大阪大学大学院医学系研究科遺伝統計学 大学院説明会資料2016
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2016年5月14日に実施された、大阪大学大学院医学系研究科大学院説明会における、遺伝統計学の説明資料になります。 研究室見学は随時実施していますので、興味を持たれた方はお気軽にご連絡下さい。
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大阪大学大学院医学系研究科遺伝統計学 大学院説明会資料2016
- 1. 平成28年度 大学院説明会資料, May 14th, 2016 遺伝統計学教室 における研究教育活動 岡 田 随 象 大阪大学大学院医学系研究科 遺伝統計学 教授 URL : http://www.sg.med.osaka-u.ac.jp/index.html E-mail : yokada_at_sg.med.osaka-u.ac.jp
- 2. 遺伝統計学 ▪ 遺伝統計学：遺伝情報と形質情報の結びつきを統計学により評価 ▪ ゲノムデータへの遺伝統計解析を行う、ドライの研究活動を展開 ▪ 遺伝統計を専門とする医学部基幹講座として平成28年4月に発足 ヒトゲノムサンプル ゲノム配列解読 大規模ゲノムデータ プログラミング 統計解析
- 5. 肥満感受性遺伝子の機能分類 (Locke AE et al. Nature 2015, Finucane HK et al. Nature Genetics 2015) ・ 肥満の大規模ゲノム解析と臓器特異的なエピゲノム情報の統合 により、「脳疾患としての肥満」が明らかに。内分泌臓器 筋骨格組織 中枢神経組織 呼吸器官 血液免疫細胞 心血管組織 消化管組織 顎口腔組織 肥満感受性遺伝子の臓器特異性肥満の大規模ゲノム解析 臓器特異的エピゲノム情報 +
- 6. 日本人集団HLA遺伝子データベースの構築 (Okada Y et al. Nature Genetics 2015) ・ HLA遺伝子配列（白血球の血液型）のデータベースを構築。日本 人集団に特異的な白血球の血液型の存在を明らかに。 ・ 疾患バイオマーカーの同定（HLA imputation法）や、再生移植医療 （iPS細胞他家移植HLAホモドナー樹立）への応用。 白血球血液型の可視化 日本人集団 特異的な 白血球血液型 の発見 疾患バイオマーカー同定 （バセドウ病・感染症） 再生移植医療への応用
- 7. 疾患ゲノム+miRNAネットワーク=核酸創薬 ▪ 大規模ヒト疾患ゲノム情報に基づいてマイクロRNAのインシリコ・ スクリーニングを行う遺伝統計解析手法「MIGWAS」を開発。 ▪ 20疾患、200万人のゲノム研究の成果を再解析し、マイクロRNA ネットワークの疾患発症への関与を明らかにした。 ▪ 核酸創薬リソースとなるマイクロRNAのリストが出力可能。 (Okada Y et al. Scientific Reports 2016)
- 8. ▪ 既存の治療薬の他の疾患への適用拡大（ドラッグ・リポジショニン グ）が、新規創薬のコスト改善に貢献すると注目されている。 ▪ 疾患感受性遺伝子を直接標的とした治療薬に注目することで、ドラ ック・リポジショニング候補探索が効率化できることを報告。 ▪ GSK3B阻害剤（2型糖尿病）やCDK4/6阻害剤（関節リウマチ）を同定 。 ゲノム解析によるドラッグ・リポジショニング リポジショニング候補 (Imamura M et al. Nature Communications 2016. Okada Y et al. Nature 2014)
- 9. 国際舞台に通用する若手研究者の育成 バイオインフォマティクス 講義実習コースの開催 ▪ 学部生、大学院生、企業研究員に対する研究教育指導実績 ▪ 学部生を対象にバイオインフォマティクス講義実習コースを開催 ⇒ 平成28年8月に、「遺伝統計学・夏の学校」を開催予定 ▪ 豊富な共同研究ネットワークを活用した研究/留学のサポート 国内外の共同研究 ネットワーク