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病院における医療情報の質の確保と
臨床研修上の必要性について
(公財)大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院
救命救急センター・総合診療科・人材開発センター
福岡敏雄
116/06/24
2
医療情報は急増 そして人間は…
BMJ 1998; 317: 1246-1248
16/06/24
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医療情報は急増 そして人間は…
BMJ 1998; 317: 1246-1248
今、医療情報は急増している。ユーザ視点
の情報整備の重要性が増している。
16/06/24
創立日:1923年6月2日 83床
創立者:大原孫三郎
倉敷中央病院の背景と歴史
416/06/24
病院設立の基本的な考え
1918年(大正7年)
• 現代医学の進歩にふさわしい完全な診療を
するため、優秀な医師を求め、設備を整える
こと
• 患者が心地よく療養できるように建設し、この
主旨にそって医師、従業員を教育し、看護婦
を養成するこ...
病院設立の基本的な考え
1918年(大正7年)
• 現代医学の進歩にふさわしい完全な診療を
するため、優秀な医師を求め、設備を整える
こと
• 患者が心地よく療養できるように建設し、この
主旨にそって医師、従業員を教育し、看護婦
を養成するこ...
医学図書室(創立時直後と思われる)
716/06/24
医学図書室(創立時直後と思われる)
8
国内で最も歴史のある病院付属
医学図書館とされる
奥出麻里: 病院図書館のあゆみから未来を
つなぐ 医学図書館 2000; 47: 358-71
16/06/24
倉敷中央病院について
3
(71万)
内 倉敷市人口 48万人
(2014年)
1.当院のご紹介
916/06/24
倉敷中央病院について
3
(71万)
内 倉敷市人口 48万人
(2014年)
1.当院のご紹介
1016/06/24
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倉敷中央病院の概要 2014年度
• 病床数: 1,161床(一般1,151床、第2種感染症10床)
• 平均外来患者数 2,796人/日
• 平均入院患者数 1,105人/日(平均在院日数12.2日)
• 新規入院患者数 29,932人...
図書環境における当院の強み
(2006年 再就職時)
• すでに、洋雑誌を多数購入
– 図書にある程度の投資が行われていた
• インターネット環境
– すべての電子カルテ稼働コンピュータからイン
ターネットアクセス可能
• 教育・研修重視の文...
実際の利用状況
13
Google
UpToDate
PDF
ファイル
電子カルテ
16/06/24
しかし、図書への認識は・・・
• 図書の購入管理は、一部の事務部門に任され
ていた
• 雑誌の購入・選択・中止の判断は、必ずしも系統
的な手順で行われていなかった
• 院外の「医学情報」「医学司書」に関するネット
ワークに参加していない
• ...
2006年からの変化
• 2006年 日本医学図書館協会へ参加
• 2007年 図書委員会の設置(医師、看護師、
事務担当者、図書館司書)
• 図書・データベースの共同購入(コンソーシア
ム)の利用、文献の相互貸借の推進
• 雑誌の冊子体購入・...
雑誌からデータベースへ
• 2006年
– 洋雑誌159誌
– 和雑誌154誌
• 2016年
– 洋雑誌86誌(すべて電子版)
– 和雑誌43誌
– データベースで閲覧可能な雑誌:洋雑誌4000誌以上、
和雑誌1000誌以上
• データベー...
利用状況の把握
• オンライン化により、アクセス回数・検索回
数・ログイン時間などが可視化される
• 冊子体購入雑誌では、利用状況調査を経時
的におこなう
16/06/24 17
利用状況の把握
• オンライン化により、アクセス回数・検索回
数・ログイン時間などが可視化される
• 冊子体購入雑誌では、利用状況調査を経時
的におこなう
16/06/24 18
図書費の投資効果は?
• 民間病院としては
– 直接的な「利益」としては計上しがたい
• 教育研修病院としては
– 医療の質・研修の質・若い人材確保という点では、
必要条件の一つ
• 人材確保に苦労してきた地方病院としては
– 「若い医師が集...
研修医採用数の推移
研修医採用人数 初期臨床研修医 後期研修医
2004年(16年) 第1回 25名 41名(12名)
2005年(17年) 第2回 24名 37名(14名)
2006年(18年) 第3回 27名 43名(16名)
2007年(...
まとめ
• 医療情報の現況
– 情報過多の時代 情報はネットから日常的に入手
• 倉敷中央病院の歴史と医療情報
– 創立時から、人材養成や教育・研究を重視
• 医学図書体制の近代化・オンライン化の取り組み
– 図書委員会の設置とネットワークの利...
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日病図書委員会 シンポジウム 2016s

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日本病院会の電子ジャーナルコンソーシアムに関するワークショップでの発表スライドです。
2016年6月24日 日本病院学会@盛岡

Published in: Health & Medicine
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日病図書委員会 シンポジウム 2016s

  1. 1. 病院における医療情報の質の確保と 臨床研修上の必要性について (公財)大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 救命救急センター・総合診療科・人材開発センター 福岡敏雄 116/06/24
  2. 2. 2 医療情報は急増 そして人間は… BMJ 1998; 317: 1246-1248 16/06/24
  3. 3. 3 医療情報は急増 そして人間は… BMJ 1998; 317: 1246-1248 今、医療情報は急増している。ユーザ視点 の情報整備の重要性が増している。 16/06/24
  4. 4. 創立日:1923年6月2日 83床 創立者:大原孫三郎 倉敷中央病院の背景と歴史 416/06/24
  5. 5. 病院設立の基本的な考え 1918年(大正7年) • 現代医学の進歩にふさわしい完全な診療を するため、優秀な医師を求め、設備を整える こと • 患者が心地よく療養できるように建設し、この 主旨にそって医師、従業員を教育し、看護婦 を養成すること • 医師が研鑽を怠らないよう図書、研究設備を 充実すること 516/06/24
  6. 6. 病院設立の基本的な考え 1918年(大正7年) • 現代医学の進歩にふさわしい完全な診療を するため、優秀な医師を求め、設備を整える こと • 患者が心地よく療養できるように建設し、この 主旨にそって医師、従業員を教育し、看護婦 を養成すること • 医師が研鑽を怠らないよう図書、研究設備を 充実すること 6 図書・研究体制を充実させなければ、 医師・職員は研鑽を怠る 16/06/24
  7. 7. 医学図書室(創立時直後と思われる) 716/06/24
  8. 8. 医学図書室(創立時直後と思われる) 8 国内で最も歴史のある病院付属 医学図書館とされる 奥出麻里: 病院図書館のあゆみから未来を つなぐ 医学図書館 2000; 47: 358-71 16/06/24
  9. 9. 倉敷中央病院について 3 (71万) 内 倉敷市人口 48万人 (2014年) 1.当院のご紹介 916/06/24
  10. 10. 倉敷中央病院について 3 (71万) 内 倉敷市人口 48万人 (2014年) 1.当院のご紹介 1016/06/24
  11. 11. 11 倉敷中央病院の概要 2014年度 • 病床数: 1,161床(一般1,151床、第2種感染症10床) • 平均外来患者数 2,796人/日 • 平均入院患者数 1,105人/日(平均在院日数12.2日) • 新規入院患者数 29,932人 • 紹介率 69.2% • 救命センター受入患者数 59,508人/年 • 救急車受入数 9,919台/年(ドクターカー搬送含む) • 救命センターからの入院患者数 9,155人 • 手術件数 12,483件 分娩数 1,188件 • 職員:(2015年 1月) • 医師数: 457人 看護職員 1,269人 薬剤師88人 • (研修医:56人 後期研修医:約130人) 1116/06/24
  12. 12. 図書環境における当院の強み (2006年 再就職時) • すでに、洋雑誌を多数購入 – 図書にある程度の投資が行われていた • インターネット環境 – すべての電子カルテ稼働コンピュータからイン ターネットアクセス可能 • 教育・研修重視の文化 – 研修医・後期研修医が集まることで、病院は救わ れたという共通認識 1216/06/24
  13. 13. 実際の利用状況 13 Google UpToDate PDF ファイル 電子カルテ 16/06/24
  14. 14. しかし、図書への認識は・・・ • 図書の購入管理は、一部の事務部門に任され ていた • 雑誌の購入・選択・中止の判断は、必ずしも系統 的な手順で行われていなかった • 院外の「医学情報」「医学司書」に関するネット ワークに参加していない • 広い視野に立った院内の医学図書・情報活用体 制の整備が進んでいない 1416/06/24
  15. 15. 2006年からの変化 • 2006年 日本医学図書館協会へ参加 • 2007年 図書委員会の設置(医師、看護師、 事務担当者、図書館司書) • 図書・データベースの共同購入(コンソーシア ム)の利用、文献の相互貸借の推進 • 雑誌の冊子体購入・個別契約から、電子 ジャーナル・データベースへの切り換え 1516/06/24
  16. 16. 雑誌からデータベースへ • 2006年 – 洋雑誌159誌 – 和雑誌154誌 • 2016年 – 洋雑誌86誌(すべて電子版) – 和雑誌43誌 – データベースで閲覧可能な雑誌:洋雑誌4000誌以上、 和雑誌1000誌以上 • データベースへの切り替えで、院内で利用可能 な情報を充実しつつ、購入額の高騰を抑える 1616/06/24
  17. 17. 利用状況の把握 • オンライン化により、アクセス回数・検索回 数・ログイン時間などが可視化される • 冊子体購入雑誌では、利用状況調査を経時 的におこなう 16/06/24 17
  18. 18. 利用状況の把握 • オンライン化により、アクセス回数・検索回 数・ログイン時間などが可視化される • 冊子体購入雑誌では、利用状況調査を経時 的におこなう 16/06/24 18
  19. 19. 図書費の投資効果は? • 民間病院としては – 直接的な「利益」としては計上しがたい • 教育研修病院としては – 医療の質・研修の質・若い人材確保という点では、 必要条件の一つ • 人材確保に苦労してきた地方病院としては – 「若い医師が集まることで、病院が生き返った」と いう共通認識がある 1916/06/24
  20. 20. 研修医採用数の推移 研修医採用人数 初期臨床研修医 後期研修医 2004年(16年) 第1回 25名 41名(12名) 2005年(17年) 第2回 24名 37名(14名) 2006年(18年) 第3回 27名 43名(16名) 2007年(19年) 第4回 23名 42名(16名) 2008年(20年) 第5回 27名 39名(18名) 2009年(21年) 第6回 28名 48名(19名) 2010年(22年) 第7回 24名 48名(24名) 2011年(23年) 第8回 31名 46名(25名) 2012年(24年) 第9回 30名 48名(19名) 2013年(25年) 第10回 29名 45名(20名) 2014年(26年) 第11回 26名 55名(24名) 2015年(27年) 第12回 20名 45名(22名) 2016年(28年) 第13回 28名 47名(16名) ( )内は当院初期研修医2001年(H13年)から公募研修医採用 2016/06/24
  21. 21. まとめ • 医療情報の現況 – 情報過多の時代 情報はネットから日常的に入手 • 倉敷中央病院の歴史と医療情報 – 創立時から、人材養成や教育・研究を重視 • 医学図書体制の近代化・オンライン化の取り組み – 図書委員会の設置とネットワークの利用 – 冊子体からデータベースへ • 今後の課題と展望 – 医療情報は医療の質、教育・研修の質の必要条件 – ネットワーク・共同購入が現場を助ける 16/06/24 21

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