’,function(messageObject,send,finished){…} • send(responseObject) • オプション • マスター・プロセスに応答を送信 • ワーカー・プロセスはそのまま • finished(responseObject) • 必須 • マスター・プロセスに最終結果を送信 • ワーカー・プロセスを解放し、利用可能なプールに戻す
- 5. ewd-qoper8 マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス Node.js ワーカー・プロセス Node.js ワーカー・プロセス
- 10. ewd-qoper8 マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス
- 12. ewd-qoper8 マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス メッセージの処理開始 利用不可 worker.on(‘message’, function(messageObj) { //メッセージの処理 });
- 15. ewd-qoper8 マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス 利用不可／処理中 ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス Node.js ワーカー・プロセス 利用不可／処理中 Node.js ワーカー・プロセス 利用不可／処理中 新しいリクエ ストがまだ キューに 残っている ワーカー・プールがすべて処理中で利用不可
- 17. ewd-qoper8 マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス 利用不可／処理中 ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス Node.js ワーカー・プロセス 利用不可／処理中 Node.js ワーカー・プロセス 利用不可／処理中 ワーカー・プールがすべて処理中で利用不可
- 22. ewd-qoper8 は建築用のブロック • それのみでは実際には利用できない • 完全に一般的な、汎用的なメッセージ・キュー • EWD 3 というインフラの核となる部品で、EWD 3 の 他のモジュールがその上に乗る • ewd-qoper8 は、他の EWD 3 モジュールとは独立して 用いることができ、Node.js の他のすべてのモジュールや データベースと統合して用いることもできる
- 23. Express + ewd-qoper8 • Express は、Node.jsの標準的なWebサーバー • REST、Webサービス、対話型アプリケーション • Express は Node.js モジュール • 「ミドルウェア」 を定義することでカスタマイズできる • ewd-qoper8 は、Express のミドルウェアとして構成可 • クライアントから Express にリクエストを送信する • ewd-qoper8 にルーティングする • ewd-qoper8 がそれらをキューに格納し、処理する • ewd-qoper8 は Express 経由で応答をクライアントに返す
- 24. ewd-qoper8 + Express マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス Express HTTP(S) インターフェース WebSocket Socket.io インターフェース addToQueue(req)
- 25. ewd-qoper8 + Express + ewd-qoper8-express マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス Express HTTP(S) インターフェース ewd-qoper8- express ewd-qoper8-express Express への HTTPリクエストに、ewd- qoper8を用いるのを自動化、単純化する Express に特別なルータ関数を追加 app.use(‘/qoper8’, qx.router());
- 26. ewd-qoper8 + Express + ewd-qoper8-express マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス ewd-qoper8 カスタム ワーカー・プロセス Express HTTP(S) インターフェース ewd-qoper8- express ewd-qoper8-express Express の req オブジェクトから作られる メッセージには、ワーカーがバックエンドで処 理するのに必要な全情報が含まれる - Path - method - headers - query - body - その他
- 27. ewd-qoper8 のデータベース依存性 • ewd-qoper8 自身にはデータベース依存性はない • キューはメモリー内 • マスターとワーカーは、単に Node.js のプロセス • オプションとして、永続的なキューを追加可能 • ewd-qoper8-dbq Caché または GT.M を利用してキューを永続化できる
- 28. ewd-qoper8 を Caché と併用する • 別のモジュールを用いる • ewd-qoper8-cache • 通常はワーカープロセスが利用 • cache.node インターフェースモジュールを利用できるようにする • cache.node は、InterSystems社の所有するモジュールで、 Cachéに含まれている • JavaScript／Node.js から次のものにアクセスできる • Caché の外部関数 • グローバル・ストレージ • Caché のオブジェクトやメソッド • JavaScript API は InterSystems社が定義 • 低水準
- 29. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 ewd-qoper8-cahce cahce.node Caché
- 30. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-gtm マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 ewd-qoper8-gtm nodem GT.M GT.M と併用するための同等モジュール David Wicksell氏による cache.node をエ ミュレートする GT.M用の NodeM モジュー ルを用いる
- 31. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 ewd-qoper8-cahce cahce.node Caché 関数
- 32. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー Node.js ワーカー・プロセス カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 ewd-qoper8-cahce cahce.node Caché グローバル 基本的な低レベルのMUMPS中心の API
- 33. JavaScript中心のデータベース・アクセス • ewd-qoper8-cache と ewd-qoper8-gtm は、 ewd-document-store を自動的にインストール • ewd-document-store は、JavaScript 指向の、 グローバル・ストレージ・データベースの抽象化機能 • 「永続的なJavaScriptオブジェクト」 • ドキュメント・データベース • JSONの粒度の細かいストレージ
- 34. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache + ewd-document-store マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store
- 35. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache + ewd-document-store マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル 永続的なJavaScriptオブジェクト かつ 粒度の細かいドキュメント・データベース
- 36. ewd-document-store myDocument = { a: 123, b: { c1: ‘foo’, c2: ‘foo2’ } d: { e1: { f1: ‘bar1’, f2: ‘bar2’ }, e2: { f1: ‘bar1’, f2: ‘bar2’, f3: ‘bar3’ } } } “a” 123 “b” “c1” “foo” “c2” “foo2” “e1” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f3” “bar3” “e1” “d” myDocument
- 37. ewd-document-store “a” 123 “b” “c1” “foo” “c2” “foo2” “e1” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f3” “bar3” “e1” “d” myDocument var f3node = new this.documentStore.DocumentNode(‘myDocument’, [‘d’, ‘e2’, ‘f3’]);
- 38. ewd-document-store “a” 123 “b” “c1” “foo” “c2” “foo2” “e1” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f3” “bar3” “e1” “d” myDocument var value = f3Node.value; // ‘bar3’
- 39. ewd-document-store “a” 123 “b” “c1” “foo” “c2” “foo2” “e1” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f3” “bar3” “e1” “d” myDocument var value = f3Node.parent.$(‘f2’).value; //’bar2’
- 40. ewd-document-store myDocument = { a: 123, b: { c1: ‘foo’, c2: ‘foo2’ } d: { e1: { f1: ‘bar1’, f2: ‘bar2’ }, e2: { f1: ‘bar1’, f2: ‘bar2’, f3: ‘bar3’ } } } “a” 123 “b” “c1” “foo” “c2” “foo2” “e1” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f3” “bar3” “e1” “d” myDocument var docOnDisk = new this.documentStore.DocumentNode(‘myDocument’); var localDoc = docOnDisk.getDocument();
- 41. ewd-document-store myDocument = { a: 123, b: { c1: ‘foo’, c2: ‘foo2’ } d: { e1: { f1: ‘bar1’, f2: ‘bar2’ }, e2: { f1: ‘bar1’, f2: ‘bar2’, f3: ‘bar3’ } } } “a” 123 “b” “c1” “foo” “c2” “foo2” “e1” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f1” “bar1” “f2” “bar2” “f3” “bar3” “e1” “d” myDocument var docOnDisk = new this.documentStore.DocumentNode(‘myDocument’); docOnDisk.setDocument(localDoc);
- 42. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache + ewd-document-store マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル この強力かつ直感的な抽象化機能の には同期アクセスが必要 従って、ewd-qoper8
- 43. データベースの同期アクセスのための ewd-qoper8 • ワーカー・プロセスは、一時にひとつのリクエスト・オブジェ クトしか処理しない • データベース(や他の)入出力にブロッキングが発生して も、他のリクエストの処理には何の影響もない • 各リクエストは独立して処理され、他のワーカーからは隔離 されている
- 44. セッション • EWD 3 によるWebアクセスはステートレス・モデルを 用いている • クライアントからの各リクエストは別々のワーカープロセス によって処理される • クライアントからの一連のリクエストを通して、状態情報 を維持することが通常必要となる • EWD Sessionがその機能を提供する • ewd-session によって Session を生成し維持でき る • Session は、自動的に DocumentNode オブジェクトに 対応づけられる
- 45. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache + ewd-document-store + ewd-session マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル ewd-session
- 46. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache + ewd-document-store + ewd-session マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル ewd-session セッションの格納場所は、DocumentNode オブジェクトに 射影される
- 47. ewd-session の API • sessions.create(applicationName) • 新しいセッションをひとつ作り、指定されたアプリケーションと 関連づける • セッション・トークンを返す • ランダムに生成された uuid 文字列 • sessions.authenticate(token) • このトークンが有効で、期限切れになっていないことをチェック • そのトークンに対応するセッション・オブジェクトまたはエラーを 返す
- 48. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache + ewd-document-store + ewd-session マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル ewd-session var session = sessions.create(‘vista’) session.token を送り返す
- 49. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache + ewd-document-store + ewd-session マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル ewd-session var result = sessions.authenticate(token) 成功すれば result.session を、そうでなれば result.error を返す
- 50. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache + ewd-document-store + ewd-session マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル ewd-session Session オブジェクトは、GlobalNode オブジェクトの拡張 Session特有のプロパティとメソッドを持つ
- 51. ewd-qoper8 + ewd-qoper8-cache + ewd-document-store + ewd-session + Express マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8 Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル ewd-session Express HTTP(S) インターフェース WebSocket Socket.io インターフェース 関数
- 52. 予めパッケージされた上位モジュール • ewd-xpress • EWD.js の主機能を提供する • ブラウザ・ベースの対話的なアプリケーション • WebとRESTサービスをサポートすることも可能 • ewd-qoper8-vistapc • VistA RPC への REST インターフェース • ewd-feder8 • 連合、統合プラットフォーム • ewd-express の拡張 • 軽量の企業規模のサービス・バス機能
- 54. ewd-qoper8-vistarpc マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス ewd-qoper8Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché 及び VistA ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル ewd-session Express HTTP(S) インターフェース インターフェース 関数 REST ewd-qoper8- vistapc シンボル・テーブル 関数 シンボル・テーブル RPCs
- 55. ewd-qoper8-vistarpc • ログイン: (POST) • アクセスし、コードを検定する • XUS サインオン・セットアップ • XUS AV CODE • エラーまたは “挨拶” オブジェクトを返す • もし成功したら： • 新しい Session を生成する • シンボル・テーブルを Session に保存する • DUZなどを含む • RESTクライアントからの直接アクセスはない • Authorizationトークン経由での間接アクセスのみ • Session トークンと VistA の “挨拶” を返す
- 56. ewd-qoper8-vistarpc • ログインしたら、runRPC: • Authorization ヘッダー内の Session トークンを用いる • POST: • RPC 名 • RPC 引数オブジェクト • Session からシンボル・テーブルをリストア • DUZなどを含む • ユーザーが RPC を実行できるかどうかを決定する • 標準のMUMPS側の “通常のビジネス” ロジック • RPC の結果を返す • シンボル・テーブルを Session に保存する
- 57. ewd-feder8 マスターNode.jsプロセス キュー キュー・プロセス または ディスパッチャー カスタム ワーカー・プロセス Node.js ワーカー・プロセス cahce.node Caché ewd-qoper8-cahce ewd-document-store グローバル ewd-session Express HTTP(S) インターフェース 関数 REST / Webサービス クライアント ewd-qoper8 ewd-xpress ewd-feder8
- 65. 応答の集積 { server_1_name: {responseObject}, server_2_name: {errorObject}, server_3_name: {responseObject} }
- 66. インターセプトとカスタマイズ • ewd-feder8 はイベントを発行する • クライアントからのリクエストをひとつ受信したとき • 末端のサーバーのひとつから応答ひとつを受信したとき • 応答を集積して、クライアントに返す準備ができたとき • これらを用いて、 • ewd-feder8 を通した流れをインターセプトできる • ewd-feder8 の振る舞いをカスタマイズできる