くまのプーさんの狂気
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- 3. くまのプーさん
されたディズニー長編アニメーション第 51 作目の作品。 1966 年の映画『くまのプーさん/完全保存版』に続き、ディズニー長編アニメーションとして 2
さんシリーズ作品。同時上映短編として、『グーフィーのホームシアター』、『ウェイン&ライニー クリスマスを守れ』のチームが制作した『ネッシーの
た。後に発売されたブルーレイにも『ネッシーのなみだ』を収録。日本国内では「ウォルト・ディズニー生誕 110 周年記念作品」として公開された。ディズ
ションとして 5 年振りの 2D 作品となった『プリンセスと魔法のキス』に続く 2D 作品であり、往年のアニメーターが集結している。彼らは 1966 年版を制作
ド・メンの弟子であり、師匠が手掛けた作品を自分たちの手で蘇らせるという意味合いも含まれた作品である。監督は『ルイスと未来泥棒』のスティーブン
と『プリンセスと魔法のキス』のストーリーを担当したドン・ホール。プロデューサーは『リロ・アンド・スティッチ』、『ボルト』のクラーク・スペンサ
ス』、『チキン・リトル』、『トレジャー・プラネット』のピーター・デル・ベッチョ(のちに『アナと雪の女王』のプロデューサーも務めた)、ウォルト
・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセターがエグゼクティブプロデューサー、『プリンセスと魔法のキス』、『ライオン・キン
ット』のクレイグ・ソストがアソシエイト・プロデューサーを務めた。また、 1966 年版にも関わったバーニー・マティンソンが、 1966 年版と 2011 年版の
うな立場として、ストーリーに携わっている。吹き替えキャストはいつものメンバーが揃ったが、イーヨーがバド・ラッキーに変更。ジム・カミングスが引
ガーの一人二役のほか、ピグレットはトラビス・オーツ。ナレーターにジョン・クリースが入り、イーヨーはピーター・カレンが引退。ラビットのトム・ケ
で出演している。日本語吹き替え版では、プーの声を演じた亀山助清さんの偉作、同様にイーヨーの声を演じた石田太郎さんの偉作となった。音楽は後
の女王』すなわち「 Let it Go 」で超有名人となるロバート・ロペス&クリス・ロペス夫妻。サウンドトラックはヘンリー・ジャックマン。なお、主題歌であ
冒頭の曲)は受け継がれており、シャーマン兄弟作曲とロペス夫妻作曲の曲が共演している。ゲスト歌手は『銀河系ヒッチハイクガイド』、『( 500 )日の
・デシャネル。主題歌「くまのプーさん」、挿入歌「とてもたいせつなこと」、およびクレジットソング「ソー・ロング」を歌った。クレジットソング「ソ
え版でもズーイー・デシャネルの原曲版をそのまま上映。男性客が少し劇場へ行く気になるという効果をもたらした。スコアは 8 曲、サウンドトラックが
オリジナル・サウンドトラックに収録されている。主題歌「くまのプーさん」はシャーマン兄弟作曲のものだが、アレンジ及び一部歌詞に変更が加えられ
ーの紹介が加わっている。なお、ティガーの紹介は「 and TiggerToo! 」となっており、『プーさんとティガー』(原題: Winnie the Pooh and Tigger Too! )を
ルで好んで用いられる「 and ~ Too! 」の形式をしっかり再現している。日本語吹き替え版では、ズーイー・デシャネルがそのまま使われた「ソー・ロング
題歌及び挿入歌「とてもたいせつなこと」を歌手の Yae が歌った。「ソー・ロング」は第 54 回グラミー賞最優秀映画・テレビ・映像メディア楽曲賞にノミ
ーターは『プリンセスと魔法のキス』以来の 2DCG 作品としてベテランアニメーターが集結しており、第 2 次黄金期(ニュー・クラシック)を生み出したア
のキャラクターを描いている。プー、クリストファー・ロビンは、アリエルやベル、ジャスミン、ムーラン、ティアナを生んだマーク・ヘン。ティガーはト
ジャファー、スカー、リロ、ママ・オーディエを描いたアンドレアス・デジャ。イーヨーはシンバ、ポカホンタス、ナヴィーン王子を描いたランディ・ヘイ
ー、フィル、ルイスを生み、『ファンタジア 2000 』や後の『ミッキーのミニー救出大作戦』を担当したエリック・ゴールドバーグ。オウルはイズマ、シン
・ベーア。ピグレット、カンガ、ルーはスカー、ファシリエ、ヤングシンバ、パチャを描いたブルース・ W ・スミスが担当した。彼らは How to Draw 動画
に貴重な資料を残している。 63 分という短い作品ではあるが、プーの新デザインは新販路の開拓に繋がり、主にコンシューマープロダクトでの成功に力を
れている。そのため製作費、宣伝費はおさえられ、低製作費低興行収入で売り出し、物販で手堅く稼ぐ手法のディズニー長編アニメーション作品という、
とっているのも続編ならではの特徴である。作品内容はこれまでの作品を研究しており、基本的には 1966 年版の続編として考えられている。そのため、
さん/クリストファー・ロビンを探せ!』のシーンと被りがでているほか、ランピーなどは登場しない。また、 1966 年版には登場したゴーファーも 2011 年
。ストーリーは原作の中から 5 話を取り入れており、これでほとんどのエピソードを使い果たしたことになる。 1966 年版のようなオムニバス形式ではなく
れのストーリーを、プーがお腹がすきはちみつを探すという軸にのせ、ひとつのストーリーとして繋げている。ジョン・ラセターの指示でクリストファー・
きな変更が加えられており、白目が加えられるなど人間の少年らしい造形に変更されており、物議を醸した。プーなどもスタイルは全体で変更されている。
- 6. 登場人物が全員ボケ
• プー 頭が悪い(自覚あり)
• イーヨー 基本的にどうでもいい(自覚あり)
• オウル 知識をひけらかしたい( Twitter によくいるタイプ)
• ティガー 松岡修造(自覚なし)
• ルー 無邪気
• カンガ 意外と馬鹿
• ピグレット 本来頭良いのに今作ではボケに回る(ツッコミが欠員に)
• ラビット ボケ多すぎてキャパオーバー(おかしくなってボケに回る)
図 1. 登場人物に占めるボケの割合
- 7. ストーリーが 4 つ同時進行
• 原作のストーリーを使用
• ただし原作では章ごとに分かれた別の話を 4 つ繋ぎ合わせた
プーがはちみつを探す話
イーヨーの尻尾を探す話
クリストファー・ロビンを探す話
恐ろしい怪物を捕まえる話