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社会課題解決に向けたオープンサイエンスと社会協働のシナジー

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2019年5月28日 Japan Open Science Summit 2018 セッションB5趣旨説明スライド

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社会課題解決に向けたオープンサイエンスと社会協働のシナジー

  1. 1. [B5] 社会課題解決に向けた 市民協働とオープンサイエンスのシナジー 質問・コメントは http://bit.ly/joss2019_b5 へ #joss2019_b5
  2. 2. このセッションの位置づけ ↓トップダウンのアクション(政策) 北本朝展(2016)「研究データとオープンサイエンスに関する基礎的知識」を改変 http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/01kitamoto.pdf より抜粋 オープンサイエンスへの収束 2016/03/17 研究データとオープンサイエンスフォーラ ム 6 オープ ンサイ エンス オープンデータ オープンアクセス 市民科学・クラウ ドファンディング 研究データ データ出版 データリポジトリ コラボレーション・オー プンイノベーション オープンピアレ ビュー 研究の再現性・ 透明性・研究 データ保存 超学際研究 参加 透明性 協働 共有 ↑ボトムアップのアクション(社会との共創)
  3. 3. 近藤康久 自己紹介 • 出身分野は考古学 • 総合地球環境学研究所(地球研) 研究基盤国際センター 情報基盤部門 准教授 GIS担当、オープンサイエンス推進担当 • オープンチームサイエンスプロジェクト プロジェクトリーダー(2018〜2020年度) • 文部科学省科学技術・学術政策研究所 客員研究官兼任 • http://researchmap.jp/yasuhisa_kondo • Twitter @yaskondo @RIHN_OpenTS #joss2019_b5 2
  4. 4. Smoothie = = Salad = Apple Plate = チームサイエンスと超学際研究 US National Research Council defined Team Science as scientific collaboration conducted by more than one individual in an interdependent fashion. (Cooke & Hilton eds. 2015) (Adapted from Wang et al. 2017; Rosenfield 1992; Falk-Krzesinski 2014) 超学際研究 学際研究
  5. 5. 地球研のチームサイエンス 8つの終了プロジェクトのリーダーと主要メンバーに対す るロングインタビューの結果、どのプロジェクトも • 人文・社会科学と自然科学の研究者がチームを構 成して現実世界の問題を研究するトランスレー ション型チームサイエンスである。 • 異なる分野の専門家や社会の多様な主体との間で 生じる問題理解のずれに悩んでいた。 ということが明らかになった。 →ずれを乗り越えるにはどうすればいい?
  6. 6. へだたりをこえてつながる - ずらし - 倫理的衡平 - 可視化 - 対話 オープンサイエンス 超学際研究 オープン チームサイエンス ずれを乗り越えるために必要なのは オープンサイエンスと超学際研究の理論的融合
  7. 7. In-between space へだたりをこえてつながる(イメージ) Living Space Living Space Living Space Living Space Living Space Living Space
  8. 8. 知識・行動の分化と統合 《分化》 ひろげる Differentiation 《統合》 まとめる Integration Synthesis 異文化理解 Interculturality 自分ごと世界 Epistemic living spaces (Felt 2009)
  9. 9. Living Space Living Space Living Space Living Space Living Space Living Space へだたりをこえてつながる(イメージ) Living Space Living Space Living Space Living Space
  10. 10. へだたりをこえてつながるための 4つのアプローチ 概 念 ずらし Transcending 一緒に取り組む目標へ位相し、 行動を起こす (対立点はずらせばいいし、 道筋は複数あってよい) 倫理的衡平 Ethical Equity • 千客万来(inclusive) • 多様な主体の参加をうながし、その潜在能 力を引き出す(empowerment) • 非対称(搾取)の構造を極力排除する ア プ ロ ー チ 可視化 Visualization 言説やデータを見える化して共有する • アンケート, 半構造化インタビュー, GIS, オントロジー(共通語彙), グラフィックファシリテーション など 対話 Dialogue 対等な立場で互いの意見を聞き、 考えを深める(Bohm 1996) • ハテナソン(質問づくりワークショップ), アンカンファレンス(当日論題設定型ワークショップ) など A B AB “Our Space”
  11. 11. 総合アプローチとしてのシビックテック • 情報通信技術(ICT)とオープンガバメントデータを用いて、 市民自らが地域の課題を解決する取り組み(松崎2017) • 市民と行政が協働して政策課題の解決に取り組む オープンガバナンスの主要形態 グラフィックレコーディング&ファシリテーション by あるがゆう
  12. 12. 市民協働とオープンサイエンスの相乗効果 (シナジー) オープンガバメント データ Open Government Data オープンリサーチ データ Open Research Data オープンガバナンス Open Governance オープンサイエンス Open Science 社会課題の解決 Solution to Societal Issues シビックテック Civic Tech 超学際研究 Transdisciplinary Research シチズンサイエンス Citizen Science近藤・林(2019)
  13. 13. シビックテックの射程 研究のプロセス 現在のTD理論 (Mauser et al. 2013) オープン サイエンス シビック テック 問題を設定する Co-design of research agenda --- ✔︎ 問題を解くための 方法を決める --- (研究者の専決) --- (研究者の専決) ✔︎ 問題を解く Co-production of knowledge 市民参加 ✔︎ 成果を公表する Co-dissemination of results オープン データ ✔︎
  14. 14. 実践・びわ湖の水草大量繁茂への対処 (三井物産環境基金研究助成 2017〜19年度) 分布図:水資源機構ホームページ https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/report/report_03_2.html より転載 1997年 2002年 2007年 2013年
  15. 15. 主体によって問題理解が異なる 主体 研究者 県庁 湖岸住民 市役所 漁業者 学生団体 その他住 民 昭和30年 代までの 農家 水草は 環境 問題 迷惑問題 (異臭・ごみ) よい漁場 イベント 他人ごと (びわ湖は好 き*) 堆肥 貴重な資源 水草対策費:年3億円 (+特定外来種 年3億円) 提供:滋賀県琵琶湖保全再生課 提供:山田英二氏 * びわ湖とくらしアンケート(2018年1月、4,578通回収)で検証済(松下ほか2018)
  16. 16. オープンサイエンスと超学際研究の方法論融合 びわ湖の水草問題対処にあてはめると 知識生産システムの 開放 へだたりをこえて つながる (これからの) オープンチーム サイエンス びわ湖アンケート 《FAIRデータ》 Findable, Accessible, Interoperable, Reusable 水草アイディアソン 《シビックテック》 Outcome リソース 経験をフィードバック 知識生産 Knowledge production 行動 Action Input Output Networking = KAN 研究者とエンジニア、 地域の人たちが一緒に 水草の価値転換 《自分ごと世界の拡張》 水草問題 《現実世界の問題》 自分たちで実現可能な 仕組みをつくる 超学際研究オープンサイエンス 提供:滋賀県琵琶湖保全再生課 提供:山田英二氏
  17. 17. トラブル発生! 倫理的不衡平に要注意 • 職業研究者にとってのインセンティブ(論文出版や就 職)は、市民ボランティアにとってのインセンティブ とはならない。 • ボランティア活動にも適切に報いる必要がある。 研究者・行政 学生・市民参加者 労働力、知識、アイディアなど 謝金(定額)、知識、楽しさ
  18. 18. 欠如モデルにご用心 欠如モデルとは: 課題解決に役立つはずの知識・技術を生産しても、 それが社会に受け入れられず、活用されないのは、 社会に知識が不足しているからだ、という考え方。 (Sturgis & Allum 2004;佐藤・菊地2018) 欠如モデルが潜んでいる言説の例: “地域には技術・経験が欠けているから、 (東京から/地域情報化アドバイザーが/Code for XXが) 技術・経験を持ち込めば課題が解決するはずだ”
  19. 19. ペア対話 市民協働とオープンサイエンスの相乗効果 (シナジー)を生み出すには? 中原聖乃×宮田晃碩 加納 圭×佐藤拓也 人類学 哲学 シビックテック科学技術 コミュニケーション このセッションでは、お互い「さん」づけで!
  20. 20. 質問・コメントはsli.doで受け付けます http://bit.ly/joss2019_b5 ハッシュタグ #joss2019_b5
  21. 21. グラフィックレコーディング まとめ あるがゆう
  22. 22. 補足スライド
  23. 23. データ・情報・知識・知恵 26(Adapted from Bellinger et al. 2004 http://www.systems-thinking.org/dikw/dikw.htm) Data Information Knowledge Wisdom Understanding Connectedness Understand Relations “what, who, when, where” Understand Patterns “how” Understand Principles “why”
  24. 24. 学際研究における問題理解のずれ 岡山県吉備地方における弥生・古墳時代の集落動態 (地球研・気候適応史プロジェクト) 気候の湿潤化 広域の気候変動 洪水の頻発 局地的な地形の変化 集落の移転 局地的な土地利用の変化 国家の形成 社会組織の変化 地域集落の時空間変動 気候変動の高精度復元(中塚 2015) 考古学の研究者 「集落移転の主因は 洪水と社会の変化」 気候学の研究者 「集落移転の主因は 気候変動」 “社会進化”
  25. 25. https://openteamscience.jp/

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