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武山さんコメント
- 1. 兵庫県行政書士会阪神支部 第 53 回定期総会 記念品
制作関係者からのメッセージ
わたくしは子 供や大 人の方々に書 道を指 導しています 。
被 災して、とても教 室を再 開できる状 態ではなかったのです が、お弟 子さんたちは、 気 持ちの 落ち込
みのなか、 書きたい」
「 と思ってくださいました。筆を持つ事で心が落ち着く、そしてまた、少し前に進める、
と言うのでした。
そんな皆さんの後 押しで狭い仮の教 室ですが再 開 することが出来たのです 。
気 持ちを「書」で表 現する・・・震 災 後は街にたくさんの筆 文 字が溢れていました。心のこもった字は
やはり皆の気持ちを元気付けます。
わたくしも頼まれて・・・もちろんボランティア・・・たくさん書きました。
そんな折、弟と同級 生の「しまだ」呉 服 店の社 長さんから、天 旗の風呂敷と手ぬぐいを作りたいから書
いてくれないか、との依頼。
島 田さんとは長い付き合い。震 災 後も街で会うとお互いに頑 張ろうと励ましあっていたのですから、もち
ろん即答で「書きます!
!」と。
筆を持つと、天旗祭りのあの風景を思い出し、もう今年は出来ないのだと、しばし胸が痛みました。
風をとらえた大凧を、皆が一つになって大空に揚げる勇壮な天旗祭り。
少しでもそんな雰囲気が品よ 「書」で表せたら ・ と、
く ・ ・ 書いたのがこの「天旗」
「気仙沼」
「日の出凧」。
これを書き上げ、不思議とわたくしが元気になったのです。
やはり、自分は「書く事が生きること」なのだと思いました。
以 前の天 旗 祭りに自分で書いた凧を揚げたことがありましたが、また、天 旗 祭りが再 開の時はこの想い
を込め自分の天旗を揚げられればと思っています。
街はまだまだ程遠い復興の道のりですが、天旗・日の出凧のように高く、勢い良く復活出来ることでしょう!
書家 武 山 櫻 子