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哲学とビジネスと人工知能

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東京大学 国際哲学センタ-における講演資料です。
第六回「哲学とビジネス」で登壇します。

http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2017/10/post_149/

 「哲学のビジネス化」:〈哲学×デザイン〉プロジェクト6 


哲学が思考の革新である限り、それは社会のいたるところで大きな可能性を秘めているはずだ。
哲学とビジネス――この一見無縁なものの出会いから何が生まれるのか。

スピーカー
吉田幸司 (クロス・フィロソフィーズ(株)代表取締役)
三宅陽一郎 (日本デジタルゲーム学会理事、人工知能のための哲学塾主宰)
堀越耀介 (対話・探究ラボSCiPメンバー)
岡田基生 (上智大学 哲学徒)
梶谷真司 (哲学者)

日時
10月15日(日)14:00~

場所
東京大学駒場キャンパス KOMCEE WEST 303

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哲学とビジネスと人工知能

  1. 1. 三宅 陽一郎 (日本デジタルゲーム学会、 人工知能のための哲学塾主催) @miyayou 2017.10.15 @東京大学 UTCP https://www.facebook.com/youichiro.miyake http://www.slideshare.net/youichiromiyake y.m.4160@gmail.com 哲学とビジネスと人工知能 ―哲学から人工知能、そしてビジネスへ―
  2. 2. 経歴 京都大学(数学) 大阪大学(原子核実験物理) 東京大学 (エネルギー工学/人工知能) 高エネルギー加速器研究所(半年ぐらい。修士論文) http://www.facebook.com/youichiro.miyake
  3. 3. My Works (2004-2017) AI for Game Titles Books ©2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. AI for Game Titles
  4. 4. 自然知能と人工知能 人間 =自然知能 機械 =人工知能
  5. 5. 人工知能のための哲学塾 第0夜 概観 第一夜 フッサールの現象学 第二夜 ユクスキュルと環世界 第三夜 デカルトと機械論 第四夜 デリダ、差延、感覚 第五夜 メルロ=ポンティと知覚論 第0夜 概観 第一夜 荘子と人工知能の解体 第二夜 井筒俊彦と内面の人工知能 第三夜 仏教と人工知能 第四夜 龍樹とインド哲学と人工知能 第五夜 禅と人工知能 (11/13)
  6. 6. 人工知能の持つ3つの側面 科学 Science 哲学 Philosophy 工学 Engineering 人工知能 人工知能は、それぞれの方向に広がりがある。 哲学の方向の広がりを示したものは少ない 人工知能の哲学的な広がりを示す=本セミナーの意義
  7. 7. 原始の海+光+熱+稲妻 http://us.123rf.com/400wm/400/400/anterovium/anterovium1102/anterovium110200037/8952668-light-beams-from-ocean-surface-penetrate-underwater-through-deep-blue-sea.jpg
  8. 8. ユーリーミラーの実験 ガスから生命の構成要素であるアミノ酸を合成した。 ハロルド・ュ―リーの研究室で、スタンレー・ミラーが実験(1953年) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Miller-Urey_experiment_JP.png
  9. 9. 極性頭部 非極性尾部 水と仲良し 水と溶けあえない (参考)永田和宏 「生命の内と外」 (「考える人」(Vol.45))
  10. 10. 自己組織化
  11. 11. 原始の海で構造化=外と内の形成 外 内 Energy
  12. 12. http://28275116.at.webry.info/201005/article_7.html
  13. 13. 原始の海で構造化=外と内の形成 外 内 Energy
  14. 14. 構造のヒステリシス Energy 生物=エネルギーが高い状態で ひっかかっている。 なぜ? 構造のヒステリシス
  15. 15. 世界 外と内の交流=非平衡系 極めてメカニカルな次元。 内部構造を持つ。 INPUT OUTPUT 代謝機能(内部処理)
  16. 16. 散逸構造とは? http://www.jst.go.jp/pr/announce/20090522/ http://www.applc.keio.ac.jp/~asakura/asakura_j/dissipative.html 散逸構造は非平衡系であり、ゆらぎを成長させ、系の自己組織化を促す。 ベナールセル https://www.youtube.com/watch?v=UhImCA5DsQ0
  17. 17. 世界 外と内の交流=散逸構造 極めてメカニカルな次元。 内部構造を持つ。 INPUT OUTPUT 代謝機能
  18. 18. テセウスの船(パラドックス) 船の老朽化した部分を、新しい木に入れ替えているうちに、 全部を入れ替えてしまった。 はたしてこの船は元の船と同一のものであろうか? http://img02.hamazo.tv/usr/j/a/g/jagr/629.jpg
  19. 19. テセウスのパラドックス 物質的構成 = 循環する 物質によらず不変なもの 構造 情報
  20. 20. だから、こう言える。 生物は物質的存在であると同時に、 情報的存在でもあるのだ。
  21. 21. テセウスのパラドックス 物質 情報 情報 物質 生物は、情報的存在であり、同時に物質的な存在である。 物質は情報に存在を与え、情報は物質に構造を与える。
  22. 22. 情報と物質 情報 物質 生物は、情報的存在であり、同時に物質的な存在である。 物質は情報に存在を与え、情報は物質に構造を与える。
  23. 23. 「情報と物質」から「精神と身体」へ 情報 物質 精神・知性 身体
  24. 24. 精神と身体、そして進化 情報 物質 精神・知性 身体 進化
  25. 25. 世界 情報的・物質的循環 物質 物理的OUTPUT 代謝機能情報INPUT INFORMATION OUTPUT INFORMATION 情報処理=情報代謝 (つまり思考) 生理的代謝機能 物理的INPUT
  26. 26. 精神と身体、そして進化 情報 物質 精神・知性 身体 人工知能 ハードウェア 知能は生き物の情報的側面である。
  27. 27. 問い 生き物の「視る」とカメラの「視る」は どう違うだろうか? http://www.free-picture.net/reptiles/lizards/chameleon-wallpapers.jpg.html 生物の持つ目は、生物の知能と身体と深く結びついている 能動的な眼であり、 カメラは使用者の意思に従う受動的な眼である。
  28. 28. 主体と客体はどう結ばれるか? 客体 (対象) 関係がない http://sozai-free.com/sozai/00992.html
  29. 29. 主体と客体はどう結ばれるか? 客体 (対象) 関係がない
  30. 30. 主体と客体はどう結ばれるか? 関係がある http://illpop.com/png_insecthtm/aquatic_a02.htm
  31. 31. 主体と客体はどう結ばれるか? 客体 (対象) 関係がある
  32. 32. 主体と客体はどう結ばれるか? 客体 (対象) 関係がある 知覚作用
  33. 33. 世界無限 こうした諸々の機能環によって、すべての動物の、その固有の環境と 緊密に連結される。 ユクスキュル「動物の環境と内的世界」(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
  34. 34. 環世界 (哲学塾 第二回) 効果器 受容器(刺激→興奮(記号)) 客体 活動神経網 知覚神経網 前野佳彦訳・ユクスキュル「動物の環境と内的世界」 (みすず書房) 知覚世界活動世界 知覚微表担体 対象化された機構 活動担体 内的世界 興奮(記号) 興奮興奮 運動形態 =特定の筋肉を動かす 中枢神経網 対世界
  35. 35. Intelligence World センサー Information Flow エフェクター Agent Architecture
  36. 36. 知能の世界 環境世界 認識の 形成 記憶 センサー・ 身体 記憶体 情報処理過程 情報 統合
  37. 37. 知能の世界 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 センサー・ 身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 情報 統合
  38. 38. 知能の世界 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・ 身体 運動の 構成 センサー・ 身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合
  39. 39. 知能の世界 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・ 身体 運動の 構成 センサー・ 身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 対象・ 現象 情報の流れ(インフォメーション・フロー) 影響を与える影響を受ける
  40. 40. 3Dゲームの中のAI Halo (HALO、バンジー、2001年) デバッグ画面 The Illusion of Intelligence - Bungie.net Downloads http://downloads.bungie.net/presentations/gdc02_jaime_griesemer.ppt
  41. 41. 物質と知覚 (べルクソン)
  42. 42. 物質と知覚 (べルクソン)
  43. 43. 物質と知覚 (べルクソン)
  44. 44. 物質と知覚 (べルクソン)
  45. 45. 物質と知覚 (べルクソン)
  46. 46. 人間の精神 意識 前意識 無意識 外部からの 情報 知能と身体の境界面 (仏教で言う:阿頼耶識) 言語・非言語境界面 (シニフィアン/シニフィエ) 意識の境界面 知覚の境界面 意識は常に何かについての意識である。(志向性) フッサール『イデーン』 我々は知覚によってこの世界に住み着いている。 メルロ=ポンティ『知覚の現象学』 ソシュール「一般言語学講義」 大乗仏教 「阿頼耶識」
  47. 47. 人間の精神 意識 前意識 無意識 外部からの 情報 生態学的人工知能 ※生態=環境・身体との 結びつきを考える 伝統的な人工知能 身体知
  48. 48. 人間の精神、機械の精神 意識 前意識 識 外部からの 情報 意識 前意識 無意識 外部からの 情報 言語・非言語境界面 知覚の境界面
  49. 49. 知能 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 意志決定 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向
  50. 50. 物質と知覚 (べルクソン) 物 作用 反作用 作用に対してすぐに返って来る=物 知性 作用 反作用 作用と反作用の間の遅延=知能 作用に対してすぐには返って来ない =知性 線形システム 非線形システム
  51. 51. 知能 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 意志決定 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向 論理的思考 生態的反射 (=環世界)
  52. 52. サブサンプション・アーキテクチャ(ロドニー・ブルックス) INPUT OUTPUT 時間 情報抽象度 反射的に行動 少し場合ごとに対応 抽象的に思考 理論的に考える 言語化のプロセス = 自意識の構築化 Subsumpution Architecture 運動の実現のプロセス = 身体運動の生成
  53. 53. ルンバ (iRobot社) http://chihoko777.exblog.jp/12567471/
  54. 54. S (Body) w (World) Action: A w’ Sense: p S’ Action: A’ Sense: p’ w’’S’’ Action: A’’ Sense: p’’ w’’S’’ Action: A’’ Sense: p’’ R R R R R R f’ f f’’ Sequence of Self Sequence of World Sequence of Action “Self” is a sequence of selfs. “World” is a sequence of worlds. 知能は身体、世界、その間の関係(アクション)を多層的に捉えている。 多層的な表現の集合がオブジェクトであり、世界であり、アクション。 世界表現身体表現 (自己表現) 行動表現
  55. 55. 身体 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 意志決定 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向 構造 構造 構造 身体は知覚対象としても作用対象としても、多層的な表現層を持つ。 =マルチレイヤー構造= (Multi-layered Structure) 構造
  56. 56. Abstraction Time Decision-Making Decision-Making Decision-Making Multi-Layered Blackboard Abstraction Abstraction Reduction Reduction Reduction World Sensor Effector World Dynamics Artificial Intelligence Decision-MakingDecision-Making 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報
  57. 57. Decision-Making Physical Informat ion Abstract Informat ion More Abstract Informat ion Abstraction Time Decision-Making Decision-Making Decision-Making Multi-Layered Blackboard Abstraction Abstraction Reduction Reduction Reduction World World Dynamics Artificial Intelligence Object Object image on the lowest layer (Umwelt) Object image on the second layer Object image on the third layer Object image on the top layer インフォメーション・フローは 志向性の流れを作り出してい
  58. 58. Decision-Making Physical Informat ion Abstract Informat ion More Abstract Informat ion Abstraction Time Decision-Making Decision-Making Decision-Making Multi-Layered Blackboard Abstraction Abstraction Reduction Reduction Reduction World World Dynamics Artificial Intelligence Object Object image on the lowest layer (Umwelt) Object image on the second layer Object image on the third layer Object image on the top layer インフォメーション・フローは 志向性の流れを作り出してい 環世界 文化世界
  59. 59. 存在の混沌 生態による分節化 =環世界による分節化 言語による分節化 世界 創造のプロセス =存在の意味分節
  60. 60. 知能 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 意志決定 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向 知能の極点
  61. 61. 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向 意志決定 知能の極点
  62. 62. 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 意志決定 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向 物質としての自分 世界の動的な一部 としての自分 生物としての自分 知性としての 自分 知能の極点 社会の一部 としての自分
  63. 63. 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 意志決定 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向 物としての自分 世界の動的な一部 としての自分 生物としての自分 知性としての 自分 社会の一部 としての自分
  64. 64. 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 意志決定 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向 西洋=ボトムアップ=構築的虚無 知能の極点
  65. 65. 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 意志決定 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向 西洋=ボトムアップ=構築的虚無
  66. 66. 虚無 身体の反射レベル 脳の原始的な部分の反射レベル 無意識の反射レベル 意志決定 物理 情報 身体 感覚 情報 抽象 知的 情報 情報の抽象度 時間進行(流れ)の方向 西洋=ボトムアップ=構築的虚無 知能の極点 構築的 モデルの果て
  67. 67. イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  68. 68. 言葉のない世界 イブン・アラビーの存在論(アラビア哲 学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  69. 69. アーラム・アム・ミサール (根源的イマージュの世界) イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  70. 70. 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  71. 71. アーラム・ アム・ミ サール 存在的多者の領域 対象からなる世界 (=言葉で分節化された世界) イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  72. 72. 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  73. 73. 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程 イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  74. 74. 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 =自己の存在を 奥深く還元する 下降過程 =奥底の何かが 自己を世界において 顕現しようとする イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  75. 75. 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程 上昇過程・下降過程 仏教: 向上・向下 (不覚 → 覚 → 不覚) 仏教: 向上門・却来門 仏教: 掃蕩門・建立門 浄土真宗: 住相・環相 スーフィズム: 上昇・下降 イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  76. 76. イブン・アラビーの存在論(イスラーム哲 学) 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程 存在のゼロポイント =道(老子) =絶対的一者(アハド)(イブン・アラビー) =空=無 =光の光 =存在の零度(ロラン・バルト) =絶対の無=絶対の有 =真空が妙有に切り替わるとおころ =無極即太極(宋代の易学、周廉渓) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  77. 77. イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程三角形の全体を生命的エネルギーの自己展開の有機 的体系とみること。 イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  78. 78. イブン・アラビーの存在論(イスラーム 哲学) 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程 光を失って「存在が見えて来る」 イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.119
  79. 79. 存在のゼロポイント=絶対的一者(アハ ド) 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程アハド アハディーヤ (絶対一者性の領域) ワーヒディーヤ (潜在的分節化の領域 =存在原型を形作る領域) カスラ (多者の存在の相) ワーヒド(一) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.123
  80. 80. 存在のゼロポイント=絶対的一者(アハ ド) 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程アハド アハディーヤ (絶対一者性の領域) ワーヒディーヤ (潜在的分節化の領域 =存在原型を形作る領域) カスラ (多者の存在の相) ワーヒド(一) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.123
  81. 81. 存在のゼロポイント=絶対的一者(アハ ド) 存在的多者の 領域 アーラム・ アム・ミ サール 上昇過程 下降過程アハド アハディーヤ (絶対一者性の領域) ワーヒディーヤ (潜在的分節化の領域 =存在原型を形作る領域) カスラ (多者の存在の相) ワーヒド(一) イスラーム哲学の原像、岩波新書、井筒俊彦、P.123 哲学者の 世界 預言者の世界 神の世界
  82. 82. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・身体 運動の 構成 センサー・身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 存在(身体・記憶) 自分のコア 受け渡し 自我を安定させる 自分を時間と世界 に投げ出す
  83. 83. 物質世界 一なる全 知能の 極 自意識 より高度な知能 環世界的知能 存在のゼロポイント 知能の極点 機能的 知能モデル 精神的 存在論的 知能モデル 環世界
  84. 84. 物質世界 一なる全 知能の 極 自意識 より高度な知能 環世界的知能 存在のゼロポイント 知能の極点 機能的 知能モデル 精神的 存在論的 知能モデル 環世界 行為を生み出す流れ
  85. 85. 物質世界 一なる全 知能の 極 自意識 より高度な知能 環世界的知能 存在のゼロポイント 知能の極点 機能的 知能モデル 精神的 存在論的 知能モデル 環世界 存在=自己を生み出す流れ
  86. 86. 物質世界 一なる全 知能の 極 自意識 より高度な知能 環世界的知能 存在のゼロポイント 知能の極点 機能的 知能モデル 精神的 存在論的 知能モデル 環世界 行為(アポトーシス)と存在(ホメオタシス)の 連鎖が知性を作って行く。
  87. 87. 環境世界 認識の 形成 記憶 意思の 決定 身体 制御 エフェクター・身体 運動の 構成 センサー・身体 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 意思決定 モジュール 記憶体 情報処理過程 運動創出過程 身体部分 情報 統合 運動 統合 「構成的自己=知能」 の形成(創造) 「存在的自己・認識・記憶」 の形成(創造) 一なる全 (すべての源泉) 受け渡し 超時間的 自分を時間と世界 に投げ出す
  88. 88. 世界を分節化=知能 • チョムスキーの始めた生成文法では、言語的表現の構造を記述する 方法として樹状構造による表記法がもちいられている。(P.61) • しいていえば、アフリカの森の暮らしのなかこそ研究すべきいろいろ なおもしろい事象があり、認識の奥行きの深さが読み取れる。(P.65) • こうして実際に多方面であるはずのチンパンジーの心のあり方を、多方面なまま 客観的に取り出して別の角度から重ね合わせて研究を展開していく。(P.65) シロアリ をつまむ 観察され た構造 行動の 構造 行動の 対象物 シ ロ アリ 階層0 シロアリ を棒で釣る 階層1 シ ロ アリ 棒 ヤシの種を台 石に載せてハ ンマーで叩く 階層2 ヤ シ の 種 台 石 ハ ン マ | 台石の下に別の台石 をかませてその上に ヤシの種をのせてハ ンマーで叩く 階層3 ヤ シ の 種 台 石 ハ ン マ | 台 石分節化
  89. 89. ライプニッツ(1646-1716) • 万能の天才 • ハノーファー候(ドイツ)に仕える外 交官・文官 • 欧州全体に広い人脈(ロシア皇帝か らバチカンまで) • ベルリンアカデミー設立 • 法律、数学(『微積分』の発見、二進 法に関する論文)、哲学(『モナド 論』)に大きな足跡を残す • デカルト批判
  90. 90. Element Characteristics universalis Leibniz (普遍的記号法の原理) http://www.iep.utm.edu/leib-log/ しかし、途中で終わる。 (ライプニッツはすぐに できると思っていたが、 実は人類史上の、 とても大仕事だった。)
  91. 91. http://slideplayer.org/slide/667932/ フレーゲの記号系 https://www.math.uwaterloo.ca/~snburris/htd ocs/scav/frege/frege.html
  92. 92. ブール代数 • 冪等則:x ∧ x = x ∨ x = x 、 • 交換則:x ∧ y = y ∧ x 、x ∨ y = y ∨ x 、 • 結合則:(x ∧ y)∧ z = x ∧(y ∧ z) 、(x ∨ y)∨ z = x ∨(y ∨ z) 、 • 吸収則:(x ∧ y)∨ x =x 、(x ∨ y)∧ x = x 、 • 分配則:(x ∨ y)∧ z = (x ∧ z)∨(y ∧ z) • (x ∧ y)∨ z = (x ∨ z)∧(y ∨ z) • さらにL の特別な元 0 ,1 と単項演算 ¬ について、以下が 成り立つとき <L; ∨, ∧, ¬> を可補分配束(ブール束)と 呼ぶ。 • 補元則: x ∨ ¬x = 1, x ∧ ¬ x = 0。
  93. 93. ラッセル/ホワイトヘッド 数学原理(Principia Mathematica) • 数学が論理学で記述できることを示す。 • ラッセルのパラッドクスを回避するラッセル自身の「型理論」 (type theory)が盛り込まれる。 https://archive.org/details/PrincipiaMathematicaVolumeI
  94. 94. 論理プログラミング 人間の思考の 記号化の夢 人間の思考の 記号化の研究 人工知能における 論理思考 =述語論理プログラミング 分析哲学・言語哲学 LISP / PROLOG 数理論理学の成果をプログラミングに導入する。
  95. 95. 論理プログラミング 人間の思考の 記号化の夢 人間の思考の 記号化の研究 分析哲学・言語哲学 LISP / PROLOG 数理論理学の成果をプログラミングに導入する。 計算理論
  96. 96. 論理プログラミング 人間の思考の 記号化の夢 人間の思考の 記号化の研究 分析哲学・言語哲学 LISP / PROLOG 数理論理学の成果をプログラミングに導入する。 計算理論 哲学 論理学 数学 プログラミング 人工知能
  97. 97. 人工知能の拡大 LISP / PROLOG 数理論理学的な人工知能 =考える存在としての人工知能 の拡がり
  98. 98. LISP / PROLOG しかし人工知能は痩せ衰えている 人工知能 アルゴ リズム 「人工知能=考える存在」という思い込み 現象学を踏まえてあらゆる精神活動を知性に入れよう。 「知性体」としての母体がない。 知性の母体となる全体(混沌)を入れる必要がある。 西洋哲学編 東洋哲学編
  99. 99. ダートマス会議(1956年) 我々は、1956年の夏の2ヶ月間、10人の人工知能研究者 がニューハンプシャー州ハノーバーのダートマス大学に集 まることを提案する。そこで、学習のあらゆる観点や知能 の他の機能を正確に説明することで機械がそれらをシミュ レートできるようにするための基本的研究を進める。機械 が言語を使うことができるようにする方法の探究、機械上 での抽象化と概念の形成、今は人間にしか解けない問題 を機械で解くこと、機械が自分自身を改善する方法などの 探究の試みがなされるだろう。我々は、注意深く選ばれた 科学者のグループがひと夏集まれば、それらの問題のうち いくつかで大きな進展が得られると考えている。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83% 9E%E3%82%B9%E4%BC%9A%E8%AD%B0
  100. 100. • 「機械」に知能与える ダートマス会議(1956年)の問題点 現在であれば、もっと内部構造を持った 「人工知性」を作った上で、そこに 「知能」を与えることができる。
  101. 101. 意思決定モデル ©2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ステート(状態)ベースAI ゴール(目標)ベースAI ルール(規則)ベースAI ビヘイビア(振る舞い)ベースAI 意思決定というものは非常に高度で複雑なプロセスです。 でも、ゲームで用いるいくつかの簡易モデルが存在します。 シミュレーションベース AI ユーティリティ(効用)ベース AI Rule-based AI State-based AI Behavior-based AI Goal-based AI Utility-based AI 「○○-based AI」とは、○○をAIを構築する基本単位として採用したAIということ。 タスク(仕事)ベース AI Task-based AI 意思決定 Simulation-based AI
  102. 102. 参考文献 三宅陽一郎 「ディジタルゲームにおける 人工知能技術の応用の現在」 (19ページ) (人工知能学会誌、2015) ※PDFをダウンロードできます。 http://id.nii.ac.jp/1004/00000517/ ©2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
  103. 103. root バトル 撤退 休憩 攻撃 隠れる 逃走する 足止めする 立ち止まる 回復する トラップ 眠る 回復薬を飲む 弓を放つ 剣を振る 森に潜む 穴を掘る 建物に隠れる 攻撃魔法 氷系 風系プライオリティ プライオリティ シークエンス シークエンス ランダム プライオリティ ランダム プライオリティ ランダム ビヘイビア (末端ノード) 層 層 選択ルール 選択ルール ©2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
  104. 104. 西欧的知能感 神 人間 人工 知能 垂直的知能感 人間に似ていれば 似ているほど良い。 = Human-like AI
  105. 105. 東洋的知能感 神 人間 人工 知能 鹿 ゾウリ ムシ 初音 ミク AIBO たま ごっち 水平的知能感 すべてに神が宿る (「八百万の神」世界観)
  106. 106. 西洋哲学と東洋哲学 • 西洋哲学 =物事を分けて行くことで、その要素の関係を、論 理律・因果律と捉えて、そこに構成を見て、実施に 構成する。物事を分ける人間をエスカレーションす る。 • 東洋哲学 =物事を分けて考えようとする人間を、物事を分け ない場所まで導き修業する。物事を分けない場所 を、混沌とか、道とか、阿頼耶識、一者(アートマ ン)などさまざまな言葉で言う。その根源から人間 へ至る生成の流れを見る。
  107. 107. 人工知能 • 実体(混沌、すべて)がない。網だけがある。 • だから世界を受けとめられない。 記号主義 = 記号の網 コネクショニズム = 分割するだけ 知能 実体
  108. 108. 混沌 身体 生態 環世界 分化 精神・ 言語 ニューラルネット の世界 シンボルの世界 人工知能は 混沌的実体を持たねばならない。 ココ
  109. 109. 唯識論 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識) 末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持している。 自然をつくり出し、それを維持し続けている。 一切を生じる種子を有する。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.60 )
  110. 110. 唯識論世界は識から成り立つとする理論。 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識) 末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持している。 自然をつくり出し、それを維持し続けている。 一切を生じる種子を有する。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.60 )
  111. 111. 唯識論世界は識から成り立つとする理論。 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識) 末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持している。 自然をつくり出し、それを維持し続けている。 一切を生じる種子を有する。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.60 ) 阿頼耶識から生まれた ものが、人間にさまざま なものを見せる。 =煩悩
  112. 112. 人工知能人間 仏教と人工知能 • 仏教 = 煩悩から解脱する • 人工知能 = むしろ煩悩を与えたい(執着) 煩悩 煩悩 解脱 執着
  113. 113. 人工知能人間 仏教と人工知能 • 仏教 = 煩悩から解脱する • 人工知能 = むしろ煩悩を与えたい(執着) 煩悩 煩悩 解脱 執着 人工知能にどのようにして煩悩を与えることができるか?
  114. 114. 第四章 主観が客体の観方を変える例
  115. 115. 谷淳 • 1981年に早稲田大学理工学部機械工学科を卒業。 • 千代田化工建設株式会社にてプラント配管設計。 • スタンフォード大学、ミシガン大学 人工知能(修士号) • ソニーコンピューターサイエンス研究所 • 理化学研究所 脳科学研究センター 動的認知行動研究チーム チームリーダー • KAIST 教授 認知ロボットの実験から考える「自己」とは? ~理研の谷淳氏が東京財団「VCASI」で講演 http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20091217_336516.html
  116. 116. 主体と客体(谷淳) 谷淳、「力学系に基づく構成論的な認知の理解」、Springer
  117. 117. 主体と客体(谷淳) • この図では、まず仮に主体と客体という二項対立 の構造を想定してみる。客体環境からボトムアップ するセンソリの流れを主体はある構えを持ちトップ ダウン的に予測し解釈しようとする。両者の相互作 用を経て認識が成立し、行為が生成される。 谷淳、「力学系に基づく構成論的な認知の理解」、Springer 心と環境は溶け合っている 身体と環境も溶け合っている Chaotic
  118. 118. 主体と客体(谷淳) 谷淳、「力学系に基づく構成論的な認知の理解」、Springer
  119. 119. 主体と客体(谷淳) 谷淳、「力学系に基づく構成論的な認知の理解」、Springer
  120. 120. 第五章 唯識論と世界の立ち上がり方
  121. 121. アラヤ識 • 阿頼耶識は、一切の存在を生じるから一切種子識 ともいいます。「有根心」とは身体で、ものととられて いるところが仏教の身体感の特徴です。「器世間」と は現代でいう山や川などの自然を意味し、自然とは その中の生命あるもの(それを「有情」といい、その 世界を「有情世間」といいます)が、生息する器と考 えているところが自然観の特徴です。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.140 )
  122. 122. 自己の作り方 • …「ああではないか、こうではないか」 と両者の関係を具体的に設定する作 業が続く。その立方体は、自己がそ の上に立つでもなく、腰をかけるでも なく、ノートをひろげて書き物をするも のとして使用されたがゆえに…「机」と して確定することになる。 • これが自己と対象世界の成立過程な のである、同時に自己が自己である こと、つまり行為する主体としての自 己の生成なのである。 • 南直哉「『正法眼蔵』を読む」、講談社 選書メチエ、P.30
  123. 123. ギブソンの生態学的環境の三要素 • サブスタンス (材質、物質) • 媒質 • 境界 Un ragazzo chiamato Bi http://free-photos.gatag.net/2014/05/19/200000.html
  124. 124. ギブソン「生態学的知覚論」 (原著:1979, 翻訳:1985) • 包囲光配列の光学的流動が外界の動きとして知覚されることは めったにないのであり、包囲光配列の光学的流動は単に身体運 動感覚として経験される(experienced as kinethesis)、つまり自己 の身体の移動(egolocomotion)として、経験される(Warren, 1976)(P.133)
  125. 125. アフォーダンス 歩くこと ができる。 届く。 押すこと ができる。 AI http://www.s-hoshino.com/f_photo/gake/ga_022.html http://www.ashinari.com/2009/12/30-032328.php?category=212 http://www.publicdomainpictures.net/view-image.php?image=9141
  126. 126. パス検索とは 現在の地点から指定したポイントへの経路を、 リアルタイムで計算して導く技術。 RTS - Pathfinding A* https://www.youtube.com/watch?v=95aHGzzNCY8
  127. 127. 機能環 効果器 客体 活動神経網 知覚神経網 前野佳彦訳・ユクスキュル「動物の環境と内的世界」 (みすず書房) 知覚世界活動世界 知覚微表担体 対象化された機構 活動担体 内的世界 興奮 受容器(刺激→興奮(記号)) 機能環 = アフォーダンス 同じことを違う言葉で指しているのはなぜ? 出自 学問 レベル アプローチ 機能環 生物 生物学 原初的 生理学・解剖学 生態 アフォーダンス 人間 心理学 認識 生態学的心理学 (心の現象)
  128. 128. 意識を作る=自身を語る St=k-1 St=k St=k+1 ロゴス t=k-2 ロゴス t=k-1 ロゴス t=k 差延によって作り出された差異は もう一度、統合される。 しかし、新しい差延が生まれる 語る 語る
  129. 129. 意識を作る=自身を語る St=k-1 St=k St=k+1 ロゴス t=k-2 ロゴス t=k-1 ロゴス t=k 知能は差延、差異、統合、反復の システムである。
  130. 130. 意識を作る=自身を語る St=k-1 St=k St=k+1 ロゴス t=k-2 ロゴス t=k-1 ロゴス t=k 知能は差延、差異、統合、反復の システムである。 逸脱(差異化,差延) 統合(引き戻し) 語る 語る
  131. 131. 差延された過去が積み重なる 時間 我々は過去の反響の積み重なりの中で生きている。 t=k-1 t=k t=k+1 t=k+2
  132. 132. 道元「有時(うじ)」 • そのような道理であるから、大地のいたるところ に、さまざまな現象があり、いろいろな草木があ るが、その現象や草木の一つ一つがそれぞれ 全世界をもっていることが学ばねばならない。 • だが、どこまでいっても、そのような時ばかりであ るのだから、ある時はまたすべての時である。あ る草木も、ある現象も、みな時である。そして、そ れぞれの時に、すべての存在、すべての世界が こめられているのである。 (道元「正方眼蔵(一)」、増谷文雄訳、「有時」、P.255)
  133. 133. 道元「有時(うじ)」 • いったい、この世界は、自己をおしひろげて 全世界となすのである。その全世界の人々 物々をかりに時々であると考えてみるがよい。 すると物と物とが相さまたげることがないよう に、時と時とが相ぶつかることもない。 • 自己をおし並べて自己がそれを見るのである から、自己もまた時だというのが、このような 道理をいうのである。 (道元「正方眼蔵(一)」、増谷文雄訳、「有時」、P.254)
  134. 134. 生成する • 我々は物事を生成的に見 ている時 時 時 時
  135. 135. 私は次に来る私に食われ続ける =意識の本質 =時間 知能
  136. 136. 事事無碍 理事無碍 現象をも脳が作り出している 内側から 自分という現象ごと作り出すのだ 知能 この力が時 もの・コト
  137. 137. 知能 存在せしめる力=時 身体 身体 身体の境界という意識の浜辺 身体の境界という意識の浜辺
  138. 138. 考えている間も、 どんどん流されている いろんな選択肢を考える =いろんな世界の流れを創り出す 知能 この力が時 もの・コト 常に現象を見 ているのだ =現象を創り 出している
  139. 139. 道元「有時(うじ)」 • あるいはまた、意は意をさえぎって意を見、句は 句をさえぎって句を見、礙すなわちさえぎるとは礙 をさえぎって礙をみる。つまり、礙とは礙を礙する のであり、それが時なのである。いったい、礙とは、 他の事について用いられることばのようであるが、 実は他の事をさえぎる礙というものがあるのでは ない。いわば、われが人に逢うのであり、人が人 に逢うのであり、われがわれに逢うのであり、出 が出に逢うのである。それもまた、時を得なかっ たらならば、そうはいかないのである。 • (道元「正方眼蔵(一)」、増谷文雄訳、「有時」、P.272)
  140. 140. 見ている世界=行為される世界 知能 この力が時 もの・コト 常に現象を見 ているのだ =現象を創り 出している
  141. 141. 唯識論世界は識から成り立つとする理論。 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識) 末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持している。 自然をつくり出し、それを維持し続けている。 一切を生じる種子を有する。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.60 )
  142. 142. 唯識論世界は識から成り立つとする理論。 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識) 末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持している。 自然をつくり出し、それを維持し続けている。 一切を生じる種子を有する。 (横山紘一 「唯識の思想」、講談社学術文庫、P.60 ) 阿頼耶識から生まれた ものが、人間にさまざま なものを見せる。 =煩悩
  143. 143. 東洋と西洋 物事を分解し、 組み上げることで、 知を形成しましょう。 (西洋) 物事を区別しない ことで知が生まれる (東洋)
  144. 144. 人工知能人間 仏教と人工知能 • 仏教 = 煩悩から解脱する • 人工知能 = むしろ煩悩を与えたい(執着) 煩悩 煩悩 解脱 執着
  145. 145. 人工知能人間 仏教と人工知能 • 仏教 = 煩悩から解脱する • 人工知能 = むしろ煩悩を与えたい(執着) 煩悩 煩悩 解脱 執着 人工知能にどのようにして煩悩を与えることができるか?
  146. 146. 唯識論世界は識から成り立つとする理論。 眼識 耳識 鼻識 舌識 身識 意識 阿頼耶識 (一切種子識) 末那識 感覚 (五識) 思考 自我執着心 根本心 表層心 深層心 言葉なしで対象を直接 に把握する。それぞれ 固有の対象を持つ。 五識と共に働いて感覚を 鮮明にする。五識の後に 言葉を用いて対象を概念的 に把握する 常に阿頼耶識を対象として 「我」と執する。 眼識ないし末那識を生じる。 身体を生じて生理的に維持して 自然をつくり出し、それを維持し 一切を生じる種子を有する。
  147. 147. 見ている世界=行為される世界 知能 この力が時 もの・コト 常に現象を見 ているのだ =現象を創り 出している
  148. 148. 見ている世界=行為される世界 知能 この力が時 もの・コト 常に現象を見 ているのだ =現象を創り 出している 世界全体を作る (自分自身を含む) 自分の身体は自分でありながら、 完全にコントロールできるわけ ではない
  149. 149. いろんな選択肢を考える =いろんな世界の流れを創り出す =世界生成をエンハンスする そこに自分自身も含まれる 知能 行動も生成する 高度な知能は空間と時間を広げた 領域を生成するい もの・コト 投げ出す引き戻す
  150. 150. 見ている世界=行為される世界 知能 この力が時 もの・コト 常に現象を見 ているのだ =現象を創り 出している 行為によって世界が変わる
  151. 151. 二つのアーキテクチャの試み (1)無意識インタレース型アーキテクチャ(競合 型) 現在の思考 常にあらゆる想定される事態について 分散して思考している=いつでも主導権を 握ろうとしている。 意 識 意 識 下
  152. 152. 二つのアーキテクチャの試み (2)生成・融合・減衰型のアーキテクチャ 知能
  153. 153. 二つのアーキテクチャの試み (2)生成・融合・減衰型のアーキテクチャ 知能
  154. 154. 二つのアーキテクチャの試み (2)生成・融合・減衰型のアーキテクチャ 知能
  155. 155. 二つのアーキテクチャの試み (2)生成・融合・減衰型のアーキテクチャ 知能
  156. 156. 二つのアーキテクチャの試み (2)生成・融合・減衰型のアーキテクチャ 知能
  157. 157. 差延された過去が積み重なる 時間 我々は過去の反響の積み重なりの中で生きている。 t=k-1 t=k t=k+1 t=k+2
  158. 158. 二つのアーキテクチャの試み (2)生成・融合・減衰型のアーキテクチャ 知能 + + + 現在の瞬間のAI
  159. 159. 二つのアーキテクチャの試み (2)生成・融合・減衰型のアーキテクチャ 知能 + + + 現在の瞬間のAI 時間幅を持つ存在として(人工)知能を形成する
  160. 160. 二つのアーキテクチャの試み (2)生成・融合・減衰型のアーキテクチャ 知能 + + + 現在の瞬間のAI 時間幅を持つ存在として(人工)知能を形成する =デリダの言う過去が現在に染み出て来ている
  161. 161. 意識を作る=自身を語る St=k-1 St=k St=k+1 ロゴス t=k-2 ロゴス t=k-1 ロゴス t=k 知能は差延、差異、統合、反復の システムである。 逸脱(差異化,差延) 統合(引き戻し) 語る 語る
  162. 162. 二つのアーキテクチャの試み (2)生成・融合・減衰型のアーキテクチャ 知能 + + + 現在の瞬間のAI 時間幅を持つ存在として(人工)知能を形成する =デリダの言う過去が現在に染み出て来ている
  163. 163. 一般に過去の自分を残しつつ、 今の自分を形成する 時は力でもある=存在させる力 =世界からの刺激や情報で存在を創り出す =力は物語を作る力でもある
  164. 164. 時間に沿った機能 時間を超えた構造 人工知能 機能的人工知能 人工知能の存在論
  165. 165. 知能の二つの力 構造を維持しようとする =慣性・ホメオタシス 構造から逸脱しようとする =脱構築・アポトーシス・スキゾフレニー 逸脱し、統合しようとする。その運動が反復する。それが知能。
  166. 166. 人工知能 機能的技術 個別機能技 術 知能を 総合する技術 自己同一性 知能を環境の 中で全体的運 動として構成 する技術 西欧的 分解 東洋的 混沌構築 分化
  167. 167. まとめ 混沌 人=混沌 身体 生態 環世界 分化 精神・ 言語
  168. 168. 縁起を見る者は空を見る。 • 「縁起を見る者は空を見る。」とは龍樹の言葉で あります。個々のものがそれだけでは存在でき ず、それらは自分以外の一切のものによりか かって存在しています。そして、それらすべての ものを通じて唯一不可分の「理」が偏在していま す。つまり「事実無礙(むげ)」と言えるのです。 • (河合隼雄 「ユング心理学と仏教」、岩波現代文 庫、P.141)
  169. 169. 理 華厳哲学とアリストテレス哲学 理 華厳(けごん)哲学 アリストテレス 原因 結果
  170. 170. 情報処理装置から、 混沌的実体として縁起の中にいる人工 知能へ 単なる情報処理装置ではなく 混沌的実体として世界との 縁起の中にいる人工知能
  171. 171. 混沌としての知能 設計としては、身体とか心か分けずに、 世界や内面と関係のある要素を生成し、消滅させることで、 人工知性を作って行く。
  172. 172. 環境 知能 知能のコア 部 分 知 能 環境から要請 される知能 環境
  173. 173. 参考文献 三宅陽一郎 「大規模ゲームにおける人工知能 ─ファイナルファンタジーXV の実例をもとに─」 (17ページ) (人工知能学会誌、2017 2号)
  174. 174. https://www.ai-gakkai.or.jp/my-bookmark_vol32-no4/
  175. 175. My Works (2004-2017) AI for Game Titles Books ©2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. AI for Game Titles

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