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支援における関係性を考える〜"してあげる"支援から"共にある"支援へ〜

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市民セクター全国会議2018 分科会14 発表資料

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支援における関係性を考える〜"してあげる"支援から"共にある"支援へ〜

  1. 1. 市民セクター全国会議2018 分科会14 支援における関係性を考える ~“してあげる”支援から“共にある”支援へ~ 地星社 代表 布田 剛 2018.11.23
  2. 2. 問題提起 2 “差別をしている人たちには差別をしているという意識がない。 むしろ女性や障害者を保護すべき対象と見ている。俺が稼いで くるから、お前はきちんと家庭を守れみたいに。ただ保護の対 象が自己主張をした瞬間に態度が変わる。「なまいき」だと。そ の瞬間から差別が始まる。 ––––なぜ女性が石原慎太郎を支持? – Munchener Brucke http://d.hatena.ne.jp/kechack/20070326/p1
  3. 3. 考えるきっかけとなった出来事 3 Aさん (元当事者・ 支援者 / 女性) Bさん (支援者 / 男性) ①Bさんの主張に対し批判 ②Aさんに対し高圧的な態度 支援における関係性の問題として、しばしば起きて いることではないか? 例:「女性活躍」が推奨される一方、#MeToo運動にバッシングが起きる
  4. 4. パターナリズムとは 4 パターナリズム(英: paternalism) 「強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のた めだとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援 すること」 (ウィキペディアより)
  5. 5. 支援におけるパターナリズムの類型 5 1.  〜してあげる支援 •  被支援者がすべきこと、できること、必ずしも必要でないこと等を「し てあげる」支援 2.  〜しなさい(〜すべき)支援 •  被支援者に対し、「すべき」ことを指示する支援 *支援における主導権・決定権を、実質的に支援者側が持っている状態  (「何が課題か」を決めるのは支援者)
  6. 6. 判断する上での注意点 6 パターナリズムな支援かどうか? 外形的に判断できない → 意識や関係性の問題 ゼロか100かではない  → 中間の領域が大きい
  7. 7. 問題点 7 1.  被支援者が自己主張できない 2.  支援者-被支援者が依存的関係になる 3.  周囲も支援し、依存的関係が強化される •  正しい/よい支援として、寄付や助成などの支援が集まる 自己決定力・ 主体性が奪 われる
  8. 8. 支援におけるパターナリズムを乗り越えるには 8 1.  パターナリズムへの二段階の自覚 2.  自己決定のサポートとしてのエンパワーメント 3.  当事者性を持った支援者 4.  他者の合理性への理解 *すべての人に対し、人間としての尊厳を尊重することが前提
  9. 9. パターナリズムへの二段階の自覚 9 支援における関係の 非対称性への自覚 仕方がない いかに乗り越えるか? パターナリズムの 危険性への自覚 or
  10. 10. 自己決定のサポートとしてのエンパワーメント 10 エンパワーメント 被支援者への力付け 被支援者の自己決定 へのサポート or
  11. 11. 当事者性を持った支援者 11 当事者 → 当事者性を持った支援者 支援者 → 当事者性を持った支援者 例:被災者支援員 自分の当事者性を常に問う
  12. 12. 他者の合理性への理解 12 “私たちにはあまり縁のない人びとの、一見すると不合理な 行為選択の背後にある合理性やもっともな理由” 「他者の合理性」 (岸政彦ほか『質的社会調査の方法—他者の合理性の理解社会学』) •  相手の文脈を理解する •  共感はできなくても理解はできるかもしれない
  13. 13. 問いかけの必要性 13 “主体が失われている今の時代は、主体になるため の「問いかけ」が必要です。問われているのは、常に 「私」。これが、人間が社会と主体的に対峙する、唯一 の条件です。 –––– 加藤哲夫 『市民のネットワーキング – 市民の仕事術Ⅰ』

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