No.229 japanese
- 1. フルダ・ミニストリー 平成26年 11月 月報
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第2 9号 平成26年10月31日
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エゼキル書20-24章は、エルサレムに下る裁きの最後通告が背信のイスラエル史を神の視点から振り 返ることによって告知されている箇所です。感情と行為を通して象徴的に預言告げるこ神から命じれた 預言者エゼキルが、私情を二の次にして預言者と役割徹し、背信の民同胞に神命重大さを訴え ています。憐れみと愛の神が警告を重ねても背信の民が耳を傾けないとき何起こるのかが、この段落で取り扱 われており、この文脈では、神裁き手段としてバビロンがユダ民を襲い残忍な敵勢に踏みじられ、虐待殺さるのを許されます。神はそのような厳しい裁きを「おまえは自分の流した血で罪に定め られ、自分の造った偶像で身を汚し刑罰日近づかせ年来さ。だわはおまえを諸国の民そしりと、すべて笑いぐさる」(22:4)、すなわち、民への裁きが、蒔いた 種の刈り取の形で下ることを説明されたのでし。人々は神が、最愛のも、拠り所を容赦なく奪い、安泰と 思っているところに破壊をもたらし、もはや当たり前の生活さえ営むことを許されなくなったとき初めて、エゼ キエルが象徴的行為で語った預言の意味を悟り、真の神が前もって「しる」を送られたことに気づくのです。
インターネットの普及によって、世界中の情報を一瞬うちに得ることでき今日は、一国家的レベルを 超えた世界的な出来事が私ちの回りで起こっているかのように感じられる時代です。十月に入り、西アフリカ のエボラ出血熱感染拡大と中東シリヤ、イクでIS国の恐怖統治下でのキリスト者や少数派イラム教徒迫害 が世界中のキリスト者の祈り課題になっています。エボラ出血熱を阻止る予防接種がため、十月下旬現 在、感染者の疑いある数は一万人を超え死五千近くに及んでます。現在の感染勢い では、十二月に感染者が倍近くの毎週五千~一万人ずつ増える可能性も予測されており国境を越多の人たちが移動する今日、医療現場で二次感染だけでなく、国外の感染も危惧され、実際すでに、スペイン米国などアフリカ以外の六ヶ国にも及んでいます。また、感染が拡大しているギニア、リベシエラレオネ の三国に加え、隣マリでも死者が出、拡大が危ぶまれていす。
このような状況下で、十月半ば「ウイルスより速く拡大するパニック」(BBC)と題して、ソーシャルメデ ィアを通しての誤報、うわさの伝播力の速さ、大きさが伝えられました。チリの最も忙い病院一つで、拡声 器を通して「エボラ出血熱に感染たと思われる患者が発生ま。どうぞ、他の病院お訪ねください」と 警報が出されため、患者ちは口をおい逃げ去る出来事が起こったのでし。携帯電話カメラでその警報 を記録した女性が「チリにエボラ出血熱事例の可能」と題してユーュブ送り、それウイルス感染をも しのぐ勢いで広まり、公表されたビデオは二十四時間以内に万回、閲覧されたそうです。さらに、ユーチュ ーブからツイッタにうわさは広まり、のキワド“ハシュグ”「チリエボラ出血熱」と して、翌日にかけ二十万回用いられたので。そのうわさを耳にした主流メディア系列も、エボラ出血熱 発生として報道を始める末で、「感染の疑いがある」で始まった告知、事実確認なされ尾ひれを 付けて一瞬のうちに広がる事例となったのでした。数時間後にチリの保健省が明らかことは、当該患者が、
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エボラ出血熱の症例が確認されていな、アフリカ中西部にある「赤道ギニ共和国」に旅行したのを、多くチリ人は感染が拡大した西アフカの「ギニ共和国」と混同てまっいうこで、ソーシャルメディで一人歩きしたうわさ収拾に、チリ政府は迅速に対応できなかったのした。幸いにも、当該患者はエボラ出血 熱ではなくマラリアと診断され、この件落着しまた。
同様な誤報は、他の国々でも起こりエボラ出血熱にまつわる不穏なうさは、西アフリカ以外で最初の感 染者が確認されたスペインでも広りまし。多くのち、首都マドリッ一部に政府制御下秘密隔離地帯があるという陰謀説を聞き、この偽りのニュース見出しがWhatsApp(ワッツアプ)を経て、フェイス ブックに送られ、混乱が起こったのでし。まラジルも、保健省が告知した「エボラ出血熱の疑い」が誤認 警報となり、オンライ上で大混乱が起こったのです。同様に、ポルトガのツイッターでは、用語「エボラ」 が一日足らずのうちに、十二万回用いれたとます。ブラジルではひき続いて、エボラ出血熱のウイルスを 人種差別的にアフリカ関連づける偏見が流布し、米国でも同じような偏見が瞬く間に広ったです。
今起こっている現象は、何を物語のでしょうか。人畜共通感染症年もけ調べている、米国 のあるサイエンスラターは、この現象短期に解決できる事例はない、すわち現在のエボラ出血熱感染 が制御されたとしても、根本的解決になるいうわけでは警告ます。来年あ再た別のウイルス感染が発生、流行し命を脅かすであろうと見通しを語り、私たちが関心を払うべきウイル スはエボラではなく、くしゃみや咳を通て呼吸器感染する動物由来の、より突然変異率の高い新ウイルスこそ 恐るべき脅威であと唱えています。このような特性に合うウイルス群はほんの小数とのこですが、このウイ ルス系がSARS (重症急性呼吸器候群)やMERS(中東呼吸器症候群)をもたらし、最大の危険はインフルエ ンザで、他のどウイルスよりも多く何百万に上る人命を奪う恐れは十分あとこす。空気感染しな いエボラウイルスはまだ最悪を迎える前の予備段階に過ぎないの、今回の現象ですに、根拠のない恐れが国 境封鎖、感染者の孤立化疑いあるや国ボイコットなど「社会崩壊」を誘発しかねない状態をひき 起こしたことから、遅かれ早訪るに違いな恐慌状態が憂慮されています。
このエボラ出血熱勃発は、聖書疫病を思い起こさせます。隷属下に置かれてたイスル民がエジプ トから解放される直前の一年足ずの短期間にエジプトでは、次々と疫病が勃発、流行し、エジプト国内では多 くの犠牲者が出ました。これらは、「その夜、わたしはエジプトの地を巡り、人はじめ家畜に至るまでエ ジプトの地すべて初子を打ち、またエジプ神々にさばき下そう。わしは主である」(出エジプト 記 12:12)と主ご自身がモーセに明確語られたよう、エジプトの神々に対する真ヤーウェ裁きでした。
エジプト中に災いをもたらし、疫病の媒介となったカエル、ブヨア家畜イナゴほか天体自然現象は どれもみな崇拝の対象とさたエジプト神々でし(『一人で学べる出エジプト記』p.59-90、補注15)。古代 エジプトには、風の神科学医術太陽女等々軽く三十五を上回る神々が崇拝されていました が、神ヤーウェはエジプトにさまざな疫病を下すことによって、領域の神々を滅ぼし、偶像や物 神の無力さをらけ出れたでし。エジプト民は、信じてい偶像物や神格化された天体や自然現 象によって救われるどころか、苦しめられ、死へと導かれたのです。
現代文明の時代に生きている私たちは、疫病から解放を願っ自然崇拝、偶像に没頭した古代エジ プト人を愚かしく思うもれませんが、私たちエジプトの神々に代わる、現版偽り依存してい点で、大差ありません。現代医学技術、療法、医薬品、健康産業への依存はまさに人の手になるもが信仰の対 象になり、崇められているも同然です。実際、二十世紀には天然痘やポリオをじめ多くの病気の根絶が宣 言され、今世紀も、遺伝性疾患や人のDNAを操作する領域にまで、た三十八年前に発見されたエボラウイ ルスをはじめ、恐ろしい疫病根絶のため研究が続けられています、昨今の風潮は、科学が死そのもを克 服するという信念で。すべての問題は科学で解決きると信じ万能主義、天地、被造物すべてを支 配される神の存在を信じ、そ御旨に従う者「もし、あなたがあなたの神、主の声に確か聴き従い、主が 正しいとみられるこを行、またその命令に耳傾けおきてごく守なわはエジプト に下したような病気を何一つあの上さい。わは主、やす者でる」(出エジプト記15: 26)と宣言された真の神を、現代版の神々、―医学療法、医薬品ほか― に置き換えたのです。
神は人が、高度な医療技術や薬品を開発し、治癒健康維持管理に有効用いること許してこられたの で、多くの人たちは、不死という願望が自分たちの力によって達成される日が確実に来ると信じていようです が、他方で神は、撲滅されたとみなウイルスや病気の再現、今回エボラ出血熱拡大よう世界的な脅 威を通して人に警告を発し続けておられます。医学的知識、技術がどんなに進化しようと人の究極幸福健康を約束する源では決してないこと、それらすべの手段を通癒もたさるは神ご自身であるこ とを語っておられるのです。冒頭のエゼキル書から引用箇所は、創造者なる神を無視し我が道行く反逆 の諸国民にも適用できます。背信の神の民に下ったと同じ裁きをこの世に宣告する最後通告は、全世界の「正 しい者も悪断ち滅ぼす」ことによる全地の一掃で、この荒療治によってしか、聖めはもたらされないのです。