社会科学のリサーチの意義
- 4. 知識創造のプロセス 記述 説明 因果仮説 問題意識(研究課題) 例:なぜウォルマートは NO.1 になれたのか 科学的知識 命題 理論再構築/新しい理論 既存の理論への疑問 理論の主要な機能は、 関連ある事象と そうでない事象を 区別すること (p.8) 記述仮説 観察 ( データ収集 ) 仮説・検証 仮説 検証すべき対象: 分析単位、変数、命題 構成概念、概念モデル データ 現実の特定の側面を 秩序立てたもの 因果関係を 明らかにしたもの 推論 リサーチ 理論の発展段階と 必要なリサーチは リンク (p.12 表 1.1)
- 11. 変数・命題と 構成概念の関係 分析単位 変数 命題(仮説) 「既存企業は新しい技術を 追及できない」 「新規企業は新しい技術を 追及する傾向がある」 「新規企業は新規技術に 優位性がある」 構成概念 「新しいセグメントのニーズが高まると 既存技術が駆逐され既存企業の数が減る」 論文のRQ・ 仮説となる 例:問題意識 ( 仮想 ) 「製品の流通数と企業数の関係」 複数の変数 複数の命題 を包含 性能 発売数 製品 ライフサイクル 企業
- 12. 概念モデルは構成概念を 整合的体系に統合したもの 「新しいセグメントの ニーズが高まると 既存技術が駆逐され 既存企業の数が減る」 構成概念 概念モデル 新規参入 企業の数 独立 変数 従属 変数 ※ 『イノベーションのジレンマ』翔泳社 p.55 および 『イノベーションの経営学』 NTT 出版 pp.212-pp.213 から独自考案 新セグメント 製品の可能性 新技術 の可能性 既存技術 の可能性 既存セグメント 製品の可能性 媒介 変数 既存企業 の数 どちらも 同じ現象を対象とする (体系化の有無の違い) 「概念モデルは構成概念が示唆する変数とその関連様式を整合的に統合したもの」 (p.18) 新製品 販売数 説明 変数 結果 変数 GDP の 成長率
- 13. 概念モデルの解説 新規参入 企業の数 独立 変数 従属 変数 新セグメント 製品の可能性 新技術 の可能性 既存技術 の可能性 既存セグメント 製品の可能性 媒介 変数 既存企業 の数 新製品 販売数 説明 変数 結果 変数 は、変数 (分析対象の側面) ※データ収集とは、 変数の値(側面の状態) を何らかの方法で 観察すること. は、命題 (変数間の関連性) ※命題が実証される前は 仮説と呼ばれる. 「それに向かっている方向線がない (p.19) 」 「そこから発する方向線がない (p.19) 」 GDP の成長率
- 14. リサーチ(研究)は モデル(理論)を必要とする 研究課題 理論 データ 推論 理論選択 データ収集計画 ->観察 ( データ収集 ) 推論技法 の選択 課題の 解決策 1.定量的研究の場合 ->定量的因果推論(統計手法) p.118 2.定性的研究の場合 -> 比較的方法、差異法等 p.147 既存の理論の再構築 新しい理論の構築、等 p.12 表 1.1 参照