WRAP

1. WRAPとは
厄介な感情や症状の緩和や予防に役立ち、自
己効力感を高めます。

2. WRAPとは
WRAPを実際に活用すると、下記の考え方
を内包し、自己効力を高める効果がありま
す。
具体例：
・生きがい連結法
・ピア・ラーニング法
・行動強化法
・セルフ・モニタリング
・リフレイミング
・ステップ・バイ・ステップ法

3. 生きがい連結法
生きがい（希望）を設定することで、日々
を漫然と過ごすのではなく、希望をかなえ
るために自分をメンテナンスを継続します。
だからWRAPで希望を設定することは重要
なのです。

4. ピア・ラーニング法
ピア・ラーニング法には、自分と同じよう
な立場で、自分と同じような症状をもつ当
事者から学ぶことにより“自分もできるので
はないか”という自己効力感を高める効果が
あります。
また、似た症状の人からWRAPの項目をま
ねることをしやすいです。

5. 行動強化法
ピア・ラーニングで聞いた方法で自分に合
いそうな内容を実施し、自分の症状の軽
減・解消を実感すると、その内容を継続し
改善していく。
こちらも自己効力感を高めることができま
す。

6. セルフ・モニタリング
セルフ・モニタリング法は、達成しようとする目標に向か
っている途中の、自分の行動や体調、気持ちの変化を観察
する方法です。望ましい行動によって良い結果になること
を客観的に理解することが、自己効力感を高めることにつ
ながります。セルフ・モニタリング法では、次の2点を設
定します。
（1）具体的な達成目標と行動目標
（2）身体面、認知面、感情面などの広範囲な観察項目
観察項目では目標を達成するまでの葛藤なども理解できる

7. リフレイミング
私たちは、毎日の生活の中で直面する事実に対して様々な
解釈を行なっています。その認知過程に偏りがあった場合、
心理的な苦痛を感じたり、誤った対応を行なうことがあり
ます。リフレイミングとは、認知過程の偏りを修正するこ
とによって心理的な苦痛を取り除き、適切な対応、行動が
できるように改善する方法です。WRAPをうまく継続でき
ないとき、新たな注意サインや引き金などが発生した場合、
私たちは当事者研究にてリフレイミングを行います。

8. ステップ・バイ・ステップ法
ステップ・バイ・ステップ法は、一度にハ
イレベルな目標を達成するのではなく、小
目標をたてて段階を追って実施していく方
法です。少しずつ成功体験を積み重ねるこ
とで自己効力が高められると言われていま
す。

9. 発達障害とWRAPの効用
発達障害の私には自分の疲れ具合、過労の
把握で困っていました。
WRAPで「自分の疲れ具合、過労の明確な
基準」を確立し、自分の状態を把握しやす
いようになります。