データサイエンティスト養成講座で利用している教材のサンプルです。 1. 基本概念、2. ベクトル、3. 行列、配列、リスト 4. 関数とプログラミング 5. データフレーム　6. グラフィックス からなります。教材は、こうしたスライドに音声での説明が入り、さらに演習問題と採点、議論などが加わります。

1. R言語超初心者
4. 関数と
プログラミング
鈴木禎子
株式会社Joe’sクラウドコンピューティング

2. この章の内容
1. 関数実行時の引数・引数名の指定
2. If, else, elseifによる条件分岐
3. forによる繰り返し
4. Whileによる繰り返し
5. Repeatによる繰り返し
6. 関数の定義
7. 大域変数と局所変数
8. 2個以上の値を返す場合

3. 関数実行時の引数・引数名の指定
rnorm(100) rnormは、省略すれば, 平均 mean=0, 標準偏差sd=1の意味
rnorm(n=100, mean=0, sd=1)
rnorm(100, 0, 1) (部分的に)引数名を省略して良い関数もある
rnorm(100,1,0) 引数名を指定しない場合, 順序は変えられない

4. If, else, elseifによる条件分岐
If(x<0) “マイナス” x<0なら”マイナス”を返す
x=10
if(x>0) x else –x x>0ならx, それ以外で-xを返す
if(x>0) “プラス“ else if (x==0) “ゼロ” else “マイナス”
x>0なら”プラス”, x=0なら”ゼロ”, それ以外で”マイナス”を返す
if(x>0) “プラス”
else if (x==0) "ゼロ" else "マイナス“
Rは、「if(x>0) “プラス”」で完結すると判断し、文頭の「else if」を見てエラー
{if(x>0) “プラス"
else if (x==0) "ゼロ" else "マイナス“}
Rは、「{」があるので、「if(x>0) “プラス”」で完結すると判断せず、正しく実行される

5. forによる繰り返し
S<-0
for(i in 1:5) S<-S+i
S
S=0とし, I=1,i=2,…,i=5をSに加えていき、最後にSを評価
S<-0
for(i in 1:5) {S<-S+i; print(S)}
S=0とし, I=1,i=2,…,i=5をSに加えていき、毎回Sを印刷
S<-0; for(i in 1:5) {S<-S+i; print(S)}
S<-0
for(i in 1:5) {
S<-S+i
print(S)
}
2個以上の文を実行する場合、全体を{}でくくり、”;”で区切るか改行する (複文)

6. Whileによる繰り返し
n<-5
S<-0
i<-1
while(i<=n){
S<-S+i
i<-i+1
}
S
iがn以下である間
S<-S+I と i<-i+1
を実行
S<-0;
i<-1; S<-S+i=1;
i<-i+1=2; S<-S+2=3;
i<-i+1=3; S<-S+3=6;
i<-i+1=4 S<-S+4=10
i<-i+1=5; S<-S+5=15
i>5なので、それ以上繰り返さず、S=15を返す最後にSの値を返す

7. Repeatによる繰り返し
S<-0
i<-1
repeat{
if(i<=5) {S<-S+1; i<-i+1} else break
}
S
{}内を無条件で繰り返す
Breakは、
繰り返しから
抜けて次に行く
最後にSの値を返す

8. 関数の定義
f.1 <- function(x) return(x^2)
f.1(5)
f.1 <- function(x) x^2 (returnを省略)
f.2 <- function(x) {
if(x>0) "プラス"
else if (x==0) "ゼロ" else "マイナス"
}
f.2(10)
入力xに対して
出力xの2乗を返す関数
実引数 5 仮引数 x
関数の定義は
複文でもよい

9. 大域変数と局所変数
f.3<-function(x,y) sqrt(x^2+y^2)
f.3(3,4)
x=3; y=4 大域変数
f.3(5,12)
x; y
f.4<-function(x,y) {x<<-10; sqrt(x^2+y^2)}
f.4(5,12)
局所変数x=5,y=12
関数内では、同じ変数名の場合、局所変数をさす
関数内で大域変数に値を代入するには、”<-”ではなく、”<<-”

10. 2個以上の値を返す
f.5<-function(x,y) c(x+y,x-y)
f.5(1,3)
ベクトルで返す