探究型人材の育成と国際バカロレア




       炭谷俊樹
   ラーンネット・グローバルスクール
探究型人材の育成と学校教育の役割

1)「社会で求められる人材像」
   探究心を持ちながら自立的に結果を出すまでやり遂げる探究型の人材が求められている


2)「欧米の教育の対応」
  国際バカロレア等、探究型人材を育成する仕組みが整いつつある

  -探究型人材を系統的に育成する国際バカロレア(IB)カリキュラムが整備され、
  -探究型人材を系統的に育成する国際バカロレア( カリキュラムが整備され、
   世界で急速に普及している。欧州発であるが米国の大学も評価している

  -IBカリキュラムの特徴として、科目の垣根を越えた横断的カリキュラムや
     カリキュラムの特徴として、科目の垣根を越えた横断的カリキュラムや
    これにともなう学校運営体制の整備がある

     運営の仕組みの特徴として、IBO(IBの推進組織)による厳格な品質管理と
  -IB運営の仕組みの特徴として、
     運営の仕組みの特徴として、   ( の推進組織)による厳格な品質管理と
    高校運営や学生の成績評価の仕組みがあり、大学はこれを信頼している



3)「日本の学校教育が取り組むべきこと」
  探究型人材を確保・育成するための入試の仕組みとカリキュラムの
   再構築に取り組むべきではないか
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探究型人材が求められている

「知の探究者」の人材像

                     共に生きる人
                     や自然を感じ
                     思いやる人
            困難に出会っ             互いの理解を
            ても粘り強く             深めるために
            やり遂げる人              やりとりを
                                重ねる人
                     学びを生き方に
                     結びつける人

            主体的に               広く深く思索
            行動する人              し続ける人

                     自分を信じ、
                     自分を大切に
                      する人

 出典:知の探究社                               3
国際バカロレア(IB)の特徴

 世界の小中高校約3000校で導入
 Diploma Program(DP)は大学入学資格として広く世界で認められている
 大学入試のためでなく、生涯役立つ教育をめざしている
 全人的教育、バランスを重視している
 文化や価値観の違いを認め、理解する気持ちを育む工夫が
 カリキュラムの全体に含まれている
 科目横断的な学習に特徴がある
 (DP:Theory of Knowledge、 MYP:Area of Interaction、
 PYP:Unit of Inquiry)
 徹底的に読み、考え、自分の言葉で書き、プレゼンする.


=>包括的なカリキュラム体系があり、講師育成、学校認証、
  および生徒の成績評価の仕組みが整備されている。
  成績評価はテストだけでなく、学習態度や論文も評価される


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IBを学ぶ人の人間像(IB Learner Profile):

お互いを人間として認め合い、地球を守る責任を分かち合い、よりよい、
より平和な世界の構築に貢献できる国際感覚を身につけた人になる

 探究する人             道義心のある人
 考える人              思いやりのある人
 コミュニケーショ          心を開く人
 ンが出来る人            バランスのとれた人
 挑戦する人             振り返りができる人
 知識のある人


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Programme(DP)
Diploma Programme(DP)
(高校2,3年向け)
(高校2,3年向け)




                        6
    出典:ibo.org
Programme(MYP)
Middle Years Programme(MYP)
(小学6年~高校1年向け)




                              7
    出典:ibo.org
Primary Years Programme (PYP)
(幼児~小学6年生向け)
(幼児~小学6年生向け)




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     出典:ibo.org
北米の大学入学で重視されること

1)高校での成績評価(GPA)
  =>IB・apの成績はプラス評価(0.5ポイント)

2)本人が書くパーソナル・ステイトメント(自己紹介)および
  これに付属する資料(書いた論文、分析結果等)、面接。
  課外活動におけるリーダーシップも評価される

3)高校の先生の推薦状

4)標準テストの結果(SAT,ACT等)
   =>IBの成績があれば不要の所も増えている

=>基本的にAdmission Office 方式
  「受験一発」ではなく、高校での日頃の活動成果を見ている。
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MYPのカリキュラム


1)8つの科目と評価基準


2)5つの相互作用のエリア
2) つの相互作用のエリア
  (Area of Interaction = AOI )


3)単元プランナー(授業計画
3)単元プランナー 授業計画)
          授業計画


                                 10
8つの学習教科:

 Language A 第一言語(国語)
 Language B 第二言語(英語など)
 Humanities 社会
 Sciences     理科
 Mathematics 数学
 Arts         芸術(音楽・美術)
 Physical Education 体育
 Technology 技術家庭・情報

なお、最終学年(高校一年)には個人プロジェクトを実施


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評価基準の例:科学(理科)

1.一つの世界 科学がどのように社会課題解決に応用されているかまた
  一つの世界
 その効用や限界を説明する。科学とその応用が社会、経済、政治、環境、
 文化及び倫理などとどう関わっているかを議論する。
2.科学におけるコミュニケーション 科学用語を正確に用い、効果的に科
  科学におけるコミュニケーション
 学情報を伝える。課題によって記号やグラフなどの表現を的確に用いる。
3.科学の知識と理解 科学的考えや概念を説明し、問題解決に科学的理解
  科学の知識と理解
 を応用する。 考えやデータの有効性を科学的に検証する。等
4.科学的探究 探究の目的を定義し、仮説を作成し、仮説を検証するため
  科学的探究
 の方法を考え、説明する。検証方法の有効性を検討し、必要に応じ、
 方法への改善点やあらたな探究課題を提案する。等
5.データ処理 数値や図表でデータを体系的に整理し、適切なコミュニ
  データ処理
 ケーション方法 で論理的かつ明確に提示する。データから読み取れる傾
 向やパターンについて論説し、データの信頼性について言及し、データ
 の正確な解釈に 基づいて明確な結論を導く。等
6.科学に対する態度 実験などの作業を自立的に行う。装置を正しく使え
  科学に対する態度
 る;安全に配慮し 生物や物を責任感を持って扱う。チームの一員とし
 て他者と協働し、 他者の見方を尊重する。 等

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5つの相互作用のエリア:
Area of Interaction (AOI)


   Approach to Learning 学習の姿勢
   Community and Service コミュニティと奉仕
   Health and Social Education 健康と社会教育
   Environments 多様な環境
   Human Ingenuity 人間の創造性

=>すべての授業を5つのどれかと関連づける
 :他の科目とつながる「ドア」のような位置づけ

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単元プランナー:授業計画


 科目ごとに計画を作る
 ひとつの流れのくくりを単元(Unit)とする
 期間は1~数ヶ月程度
 計画に盛り込む要素
  重要概念、単元クエスチョン、相互作用のエリア
  評価項目
  内容(知識、スキル)、リソースなど
  振り返りと評価の方法




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日本でも偏差値教育とは別の、
本質的な教育と進学の流れが必要と思われる


 小・中・高校の中で科目横断的で探究的な学びにつなが
 るカリキュラムの導入

 そのカリキュラムを教えられる教師育成の仕組み

 このカリキュラムで子どもが出したアウトプットが
 大学のAO入試での評価に直結する

 さらには社会に出てからの力となる

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Ib探究紹介100816バカ会