口腔ケアでいい歯いきいき
いつまでも健康な生活を!
2014/1/19  区民のための健康講座
東京都中野区歯科医師会 篠田純 
shinodashika.or.tv
出典
平成12年12月1日に歯科に関係のある各種
団体、
企業の協力のもと、
厚生労働大臣の認
可を得て設立された財団です。
財団の事業は、
8020運動の推進はもとより、
口腔と全身との関係に関する情報の収集
・
提供 調査研究などを主な柱としています。
・

こ う       く う

21世紀における国民健康づくり運動として、
8020運動を国民運動として発展させていく
ために活動しています。
8020運動の達成は、
国民と歯科保健医療

関係者が一緒になって実現していくものです。
8020の実現に向けての運動は、
国民の生活
文化に積極的にかかわりをもち、
今後の高齢
社会に対応する新たな価値観をつくり得る
保健文化活動、
あるいは生活文化運動として
発展していくことを期待しています。
8020に関する研究、
口腔と全身との関係に
関する研究の最先端の情報を収集し、
発信
していきます。

は

発行 財団法人8020推進財団

102-0073 東京都千代田区九段北4-1-20 新歯科医師会館内
TEL 03)
(
3512-8020 FAX
(03)
3511-7088
http://www.8020zaidan.or.jp/

制作協力 販売 株式会社社会保険研究所
・

101-8522 東京都千代田区内神田2-4-6 WTC内神田ビル
TEL 03)
(
3252-7901 代) FAX
(
(03)
3252-7977

財団法人 8020推進財団
は、 る いう と
生き と こ です。

8020運動とは

 8020運動と 平成元年から厚生労働省と
は、
日本歯科医師会が始めた
「80歳になって 自分の
も

で、
毎日食事をおいしく食べる と
こ は心と体の健康を保ち、 (生活
QOL

、
人生を り一層豊かな
よ
ものにして れます。
く

上保と と
う」 いう運動です。
20本以上の歯があれば、 と
ほ んどの食べ物を噛みく こ
だく とができ、
お

れる いわれています。
と

の状態がよ ないと、
く
栄養の摂取がう く
ま いかな な 活力が出な な
く り、
く

 実際に、
80歳を超えて20本以上の歯がある人は、
毎日元気に過ごしているこ
とが広く知られ

も歯を失って食べられな なる
く と生きていけな な それは
く り、
「死」
を意

8020の大切さが認められてき
ています。

8020運動とは、平成元年から
く噛むこ によ
と 厚生労働省と日本歯科医師会
ってあごや歯ぐきが鍛え
られ丈夫にな ます。
り
また、
唾液
な 胃や腸での消化 吸収を高めます。
り、
・
が始めた「80歳になっても自
いき した生活を送るには、 り
と
何よ も噛める歯をいつまでも保つこ
とが
分の歯を20本以上保とう」と
いう運動です。

【おいしく噛めるために必要な歯の本数】

•

か

だ

•

20本以上の歯があれば、ほと
んどの食べ物を噛みくだくこ
とができ、おいしく食べら れ
るといわれています。

酢ダコ

スルメ カ
イ

フラ
ンスパン

かまぼこ

た あん
く

おこわ

豚肉
(薄切り)

れんこん

せんべい

う
どん
バナナ

堅焼きせんべい

ナスの煮付け

0∼5歯
6∼17歯

きんぴ ごぼ
ら う

18∼28歯
「老人保健法に基づ 歯の健康教育、
く
歯の健康相談の担当者と
なった 榊原悠紀田郎編集よ 〈
ら」
り (株) ョ
ヒ ウロン パブ ッ ャーズ〉
・ リ シ

【8020達成者の割合】
年 齢
75∼79歳

一人平均現在歯数
(本)

20歯以上を有する者の割合

平成5年

平成11年

平成5年

6.72

9.01

10.00

平
味します。

食べることは、生きること
か

だ

 ゆっ り よ
く と く噛むこ によ
と ってあごや歯ぐきが鍛え
られ丈夫にな ます。
り
また、
唾

の分泌がよ な 胃や腸での消化 吸収を高めます。
く り、
・

 健康でいきいき した生活を送るには、 り
と
何よ も噛める歯をいつまでも保つこ
と
大切です。

•

自分の歯で、毎日食事をおいし
く食べることは心と体の健康を
保ち、生活 の質を高め、人生を
より一層豊かなものにしてくれ
ます。

•

しかし、歯の状態がよくないと、
栄養の摂取がうまくいかなくな
り、活力が出なくなります。

•

健康でいきいきとした生活を送
るには、何よりも噛める歯をい
つまでも保つことが 大切です。
●健康寿命は口のケアから
歯を失う2大原因は
むし歯と歯周病
虫歯と歯周病に注意しましょう!
 歯を失う2大原因は、
むし歯と歯周病です。
歯周病は年齢と も
40歳以降、
急速に歯が失われる原
• 歯を失う2大原因は、むし歯と歯周病です。 と に悪化し、
因と り
な ます。
また、
高齢者になる むし歯で歯を失う人も増加していき
と
ます。

 歯周病はむし歯と違い痛みがな 気づいたと には症状がかな
く、
き
り進んでいる とが多いので注意が必要です。
こ
• 歯周病は年齢とともに悪化し、40歳以降、急速に歯が失われる原因となります。
し こう

 むし歯や歯周病の予防には、 (プラーク)
歯垢
や歯石を
きれいに取り除く必要があ ます。
り
また、
喫煙、
糖分の
• また、高齢者になるとむし歯で歯を失う人も増加していきます。
摂り過ぎ、 ト な
ス レス どの生活習慣の改善や年に2∼3回の定期健診が大切です。

【年代別の歯を失う原因】
100
(%)

歯周病

50

外傷、
矯正、
その他
むし歯

0

9∼15

16∼25

26∼35

36∼45

46∼55

56∼65

66∼75

76∼85

86∼93
(歳)
出典 2001年 森田ら 改変
:
虫歯と歯周病に注意しましょう!
 歯を失う2大原因は、
むし歯と歯周病です。
歯周病は年齢と も
と に悪化し、
40歳以降、
急速に歯が失われる原
• 歯周病はむし歯と違い痛みがなく、気づいたときには症状がかなり進んでいることが多いので注意
因と り
な が必要です。
ます。
また、
高齢者になる むし歯で歯を失う人も増加していき
と
ます。
 歯周病はむし歯と違い痛みがな 気づいたと には症状がかな
く、
き
り進んでいる とが多いので注意が必要です。
こ
•

し こう
むし歯や歯周病の予防には、歯垢(プラーク)や歯石をきれいに取り除く必要があります。

 むし歯や歯周病の予防には、 (プラーク)
歯垢
や歯石を
きれいに取り除く必要があ ます。
り
また、
喫煙、
糖分の
摂り過ぎ、 ト な
ス レス どの生活習慣の改善や年に2∼3回の定期健診が大切です。
• また、喫煙、糖分の 摂り過ぎ、ストレスなどの生活習慣の改善や年に2 3回の定期健診が大切です。
【年代別の歯を失う原因】
100
(%)

歯周病

50

外傷、
矯正、
その他
むし歯

0

9∼15

16∼25

26∼35

36∼45

46∼55

56∼65

66∼75

76∼85

86∼93
(歳)
出典 2001年 森田ら 改変
:
虫歯に注意しましょう!
虫歯に注意しましょう!

上手な歯みがきで虫歯菌を撃退しましょう!
砂糖の入った飲料のダラダラ飲みはダメ!
歯ぐきが後退した根元(象
なりやすい→フッ素の応用

質)は虫歯に

唾液が少なくなると虫歯になりやすくなる
虫歯に注意しましょう!

上手な歯みがきで虫歯菌を撃退しましょう!
砂糖の入った飲料のダラダラ飲みはダメ!
歯ぐきが後退した根元(象
なりやすい→フッ素の応用

質)は虫歯に

唾液が少なくなると虫歯になりやすくなる
虫歯予防にはフッ素が効果的!
【フッ素入り歯みがきペースト】
 
虫歯予防にはフッ素が効果的!
【フッ素ジェル】
!

 通常の歯みがきをした後、フッ
素ジェルを歯面全体に塗りひろ
げていただき、そのままお口は
ゆすがないでいただきます。寝
る前に使っていただくのが効果
的です。
歯周病に注意しましょう!
歯周病に注意しましょう!
ります。次のようなチェックで早めに対処しまし う。
ょ

歯
歯周病セルフチェック
次

項目

当

□歯
□ 口臭
□歯
□歯 歯
□歯

、

赤

腫

部分
気

 

。

き

合

。
。

ブラ

。

歯ブ

間

。
、歯

血

、

水

血

混

。

□歯

歯

間

部分

歯

、鋭角的

三角形

、

形

。

□
□指
□歯

、歯

浮

感

。

、少
膿

歯

出

歯

。
■

。

〈判定〉

かか

場合
歯

受

心

、少

1年

1回

歯科健診

 どん

。

歯周病

がある

1∼2個

可能性

歯科医院

場合
。

、歯

、歯周病

見直
、歯

。念

師にチ

、

医を決

、確認

とした

。

初期
談

3∼5個以上

 最近

場合

中等度歯周炎以上

。

歯周病

進行

。早

歯科医師

相

ス ク
・

ている

周ポケ
口腔ケアはセルフケアと
プロフェッショナルケアが基本です

 口腔ケアの基本は、
自分自身で行う毎日のケア
(セルフケア)
と歯科医師 歯科衛生士によ
・
る口腔清掃につい
てのア
ドバイ 専門的歯面清掃およ
ス、
び口腔機能に対する
リハビ テーシ ン
リ
ョ (プロ ェ シ ナルケア)
フ ッョ
です。
 また、
要介護者ではこれらのケアに加えて、
介護職や看護職によ
るケアが大切にな ます。
り

セルフケア

●適切な歯ブラ
シや歯間清掃用具を選択し、
すみずみま きれいに清掃する
で
●む
し歯を引き起こす甘味食品の量を制限し、
栄養バラ
ンスのと
れた食事を く噛んで食べる
よ
●全身のリ クゼー ョ を心がけ、
ラ
シ ン
顔面、
口腔を く動か 摂食 嚥下のための良好な口腔機能を保つ
よ
し、 ・
●フ
ッ化物入り歯みがき剤を使用し、 し歯予防に役立たせる
む
●定期的に歯科健診を受ける

プロフェッショナルケア
(専門的口腔ケア)

●む
し歯、
歯周病の状況を診て、
全身状態、
口腔内の状況に合った
 適切な口腔清掃のア
ドバイ
ス
●日常的には清掃で
きない部位の専門的歯面清掃
●口腔機能の維持、
回復を図る機能的口腔ケア
●食介護への支援
●フ
ッ化物洗口な 予防に関係する薬剤の紹介と正しい使い方の指導
ど、
プロフェッショナルケア
(歯科医院でのケア)
プロフェッショナルケア
(歯科医院でのケア)
プロフェッショナルケア
(歯科医院でのケア)
プロフェッショナルケア
(歯科医院でのケア)
セルフケア
(ご自宅でのお手入れ)
■舌の清掃
 口腔清掃には、 ッ ング以外にもいくつかの方法があ ます。
ブラ シ
り
歯だけでな
く舌や

セルフケア(ご自宅でのお手入れ)
口腔粘膜も含め、
ていねいにすみずみまでしっかり清掃しま ょ 効果的な清掃の
し う。

方法や清掃器具の選択については、
気軽に歯科医師 歯科衛生士にたずねま ょ
・
し う。

■歯ブラシによる歯垢
(プラーク)
コントロール
毛先をきちんとあててみがく
軽い力でみがく
小刻みに動かしてみがく
※口の中を観察し、
歯ブラ
シの毛先を上手に使って、
自分に合ったみがき方を工夫し し う。
ま ょ

歯ブラシのあて方

●下の奥歯の裏側のあて方

45°

●内側のあて方

●歯と歯肉の境目のあて方

●外側のあて方

舌のケアは、
口臭
舌の清掃は、
忘れ
のに有効なケアで

■洗口剤によ
45°

セルフケア(ご自宅でのお手入れ)
●内側のあて方

●歯と歯肉の境目のあて方

■歯間ブラシ
歯と歯の間で、
少
しすき間のあると
ころな
どに通し
ます。
歯と歯の間にブラ
シ部分を直角に入
れ、 き
歯ぐ を傷つけ
ないよ に2∼3回前後させます。
う
すき間に合った歯間ブラ を選びま ょ
シ
し う。

■電動歯ブラシ

歯の間に隠れている
歯垢や強固に付着し
ている歯垢を除去す
るのに効果的です。

●外側のあて方

■デンタルフロス

歯ブラシが通らな
い歯と歯の間に付
着している歯垢を
かき出 ます。
し
歯と歯の間をゆっ
く と前後させます。
り

●歯垢のたまりやすいところ
  ①歯と歯の間

  ②歯と歯ぐきの境目

  ③奥歯の噛み合わせ

  ④凹凸しているところ
  ⑤背の低い歯
セルフケア(ご自宅でのお手入れ)

舌のケアは、
口臭予防に効果的です。
舌の清掃は、
忘れられがちですが、
細菌の繁殖を抑制する
のに有効なケアです。

歯
歯
進
機能的口腔ケア
機能的口腔ケアで口の働きを保つ
 口のまわりの筋肉を動かすこ
とで、
舌がよ
く動く う り、
よ にな 唾液の分泌が促され
そ  し く
ゃ

ます。
口腔機能を保持し回復させるための体操は、
咀嚼、
嚥下、
発音などの機能
の衰えを防ぎ、
また、
脳への適度な刺激で顔の表情も豊かにな ます。
り
安全におい
しく食べるためには、
食前に行う機能的口腔ケアはと も大切です。
て

■口腔機能の保持・回復のための体操
●ゆったりとした姿勢で背筋をのばして行います

鼻か
ら息を大き
く吸い込み
口をすぼめて大き ゆっ り吐く
く く
口腔機能を高める
体操をしてみましょう!
 口のまわりの筋肉を動かすこ
とで、
舌がよ
く動く う り、
よ にな 唾液の分泌が促され
そ  し く
ゃ

ます。
口腔機能を保持し回復させるための体操は、
咀嚼、
嚥下、
発音などの機能
の衰えを防ぎ、
また、
脳への適度な刺激で顔の表情も豊かにな ます。
り
安全におい

機能的口腔ケアで口の働きを保つ
しく食べるためには、
食前に行う機能的口腔ケアはと も大切です。
て

■口腔機能の保持・回復のための体操
●ゆったりとした姿勢で背筋をのばして行います

■

手はお腹に

鼻か
ら息を大き
く吸い込み
口をすぼめて大き ゆっ り吐く
く く

●深呼吸しながら首の運動

首を左右に傾ける

左右横を向く

大き
く回す

加
マ
ッ
機能的口腔ケアで口の働きを保つ
機能的口腔ケアで口の働きを保つ
■舌のストレッチ

舌の動きがスムーズになる 食べ物を咀嚼した
と、
り飲み込んだ する動きは
り
もちろん、
発音や唾液の分泌も促進さ
れます。

口を開けたま
ま舌を
前方に突き出す

■唾液腺マッサージ

口を大き
く開けて舌
を上あごにつける

口を開けたま
ま舌を
左右に出す

加齢によ
り分泌能力が低下した 内服薬な
り、
どの影響で口が渇きやす な ます。
く り
マ サージ して、
ッ
を
唾液の分泌を なが ま ょ
う し し う。

口を開けて舌先で
唇をなめる
機能的口腔ケアで口の働きを保つ
口を大き
く開けて舌
を上あごにつける

口を開けたま
ま舌を
前方に突き出す

口を開けたま
ま舌を
左右に出す

口を開けて舌先で
唇をなめる

■唾液腺マッサージ

加齢によ
り分泌能力が低下した 内服薬な
り、
どの影響で口が渇きやす な ます。
く り
マ サージ して、
ッ
を
唾液の分泌を なが ま ょ
う し し う。
人差し指から小指まで
の4本の指を頬にあて、
上の奥歯のあたり
を後
ろか
ら前へ向かって回す
(10回)
。

親指をあごの骨の内側の
やわ
らかい部分にあて、
耳
の下からあごの下まで5か
所ぐ
らいを順番に押す
(各
5回ずつ)
。

両手の親指をそろえ、
あ
ごの真下か
ら手をつきあ
げるよ
うにゆっ り
く グーっ
と押す
(10回)
。

じ か せん

耳下腺

がく か せん

顎下腺
ぜっか せん

舌下腺

耳下腺への刺激

顎下腺への刺激

舌下腺への刺激
︵の
A日
D常低
L 下
生
活
動
作
︶

肺
炎

免
疫
能
低
下

という視点から
も注目
されています。

口腔ケアで誤嚥性肺炎を予防
■口腔ケアで老人の肺炎予防
 実際に口腔ケアを実施した人たちと口
腔ケアを実施しなかった人たち
を比べる
と、
肺炎の発生率はおよそ40%減少させる効
果があ ま
り した。

佐々木英忠ら、
III主要疾患の歴史 11
.誤嚥性肺炎、
日本内科学会雑誌創立100周年記念号第91巻第6号
2003 り
よ 引用改変

2
年
間
の
肺
炎
発
生
率

(%)
20

19%

11%

10

0

口腔ケアを実施
しなかった人たち

口腔ケアを実施
した人たち
口腔がん
口腔がんの出来る頻度・場所
腔がん

は、
死亡率の高いがんです

• 口腔がんの発生頻度は全がん
ける口腔・咽 頭 が んの年間 罹 患 患 者 数
には 2,500 人程度でしたが、
2006 年に
の内の約 1% 程度ですが、死
を超え、
2015年には 15,000人を超える
亡率が高く40%の方が亡くなっ
されています。
口腔がんの発生頻度は全
1% 程度ですが、
口腔がんは高齢者に多
ているため、早期発見・早期
では人口の高齢化に伴い今後も増加する
治療が必要とされ ています。
ています。
率が高く、
40%の方が亡くなっている事
• 最も発生頻度が高いのが舌が
一層の早期発見・早期治療が必要とされ
口腔がん罹患の男女比は、
およそ3
:2 と
んで、口腔がんの約半数を占
、
好発年齢は 60 歳代です。

め、次いで歯肉がん、頬粘膜
がん、 口底がんと続きます。

がんの約半数を占め、次いで歯肉がん、頬粘膜がん、
口底がんと続きます。がんの恐ろしいところは、違う
場所へ飛び火
(転移)
を起こすことです。口腔がんでは、
首のリンパ節(頸部リンパ節)に最も高い確率で転移
を起こします。
《 口腔がんのできる所 》

口蓋・その他 3%
口底
8%

上顎歯肉 
上顎歯肉
8%

頬粘膜
11%

下顎歯肉

口蓋 
舌

55%

15%

頬粘膜
舌
口底
下顎歯肉

資料:東京医科歯科大学顎口腔外科
    臨床統計
(2001年∼2012 年)

口唇

《 口腔がん症例写真 》
予測されています。
 また死亡率が高く、
40%の方が亡くなっている事
ら、
より一層の早期発見・早期治療が必要とされ
います。
口腔がん罹患の男女比は、
およそ3
:2 と
性に多く、
好発年齢は 60 歳代です。

頬粘膜

舌

11%

55%

下顎歯肉
15%

頬粘膜
舌
口底

口内炎との見分け方
下顎歯肉

資料:東京医科歯科大学顎口腔外科
   臨床統計
(2001年∼2012 年)

口唇

《 口腔がん症例写真 》

•

初期の口腔がんは腫れ、しこ
り、接触痛など口内炎と似た
症状があります。
(予測値)

資料:国立がん研究センターがん対策情報センター
このため目安として、2週間経っ
ても症状が治らない場合は、
口腔がんの種類
かかりつけの歯科医院もしく
 口腔がんには、舌に発生する舌がん、上顎と下顎
は専門施設で 相談することを
の歯肉に発生する歯肉がん、舌と下顎歯肉の間(口
底)に発生する口底がん、頬の内側に発生する頬粘
お勧めします。

舌がん

下顎歯肉がん

頬粘膜がん

上顎歯肉がん

口底がん

口蓋がん

•

膜がん、口の中の天井部分に発生する口蓋がん、上
下の口唇に発生する口唇がんがあります。口腔がん
の多くは口腔の粘膜に発生しますが、唾液をつくる
組織から発生する唾液腺がんもあります。
 この中で最も発生頻度が高いのが舌がんで、口腔
《 口腔がん症例写真 》

 画像検査は
行度合いを調
 これらの結
きます。

口腔がん

(予測値)

舌がん

下顎歯肉がん

頬粘膜がん

上顎歯肉がん

口底がん

口蓋がん

ん対策情報センター

上顎と下顎
肉の間(口
生する頬粘
蓋がん、上
。口腔がん
液をつくる
。
んで、口腔

 外 科 手 術、
があります。
慮してこれら
治療方法を選
 早期がんに
療が、進行し
ます。しかし
能面だけでな
に深く関与し
機能と容姿を
します。
 頸部リンパ
は、頸部リン
す。また、
広範
たり、身体の
もとの状態に
口腔がんにならないために
•

不適合義歯を直す

•

むし歯や詰め物が脱離したままの鋭利な歯を治療する

•

喫煙しない(受動喫煙も含む)

•

アルコールは摂り過ぎない

•

野菜やくだものなどバランスの良い食事をとるように心がけ
る

•

熱い食べ物は避ける、辛い物もほどほどに
酸

症
 酸によって 歯の表面が溶けたり欠けたりして、むし歯や知覚
過敏などを引き起こしやすくなるのが「酸 症」です。 近年は
食生活の変化により、清涼飲料水など酸性 の強い食品を習慣的
に摂取する傾向があり、酸 症の患者さんが増加しています。
エナメル質
臨界 pH5.5

、酸性の
性食道炎、
) どが
な
も取り上
強い食品
とが主た

酸性の
摂取

中性
7.0

6.0
4.0

どの酢

酸

2.0
pH

日本の伝統的な食べ
物や調味料は、エナ
メル質臨界 pH 5.5
に近い値を示してい
ます。

常に
歯が溶ける

歯の再石灰化
(資料提供:北迫勇一先生)
泌が促
歯はす
因の場

1日の唾液pH値の変化
アルカリ性

7  8  9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23時

再石灰化の時間

中性
pH7.0
pH5.5

唾液

歯が溶ける時間
酸性

朝食

おやつ

昼食

おやつ

夕食

1 酸性の強い食品の過剰な摂取は控えましょう

!
2 ダラダラ飲みはなるべく控えましょう。

!
3 よく噛んで食べましょう。1口 30 回噛むと唾液 の分泌が増え、歯の再石灰化が促進します
ケア開始前の食事 ・
〈粥 刻み食〉

ケア開始後の食事
〈常食〉

義歯で生活の質の向上を目指そう!
出典 EBMに基づいた口腔ケアのために 医歯薬出版株式会社
:

義歯もほ ってお と汚れ、
う
く
病気の原因と
なった
り義歯の機能が低下した します。
り
日々の手入れが大切です。
●義歯用ブラシや歯ブラシでこする。

義歯を外して まな しっかり
く く
こすり洗い
して
く
だ い。
さ

●洗浄剤で洗う。

義歯を清潔に保つために洗浄剤の使用が効
果的です。
健康寿命はお口のケアから
•

健康寿命とは、健康で 明るく
元気に生活する期間、つまり
寝たきりや痴呆にならない期
間のことです。

•

健康寿命を長くするために、
歯と口をケアし、歯の寿命を
延ばしましょう!
自己紹介
篠田 純
shinodashika.or.tv

略歴

!

平成6年3月 東京医科歯科大学歯学部卒業

!

平成6年4月 医療法人社団歯周会西堀歯科勤務

!

平成12年10月 日本歯周病学会 歯周病専門医認定

!

平成17年8月 医療法人社団歯周会西堀歯科退職

!

平成17年10月 東京都中野区東中野にて篠田歯科開業
初診

歯周病治療後
初診

歯周病治療後

はじめよう口腔ケア Shinodashika.or.tv