近世ヨーロッパ科学史シミュレーションゲームの開発2. 概要
• はじめに
o 科学史シミュレーションを作り始めた経緯
• 近世ヨーロッパの科学を取り巻く状況
〜1667年とはどんな時代か〜
o コペルニクス、ケプラー、デカルト、ガリレオらの土台
o 2つの科学アカデミー
o ニュートンのライバル達
o 発展途上の「時計」
o 発展途上の「望遠鏡」
• ニュートンの時代の科学界をシミュレートするゲームシステムの設計
o タイトル画面
o マップ画面
o 人物データ
o ゲームの進め方
o 発明可能なアイテム
• まとめ
3. 自己紹介
廣田 紳 (ひろた しん)
1973年生まれ (42才)
【主な経歴】
2003年 日本大学大学院理工学研究科
量子理工学専攻博士前期課程修了(相澤研)
2005年〜 GEヘルスケア・ジャパン(株) にて MRI (磁気共鳴画像診断
装置)制御ソフトウェア開発に従事
2015年〜 個人事業主として活動中
http://tomeapp.jp
9. ニュートンの「ライバル」
ニュートンは生涯で何度も激しい論争に巻き込まれている。
• 1672年ごろ 光の理論に関する論争(対フック・ホイヘンスら)
• 1684年ごろ 微積分法の先取権論争(対ライプニッツ)
• 1687年ごろ プリンキピアの内容が盗用だとするフックの批判
1672年にニュートンが王立協会に提出した「光のスペクトル理論」に対し、フックは自著
「ミクログラフィア」に書かれている内容に近いと主張。ホイヘンスは書簡で論拠が不十分
などと批判。
1684年にライプニッツは「極大と極小に関する新しい方法」を出版し、微積分法を示した。
しかしその内容にニュートンは公表を控えていた自身のアイデアが含まれていると批判した。
なお、現在使用されている微積分の記号はライプニッツが考案したもの。
1687年に「プリンキピア」の出版に際し、フックは「引力に関するアイデアは自分が出した
のだから謝辞をいれるべきだ」と要求したがニュートンは拒否。
ホイヘンス
フック
ライプニッツ
12. 1589年 望遠鏡の発明(デラ・ポルタ)人類初?
1609年 望遠鏡による天体観測(ガリレイ)
1663年 反射式望遠鏡の原理(グレゴリー)製作には失敗
1729年? 色消しレンズ屈折式望遠鏡の発明(ホール)
1672年 反射式望遠鏡の製作(★ニュートン)
反射式望遠鏡は高い評価を得て、ニュートンは王立協会への
入会を許された
1673年? 大型望遠鏡(★ヘヴェリウス)
20cmのレンズ・焦点距離46m
1675年? 空中望遠鏡(★ホイヘンス)
17世紀ごろの望遠鏡
https://en.wikipedia.org/wiki/Chester_Moore_Hall
ヘヴェリウスの大型望遠鏡
(1673年)
ニュートンの反射式望遠鏡
(複製)
(1672年)
= ニュートンの時代
19. 人物データ
各人物の歴史的情報を元に
• 得意分野
• 職業
• 所在地
• 友好度
などを数値化
(例)ニュートン
力学適性S: 万有引力理論などにより
数学適性S: 微積分の確立などにより
生物学適性D: ほとんど業績が見つからな
いため
所在地=ケンブリッジ
職業=学生
当時ケンブリッジ大学の学生だったこと
による
所属=無所属
当時まだアカデミー会員ではなかった
30. 参考文献
• 和田純夫(2009)『プリンキピアを読む』講談社.
• ウィリアム・ランキン(1994)『ニュートン』(竹生淑子訳)心交社.
• デーヴァ・ソベル(1997)『経度への挑戦』(藤井留美訳)翔泳社.
• ニュートン(1982)『光学』(島尾永康訳)岩波書店.
• 小山啓太(1985)『科学の思想と歩み』学術図書出版社.
• 佐崎良雄(1990)『科学技術史概説』日本教育研究センター.
• アイザック・アシモフ(1971)『科学技術 人名辞典』(皆川義雄訳)共立出版.
• 『世界を変えた科学10大理論』(1994)学研.
• 『朝日百科 世界の歴史』(7)〜(9) (1991)朝日新聞社.
• Wikipedia, アイザック・ニュートン,
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%8
B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3, (参照 2016-04-27)
• その他の Wikipedia ページ(参照 2016-04-27)