相談援助実習指導1課題レポート3
- 1. 相談援助実習指導 1 課題レポート 3
2011 年 11 月 29 日
maruri0423
講義の内容要約
相談員とは、「相談及び援助」「社会生活上の便宜の提供」を業務とするものである。身
体障害者療護施設では生活支援員、特別養護老人ホームでは生活相談員、と施設種別によ
って相談員の名称は変化するが、基本的に同じ業務を行っている。業務内容を分類すると
①入退所支援②支援計画③苦情解決やサービス向上④リスクマネジメント⑤生活相談⑥社
会生活上の便宜の供与⑦利用料等⑧その他、となる。これらは全て利用者の生活を支援す
ることにつながり、そのための調整を必要に応じて行っている。特別養護老人ホームの設
備及び運営に関する基準第 5 条第 2 項では「生活相談員は社会福祉主事以上の資格を持つ
もの」定義している。配置基準は入所者 100 名につき 1 人以上、と定められているがこの
配置では十分な支援は厳しいものとなっている。
生活相談員は利用者の生活問題の解決を図るためのソーシャルワーカーとしての役割と、
人と人をつなげる組織を作るためのマネジメントやコーディネーターとしての役割を持つ。
ソーシャルワーカーとしての役割では利用者の経済的ニーズや社会的ニーズに対して社会
資源を活用して個別にその問題の軽減や解決を図ることのほかに、利用者のエンパワメン
トの解放を促すための情報収集や情報提供を行う。マネジメントやコーディネーターとし
ての役割では利用者や家族や職員の関係が円滑になるように支援し、逆に、虐待等の問題
が発覚した時の引き離しを行う。また担当者会議内で専門職同士の意見の衝突が生じた際、
折衷案の提案をすることも相談員の役割である。
相談員は利用者の人生の一大事に関わる仕事である。その中で利用者が培ってきた社会
資源を最大限に活用しながら支援していかなければならない。そのためには地域との連携
は必要である。誰のための支援展開なのか、それを常に考えながら業務を行っていかなけ
ればならない。