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z-Tree manual #5
- 3. 結果画面をつくる② • “Stage” 画面が出てきたら “Name”の“Stage”を“Result Stage”に変える． • 他の箇所は変更せずにOKを クリック.
- 6. 利得のプログラムをつくる③ • さて，ここでようやくプログラミング（みたいなこと）をする 必要がでてくる． • なぜなら，自分の選択と相手の選択によって利得が変動するか らである． • なお，あらかじめ断っておきたいのは，ここで紹介するプログ ラムはあくまで一例に過ぎない． 他にも同様の結果を導くプログラムを書くことはできるので， 慣れてきたら是非一度どのようなプログラムで書けるか考えて ほしい．
- 8. 利得のプログラムをつくる⑤ • ところで，前回のスライドで次のような意思決定ラジオボタン を作成したことを思いだしてほしい． !radio: 1 =“C ”; 0 =“D ”; これは，被験者がCを選ぶとChoice=1，Dを選ぶとChoice=0と してコンピュータが認識するという意味であった． • これを用いて利得のプログラムを作成する． • また，このプログラムにはif~elsif文を用いる.
- 9. 利得のプログラムをつくる⑥ if~elsif文とは? • if~elsif文とは，下記のような文で， if( 状態A ){ 説明a; } elsif( 状態B ){ 説明b; } 『状態Aのとき説明a，状態Bのとき説明b』となることを表す．
- 10. 利得のプログラムをつくる⑦ • まず，このプログラムで非常に重要な役割を果たす変数をひと つを自分で定義する．それは，自分と相手の変数Choiceの和を 表す変数である． この変数を以下のプログラムのように定義しよう． TCV = sum (same (Group),Choice); // Total of ChoiceVariable in same group このプログラムの意味は，『同じグループ（つまりこのゲーム では自分と相手）の変数Choiceの和』を求める変数をTCVとす る，ということである． ↑『//』から始まる文はコメントと呼ばれるものであり， プログラムの文には含まれない，いわばメモのようなもの．
- 11. 利得のプログラムをつくる⑨ 自分＼相手 C D C 21＼21 11＼25 D 25＼11 15＼15 自分＼相手 Choice=1 Choice=0 Choice=1 TCV=2 TCV=1 Profit=21 Profit=11 Choice=0 TCV=1 TCV=0 Profit=25 Profit=15 与えられた利得表をChoice（自分の意思決定変数）とTCV（自分と相手のChoiceの和）と Profit（自分の利得）についての表に書き換えると右図のようになる．
- 12. 利得のプログラムをつくる⑧ • TCVを用いてif~elsif文に当てはめられるように先述の(1)~(4) を日本語で書きかえると次のようになる． (1)’ TCV（自分と相手のChoiceの和）が2かつChoice(自分の選 択)が1のとき，自分の利得は21 (2)’ TCVが1かつChoiceが1のとき，自分の利得は11 (3)’ TCVが1かつChoiceが0のとき，自分の利得は25 (4)’ TCVが0かつChoiceが0のとき，自分の利得は15
- 13. 利得のプログラムをつくる⑩ • それでは，先述のプログラムをif~elsif文を用いて書いてみよう． (1)’ TCV（自分と相手のChoiceの和）が2かつChoice(自分の選 択)が1のとき，自分の利得は21 これは次のように書くことができる． if (TCV == 2 & Choice == 1){ Profit = 21; }
- 14. 利得のプログラムをつくる⑪ • 同じように(2)’についてもif~elsif文で書いてみよう．ただし， (2)’についてはifではなくelsifから始まることに注意したい． (2)’ TCVが1かつChoiceが1のとき，自分の利得は11得 これは次のように書くことができる． elsif (TCV == 1 & Choice == 1 ){ Profit = 11; }
- 15. 利得のプログラムをつくる⑫ • (3)’についても書いてみよう．これも(2)と同じようにelsifから 始めればよい． (3)’ TCVが1かつChoiceが0のとき，自分の利得は25 これは以下のように書くことができる． elsif (TCV == 1 & Choice == 0 ){ Profit = 25; }
- 16. 利得のプログラムをつくる⑬ • (4)’についても同様で， (4)’ TCVが0かつChoiceが0のとき，自分の利得は15 これは以下のように書くことができる． elsif (TCV == 0 & Choice ==0 ){ Profit = 15; }
- 17. 利得のプログラムをつくる⑭ • z-Treeに戻って，“Program” 画面の“Program”に以上の TCVに関する定義式と４つの if~elsif文を書く． • それができたらOKをボタン をクリック． • これで結果画面で利得を表示 する準備ができた．
- 18. 自分の利得を表示する① • それでは，実際に自分の利得 を結果画面に表示させよう． • の下にある をクリックして青くハイライ トされたら，“Treatment”タ ブから“New Box”を選んで “Standard Box...”をクリック.
- 19. 自分の利得を表示する② • “Standard Box”画面が表示れ たら，“Name”をResultに変 更する． • それができたらOKボタンを クリック．
- 22. 自分の選択を表示する① • 次に自分の選択を結果画面に 表示する準備をする． • 先程作成したプログラムの をクリックして青くハイライ トされたら， “Treatment”タ ブから“New Program...”をク リック.
- 23. 自分の選択を表示する • ここで作りたいのは，自分が何を選択したかを表示するプログ ラムである． • ここでもif~elsif文を用いて書いてみる． • 自分の選択を表す変数をMyChoiceとして，次のようなプログ ラムを書くとif=elsif文で書くことができる． Choice=1のときMyChoiceはC， Choice=0のときMyChoiceはD．
- 24. 自分の選択を表示する • これを実際にif~elsif文で書くと次のように書くことができる． if (Choice == 1 ) { MyChoice = “C”; } elsif(Choice == 0) { MyChoice = “1”; }
- 25. 自分の選択を表示する • z-Treeに戻って，“Program” 画面の“Program”にこのプロ グラムを書く． • それができたらOKをボタン をクリック． • これで結果画面で自分の選択 を表示する準備ができた．
- 28. 相手の選択を表示する① • 最後に，相手の選択を表示す るプログラムを作成する． • をクリックして青くハイライ トされたら， “Treatment”タ ブから“New Program...”をク リック.
- 29. 相手の選択を表示する② • ここで作りたいのは，相手が何を選択したかを表示するプログ ラムである． • これも変数TCVとif~elsif文を用いて書くことができる． • 相手の選択を表す変数をPertnerChoiceとして，次のようなプ ログラムを書くとif=elsif文で書くことができる． TCV=2かつChoice=1のとき(相手の意思決定変数は1であると わかるので)PartnerChoiceはC. TCV=1かつChoice=1のときPartnerChoiceはD. TCV=1かつChoice=0のときPartnerChoiceはC. TCV=0かつChoice=0のときPartnerChoiceはD.
- 30. 相手の選択を表示する③ • これをTCVとif~elsif文で書くと次のように書くことができる． if ( TCV == 2 & Choice == 1 ) { PartnerChoice = ”C"; } elsif ( TCV == 1 & Choice == 1 ) { PartnerChoice = ”D"; } elsif ( TCV == 1 & Choice == 0 ) { PartnerChoice = ”C"; } elsif ( TCV == 0 & Choice == 0 ) { PartnerChoice = ”D"; }
- 31. 相手の選択を表示する④ • z-Treeに戻って，“Program” 画面の“Program”に先述のプ ログラムを書く． • それができたらOKをボタン をクリック． • これで結果画面で相手の選択 を表示する準備ができた．