092812 drf managers_workshop_tutiya.pptx

298 views

Published on

0 Comments
0 Likes
Statistics
Notes
  • Be the first to comment

  • Be the first to like this

No Downloads
Views
Total views
298
On SlideShare
0
From Embeds
0
Number of Embeds
2
Actions
Shares
0
Downloads
3
Comments
0
Likes
0
Embeds 0
No embeds

No notes for slide

092812 drf managers_workshop_tutiya.pptx

  1. 1. 大学なき時代の大学図書館 土屋俊   (大学評価・学位授与機構)     平成24年度機関リポジトリ中堅担当者研修   2012年9月28日、国立女性教育会館
  2. 2. 骨子 •  現在の動向(以下の4つ)が進行すれば、大学も大学 図書館も現在定義された形では不要となる   1.  電子化   2.  オープンアクセス化   3.  学生消費者主義   4.  MOOC  •  しかし、大学が消滅しても大学図書館は、2つの機能によって 再生する   –  高等教育における学習のための環境提供機能   ⇒ 「ラーニング・コモンズ」 +  α     –  学術研究の中間・最終産出物の保存発信機能   ⇒リポジトリ  
  3. 3. 大学図書館消滅のシナリオ 1.  電子ジャーナルによって、雑誌の受入等な不要になる  2.  ビッグディールによって、雑誌購読継続・キャンセルの判断が不要になる  3.  電子ジャーナル、機関リポジトリ(?!)によって、雑誌(紀要を含む)書架が不要に なる  4.  利用者が研究室、教室から雑誌論文を利用できるので、閲覧スペース、コピー 機が不要になる  5.  電子メール等によって、出版者が利用者へ直接「コンテンツサービス」(?)などの 新着情報サービスが不要になる  6.  書誌情報データベースの高度化、大規模化 (PubMed,  Scopus,  Google  Scholar   含む)によって研究文献案内機能が不要になる  7.  コンソーアム(?!)によって、個別図書館の対出版者交渉能力が不要になる  8.  ビッグディールによって、ILLが不要になる  9.  発生源におけるメタデータ作成、流通媒介(CrossRef)によって、共同書誌、総合 目録(Nacsis-­‐CAT!?)が不要になる  10.  PorPco,  CLOCKSS,  KBなどによって雑誌の保存に気を使う必要がなくなる  11.  1ー10と同様のことが、外国図書について起きる  12.  1ー10と同様のことが、日本語図書について起きる  13.  図書、雑誌を購入、整理、保存、閲覧提供、利用案内するという機能は消滅す る  14.  機能をもたない組織は消滅する  
  4. 4. 本文コンテンツの電子化 •  中間媒介者の不要化 •  流通は、インターネットに依存(ほぼ無料)  •  制作のボーダーレス・アウトソーシング化 ⇒ 電子技術による標準化・「グローバル化」   –  (もとになる研究は、国ごとの資金助成)  
  5. 5. 電子ジャーナルの当然化
  6. 6. 印刷体はもういらない
  7. 7. 複写(終了分)の和洋別件数の推移
  8. 8. 複写の年度別・依頼件数の上位25タイトル   (1996-­‐2003)   !tles_top500_1994-­‐2011.xlsx    ※ファイルには上位500タイトルまで記録
  9. 9. 複写の年度別・依頼件数の上位25タイトル   (2004-­‐2011)  
  10. 10. (幸いにして)大学消滅シナリオもある   (学生消費者主義の可能な帰結) 1.  「大学は社会の期待に応えていない」という声   –  教育サービスの消費者としての学生、親から   –  卒業生を雇用する消費者としての雇用者から   –  共通に、高等教育を私的投資としてして理解している(まあ、先 進国社会でいまさら公的投資と言うのは難しいが)  2.  ならば、雇用可能性の向上として高等教育を再定義   –  高校はすでにその機能では定義できない(高卒就職者の希少 性)   –  単純(?)時給労働は雇用ではない   –  「何ができるか」が重要 ⇒ 「学習成果」   –  つまり、「卒業」(=生涯保証資格)に価値がなくなる(特定の雇用 に必要な能力保証があれば(いや、そちらのほうが)大事(?))  3.  (学士号)学位を授与する大学は不要  4.  ただし、一応当面はなんとかなりそうではあるが、、、  
  11. 11. 少子化しても学生は300万人から減っていない 3,500,000    3,000,000    2,500,000    2,000,000     大学院 1,500,000     短期大学 大学 1,000,000     500,000     0     1950   1954   1958   1962   1966   1970   1974   1978   1982   1986   1990   1994   1998   2002   2006  
  12. 12. 大学消滅シナリオはひとつではない   (MOOC成功の可能な帰結) 1.  何かを学びたいならばそれを学べばよい   –  大学で四六時中拘束される必要はない   –  自分のペースで学べるほうがよい  2.  時間と距離を無視するインターネットがある   –  オンラインで高品質のコースが提供可能であれば十分である   –  それは、MOOC  (Coursera,  Udacity,  edX,  etc)によって可能となった。 先触れは、大規模遠隔大学や営利大学に実はあった   –  MOOCによって、「教室の講義」機能はオンライン実現できる   –  SNS上のpeer  tutoringやpeer  gradingによって、「教室」のコミュニティ 機能は実現できる  3.  したがって、「教室講義」を中心とする近代的大学は不要  4.  そもそも、多数の学生を同時に教室に集めてspeaker教員ひとり が教授するというのはたんなる効率追求だったのではないか?  5.  ただし、現在のところ、MOOCは無料モデルで集客している(つま り、対価を支払い品質を要求する「消費者」ではない)  ⇒ ビジネ スモデルは依然として謎。しかし、失敗に期待するのは不健全  6.  かつ、「研究」をどうするかの算段はない  
  13. 13. MOOCの例として、Coursera •  High  quality  courses  from  the  top  universiPes   –   Princeton  University,  Stanford  University,  University  of   California,  Berkeley,  University  of  Michigan-­‐Ann  Arbor,   and  University  of  Pennsylvania  •  For  free  to  everyone.  •  “Changing  the  face  of  educaPon  globally”   –  Our  technology  enables  the  best  professors  to  teach   tens  or  hundreds  of  thousands  of  students.  •  Founders:    machine  learning  researchers   –  Daphne  Koller  is  the  Rajeev  Motwani  Professor  in  the   Computer  Science  Department  at  Stanford  University   and  the  Oswald  Villard  University  Fellow  in   Undergraduate  EducaPon.   –  Andrew  Ng  is  an  Associate  Professor  of  Computer   Science  at  Stanford  University.  He  is  also  the  Director  of   the  Stanford  ArPficial  Intelligence  Lab,  the  main  AI   research  organizaPon  at  Stanford,  with  15  professors   and  about  150  students/post  docs.    •  Funders:   –  John  Doerr:  KPCB,  Google,  Amazon,  Intuit,  Zynga…   –  Scom  Sandell:  NEA   Massively  Open  Online(?)  Cookout  juliasPglitz  /  Julia  SPglitz:   Andrew  and  Daphne  @coursera  hmp://t.co/9tIOy3vl  [about   6  hours  ago]   (7/29/12  11:13  AM)    
  14. 14. Coursera の特徴 •  Lecture  concepts  broken  down  into  10-­‐15  minute  video  chunks  that   enable  students  to  learn  in  bite-­‐sized  pieces  and  use  a  trajectory   personalized  to  their  interests  and  needs.  •  Frequent  interacPve  quizzes  embedded  in  lecture  videos  that   increase  retenPon  of  material.  •  SophisPcated  auto-­‐graded  exercises  that  give  students  instant   feedback  and  enable  mastery-­‐based  learning.  •  A  global  learning  community  that  facilitates  discussions  among   internaPonal  students.    •  参考:  DIAMOND  online  「ビジネスモデルノ破壊者たち」 【第205回】  2012年7月19日 瀧 口範子
  15. 15. 大学も大学図書館もなくなるならば、 「高等教育」はどのようにして実現? ひとつの理屈   1.  中等教育は、雇用可能性を増大させることを目的としな い ⇒ それが高等教育の役割?   2.  学生は学習成果を達成することで雇用可能性を増大   3.  ひとりひとりの学生が知識・技能を必要なだけつける環 境があればよい   4.  したがって、高等教育は環境としてしか存在し得ない   5.  ならば、教室中心の大学ではなく、学習支援の受けられ る図書館があればよいではないか   ⇒ つまり、「大学なき時代の大学図書館」  
  16. 16. 図書館員のコレクター癖を満足させる しかし、ともかく何かを集めたいとするならば   –  研究だけが新しい知識を生みだすという自明の真理   –  自分が(対価支払い以外の)努力することなしに共有可能 なものは、収集する必要はない   •  ライセンス・アクセスのコンテンツ   •  オープン・アクセスのコンテンツ   –  収集する必要があるものは、自分の努力で共有可能とす るもの   ⇒ 自機関内産出研究成果およびその過程で生まれたデー タ、自機関学習資源   ⇒ 機関リポジトリの主要なコンテンツはこれ  •  収集のベクトルの逆転と見ることができる   –  Publisherとしての図書館と考えてもよいかもしれない  
  17. 17. 結論 •  現在の動向が進めば、大学も大学図書館も現 在定義された形では不要となる   –  電子化   –  オープンアクセス化   –  学生消費者主義   –  MOOC  •  しかし、大学図書館は、2つの機能によって再生 する   –  高等教育における学習のための便宜提供機能   –  学術研究の中間・最終産出物の保存発信機能  

×