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学術コミュニケーションの動向 2016–2017:
「オープンアクセス」の功罪
土屋俊
大学改革支援・学位授与機構
2017年 11月 8日
11/8/17 1/23
目次
• 「オープンアクセス」の意味を再度検討する(「オープ
ンサイエンス」の話は忘れておく)
▶ 10年前からの総合展講演を振り返る
▶ 20世紀モデルから21世紀モデルへ ⇒ その本質は
電子化
▶ オープンアクセ...
2005年に振り返った20 世紀後半の学術情報流通の景観
「一般市民」「助成」にオープンアクセスがちらっと。
11/8/17 2/23
2005年に振り返った「電子ジャーナル」
11/8/17 3/23
2006年に振り返った20 世紀後半の学術情報流通の景観
11/8/17 4/23
2006年に振り返った「電子ジャーナル」の影響
11/8/17 5/23
2006年段階のイメージ
11/8/17 6/23
2009年には「オープンアクセス」がハイライト
11/8/17 7/23
「オープンアクセスとは?」を考え始める(2009)
11/8/17 8/23
「オープンアクセス」の世俗的定着(2009)
11/8/17 9/23
2012年の総括: BOAIから10年
11/8/17 10/23
2017年段階での景観はどうなるか:とりあえずの絵
11/8/17 11/23
栄枯盛衰。盛者必衰?
• 消えたもの
▶ 仲介業者・契約代行業者
▶ (電子化)アグリゲーター
▶ 書誌ユーティリティ(はディスカバリーツールへ
変質)
▶ 日本におけるDDS(ILL)?
▶ 図書館?
▶ (学術団体?)
• 登場したもの
▶...
NACIS-ILL: 1994–2016
BACK
11/8/17 13/23
11/8/17 14/23
「オープンサイエンス」の今、オープンアクセスは何を
もたらしたのか
• 機関リポジトリ? ⇒ 「グリーンの道の非現実性の認
識」は確実
• Article Processing Charge (APC)?
• Offs...
2 回目のFlippingは本当に起きるのか。20%は閾値では
ないのか
11/8/17 15/23
PLOS ONE 出版論文は、投稿数減のため減っている
(Scientific Reports との競合?)
https://scholarlykitchen.sspnet.org/2017/01/05/
11/8/17 plos-one-ou...
ヨーロッパではゴールドが圧倒的である
(2017年 10月 23日プレスリリース)
11/8/17 17/23
ショッピング傾向からの考察
• Wiley のお買い物
▶ Atypon
• Elsevier のお買い物
▶ (Mendeley)
▶ SSRN ⇒ BioRN
▶ bepress
▶ お買い物ではないが、ResearchGateに対し (会...
Publons
BACK
11/8/17 19/23
”The Year of Preprints”?
http://www.prepubmed.org/monthly s t a t s /
yesteday)
11/8/17 20/23
(updated
お買い物の傾向が意味すること
• プレプリントサーバを出版者(Elsevier/SSRN, ACS/)
が提供するようになる?
• 質の確保が緊急の課題となっている ⇒ “Retraction
Watch”の記事は絶えない
▶ Predator...
11/8/17 22/23
結論に代えて
• オープンアクセスは理念として当然支持すべきもので
あるが、その普遍的実現が困難であることは、BOAIか
ら 15年たって明らかになっている
▶ 機関リポジトリによるグリーンの道は非効率、無
理である...
2017年段階での景観: テクノロジー提供者としての図書
館
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学術コミュニケーションの動向 2016--2017: 「オープンアクセス」の功罪

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土屋俊, 2017年11月8日,第19回図書館総合展(横浜パシフィコ)にて
(指摘に基づき、p.21の全文が読めるようにした。)

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学術コミュニケーションの動向 2016--2017: 「オープンアクセス」の功罪

  1. 1. 学術コミュニケーションの動向 2016–2017: 「オープンアクセス」の功罪 土屋俊 大学改革支援・学位授与機構 2017年 11月 8日
  2. 2. 11/8/17 1/23 目次 • 「オープンアクセス」の意味を再度検討する(「オープ ンサイエンス」の話は忘れておく) ▶ 10年前からの総合展講演を振り返る ▶ 20世紀モデルから21世紀モデルへ ⇒ その本質は 電子化 ▶ オープンアクセスがあっという間に世俗化 ▶ 残ったのは混乱だけ? • 20% 閾値予想の撤回 • ショッピングカートからの考察 • 質の危機 • テクノロジー提供者としての図書館
  3. 3. 2005年に振り返った20 世紀後半の学術情報流通の景観 「一般市民」「助成」にオープンアクセスがちらっと。 11/8/17 2/23
  4. 4. 2005年に振り返った「電子ジャーナル」 11/8/17 3/23
  5. 5. 2006年に振り返った20 世紀後半の学術情報流通の景観 11/8/17 4/23
  6. 6. 2006年に振り返った「電子ジャーナル」の影響 11/8/17 5/23
  7. 7. 2006年段階のイメージ 11/8/17 6/23
  8. 8. 2009年には「オープンアクセス」がハイライト 11/8/17 7/23
  9. 9. 「オープンアクセスとは?」を考え始める(2009) 11/8/17 8/23
  10. 10. 「オープンアクセス」の世俗的定着(2009) 11/8/17 9/23
  11. 11. 2012年の総括: BOAIから10年 11/8/17 10/23
  12. 12. 2017年段階での景観はどうなるか:とりあえずの絵 11/8/17 11/23
  13. 13. 栄枯盛衰。盛者必衰? • 消えたもの ▶ 仲介業者・契約代行業者 ▶ (電子化)アグリゲーター ▶ 書誌ユーティリティ(はディスカバリーツールへ 変質) ▶ 日本におけるDDS(ILL)? ▶ 図書館? ▶ (学術団体?) • 登場したもの ▶ サーチエンジン ▶ 電子ジャーナル・プラットフォーム ▶ 投稿・査読システム ▶ 研究資金助成機関(もともとあるけど、、、) ▶ オープンアクセス ▶ 海賊たち 11/8/17 12/23 JUMP
  14. 14. NACIS-ILL: 1994–2016 BACK 11/8/17 13/23
  15. 15. 11/8/17 14/23 「オープンサイエンス」の今、オープンアクセスは何を もたらしたのか • 機関リポジトリ? ⇒ 「グリーンの道の非現実性の認 識」は確実 • Article Processing Charge (APC)? • Offset 契約 ▶ オフセット(ビッグディール)契約の動向 ▶ MPG の野望 (Berlin 12) ▶ DEAL Projekt • Predatory publishers? • SciHub, ResearchGate, Academia.edu etc.(Paywall への 反 発もいわれているが) • 「質」の危機? • つまり、混乱のみ?
  16. 16. 2 回目のFlippingは本当に起きるのか。20%は閾値では ないのか 11/8/17 15/23
  17. 17. PLOS ONE 出版論文は、投稿数減のため減っている (Scientific Reports との競合?) https://scholarlykitchen.sspnet.org/2017/01/05/ 11/8/17 plos-one-output-drops-again-in-2016/ 16/23
  18. 18. ヨーロッパではゴールドが圧倒的である (2017年 10月 23日プレスリリース) 11/8/17 17/23
  19. 19. ショッピング傾向からの考察 • Wiley のお買い物 ▶ Atypon • Elsevier のお買い物 ▶ (Mendeley) ▶ SSRN ⇒ BioRN ▶ bepress ▶ お買い物ではないが、ResearchGateに対し (会社 所 在地のドイツで)取下げ要請、訴訟(ACS ととも に 。Academia.eduに対しては2013年) • Springer Natureのお買い物 ▶ Digital Science の行く方 ▶ Clarivate Analytics? ▶ お買い物ではないが、購読誌の創刊が続いている • Clarivate Analytics のお買い物 ▶ Publons JUMP 11/8/17 18/23
  20. 20. Publons BACK 11/8/17 19/23
  21. 21. ”The Year of Preprints”? http://www.prepubmed.org/monthly s t a t s / yesteday) 11/8/17 20/23 (updated
  22. 22. お買い物の傾向が意味すること • プレプリントサーバを出版者(Elsevier/SSRN, ACS/) が提供するようになる? • 質の確保が緊急の課題となっている ⇒ “Retraction Watch”の記事は絶えない ▶ Predatory journal は言うに及ばず ▶ Publonsのような考え方 ⇒ 「閉じた」専門家集団 で 行われていた活動が「オープン」になりつつ ある ▶ さらに、プレプリントが活用されるときの質の 問 題 ▶ PubMed Central が predatory journal のバックドア になって いる可能性の指摘 ▶ ブランディングは、以前として購読誌で行う • プレプリントも「買わ」れてしまっている ▶ Elsevierのやっていること • つまり、商業出版者は研究のプロセスからの収益に 向っ ている。学会出版者(たとえば、ACS、SciFinder)はすでに研 究のプロセスにはいりこんでいる。いずれいずれも、著作権ライセン シングのビジネスの原則は譲らない(STM)。ただし、研究者個人間の 共有については態度微妙(ResearchGate等) 11/8/17 21/23
  23. 23. 11/8/17 22/23 結論に代えて • オープンアクセスは理念として当然支持すべきもので あるが、その普遍的実現が困難であることは、BOAIか ら 15年たって明らかになっている ▶ 機関リポジトリによるグリーンの道は非効率、無 理であることは「実証」されている ▶ APC によるゴールドの道は、CERNと MPG の野 望にもかかわらず案外進まない ▶ プレプリントの時代の将来は、arXivにおける資金 問題、質問題が予想している • したがって、オープンアクセスは混乱をもたらしただ けなのかもしれない • 来年にかけては、けっこういろいろおもしろそうだ • 図書館の役割はどうなるのか。再度、現代の景観を見 てみよう
  24. 24. 2017年段階での景観: テクノロジー提供者としての図書 館 11/8/17 23/23

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