国勢調査データを元に沖縄の経済構造をネットワーク分析した。 沖縄は、1) 子育ての世界、2)学校中心の老人世界、3) ２つの世界をつなぐ移住性の渡り鳥的生活者の世界の３つに分かれる。 沖縄は転入と転出が多く、人的流動性の高い生活スタイルとなっている。 人的流動性を活かし、シンガポールのように人や物の流通のハブとなる政策が有効であるように思う。沖縄は新興国の中国と東南アジアの中心に位置し、アジア経済のハブとしての地理的条件も十分にある。アジアの経済ハブとして、空港、港湾等整備、税金の免除など政策が必要である。

1. 沖縄、渡り鳥的生活
ネットワーク解析で見る沖縄の姿
川頭信之
@
nkawagashira
2014.2.3

2. ネットワーク解析


沖縄県の 41 の市区町村のデータを使用
2008 年の国勢調査データから 121 の社会要
因

要因間の相関係数でネットワークを表示

潜在的な要因を知るための betweenness

3. 沖縄の経済ネットワーク図

4. 沖縄の３つの世界

沖縄の２つの大きな世界
–
–

子育ての世界
学校中心の老人世界
上記２つの世界をつなぐ移住性生活者
–
渡り鳥的？

5. 沖縄の子育ての世界
税金収入額
大人
子供

6. 学校中心の老人世界
離婚した単身者は食
堂で働き、父親と住
む
老人
学校と教
師

7. 学校を中心とした老人世界
沖縄では学校制度を中心とした
社会が形成されており、老人
や教師が中心的メンバーであ
る。
離婚した単身者は食堂で働いて
いる。失業の場合、父親と一
緒に住む可能性が高い。

8. 渡り鳥的生活
出稼ぎ労働者
転出
転入
老人ホーム
生活者
公務員

9. 人の出入りの激しい沖縄
転入、転出が多く、重要な要因となって
いる

出稼ぎ労働者も多い

公務員の数も経済的要因となっており、
国からの援助に頼っているのではない
か。

老人ホームの老人たちも増加しつつあ
り、問題となっている。


10. 沖縄への政策提言




沖縄は転入と転出が多く、人的流動性の高い
生活スタイルとなっている。
人的流動性を活かし、シンガポールのように
人や物の流通のハブとなる政策が有効である
ように思う。
沖縄は新興国の中国と東南アジアの中心に位
置し、アジア経済のハブとしての地理的条件
も十分にある。
アジアの経済ハブとして、空港、港湾等整
備、税金の免除など政策が必要である。

11. 参考

英語版ブログ記事
Okinawa, A Migratory Life Divided into Child-Caring
Fam ily and the Old
http://d.hatena.ne.jp/infoarchitect/20140127/p1