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乗馬療法の効用-右片麻痺者の理学療法への適用例-○小島 愛子1) 江刺 尚美1) 名古屋 香苗1) 安住 祐弥2) 中島 康博3) 田中 敏明4) 千葉 祐記1)1)わらしべ乗馬療育研修センター     2)身体障害者療護施設 浦河わらしべ園3...
乗馬療法とは乗馬療法とは乗馬を含む                 乗り手   リーダー:                                  馬の責任者多様な活動を通じ、社会参       馬:                 ...
乗馬療法により期待される効果   身体的効果   • 立ち直り反応の向上   • 平衡機能・姿勢保持機能の改善   • 四肢および抗重力筋の強化   心理的効果   • 意欲、自尊心の向上   • 注意力向上   • 抑うつの改善   社会的効...
目的乗馬療法の実施前後における受療者の歩行動作および関節可動域等を比較して、乗馬療法が受療者に与える身体的効果を検討する。        わらしべ乗馬療育研修センター   3
対象と乗馬方法<対象> ・A様、17歳、男性。 ・交通事故による右片麻痺(平成19年受傷)。 ・実験時には屋内・外共に独歩可能で、乗馬歴  は3ヶ月。<乗馬方法> ・常歩の引き馬(スタッフが馬を引いての乗馬)。 ・乗馬時間は30分。      ...
測定方法• 乗馬前後における歩行分析を行った。• 乗馬前後の歩行を側方からビデオ撮影 – 矢状面の下肢関節角(股関節・膝関節・足関節)を計測 – 動作解析ソフト (ダートフィッシュ) – マーカ径:40mm – サンプリングレート:60Hz• ...
マーカ位置                                 両肩峰 第7頸椎棘突起              ヤコビー線中央                  両橈骨茎状突起両上腕骨外側上顆                   ...
結果(歩行時の下肢角度変化)                                               2009.6.19測定角度(°)                  乗馬前 右下肢                    ...
結果                       2009.6.19撮影乗馬前乗馬後      わらしべ乗馬療育研修センター                 8
結果ROM(単位:°)       右           部位                左乗馬前        乗馬後                 乗馬前       乗馬後   45        60 股関節外転        ...
考察• 海外の文献において、下記の報告が多数ある。 – 歩行時の馬と人の骨盤の動きが類似しており、乗馬   後の歩行時の骨盤の動きに影響している。 – 座位バランストレーニングのための、多様な外乱刺   激を与えることが可能である – 人よりも...
考察• 鐙は横アーチ部分で履くため、足関節背屈の可動域が拡大したと考える。          わらしべ乗馬療育研修センター   11
考察以上のことから、馬の体温と揺れにより両下肢筋緊張緩和と、ROMおよび歩容の改善が認められたことが示唆される。        わらしべ乗馬療育研修センター   12
まとめ• 乗馬療法の効用を検討するため、理学療法評価およびビデオ動作分析を実施した。• 乗馬前後の股関節・膝関節・足関節のROMおよび歩容の改善が認められた。        わらしべ乗馬療育研修センター   13
わらしべ乗馬療育研修センター   14
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乗馬療法の効用-右片麻痺者の理学療法への適用例-

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第45回日本理学療法学術大会(2010.5.27)
小島 愛子1) 江刺 尚美1) 名古屋 香苗1) 安住 祐弥2) 中島 康博3) 田中 敏明4) 千葉 祐記1)
1)わらしべ乗馬療育研修センター 2)身体障害者療護施設 浦河わらしべ園
3)北海道立総合研究機構 工業試験場 4)東京大学 先端科学技術研究センター

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乗馬療法の効用-右片麻痺者の理学療法への適用例-

  1. 1. 乗馬療法の効用-右片麻痺者の理学療法への適用例-○小島 愛子1) 江刺 尚美1) 名古屋 香苗1) 安住 祐弥2) 中島 康博3) 田中 敏明4) 千葉 祐記1)1)わらしべ乗馬療育研修センター 2)身体障害者療護施設 浦河わらしべ園3)北海道立総合研究機構 工業試験場 4)東京大学 先端科学技術研究センター
  2. 2. 乗馬療法とは乗馬療法とは乗馬を含む 乗り手 リーダー: 馬の責任者多様な活動を通じ、社会参 馬: 乗馬療法用に調教加や治療を目的としたものである。ドイツやイギリスにおいて サイドウォーカー:は、リハビリテーションの1 インストラクター: 乗り手の介助者 全体の責任者つとして確立されており、保険が適用されている。 他に… 保護者、教育関係者、医療関係者等 わらしべ乗馬療育研修センター 1
  3. 3. 乗馬療法により期待される効果 身体的効果 • 立ち直り反応の向上 • 平衡機能・姿勢保持機能の改善 • 四肢および抗重力筋の強化 心理的効果 • 意欲、自尊心の向上 • 注意力向上 • 抑うつの改善 社会的効果 • 介助者とのコミュニケーションによる社会参加 わらしべ乗馬療育研修センター 2
  4. 4. 目的乗馬療法の実施前後における受療者の歩行動作および関節可動域等を比較して、乗馬療法が受療者に与える身体的効果を検討する。 わらしべ乗馬療育研修センター 3
  5. 5. 対象と乗馬方法<対象> ・A様、17歳、男性。 ・交通事故による右片麻痺(平成19年受傷)。 ・実験時には屋内・外共に独歩可能で、乗馬歴 は3ヶ月。<乗馬方法> ・常歩の引き馬(スタッフが馬を引いての乗馬)。 ・乗馬時間は30分。 わらしべ乗馬療育研修センター 4
  6. 6. 測定方法• 乗馬前後における歩行分析を行った。• 乗馬前後の歩行を側方からビデオ撮影 – 矢状面の下肢関節角(股関節・膝関節・足関節)を計測 – 動作解析ソフト (ダートフィッシュ) – マーカ径:40mm – サンプリングレート:60Hz• 乗馬前後の理学療法評価も併せて実施 – 関節可動域(ROM):股関節外転・足関節背屈・膝窩角 – 深部腱反射 – 姿勢(坐位・立位)・歩行分析 わらしべ乗馬療育研修センター 5
  7. 7. マーカ位置 両肩峰 第7頸椎棘突起 ヤコビー線中央 両橈骨茎状突起両上腕骨外側上顆 両腸骨稜 両大転子 両膝関節裂隙 両外果 わらしべ乗馬療育研修センター 6
  8. 8. 結果(歩行時の下肢角度変化) 2009.6.19測定角度(°) 乗馬前 右下肢 角度(°) 乗馬後 右下肢 80 80 60 60 40 40 20 20 0 0 -20 -20 -40 -40 股関節 膝関節 足関節 股関節 膝関節 足関節 -60 -60 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 時間(秒) 時間(秒) 角度(°)80 乗馬前 左下肢 角度(°) 80 乗馬後 左下肢60 6040 4020 20 0 0-20 -20-40 -40 股関節 膝関節 足関節 股関節 膝関節 足関節-60 -60 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 時間(秒) 時間(秒) わらしべ乗馬療育研修センター 7
  9. 9. 結果 2009.6.19撮影乗馬前乗馬後 わらしべ乗馬療育研修センター 8
  10. 10. 結果ROM(単位:°) 右 部位 左乗馬前 乗馬後 乗馬前 乗馬後 45 60 股関節外転 50 60 5 20 足関節背屈 10 20 30 10 膝窩角 20 10深部腱反射 乗馬前 乗馬後右下肢 亢進 軽度亢進左下肢 軽度亢進 正常歩行周期(単位:%) 乗馬前 乗馬後右立脚期 42.8 43.7左立脚期 57.4 56.3 わらしべ乗馬療育研修センター 9
  11. 11. 考察• 海外の文献において、下記の報告が多数ある。 – 歩行時の馬と人の骨盤の動きが類似しており、乗馬 後の歩行時の骨盤の動きに影響している。 – 座位バランストレーニングのための、多様な外乱刺 激を与えることが可能である – 人よりも高い馬の体温による温熱効果で、股関節・ 膝関節のROMが改善し、筋緊張緩和が認められた。 わらしべ乗馬療育研修センター 10
  12. 12. 考察• 鐙は横アーチ部分で履くため、足関節背屈の可動域が拡大したと考える。 わらしべ乗馬療育研修センター 11
  13. 13. 考察以上のことから、馬の体温と揺れにより両下肢筋緊張緩和と、ROMおよび歩容の改善が認められたことが示唆される。 わらしべ乗馬療育研修センター 12
  14. 14. まとめ• 乗馬療法の効用を検討するため、理学療法評価およびビデオ動作分析を実施した。• 乗馬前後の股関節・膝関節・足関節のROMおよび歩容の改善が認められた。 わらしべ乗馬療育研修センター 13
  15. 15. わらしべ乗馬療育研修センター 14

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