More Related Content More from Hiroyuki Chiba (9) 20150604_東から西へ!北国の大学図書館職員がフィンランドで学んだこと:情報リテラシー教育への積極的な取り組み4. 東
北
大
学 と 私
1978 仙台市出身
1998-2002 文学部
2002-2004 文学研究科
2004-2014 北海道大学勤務
2014- 室蘭工業大学勤務
40. Toolbox of Researchを
意識した講習会づくり
6/26(金) 講習会「学部生も院生も先生も!夏の英語論文まつり」
研究活動
情報収集
執筆
投稿
公開・発信
リモートアクセス
Web of Science
iThenticate
学術出版社と
本学教員によるレクチャー
文献管理ツールのプレゼンバトル
EndNote basic vs. Mendeley
機関リポジトリ
※資金の獲得に関するコマも
設けたかった……
Editor's Notes 旅程は、せっかくなので、ものすごいタイトに組んでみました。初日、ヘルシンキ大学。2日目、3つの公共図書館と北大ヘルシンキオフィス。3日目トゥルクの2館。4日目、オウル大学。5日目、ラップランド大学とサンタクロースヴィレッジとロバニエミ市立図書館。 さて、情報リテラシー教育について話す前に、高等教育事情を紹介します。人口500万人強のフィンランドには、研究を中心とする大学が14、職業人の養成を行う応用科学大学が24あります。大学進学は狭き門で入学できるのは志望者の3割。教養教育はなく、すぐに専門科目を学びます。また、学費が無料というのも日本と大きく違うところです。 まず、ヘルシンキ大学図書館。都心にあります。2012年にできたばかりです。 玄関です。吹き抜けがあって、この上のフロアは閲覧室。入口は回転扉で、入館ゲートはありません。この規模、この立地でカウンターもばたばたしていません。 メインの階段は螺旋階段。閲覧席は北大のようにずらっと並んでおらず、ぽつぽつとある感じです。 ゆったりと勉強?しています。 人気の設備がこちら。本箱のレンタルです。よく使う資料を入れて。 こんな感じで利用します。これはオウル大学でも見られました。 しかし、オウル大学でラーニング・コモンズに似た空間を見つけました。 こんな感じでひとりから、グループまで。賑やかな学習空間がありました。一方、サイレント・ゾーンはどこの大学にもありましたが、奥まったところに隔離されていて、利用も少なかったです。 この学習空間に隣接して、情報リテラシー教育の専門家たちのオフィスがあります。困ったら、相談できます。ガラス張りで、最小限のプライバシーを担保しつつ、相談している様子が見えるのは大事だと思います。 さて、情報リテラシー教育について話す前に、高等教育事情を紹介します。人口500万人強のフィンランドには、研究を中心とする大学が14、職業人の養成を行う応用科学大学が24あります。大学進学は狭き門で入学できるのは志望者の3割。教養教育はなく、すぐに専門科目を学びます。また、学費が無料というのも日本と大きく違うところです。 さて、情報リテラシー教育について話す前に、高等教育事情を紹介します。人口500万人強のフィンランドには、研究を中心とする大学が14、職業人の養成を行う応用科学大学が24あります。大学進学は狭き門で入学できるのは志望者の3割。教養教育はなく、すぐに専門科目を学びます。また、学費が無料というのも日本と大きく違うところです。 さて、情報リテラシー教育について話す前に、高等教育事情を紹介します。人口500万人強のフィンランドには、研究を中心とする大学が14、職業人の養成を行う応用科学大学が24あります。大学進学は狭き門で入学できるのは志望者の3割。教養教育はなく、すぐに専門科目を学びます。また、学費が無料というのも日本と大きく違うところです。 さて、情報リテラシー教育について話す前に、高等教育事情を紹介します。人口500万人強のフィンランドには、研究を中心とする大学が14、職業人の養成を行う応用科学大学が24あります。大学進学は狭き門で入学できるのは志望者の3割。教養教育はなく、すぐに専門科目を学びます。また、学費が無料というのも日本と大きく違うところです。 まずは、大学教育との、日常的、一般的な関わりです。図書館が大学で情報リテラシー教育を行う機会は3つあります。授業の1コマを借りて。これは日本でもよく行われています。講習会を開くこともあります。これもよくありますが、教えるのはあくまで図書館職員であり、データベース提供元から講師を招くことはしないとのことでした。来週本学ではElsevierの方にScopusの使い方を説明してもらうのですが、ちょっと耳が痛いですね。また、授業を開講することも珍しくありません。日本との一番の違いは、教える職員が「Information Specialist」と呼ばれる専門職であることでしょう。 一方、図書館の情報リテラシー教育は、大学の教育・研究のエアポケット、穴になっている部分を埋める役割も果たしています。例えば、ヘルシンキ大学図書館のデータマネジメント教育が挙げられます。 情報リテラシー教育を通して学内を巻き込んだ事例を紹介します。オウル大学のToolbox of Researchです。Wiki上に、研究資金の獲得から、文献の収集、論文の執筆、成果の社会還元まで、研究活動にまつわるあれこれを、学内の関係部署が分担して執筆しています。図書館が研究者向けの情報リテラシー教育を行いたいと、学内の各部署に働きかけたのが始まりで、情報リテラシー教育の範疇を超えて、研究活動全般をサポートするWikiが出来上がりました。