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青山学院大学大学院社会情報学研究科「学習コミュニティデザイン特論」の成果発表。 子どもにも「大人の学び」が求められている現状を論じる。
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「大人の学び」をする子どもを育てる
1.
「大人の学び」の時代 青山学院大学大学院社会情報学研究科『学習コミュニティーデザイン特論』 「大人の学び」をする 子どもを育てる 石黒 裕次郎
2.
報告者紹介 石黒 裕次郎 Yujiro ISHIGURO 青山学院大学大学院社会情報学研究科 個別指導塾で約3年、大学受験予備校で約2年半、 進学塾で約半年勤務したのち、教員に転身 私は大学時代から数えると、7年ほど塾や予備校に勤めたのち、学校教員へと転 身した。営利企業である塾にはできないようなことがきっと学校ではできるはずだ、 と淡い期待を寄せて入った現場で、私は1年経たずして壁に衝突することになる。 それは授業アンケートで如実に表れた。確かに数字だけ見れば私の評価はよかっ た。しかし私の授業の中身は、まさに塾でやっていたような教師主導型の一方的な 授業の焼き直しが大部分であり、生徒が主体的な学びを行うような理想とはほど遠 いものであった。
3.
学校は必要か
4.
学校を取り巻く現状 教員に 偏差値付与 生徒要望は 授業形式中心 学校が 「塾化」している アンケートを見て愕然としたことが 2つある。1つはその結果票が教員にそ れぞれ「偏差値」を付すものであった こと(ただし「教員を序列化するもの ではない」と書かれていることは念の ため記しておく。実施団体は三大予備 校の1つが抱える研究所である) もう1つは生徒からの要望が「黒板 に書く量を増やしてほしい」「ノート を書く授業形式にしてほしい」という 授業の形式の指摘が中心であったこと だ。
これでは学校がまるで塾のようだ。 私の評価がよいのは、塾のような授業 だからだ。ならばみんな塾に行けばい い話であり、塾が学校を運営すればい い話である。少子化がますます進行す るこれからの時代に、果たして学校は 必要なのだろうか。必要だとすれば、 学校はどんな授業をするべきなのだろ うか。
5.
マークシートで 決まる人生
6.
大学入試制度の現状 大学入試 センター試験 AO入試 推薦入試 1点を 掴ませる授業 たとえば冬の風物詩ともなっている「大学入試セン ター試験」は、マークシートで採点効率を高めた問 題を使って、同じ日の同じ時間で一斉に51万9,538 人の「英語」の受験者を捌く。単純計算でも1点に約 2,600人がひしめくことになり、受験生たちはその1 点を掴むため、日々丸暗記に勤しむ。これはよく考 えると理不尽なシステムであり、心苦しい。 これらの課題を考える上で、すべて「学校が悪い」の一言で片付けてしまうのは、得策ではない。 学校が「塾化」していく1つの要因として、現在の大学入試制度が考えられる。 その点、学力重視ではなく面接や小論文などを使っ て人物重視の試験を標榜した、いわゆる「アドミッ ション・オフィス入試(AO入試)」の登場は画期的で あった。慶應義塾大学の富田勝は「AO入試が普及す れば、高校は自由研究や好きな課外活動に打ち込む 生徒が増えて活性化する」とその波及効果を夢見た。 しかし20年以上経った現在は定員割れをしている大 学が「青田買い」のような形で生徒をかき集めてい る現状が指摘され、一部の学校を除いて制度疲労を 起こしている。 これらの動きに高校は常に翻弄されている。 なぜなら高校も平成22年度では実に72.8% が定員割れ状態にあるからだ。高校も生き残 るためには出口となる大学入試で結果を出さ なければならない。それゆえどうしても「1 点を掴ませる授業」または「AOをこなせる ノウハウ伝授」へと教師を駆り立たせている ことは、否定しがたい事実である。こうして 学校が着々と「塾化」されていく。
7.
学校は何をすべきか
8.
2つの学びのスタイル 大人の学び子どもの学び 受験突破 従来の受験突破を中心に考えた学びを、ここでは「子ど もの学び」と呼ぶこととしたい。そこでは教師中心で一方 向の講義が、よどみなく流れるように進んでいく。教師が 生徒に教え込むことで、生徒は知識を獲得する。効率が重 視され、成果は数値で判断される。生徒の立場から考えれ ばまさに受動的な学びだ。
一方受験突破を中心に考えない学びを、「大人の学び」 として捉えてみたい。そこでは当事者同士のやりとりがあ り、時に想定し得なかった事態が起こることもある。教員 は生徒とともに考える存在で、生徒はそこから考えるとい う経験を獲得する。関係性が重視され、成果は個人によっ て異なる。生徒の立場から考えれば能動的な学びである。 では現在のところどちらの学びが学校に求められているのかということになれば、「子ど もの学び」であると言わざるを得ない。なぜなら大学入試制度が「子どもの学び」の効果 測定手段になっているからだ。しかし本当にそれだけでいいのだろうか。 私はこれからの学校の役割とはこの「大人の学び」を体感してもらうことであり、それこ そが「子どもの学び」を商売とする塾との一番の違いとなり得るのではないかと考える。
9.
「大人の学び」をつくる 教師のあり方とは
10.
佐伯胖の理論 教師と子どもの 関係性を再構築 では「大人の学び」を学校現場に取り入れるとした ら、教員はどのような考えを持つべきなのだろうか。その視 座を元青山学院大学教授の佐伯胖に借りるならば、一番重要なのは 教師が生徒に「教える」という概念から脱却することであるという。 佐伯は「学びのドーナッツ論」という独自の理論を通じて、学校での学び を健全に保つために必要な要素を提示する。それは大きく分けると2点で、 ひとつは教師が子どものすばらしさに感動し、「ああなりたい」と思うように なることで、子どもたちの側も教師のように「ああなりたい」と思ってもらえ るまで待つということ、もうひとつは教師が常に外の世界に触れ、子どもに「あ あなってほしい」という世界を常に問い直し続けることである。ここでは教師 が「何を」「どうやって」「教える」かは関係ない。「教育=教え育てる」 という常識から脱却することが、「子どもの学び」から脱却することにつ ながるのだ。すなわち「教師と子どもの関係性」を再構築することが、 学校現場に「大人の学び」を取り入れるためにまず必要となる背景 であると言える。 教えない
11.
「大人の学び」は できるのか
12.
! 日本では できない 佐伯胖によると ところで「大人の学び」を学校現場に応用した例はないのだ ろうか。佐伯はこの考えを持った実践として、クリストファー・ ヒーリーの例を挙げている。彼女はロサンゼルスの公立高校の 数学教諭であり、徹底して「教えない」実践を行った。この実 践は共同体の中に自分の位置取りを見つけ、自分のためだけで なく共同体のためにも貢献しうるような、公共的な空間を創る ことに成功している。これはまさに塾ではできない、学校なら ではの「大人の学び」であると言える。 しかし佐伯は最後に見過ごせない記述を残す。「わが国で ヒーリー氏をまねて、まったく『教えない』授業をすれば、同 じような結果が得られるか、といえば、たぶん無理だろうと答 えるしかない」というのだ。 要因は大きく分けてハードの面とソフトの 面の2つある。ハードの面で言えば、日本 はアメリカほど学校に自主性が認められて おらず、学習指導要領などの遵守が求めら れる以上、もはや教えざるを得ないこと。 ハード面 一方ソフトの面で言えば保護者の注目は進 学実績に向きやすく、数値で測れない学び が受け入れられにくい素地があることが挙 げられる。これでは八方塞がりだ。どうす ればよいか。 ソフト面
13.
学校が学校である ために
14.
あるべき姿とは ! ソフト面 ! このプロセスが 大人の学び ! ハード面 もちろん制度が変わることが望ましい。 センター試験に変わる新しい大学入試のあ り方を議論する動きが出ていることを歓迎 したい。子どもに、また学校に何を求めて いくのか、今後議論を尽くすべきである。 また少子化が進めば特徴のない学校は沙汰 される。公立校なら宮崎県立五ヶ瀬中等教 育学校、私立校ならシュタイナー学園初等 部・中等部・高等部などのように仕組みを 弾力化した実践校を参考にした、地域学校 ぐるみでの挑戦が求められよう。 しかし何より人の側が変わることこそ求め られる。教師と生徒の関係性を問い直し、 学校における「学び」とは何かを問い直し 続けるような、まさに草の根の活動が求め られる。 いわばこの問い直しの過程こそが、答えの ない問題を吟味し続ける「大人の学び」で ある。「大人の学び」をする教師を見て、 子どもが「大人の学び」を学ぶことが、本 来あるべき姿と言えるのではないだろうか。
15.
「大人の学び」の時代 青山学院大学大学院社会情報学研究科『学習コミュニティーデザイン特論』 「大人の学び」をする 子どもを育てる 石黒 裕次郎