Android で 
Delphi を動かしてみる 
Hideaki Tominaga (a.k.a. DEKO)
DosBox (1) 
• DosBox というMS-DOS エミュレータがある。 
http://www.dosbox.com/ 
• DosBox のAndroid ポートとしては、 
aDosBox (無償) やanDosBox(有償) がある。 
• これを使えばDelphi を動作させられるよね? 
• 初代Delphi はWindows 3.1 で動作する 
16bit アプリケーション。 
• 誰も最新のDelphi をAndroid で動作させる 
なんて言ってませんヨ?
DosBox (2) 
• DosBox では日本語は通らない。 
• キーバインドも英語キーボードとなっている。 
• MS-DOS をエミュレートしており、 
本物のMS-DOS からイロイロ持ってきても 
日本語環境にする事はできない。 
• Windows 3.1J はMS-DOS 日本語版にしか 
インストールできない。 
• リアルMS-DOS を動作させるには、 
エミュレータBochs のHDD イメージ(ベタ) 
からブートする。
aDosBox 
• aDosBox はZ: にシステムがあり、 
C: としてAndroid の内部ストレージまたはSD 
カードをマウントする。 
• MS-DOS (英語版) で動作するアプリであれば、 
素直にインストールすれば動作する。 
• マウントはmount、アンマウントはmount –u、 
HDD イメージのマウントはimgmount。 
• マウントしたドライブからのブートには 
boot コマンドを用いる。
インストール手順(1) 
• SD カードにWindows 3.1 用のHDD イメージ 
をコピーしておく(/temp/win31.img)。 
• 今回はVirtual PC 用HDD イメージをNHC 
(http://euee.web.fc2.com/tool/nhc.html) で 
変換して使う事にした。 
• HDD イメージはBochs のベタ形式でなくては 
ならない。容量可変で80GB のHDD イメージ 
を変換すると80GB のベタイメージが出来てし 
まうので注意が必要!
インストール手順(2) 
• 新規でWindows 3.1J をインストールする場合 
には、MS-DOS のFD イメージと空のHDD イ 
メージをマウントしてからインストールする事 
になる。 
• 正直Windows 3.1 をインストールするなら英 
語版がいい。英語版に日本語環境を用意するに 
はWindows 3.1 (or 3.11) + Windows 3.1J 
+ Win/V が必要となる。 
• Win/V は現在では入手困難。 
http://www.amazon.co.jp/dp/4890525041
Z: (起動ドライブ) C: (/sdcard/) 
/sdcard/temp/win31.img 
(Windows 3.1J のHDD イメージ) 
初期状態
Z: (起動ドライブ) C: (/sdcard/) 
/sdcard/temp/win31.img 
(Windows 3.1J のHDD イメージ) 
C: をアンマウント 
C:/> mount –u c
/sdcard をD: ドライブとしてマウント 
Z: (起動ドライブ) D: (/sdcard/) 
/sdcard/temp/win31.img 
(Windows 3.1J のHDD イメージ) 
Z:/> mount d /sdcard
HDD イメージをC: ドライブとしてマウント 
Z: (起動ドライブ) C: (win31.img) D: (/sdcard/) 
D:/> imgmount c /temp/win31.img
Z: (起動ドライブ) C: (win31.img) 
D: (/sdcard/) 
C: ドライブからブート 
D:/> boot –l c
問題点 
• Delphi が起動時にエラーを吐く。 
• コンポーネント類が正しくロードされない。 
• anDosBox (有償版) なら正しく動作するのかも 
しれないが、ネタのためだけに購入する気には 
なれなかった(^^;A 
• コンソール用のプログラムは正しく動作する 
(WinCrt をuses に加える)。
https://www.youtube.com/watch?v=z1DvPZQqNio

Android で Delphi を動かしてみる

  • 1.
    Android で Delphiを動かしてみる Hideaki Tominaga (a.k.a. DEKO)
  • 2.
    DosBox (1) •DosBox というMS-DOS エミュレータがある。 http://www.dosbox.com/ • DosBox のAndroid ポートとしては、 aDosBox (無償) やanDosBox(有償) がある。 • これを使えばDelphi を動作させられるよね? • 初代Delphi はWindows 3.1 で動作する 16bit アプリケーション。 • 誰も最新のDelphi をAndroid で動作させる なんて言ってませんヨ?
  • 3.
    DosBox (2) •DosBox では日本語は通らない。 • キーバインドも英語キーボードとなっている。 • MS-DOS をエミュレートしており、 本物のMS-DOS からイロイロ持ってきても 日本語環境にする事はできない。 • Windows 3.1J はMS-DOS 日本語版にしか インストールできない。 • リアルMS-DOS を動作させるには、 エミュレータBochs のHDD イメージ(ベタ) からブートする。
  • 4.
    aDosBox • aDosBoxはZ: にシステムがあり、 C: としてAndroid の内部ストレージまたはSD カードをマウントする。 • MS-DOS (英語版) で動作するアプリであれば、 素直にインストールすれば動作する。 • マウントはmount、アンマウントはmount –u、 HDD イメージのマウントはimgmount。 • マウントしたドライブからのブートには boot コマンドを用いる。
  • 5.
    インストール手順(1) • SDカードにWindows 3.1 用のHDD イメージ をコピーしておく(/temp/win31.img)。 • 今回はVirtual PC 用HDD イメージをNHC (http://euee.web.fc2.com/tool/nhc.html) で 変換して使う事にした。 • HDD イメージはBochs のベタ形式でなくては ならない。容量可変で80GB のHDD イメージ を変換すると80GB のベタイメージが出来てし まうので注意が必要!
  • 6.
    インストール手順(2) • 新規でWindows3.1J をインストールする場合 には、MS-DOS のFD イメージと空のHDD イ メージをマウントしてからインストールする事 になる。 • 正直Windows 3.1 をインストールするなら英 語版がいい。英語版に日本語環境を用意するに はWindows 3.1 (or 3.11) + Windows 3.1J + Win/V が必要となる。 • Win/V は現在では入手困難。 http://www.amazon.co.jp/dp/4890525041
  • 7.
    Z: (起動ドライブ) C:(/sdcard/) /sdcard/temp/win31.img (Windows 3.1J のHDD イメージ) 初期状態
  • 8.
    Z: (起動ドライブ) C:(/sdcard/) /sdcard/temp/win31.img (Windows 3.1J のHDD イメージ) C: をアンマウント C:/> mount –u c
  • 9.
    /sdcard をD: ドライブとしてマウント Z: (起動ドライブ) D: (/sdcard/) /sdcard/temp/win31.img (Windows 3.1J のHDD イメージ) Z:/> mount d /sdcard
  • 10.
    HDD イメージをC: ドライブとしてマウント Z: (起動ドライブ) C: (win31.img) D: (/sdcard/) D:/> imgmount c /temp/win31.img
  • 11.
    Z: (起動ドライブ) C:(win31.img) D: (/sdcard/) C: ドライブからブート D:/> boot –l c
  • 12.
    問題点 • Delphiが起動時にエラーを吐く。 • コンポーネント類が正しくロードされない。 • anDosBox (有償版) なら正しく動作するのかも しれないが、ネタのためだけに購入する気には なれなかった(^^;A • コンソール用のプログラムは正しく動作する (WinCrt をuses に加える)。
  • 13.