スマートフォンは、BLE対応のIoT機器用のコントローラやインターネット・ゲートウェイとして一般的に使われる。そうした機器間の強固な認証プロトコルの設計は、IoTセキュリティの重要な部分である。しかし、モバイルアプリ設計は、ユーザーのプライバシー保護機能だけでなく、入出力制限などの多くの課題を抱えている。これらの制限のために、多くのベンダーはBLEの組込型セキュリティ・マネジメント・プロトコルではなく、自前の認証プロトコルの構築を選ぶ。
この講演では、これらのBLE認証プロトコルを分析するための一般的な方法に着目し、前述の課題を理解、解決していく。わたし達はこの方法を、台湾製の人気スマート・スクーターGogoroを含めた市販製品に適用した。
わたし達は特定の状況下で、Gogoroスクーターをアンロックする際に使われるキーをダンプしたり、スクーターを乗っ取るために偽のBLE認証プロトコル・パケットを送ったりできるデモを行う予定である。
--- チェンユー・ダイ [GD]
チェンユー・ダイ(GD)は、Team T5 ResearchのCTOで、デジタル・フォレンジックやインシデント・レスポンスのサービスの提供、脅威情報プログラムやプラットフォームの開発や、企業向けのサイバー防御のコンサルティングを行っている。
国立台湾科技大学の情報管理学科の大学院の学生であり、同時に台湾で最大のハッカー・コミュニティでありセキュリティ・カンファレンスであるHITCONの代理コーディネーターをボランティアでもある。
バグ報奨金プログラムだけでなく、国内外のCTFから多くの賞を受賞歴を持つ。
--- シーチョー・チャ [Professor Shi-Cho Cha]
シーチョー・チャ(CSC)は2006年から国立台湾科技大学の教職員であり、現在は情報管理学科の助教授である。彼は、1996年と2003年に国立台湾大学の情報管理学科の理学士号と博士号を取得し、2000年〜2003年にはPMP、CISSP、CCFP、CISMの資格を取得した。 Eland Technologiesの上級コンサルタントだった頃は、eマーケティングに関する複数のシステムを開発するプロジェクトリーダーを務めた。2003年〜2006年に、台湾のPriceWaterhouseCoopersではマネージャを努め、複数の主要政府機関の情報セキュリティ管理システムの開発に協力した。
最近は、国立台湾科技大学に協力してセキュリティ分析ワークフォースの構築を行い、また、複数の組織のシステム・セキュリティの評価に協力している。現在の研究的興味は、情報セキュリティ管理、アイデンティティ