読書するエンジニアの会 第18回テーマ:『酒』庄司 隆太郎2009/9/13
自己紹介庄司 隆太郎 (しょうじ りゅうたろう)・立教大学社会学部産業関係学科 卒・白石 俊平氏とは2学年先輩になります・大学時代は漫画研究会に所属(しかしオタクになりきれない)・現在、イチローのCMでお馴染みの証券グループの事務会社に勤務・読書は主に新書を好む(通勤時の供)・昨年から何故か大学のサークルに復帰・mixiは『ぎん(風城 銀)』で登録2009/9/13
今回読んだ本『飲んべえの品格  酒にまつわる名言集』いとうやまね 編2008年 出版芸術社酒の席での名言・迷言は数限りなし先人達が酒についてどんな言葉を残してきたかを味わいます。2009/9/13
2009/9/13酒は百薬の長なり酒はいいものだ。実においしくって。毒の中では一番いいものだ。若者にとって酒は大人の勲章である。一本のワインのボトルの中には、全ての書物にある以上の哲学が存在する。君たちに一杯あげよう。酒は一人じゃつまらない。酒に十の徳あり。『漢書』葛西善蔵吉行淳之介パストゥール室生犀星詠み人知らず葛西善蔵…明治の小説家「哀しき父」「子をつれて」など吉行淳之介…昭和の作家パストゥール…フランスの細菌学者低温殺菌法を開発室生犀星…明治~昭和の詩人ふるさとは遠きにありて思ふもの
2009/9/13酒と女と歌を愛さぬ者は、一生阿呆で過ごすのだ。ワインのない食事は太陽の出ない一日。人を知るは酒が近道。ふところが痛いのは、最初の一杯だけである。三杯の酒が深い教理を悟らせる。ときには我を失うほど酔うことも人間の特権だ。酒なくて何の日本の富士桜。ルターゲーテ詠み人知らずリーン詠み人知らず山本周五郎ロベール・ギランルター…神聖ローマ帝国の神学者宗教改革でプロテスタントの源流を作るゲーテ…18世紀ドイツの文豪「若きウェルテルの悩み」「ファウスト」などリーン…ヴィンセント・S・リーン調べても何の人か出てこなかった…山本周五郎…明治~昭和の小説家「樅の木は残った」などロベール・ギラン…フランスのジャーナリスト。アジア・日本通
2009/9/13男「ぼくが酒を飲むのは、何もかも忘れる ためさ」バーテン「そういうわけでしたら、前払いで お願いします」人類が唯一成功した錬金術、それこそが酒であり、発酵という菌の力の奇跡だ。世の中は酒と女が敵なり   どうか敵に巡り合いたい人を満足させるには大変な学問が要るが、ワインなら少しで済む。おかみが美しいほど、ますます酒は高くなる。女を口説くときは酒はあったほうがいいものだ。が、酒を飲むときは、女は要らないサカナである。小咄樹 慶蔵蜀山人ペスタロッチドイツ荻 昌弘樹 慶蔵…「もやしもん」の登場人物農学部教授蜀山人…太田南畝。江戸天明期の文人ペスタロッチ…18世紀スイスの教育実践家萩 昌弘…映画評論家
2009/9/13両人対酌すれば山花開く、一盃一盃復た一盃。オーストリア人は、黒ビールとソーセージがあるうちは、革命を起こさないだろう。酒から何とすみやかに友情が踊り出ることか!真理は酒の中にある。酒は人間そのものに外ならぬ。酒に対しては当に歌うべし、人生幾何ぞ。酔った男は神と語り合う。李白ベートーベンジョーン・ゲイプラトンボードレール曹操中国(気のあった友人と二人で差し向いで飲んでいると、山一面に花が開いたようだ。一杯また一杯と酒がすすむことよ)(酒を飲んだ時は歌うに限る。人生、どれほど生きられるものか)ジョーン・ゲイ…17・18世紀のイングランドの劇作家。「ベガーズ・オペラ」などボードレール…19世紀フランスの批評家「悪の華」など
2009/9/13恥ずべきは、しらふの席で酔いしれること。恥ずべきは、酒席にあってしらふでいること。酒は知己に逢えば千鐘も少なし。喧嘩・口論固く無用。盃、下に置くべからず。したむべからず。抑えること無用。もっとも相手によるべし。助申すまじくこと。ただし、女には苦しからず。上善水の如し。ビールは僕らを楽しませる。本は僕らを苦しませる。テオグニス大石内蔵助「酒飲みの五箇条」『長生殿』中国 ゲーテ (親友と酒を飲む時は、酒がいくらあっても足りない)(最高においしい酒は水のようだ)(安請け合いはしてはならない。ただし、女は例外)(抑える必要はない。ただし、相手による)テオグニス…古代ギリシャの詩人長生殿…玄宗・楊貴妃の恋愛譚(喧嘩や口論は絶対にしてはならない)(盃を下に置いてはならない)(こぼしてはならない)
2009/9/13酒は肝臓に悪い。腎臓に悪い。しかし、心には?そうさ、酒は「心の特効薬」なんだ!酒を飲めばよく眠る。眠れば罪を犯さない。自分の健康は、酒によって維持されているように思える。青春とは酒なしの陶酔。老いとは陶酔しない酒。パンのない家は悲しみに暮れ、ワインがない家は死んだ方がまし。四十九年一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒池波正太郎パヴァロワ映画『失われた週末』よりドイツドイツフランス上杉謙信池波正太郎…時代・歴史小説家。美食家「鬼平犯科帳」「真田太平記」などパヴァロワ…アンナ・パヴァロワよく分からないけど多分フランス人失われた週末…45年のアメリカ映画アル中男性の恐怖と苦悶
2009/9/13いい男になるんだよ。いい男になれば、もたれかかって酒が飲める。そりゃあいいもんさ。朝によし、昼はなほよし、晩はまたよし、飯前飯後、その間もよし。三杯目からあとは、最良の酒もそれほど感じなくなる。人生は生きるに値するか?それはひとえに肝臓にかかっている。三年酒を飲めば金が尽きる。三年酒を飲まなくても金が尽きる。酒は男を磨く水。呑むべし、酔うべし。『機動戦士Zガンダム』より小原庄助ブリア・サヴァランウィリアム・ジェームス中国映画『酔拳』より小原庄助…会津民謡「会津磐梯山」に登場する人物ブリア・サヴァラン…18世紀フランスの政治家・食通。「美味礼讃」ウィリアム・ジェームス…19世紀アメリカの哲学者
2009/9/13正しい判断をさまたげるものは、夜と酒である。酒には二つの欠点がある。水を加えれば味が落ち、水を加えなければ人が堕落する。この世に醜女はいない。ウォッカが足りないだけだ。世の中に下戸のたてたる蔵もなし私は機会があれば飲む。時には機会がなくても飲む。海よりもグラスの中で溺れる者がおおい。バッカス(酒神)はネプチューン(海神)以上に人を溺死させた。オイディウススペインロシア井原西鶴セルバンテスラトビアトマス・フラーオイディウス…古代ギリシャの詩人「変身物語」などセルバンテス…16世紀スペインの作家「ドン・キホーテ」などトマス・フラー…17世紀イギリスの神学者
2009/9/13以前は人々と知り合う為に飲んでたけど、今では彼らを忘れる為に飲んでいるわ。酒といふ物は、打切り綺麗にしてこそ、酒にてある也。かたはらいたきもの。思う人のいたく酔いて、おなじことしたる。象からは七歩、牛からは十歩、女からは二十歩、酔っ払いからは三十歩離れていろ。居酒屋には三代目が生まれたためしがない。酒飲みは奴豆腐にさも似たり、始め四角であとはグズグズ。サガン『葉隠』清少納言インドアイルランド蜀山人(そばで見ていて耐え難いもの。愛する男がひどく酔っ払って、おなじこと ばかりすること)サガン…フランスの小説家「悲しみよこんにちは」など『葉隠』…江戸中期に武士の心得などについて記された書物
2009/9/13日本は、これまで出会った国民の中で、最良で、親切かつ名誉を尊ぶ。日本人は食を節するが、飲酒のこととなると、それほどでもない。飲むなら乗ろう!乗るなら飲もう中央タクシー。親の意見と冷酒は、後にきく。上にあるものが下に見えたら、飲むのをやめて家に帰るようにしよう。酒の害は酒が毒だからでなく、すばらしいが故につい飲み過ぎるからだ。酒は大勢の馬鹿者をつくるが、もともと人間は馬鹿なもの。だから酒の罪は帳消しだ。飲まば朝酒、死なば卒中。フランシスコ・ザビエル長野中央タクシー詠み人知らずテオグニスリンカーンロバート・ベンチレイ詠み人知らずロバート・ベンチレイ…アメリカのユーモア作家
2009/9/13二日酔い 兜を着たる 心もち忍ぶれど 色に出にけり 盗み酒から徳利 起こしておくは 罪つくり 酔いはせぬとは 生酔の古句なり禁酒して 見れば興なし 雪月花世の中に 酒といふもの なかりせば 何に左の 手を使ふべき酔て寝む なでしこ咲ける 石の上熱燗に 焼きたる舌を 出だしけりから樽を 又ふりて見る 夜寒かなわれ車に友は柱に一語二語 酔語かはして別れ去りにけり川柳宿屋飯盛芭蕉高浜虚子小林一茶若山牧水宿屋飯盛…石川雅望。江戸後期の狂歌師若山牧水…明治~昭和の歌人一日一升程度の酒を飲んでいた
2009/9/13乾杯とは、盃を乾かす。須藤了一須藤了一…中学教師。立大漫研における飲みの功労者
2009/9/13感想・ひたすら言葉の羅列だけですいません・昔から世界中に酒飲みがいたことを再認識・更に酒・女・歌のセットは世界共通っぽい・若山牧水酒の歌つくりすぎ・昔に比べ最近は酒の上の失敗がシャレにならないケースが増えたので、  酒に対するイメージ悪化しているのが少し残念・でも飲んじゃう。飲んだら乗ろう長野中央タクシー。

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