ドメイン名入門
2021.02.06 作成
2021.04.03 更新
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本スライドの目的
● インターネットにおける「ドメイン名」の役割を理解する
● ドメイン名の仕組みを理解する
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ドメイン名とは
● domain: 領域
● インターネット上の住所のようなもの
○ 「ホスト名」や「メールアドレス」に使用される
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http://www.example.co.jp
yamada@example.co.jp
ドメイン名とは
● インターネットでコンピュータどうしが通信するときは「IP
アドレス」を使用する
○ 例) 203.0.113.10
○ IP アドレスは、人間には覚えづらいし、
ネットワーク構成の変更等で変わることがある
● IP アドレスにドメイン名を紐付けることで、このような問題
を解決する
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www.example.com 203.0.113.10
覚えやすい!
ドメイン名と IP アドレスの紐付け
● ドメイン名と IP アドレスの紐付けには「DNS」という仕組
みが使われる (後述)
○ ドメイン名 ⇒ IP アドレスの変換を「正引き」という
○ IP アドレス ⇒ ドメイン名の変換を「逆引き」という
● ドメイン名 (FQDN; 後述) と IP アドレスの対応は、必ずしも1
対1とは限らない
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www.example.com 203.0.113.10
正引き
逆引き
ドメイン名の構成
● 文字列をドット (.) でつなげた形で構成される
● それぞれの文字列を「ラベル」という
● 右から順に、
○ TLD: トップレベルドメイン
○ 2LD: セカンドレベルドメイン
○ 3LD: サードレベルドメイン
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example . co . jp
ラベル
TLD
2LD
3LD
ドメイン名の規則
● 命名規則
○ ラベルに使用できる文字列は a-z, 0-9, -
○ 大文字小文字は区別されない
○ 各ラベルの長さは63文字以下
○ ドメイン名全体の長さは253文字以下
○ 各ラベルの先頭と末尾にはハイフン使用不可
● 登録は原則、先着順
● 同じドメイン名を2つ以上登録することはできない
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トップレベルドメイン (TLD)
ドメイン名の最上位 (一番右) のラベルのこと
● TLD の種類:
○ 国別コードトップレベルドメイン (ccTLD)
■ .jp, .us, .cn, .ru 等
○ ジェネリックトップレベルドメイン (gTLD)
■ .com, .net. .org, .biz, .tokyo 等
○ インフラ用トップレベルドメイン (.arpa)
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example.co.jp
* generic: 一般的な
トップレベルドメイン (TLD)
● ICANN という団体が、特定の組織 (レジストリ) にそれぞ
れ管理を委任している
例)
○ .jp は JPRS (株式会社日本レジストリサービス)
○ .com は Verisign, Inc. 等
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ドメイン名の特徴
ドメイン名は、階層型構造により分散管理されている
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.us .cn .net .org
・・・ ・・・
ルート
.co.jp .go.jp
example.co.jp example.go.jp
example.com ・・・
・・・
・・・
TLD
2LD
3LD
yahoo.com
.com
ICANN が管理
.jp
登録者が管理
Verisign が管理
JPRS が管理
ICANN
● The Internet Corporation for Assigned Names and
Numbers
● 1998年10月に米国で設立された民間の非営利法人
● インターネットの各種資源を全世界的に調整
○ ドメイン名
○ IP アドレス、AS 番号
○ プロトコルポート番号、パラメータ番号
● ルートネームサーバの運用
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レジストリ (Registry)
● ICANN から委任された TLD を管理する組織
● 1TLD につき1つのレジストリが存在
● 以下の役割を担う
1. (レジストラからの) 登録申請の受付
2. データベースの管理
登録者情報: 登録者名、連絡先、ネームサーバ 等
3. Whois 情報の提供
4. ネームサーバ (DNS) の管理
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レジストラ (Registrar)
登録者からの登録申請をレジストリに取り次ぐ仲介業者
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登録者 レジストラ レジストリ
登録申請 登録申請
・登録申請の仲介
・費用の請求 等
・TLD の管理
・データベースの管理
・Whois の提供 等
レジストラの例
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引用元: https://onamae.com
属性型 JP ドメイン名
● 2LD が2文字の .jp ドメイン
● 組織の種別により、使用できるラベルが異なる
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.CO.JP 会社 等
.OR.JP 非営利法人、 駐日外国公館 等
.NE.JP 日本国内のサービス提供者によるネットワークサービス
.AC.JP 高等教育機関および学校法人 等
.AD.JP JPNIC会員 等
.ED.JP 18歳未満を対象とした教育機関 等
.GO.JP 日本の政府機関や独立行政法人 等
.GR.JP 任意団体
.LG.JP 地方公共団体
様々な JP ドメイン名
● 汎用 JP ドメイン
○ 「○○○.jp」の形式
○ だれでも取得可
● 地方公共団体型 JP ドメイン
○ 地方公共団体 (都道府県、市町村) が使用
○ 現在は .lg.jp の使用が推奨
● 地域型 JP ドメイン
○ 「○○○.市町村名.都道府県名.jp」の形式
○ 2012年3月31日以降、新規の取得不可
● 都道府県型 JP ドメイン
○ 「○○○.都道府県名.jp」の形式
○ だれでも取得可
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Whois
● ドメイン名の登録者情報等をインターネットで公開する仕
組み
○ レジストリが提供
■ TLD によっては、詳細情報はレジストラが提供
○ 技術的な問題が発生した際の連絡先の提供が目的
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例) metro.tokyo.jp の Whois 情報
ドメイン名とホスト名、FQDN
● ホスト名は、その名のとおりホストの名前
● ホスト名 + ドメイン名 = FQDN
○ Fully Qualified Domain Name (完全修飾ドメイン名)
○ FQDN のことをホスト名ということもある (ややこしい)
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www.example.co.jp
ホスト名 ドメイン名
FQDN
サブドメイン
ドメインの管理権限をさらに分割したもの
○ サブドメインをさらに分割することもできる
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keishicho . metro.tokyo.jp tfd . metro.tokyo.jp
東京都ドメイン
警視庁ドメイン 東京消防庁ドメイン
metro.tokyo.jp
DNS (Domain Name System)
● ドメイン名 (FQDN) と IP アドレスを相互に変換する仕組
み
○ ドメイン名から IP アドレス等に変換することを「名前解決」という
● ドメインの階層ごとにネームサーバが存在 (分散管理)
○ ルートネームサーバ
○ 各 TLD のネームサーバ
○ 各ドメインのネームサーバ
● 詳細は長くなるので別途
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www.example.com 203.0.113.10
ドメイン名が使えるようになる仕組み
レジストリが管理する TLD のネームサーバに、登録者の
ネームサーバ情報を登録 (権限移譲) することで、名前解決
できようになる
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登録者 レジストリ ICANN
ルート
ネームサーバ
TLD の
ネームサーバ
example.jp の
ネームサーバ
example.jp を
登録します
「.jp」の権限移譲
「example.jp」
の権限移譲
example.jp の
ネームサーバ
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おわり

ドメイン名入門