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文化遺産のオープンデータ化をめぐるアクションリサーチ

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アーカイブサミット 2017 in 京都 セッション1-2「空間情報のデジタルアーカイブ」発表資料

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文化遺産のオープンデータ化をめぐるアクションリサーチ

  1. 1. 文化遺産のオープンデータ化をめぐる アクションリサーチ 近 藤 康 久
  2. 2. 文化遺産の類型 文化遺産 cultural heritage 自然遺産 natural heritage 記念物 monument 建造物群 group of buildings 遺跡 site 文化的景観 cultural landscape 文化財 cultural property 有形 tangible 無形 intangible 民俗 folklore 埋蔵文化財 動産 mobile 不動産 immobile 世界遺産条約(1975) による分類 文化財保護法 による分類
  3. 3. 文化遺産の空間情報プラットフォーム
  4. 4. オープンデータとは “Open data and content can be freely used, modified, and shared by anyone for any purpose” (試訳)オープンなデータとコンテンツは誰もがあ らゆる目的で自由に使用・改変・共有できるも のである。 ––– http://opendefinition.org
  5. 5. オープンデータの二つの流れ オープンガバメント データ Open Government Data オープンリサーチ データ Open Research Data オープンガバナンス Open Governance オープンサイエンス Open Science 社会課題の解決 オープンイノベーション Open Innovation
  6. 6. オープンデータのレベル 段階 データ公開の様態 形式 編集 ★ オープンライセンスで公開 PDF 編集不可 ★★ コンピュータで処理可能な形式で公開 XLS 編集可 ★★★ オープンに利用できる形式で公開 CSV 機械判読 可能 ★★★★ Web標準の形式で公開 RDF ★★★★★ 他のデータにリンクする形式で公開 LOD 参考: http://www.soumu.go.jp/main_content/000353999.pdf
  7. 7. オープンデータ活用コンテスト http://2017.lodc.jp
  8. 8. 文化遺産のオープンデータ可視化プラットフォーム ヒロシマ・アーカイブ(LODチャレンジ2012エントリ作品)
  9. 9. オープンガバメントデータの拡大
  10. 10. オープンガバメントデータの拡大
  11. 11. オープンサイエンスの収束 トップダウン型政策とボトムアップ型運動 北本朝展(2017)「データキュレーションの現状と課題」 http://agora.ex.nii.ac.jp/~kitamoto/research/publications/kyushu17-ppt.pdf より抜粋
  12. 12. 市民参加科学(シチズンサイエンス)
  13. 13. オープンサイエンスとオープンガバナンスの融合 日本旧石器遺跡データベースが宮崎県のひなたGISに採録されました
  14. 14. 社会の課題を解決するためのサイエンス アプローチ 特徴 文献 モードIIサイエンス Mode II Science 学問体系に貢献することを目的とする 従来の知識生産のモード(I)とは異なり、 社会に開かれた知識生産のモード Gibbons et al. 1994 サトウ 2012 トランス・サイエンス Trans-science 科学のみでは解決できない問題群に 対するアプローチ 小林 2007 市民参加科学 Citizen science 市民参加型の共同研究 Leach et al. 2005 Dickinson & Bonney 2012 アクションリサーチ Action Research 現実世界の課題解決を志向する研究 Stinger 2007 矢守 2010 超学際研究 Transdisciplinary research 現実世界の課題を解決するための、 学問の垣根を超えたチームサイエンス Hadorn et al. 2007 Lang et al. 2011 Mauser et al. 2013
  15. 15. 私の経験:オマーンの世界遺産 バート遺跡群におけるアクションリサーチ 5千年前のオアシス町と墓域 オマーン湾 ホルムズ海峡 ルブアルハリ砂漠
  16. 16. 当事者それぞれの利害(思惑) 当事者 利 害(思 惑) 外国隊 (研究者) 発掘調査をしたい。 遺産文化省 (実務家) ユネスコのガイドラインにしたがって、遺 跡の保存修復と史跡整備を進めたい。 地域住民 遺産文化省や外国隊が何をしているの か、きちんとした説明を受けたい。
  17. 17. まずはアクションリサーチから 日本隊 (研究者=専門家) 遺産文化省 (実務家) 文化遺産 管理の 課題解決 研究成果 デジタル文化遺産 目録の構築 Kondo et al. (2016) doi: 10.1108/JCHMSD-01-2016-0005
  18. 18. 文化遺産目録の設計コンセプト Simple シンプルであること • IT初級者でも使える。 Sustainable 持続可能であること • 開発者がいなくなっても 使い続けられる。 Secure セキュリティーが堅牢であること • 機密情報を漏洩させない。
  19. 19. アクセス・メンバーシップ 0. 開発者 1. 研究チームと 遺産文化省職員 (情報の編集) 2. 他省庁・他の研究チーム (情報の閲覧) 3. オープンデータ化 (公開できる情報の提供)
  20. 20. システムとデータフロー 入力 データプロセシング 出力 確認調査 以前の調査記録 データ化 by MS Excel データベース化 by FileMaker マップ作成 by QGIS マップ公開 by Google My Maps マップ公開 by Arches 静的マップ クラウドストレージ by Dropbox データベース .jpg .kmz .pdf.jpg .pdf .csv ワーク シート .xlsx .pdf .pdf 帳票 .mdb .xlsx .jpg .kmz 動的マップ
  21. 21. 地域住民とのタウンミーティング
  22. 22. オマーン全国文化遺産目録への発展 Forts & Castles, Harats, Ramparts Cultural Landscapes (?) Houses Archaeological featuresTowers
  23. 23. まとめ:文化遺産の空間情報プラットフォームの役割 プラット フォーム 情報提供 オープン データ 課題解決 指向 市民参加 共同 知識生産 文化遺産 オンライン ○ 準備中 ヒロシマ・ アーカイブ ○ ★ ○ ○ 日本旧石器 DB+ ひなたGIS ○ 準備中 △ ○ オマーンの 文化遺産目録 準備中 準備中 ○ ○ ○
  24. 24. 今、どのようなアクションが必要か? 24地球研オープンサイエンス・アンカンファレンス(2016年2月5日)
  25. 25. 今、どのようなアクションが必要か? • オープンデータの最大の障壁は、データ提供者の 不安感 – データ公開のインセンティブの付与が必要 • 社会のニーズとデータを橋渡しする人材の育成が 急務 – 社会の多様な主体間で知識を橋渡しする人材となる – 「データライブラリアン」「データサイエンティスト」にとどま らず、社会変革を先導する「エヴァンジェリスト」が待望さ れる – 橋渡し人材は一人でなく、チームであってよい 25

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