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プロジェクトマネジメント学会関西支部
 2012年度 第2回ソフトウェアプロジェクト研究会
「プロジェクトマネジメント実践」




     京都光華女子大学における
社会人基礎力養成を中心とした「キャリア教育」

         2012年12月12日(水)



   京都光華女子大学             阿部 一晴

             京都光華女子大学
プロフィール
阿部 一晴(あべ いっせい)
 京都光華女子大学 情報教育センター 准教授
 立命館大学(情報理工学部・政策科学部)非常勤講師
 同志社大学(社会学部)嘱託講師
担当科目:メディア情報演習 コンピュータ概説 ネットワーク概説
     ビジネスソリューション eビジネス/eコマース ICTと社会 他

研究領域:情報通信技術の社会への応用・車載ソフトウェア開発プロセスの改善
経済産業省情報処理技術者 ITストラテジスト・上級システムアドミニストレータ・
             プロジェクトマネージャ・アプリケーションエンジニア

情報処理学会・情報通信学会・教育システム情報学会・日本UNIXユーザ会
経営情報学会・プロジェクトマネジメント学会・ビジネスモデル学会
情報コミュニケーション学会
日本ITストラテジスト協会・アジャイルプロセス協議会          会員

                 e-mail:i_abe@koka.ac.jp

                 京都光華女子大学
京都光華女子大学
                       人文学部
1940年 光華高等女学校           文学科
として設立
                        心理学科
真宗大谷派(東本願寺)
宗門校                   キャリア形成学部
「仏教精神に基づく             キャリア形成学科
女子教育の場の実現」が
建学の精神                  健康科学部
                       健康栄養学科

幼稚園・小学校・中学校・            看護学科
高等学校・短期大学を併設
           京都光華女子大学
本学が選定を受けたGP

 現代GP 平成19年度選定
  「学生個人を大切にしたキャリア教育の推進」
   本学がこれまで取り組んできたキャリア教育および就職支援への姿勢と
   実績が評価されて,選定された.本学ではこれを受けて,文部科学省の
   補助事業として,さらに強力なキャリア(形成)教育と(就職などの)
   キャリア支援を推進している.

 学生支援GP   平成20年度選定
 「学生個人を大切にした総合的支援の推進」
 エンロールメント・マネジメントと個別対応教育モデルの実践的融合
   本学では平成18年度に,学生の入学前から卒業後までを対象に一貫して
   教育と学生支援を組織的・体系的に展開し,満足度の高い教育サービスを
   実現するという総合学生支援策「エンロールメント・マネジメント
   (EM)」をスタートさせた.このGPの取り組みは,これをさらに大きく
   前進させようとする取組である.

               京都光華女子大学
「学生個人を大切にしたキャリア教育の推進」(取組の概要)
      正課と正課外教育を統合する「総合キャリア教育」
 キャリア(形成)教育
以下の3点を目標として,社会人として必要な要
件(どのような職に就くにもまず必要な意識と能                       学生
力)を備えた人材を育成する.
   高い就労意識と職業理解の喚起・醸成
   基本的能力の養成                        総合キャリア教育
       理解力,論理的思考能力,表現力,基礎学力
                                         連
   社会人基礎力の養成                     正課教育   携   正課外教育
      調査分析力,プレゼンテーション力,
      レポート作成能力,コラボレーション力,
      ICT活用能力,問題発見・解決力

 キャリア形成支援                          エクステン         キャリア
   キャリアデザインの支援             教 員     ションセン         支援セン
   自己を発見し,その将来を描く                    ター            ター
   スキルアップの支援
   仕事に生かすスキルを備える    アカデミックアドバイス       キャリア形成支援
                               スキルアップ支援
                       個別面談             就職支援
 就職支援
                      京都光華女子大学
キャリア教育課程      教育目標と授業科目・講座
     すべての科目において「キャリア教育」の視点をもつこと
     で編成




           京都光華女子大学
4年間を通じたキャリア形成支援と就職支援


        1年次       2年次         3年次      4年次
        自己発見    自己プログレス      就職適性評価
 学生の   基礎学力     成長感          社会的強み
  意識   学習スタイル   行動の自己評価      能力的強み
       性格       学びへの度合       好きな仕事分野
   ・   強み       学びへの考え方      適性職種
能力評価
                  学生ポートフォリオ                  就

                  学生面談システム                   職
教職員に                       記録・参照
          記
 よる       録          記録・参照
面談・指      ・                       就職支援
          参
  導       照 教員による面談・指導 ゼミ(基礎ゼミ~専門ゼミ)など

        職員による面談・指導 学生サポートセンター・キャリア支援センター



                  京都光華女子大学
社会人基礎力 3つの能力12の能力要素

    主体性                 課題発見力

   働きかけ力                 計画力

    実行力                  創造力




    発信力                 情況把握力

    傾聴力                  規律性

    柔軟性               ストレスコントロール力


           京都光華女子大学
社会人基礎力の養成

 正 課・・・講読・専門ゼミ・データ解析などの
       専門教育の中で社会人基礎力の習得

 正課外・・・社会人基礎力養成講座
       厚生労働省のYESプログラムをベースに
       「就職基礎能力」 の養成を目指す

  ①読み書き: ビジネス文書の基礎知識
  ②計 算:       利益・給与・旅費・交通費・論理的思
  考
  ③社会人常識: 歴史・地理・政治・経済・社会
  ④コミュニケーション:  知る・伝える・共に働く
  ⑤ビジネスマナー:挨拶・電話・メール・来客対応
             京都光華女子大学
「正課教育でのインターンシップ」
段階学習で社会人基礎力を理解し、最終段階としてインターンシップに参加
1年生

      キャリアデザイン講座Ⅰ      自己分析・自己理解
2年生                                        適性
      キャリアデザイン講座Ⅱ              職業理解        ・
                                           希望
  社会人基礎力養成講座Ⅰ・Ⅱ         YESプログラム
        (正課外教育)      コミュニケーション能力等
3年生


 キャリアデザイン講座Ⅲ              インターンシップ

                                YESプログラム
 社会人基礎力養成講座Ⅲ
         (正課外教育)               ビジネスマナー
                    京都光華女子大学
西日本合同研究会(西日本インカレ)
  日経BPマーケティング主催 研究発表大会

  チーム研究を
   外部発表




           京都光華女子大学
西日本合同研究会(西日本インカレ)
  2010年
    大ヒットのクロスウォーカーを女子大生にも愛
     される存在にしたい!
           → 書類審査通過(15/42チーム)
                本選プレゼン大会で敗退
  2011年
    京都光華女子大学にSTARBUCKS COFFEEを呼ぶに
     は
                   → 予選プレゼン大会で敗退
    草食系男子を私たちがプロデュースします!!
             → 予選プレゼン大会で敗退
              京都光華女子大学
社会人基礎力育成グランプリ

 経済産業省主催      社会人基礎力育成グランプリ
 2010〜2013年




               京都光華女子大学
社会人基礎力育成グランプリ
   2010年
      キャリアデザインとその実現へのアプローチ → 奨励賞
   2011年
      女子大生が今食べたい“第3のお菓子”プロジェクト → 奨励賞
   2012年
      和カフェ「光庵」の運営について
          ~学内カフェで管理栄養士を目指す学生がメニュー開発・調理
        ・販売を実践~            → 近畿地区優秀賞
      女子学生のための実践的環境教育
          ~地域社会との交流による京都市環境改善プロジェクト
   2013年
      地域企業との共同開発に挑戦
          ~全国の食卓に京つけものを使った新商品を届けよう~
      女子大生による金山寺味噌の販売促進企画
          金山寺味噌ラーメン”つぶみー”の学食での商品化
                京都光華女子大学
社会人基礎力演習Ⅱ
 フラワーライン(通学バス)活性化プロジェクト
  総務部と協力して、改善を実施
  利用者数、1.5倍に増加
 宇多野ユースホステルへのアクティビティ提案
  「中国語カルタ」を宿泊者向けに実施
  改善点を調整中
 BIG PADの新しい使用法
  大型液晶を活用したビジネスアイデア
   (デジタル絵本)の企画中
 京都の新しいお土産(グランプリチーム)
  オリジナルふりかけ企画中
  「おたべ」の新たなお菓子を考案(プレゼン予定)
            京都光華女子大学
HQテスト(HQ Profile)
  HQ= Human Quotient (人間指数)
  受診方法: Webまたはマークシート
    280の質問に4択で回答 (所要時間約40分)
     ①改善の余地あり ②やや改善の余地あり
     ③やや行っている ④十分行っている
    質問の例
      何かを行う場合、自分に求められていることや期待さ
       れていることをよく考えてから行動している。
      周囲から指摘されなくても、次のアクションを自分自
       身で考えて行動する。
      自分の経験則だけで判断せず、他の人の多 様な意見
       も取り入れて問題を解決している。
  結果閲覧: Webのみ
               京都光華女子大学
HQテストのWeb受診
2011年度3回生
インターンシップ前後の社会人基礎力
                                                                                                                     2009/8/6 0:00
                                                                                                                      7月実施
                                                                                                                     2009/10/6 11:34
                                                                                                                     9月実施
      A)




                          B)




                                                                                      C)
                                                                                                          ン




                                                                                                           C)
 A)




                A)




                                    B)



                                              B)



                                                        C)



                                                                  C)



                                                                            C)




                                                                                                C)
 主    働         実         課         計         創         発         傾         柔         情         規         トス
 体    き         行         題         画         造         信         聴         軟         況         律         ロト
 性    か         力         発         力         力         力         力         性         把         性         ーレ           2009/8/6 0:00
                                                                                                                        7月実施
      け                   見                                                           握                   ルス
      力                   力                                                           力                   力コ           2009/9/30 16:55
                                                                                                                         9月実施
           A)




                               A)




                                                   B)



                                                             B)



                                                                       C)



                                                                                 C)



                                                                                           C)




                                                                                                                C)
                     A)




                                         B)




                                                                                                     C)




                                                                                                                         C)
           主         働         実         課         計         創         発         傾         柔         情          規    ト   ス
           体         き         行         題         画         造         信         聴         軟         況          律    ロ   ト
           性         か         力         発         力         力         力         力         性         把          性    ー   レ
                     け                   見                                                           握               ル   ス
                     力                   力                                                           力               力   コ
                                                        京都光華女子大学                                                         ン
社会人基礎力の養成
                 1年生に比べ、3年生の自己評価が
                 高く、自信がついてきていることが
                 わかる。


                 学年が上がるに伴い、自己評価が低
                 いと考える学生が減り、平均的以上
                 にシフトしていることがわかる。

                 偏差値が高い方向にシフトしている
                 ものの、平均的より低い位置にピー
                 クがある点が、今後の課題である。

                     大学での学習や取組に、
                  チーム活動を増やす方向で提案する。

  利用アセスメント
   HQテスト(株式会社ジェイ・エス・エル)
              京都光華女子大学
インターンシップで身についた力
    前に踏み出す力      考え抜く力      チームで働く力
学
内
学                           友人の志望を聴き
    自分の将来像を描く   適性と希望の具体化
習                           客観的アドバイス

                志望動機をとことん
    インターンシップ
                  突き詰める
      面接突破
イ                    チームの自主ルールを考え
ン                   皆に役立つことを探し実行する
    中高生をイベント
タ
ー    参加に導く
                 今すべき事を     中高生と信頼関係
ン                             を築く
シ                 考える
ッ    励まして一緒に
     最後まで頑張る                自分の出来る事を
プ                           積極的に手伝う

                 京都光華女子大学
基本的能力の養成
  現1,3年生比較      (252人、188人)

 日本語理解・英語運用/言語理解力            判断推理/論理的推論能力                 総   合
60.0                  60.0                     60.0
        CA
50.0                  50.0
                                         1年生   50.0
        英語運用                                                      3年生
                                         3年生
40.0                  40.0                     40.0

30.0                  30.0                     30.0

20.0                  20.0                     20.0

10.0                  10.0                     10.0

 0.0                   0.0                      0.0
       低い ← 平均 → 高い          低い ← 平均 → 高い             低い ← 平均 → 高い
              (偏差値)                 (偏差値)                    (偏差値)




        全国平均偏差値で
                             利用アセスメント(ベネッセコーポレーション)
       低い割合の人数が減尐
                              1年生:自己発見レポート
                              3年生:キャリアアプローチ


                              京都光華女子大学
就労意識の喚起・醸成
   2010年1月調査
             1年生                           2年生
                   P
                  ML                                   P
                        A1
                                          M
                                           Q K
                                                                     ■就職して、ずっと働き続けたい学生
            B2
                                         B2                 A1       は半数以上
N55名             B1     A2        N46名        B1
                                                    A2

                                                                     ■就職するがいつかやめるという学生
                  ML    P                          MP
                                          B2             A1          は、2年生の方が尐ない
            B2
                             A1          B1
E48名                              E26名
             B1
                       A2                              A2            ■家事や育児中は、仕事は休みたい学
        K                                                            生は1年生の方が多い
                  Q P
                  L                            M L
                                                Q               P
             M              A1            B2
                                         B1
            B2
             B1                                             A1
R121名                   A2        R91名         A2

                                     K
                    P                              L
                 B2M                          MQ
                                                           A1
            B1                           B2
                            A1
                                         B1
K100名             A2              K75名              A2

                                                                    京都光華女子大学
就労意識の喚起・醸成
 1年生
 2009年6月調査                         2010年1月調査
                   P
                 M L
                        A1
                                                P
                                               ML
                                                     A1           A1、B1卒業後の進路を決めてる
            B2

            B1
                                         B2                       学生は不動。A2、B2仕事は続け
N56名                  A2         N55名
                                              B1     A2           たいが迷いが見られる

                 ML P A1                       ML    P
            B2                           B2                       就職を考えられない学生が減尐し、
E49名         B1         A2       E48名     B1
                                                         A1       したい事が見つかった学生が増えた
                                                    A2

            K                        K
        S               P                      Q P
                 QL                            L

            M               A1            M       A1              就職しないと考えていた学生が減尐
            B2
             B1
                                         B2
                                          B1
                                                                  卒業までに考えるという学生が減尐
                      A2                             A2
R133名                            R121名

                    P                            P
                 B2M                          B2M
            B1                           B1
                                                                  就職するがいつかやめるという学生
                            A1                           A1
                                                                  が減尐
K92名             A2              K100名         A2

                                                              京都光華女子大学
就労意識の喚起・醸成
 2年生
 2009年1月調査                2010年1月調査
             J    A             Q K         P
           GI L
    F                 D        M
   C                          B2                 A1
                                                          《考察》ずっと働きたいという希望
                      H
       E
              B
                                   B1
                                           A2
                                                          はあるがアンケートの質問順で変動
                                                          がある。家庭を中心に考えれば、専
        F
             L    A
                                        MP
                                                A1
                                                          業主婦願望が高く(ピンク)が、就
                               B2
   C
                      D
                      H                                   労を先にイメージすることで、黄色
   E                           B1
                  B                         A2
                                                          が減尐する。

          GIKL                      MQ L             P
          F
         CJ
               A
                 D
                              B2                          キャリアデザイン講座Ⅰ(1年生)の
        E                     B1
                  H
                                                          アンケート結果では、3ヶ月間の自己
                                                 A1
             B                       A2                   分析・自己理解を学んだあとは、「専
                                                          業主婦を希望しない」割合が増加す
                          K
                                   MQL                    る。
           C F    A                             A1
       E                      B2
                      D
              B       H       B1                            27%→44%、29%→35%
                                           A2


                                                     京都光華女子大学

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  • 1. プロジェクトマネジメント学会関西支部 2012年度 第2回ソフトウェアプロジェクト研究会 「プロジェクトマネジメント実践」 京都光華女子大学における 社会人基礎力養成を中心とした「キャリア教育」 2012年12月12日(水) 京都光華女子大学 阿部 一晴 京都光華女子大学
  • 2. プロフィール 阿部 一晴(あべ いっせい) 京都光華女子大学 情報教育センター 准教授 立命館大学(情報理工学部・政策科学部)非常勤講師 同志社大学(社会学部)嘱託講師 担当科目:メディア情報演習 コンピュータ概説 ネットワーク概説 ビジネスソリューション eビジネス/eコマース ICTと社会 他 研究領域:情報通信技術の社会への応用・車載ソフトウェア開発プロセスの改善 経済産業省情報処理技術者 ITストラテジスト・上級システムアドミニストレータ・ プロジェクトマネージャ・アプリケーションエンジニア 情報処理学会・情報通信学会・教育システム情報学会・日本UNIXユーザ会 経営情報学会・プロジェクトマネジメント学会・ビジネスモデル学会 情報コミュニケーション学会 日本ITストラテジスト協会・アジャイルプロセス協議会 会員 e-mail:i_abe@koka.ac.jp 京都光華女子大学
  • 3. 京都光華女子大学 人文学部 1940年 光華高等女学校 文学科 として設立 心理学科 真宗大谷派(東本願寺) 宗門校 キャリア形成学部 「仏教精神に基づく キャリア形成学科 女子教育の場の実現」が 建学の精神 健康科学部 健康栄養学科 幼稚園・小学校・中学校・ 看護学科 高等学校・短期大学を併設 京都光華女子大学
  • 4. 本学が選定を受けたGP  現代GP 平成19年度選定 「学生個人を大切にしたキャリア教育の推進」 本学がこれまで取り組んできたキャリア教育および就職支援への姿勢と 実績が評価されて,選定された.本学ではこれを受けて,文部科学省の 補助事業として,さらに強力なキャリア(形成)教育と(就職などの) キャリア支援を推進している.  学生支援GP 平成20年度選定 「学生個人を大切にした総合的支援の推進」 エンロールメント・マネジメントと個別対応教育モデルの実践的融合 本学では平成18年度に,学生の入学前から卒業後までを対象に一貫して 教育と学生支援を組織的・体系的に展開し,満足度の高い教育サービスを 実現するという総合学生支援策「エンロールメント・マネジメント (EM)」をスタートさせた.このGPの取り組みは,これをさらに大きく 前進させようとする取組である. 京都光華女子大学
  • 5. 「学生個人を大切にしたキャリア教育の推進」(取組の概要) 正課と正課外教育を統合する「総合キャリア教育」  キャリア(形成)教育 以下の3点を目標として,社会人として必要な要 件(どのような職に就くにもまず必要な意識と能 学生 力)を備えた人材を育成する.  高い就労意識と職業理解の喚起・醸成  基本的能力の養成 総合キャリア教育 理解力,論理的思考能力,表現力,基礎学力 連  社会人基礎力の養成 正課教育 携 正課外教育 調査分析力,プレゼンテーション力, レポート作成能力,コラボレーション力, ICT活用能力,問題発見・解決力  キャリア形成支援 エクステン キャリア  キャリアデザインの支援 教 員 ションセン 支援セン 自己を発見し,その将来を描く ター ター  スキルアップの支援 仕事に生かすスキルを備える アカデミックアドバイス キャリア形成支援 スキルアップ支援 個別面談 就職支援  就職支援 京都光華女子大学
  • 6. キャリア教育課程 教育目標と授業科目・講座 すべての科目において「キャリア教育」の視点をもつこと で編成 京都光華女子大学
  • 7. 4年間を通じたキャリア形成支援と就職支援 1年次 2年次 3年次 4年次 自己発見 自己プログレス 就職適性評価 学生の 基礎学力 成長感 社会的強み 意識 学習スタイル 行動の自己評価 能力的強み 性格 学びへの度合 好きな仕事分野 ・ 強み 学びへの考え方 適性職種 能力評価 学生ポートフォリオ 就 学生面談システム 職 教職員に 記録・参照 記 よる 録 記録・参照 面談・指 ・ 就職支援 参 導 照 教員による面談・指導 ゼミ(基礎ゼミ~専門ゼミ)など 職員による面談・指導 学生サポートセンター・キャリア支援センター 京都光華女子大学
  • 8. 社会人基礎力 3つの能力12の能力要素 主体性 課題発見力 働きかけ力 計画力 実行力 創造力 発信力 情況把握力 傾聴力 規律性 柔軟性 ストレスコントロール力 京都光華女子大学
  • 9. 社会人基礎力の養成 正 課・・・講読・専門ゼミ・データ解析などの 専門教育の中で社会人基礎力の習得 正課外・・・社会人基礎力養成講座 厚生労働省のYESプログラムをベースに 「就職基礎能力」 の養成を目指す ①読み書き: ビジネス文書の基礎知識 ②計 算: 利益・給与・旅費・交通費・論理的思 考 ③社会人常識: 歴史・地理・政治・経済・社会 ④コミュニケーション: 知る・伝える・共に働く ⑤ビジネスマナー:挨拶・電話・メール・来客対応 京都光華女子大学
  • 10. 「正課教育でのインターンシップ」 段階学習で社会人基礎力を理解し、最終段階としてインターンシップに参加 1年生 キャリアデザイン講座Ⅰ 自己分析・自己理解 2年生 適性 キャリアデザイン講座Ⅱ 職業理解 ・ 希望 社会人基礎力養成講座Ⅰ・Ⅱ YESプログラム (正課外教育) コミュニケーション能力等 3年生 キャリアデザイン講座Ⅲ インターンシップ YESプログラム 社会人基礎力養成講座Ⅲ (正課外教育) ビジネスマナー 京都光華女子大学
  • 11. 西日本合同研究会(西日本インカレ) 日経BPマーケティング主催 研究発表大会 チーム研究を 外部発表 京都光華女子大学
  • 12. 西日本合同研究会(西日本インカレ)  2010年  大ヒットのクロスウォーカーを女子大生にも愛 される存在にしたい! → 書類審査通過(15/42チーム) 本選プレゼン大会で敗退  2011年  京都光華女子大学にSTARBUCKS COFFEEを呼ぶに は → 予選プレゼン大会で敗退  草食系男子を私たちがプロデュースします!! → 予選プレゼン大会で敗退 京都光華女子大学
  • 13. 社会人基礎力育成グランプリ 経済産業省主催 社会人基礎力育成グランプリ 2010〜2013年 京都光華女子大学
  • 14. 社会人基礎力育成グランプリ  2010年  キャリアデザインとその実現へのアプローチ → 奨励賞  2011年  女子大生が今食べたい“第3のお菓子”プロジェクト → 奨励賞  2012年  和カフェ「光庵」の運営について ~学内カフェで管理栄養士を目指す学生がメニュー開発・調理 ・販売を実践~ → 近畿地区優秀賞  女子学生のための実践的環境教育 ~地域社会との交流による京都市環境改善プロジェクト  2013年  地域企業との共同開発に挑戦 ~全国の食卓に京つけものを使った新商品を届けよう~  女子大生による金山寺味噌の販売促進企画 金山寺味噌ラーメン”つぶみー”の学食での商品化 京都光華女子大学
  • 15. 社会人基礎力演習Ⅱ  フラワーライン(通学バス)活性化プロジェクト  総務部と協力して、改善を実施  利用者数、1.5倍に増加  宇多野ユースホステルへのアクティビティ提案  「中国語カルタ」を宿泊者向けに実施  改善点を調整中  BIG PADの新しい使用法  大型液晶を活用したビジネスアイデア (デジタル絵本)の企画中  京都の新しいお土産(グランプリチーム)  オリジナルふりかけ企画中  「おたべ」の新たなお菓子を考案(プレゼン予定) 京都光華女子大学
  • 16. HQテスト(HQ Profile)  HQ= Human Quotient (人間指数)  受診方法: Webまたはマークシート  280の質問に4択で回答 (所要時間約40分) ①改善の余地あり ②やや改善の余地あり ③やや行っている ④十分行っている  質問の例  何かを行う場合、自分に求められていることや期待さ れていることをよく考えてから行動している。  周囲から指摘されなくても、次のアクションを自分自 身で考えて行動する。  自分の経験則だけで判断せず、他の人の多 様な意見 も取り入れて問題を解決している。  結果閲覧: Webのみ 京都光華女子大学
  • 18. 2011年度3回生 インターンシップ前後の社会人基礎力 2009/8/6 0:00 7月実施 2009/10/6 11:34 9月実施 A) B) C) ン C) A) A) B) B) C) C) C) C) 主 働 実 課 計 創 発 傾 柔 情 規 トス 体 き 行 題 画 造 信 聴 軟 況 律 ロト 性 か 力 発 力 力 力 力 性 把 性 ーレ 2009/8/6 0:00 7月実施 け 見 握 ルス 力 力 力 力コ 2009/9/30 16:55 9月実施 A) A) B) B) C) C) C) C) A) B) C) C) 主 働 実 課 計 創 発 傾 柔 情 規 ト ス 体 き 行 題 画 造 信 聴 軟 況 律 ロ ト 性 か 力 発 力 力 力 力 性 把 性 ー レ け 見 握 ル ス 力 力 力 力 コ 京都光華女子大学 ン
  • 19. 社会人基礎力の養成 1年生に比べ、3年生の自己評価が 高く、自信がついてきていることが わかる。 学年が上がるに伴い、自己評価が低 いと考える学生が減り、平均的以上 にシフトしていることがわかる。 偏差値が高い方向にシフトしている ものの、平均的より低い位置にピー クがある点が、今後の課題である。 大学での学習や取組に、 チーム活動を増やす方向で提案する。 利用アセスメント HQテスト(株式会社ジェイ・エス・エル) 京都光華女子大学
  • 20. インターンシップで身についた力 前に踏み出す力 考え抜く力 チームで働く力 学 内 学 友人の志望を聴き 自分の将来像を描く 適性と希望の具体化 習 客観的アドバイス 志望動機をとことん インターンシップ 突き詰める 面接突破 イ チームの自主ルールを考え ン 皆に役立つことを探し実行する 中高生をイベント タ ー 参加に導く 今すべき事を 中高生と信頼関係 ン を築く シ 考える ッ 励まして一緒に 最後まで頑張る 自分の出来る事を プ 積極的に手伝う 京都光華女子大学
  • 21. 基本的能力の養成 現1,3年生比較 (252人、188人) 日本語理解・英語運用/言語理解力 判断推理/論理的推論能力 総 合 60.0 60.0 60.0 CA 50.0 50.0 1年生 50.0 英語運用 3年生 3年生 40.0 40.0 40.0 30.0 30.0 30.0 20.0 20.0 20.0 10.0 10.0 10.0 0.0 0.0 0.0 低い ← 平均 → 高い 低い ← 平均 → 高い 低い ← 平均 → 高い (偏差値) (偏差値) (偏差値) 全国平均偏差値で 利用アセスメント(ベネッセコーポレーション) 低い割合の人数が減尐 1年生:自己発見レポート 3年生:キャリアアプローチ 京都光華女子大学
  • 22. 就労意識の喚起・醸成 2010年1月調査 1年生 2年生 P ML P A1 M Q K ■就職して、ずっと働き続けたい学生 B2 B2 A1 は半数以上 N55名 B1 A2 N46名 B1 A2 ■就職するがいつかやめるという学生 ML P MP B2 A1 は、2年生の方が尐ない B2 A1 B1 E48名 E26名 B1 A2 A2 ■家事や育児中は、仕事は休みたい学 K 生は1年生の方が多い Q P L M L Q P M A1 B2 B1 B2 B1 A1 R121名 A2 R91名 A2 K P L B2M MQ A1 B1 B2 A1 B1 K100名 A2 K75名 A2 京都光華女子大学
  • 23. 就労意識の喚起・醸成 1年生 2009年6月調査 2010年1月調査 P M L A1 P ML A1 A1、B1卒業後の進路を決めてる B2 B1 B2 学生は不動。A2、B2仕事は続け N56名 A2 N55名 B1 A2 たいが迷いが見られる ML P A1 ML P B2 B2 就職を考えられない学生が減尐し、 E49名 B1 A2 E48名 B1 A1 したい事が見つかった学生が増えた A2 K K S P Q P QL L M A1 M A1 就職しないと考えていた学生が減尐 B2 B1 B2 B1 卒業までに考えるという学生が減尐 A2 A2 R133名 R121名 P P B2M B2M B1 B1 就職するがいつかやめるという学生 A1 A1 が減尐 K92名 A2 K100名 A2 京都光華女子大学
  • 24. 就労意識の喚起・醸成 2年生 2009年1月調査 2010年1月調査 J A Q K P GI L F D M C B2 A1 《考察》ずっと働きたいという希望 H E B B1 A2 はあるがアンケートの質問順で変動 がある。家庭を中心に考えれば、専 F L A MP A1 業主婦願望が高く(ピンク)が、就 B2 C D H 労を先にイメージすることで、黄色 E B1 B A2 が減尐する。 GIKL MQ L P F CJ A D B2 キャリアデザイン講座Ⅰ(1年生)の E B1 H アンケート結果では、3ヶ月間の自己 A1 B A2 分析・自己理解を学んだあとは、「専 業主婦を希望しない」割合が増加す K MQL る。 C F A A1 E B2 D B H B1 27%→44%、29%→35% A2 京都光華女子大学