TPP、自由貿易体制で強制される遺伝子組み換え企業の支配とそれへの反撃

1,288 views

Published on

2014年1月15日、日本弁護士連合会消費者委員会での講演資料

Published in: News & Politics
0 Comments
1 Like
Statistics
Notes
  • Be the first to comment

No Downloads
Views
Total views
1,288
On SlideShare
0
From Embeds
0
Number of Embeds
91
Actions
Shares
0
Downloads
7
Comments
0
Likes
1
Embeds 0
No embeds

No notes for slide

TPP、自由貿易体制で強制される遺伝子組み換え企業の支配とそれへの反撃

  1. 1. TPP、自由貿易体制で強制される 遺伝子組み換え企業の支配と それへの反撃 日本弁護士連合会消費者委員会 2014年1月15日 オルター・トレード・ジャパン政策室 印鑰 智哉
  2. 2. 世界に押しつけられる 「モンサント法案」 自由貿易協定により「植物の新品種の保護に関する 国際条約」(UPOV 1991 1961,72,78,91改訂)=種子開 発の知的所有権を保護する国際条約への批准圧力! 農民が種子を保存することを犯罪として、種子の購 入を義務化する法律=通称「モンサント法案」が中 南米で登場、全国的な反対運動! 種子企業による世界の農業支配
  3. 3. 種子企業の寡占化 https://www.msu.edu/~howardp/seedindustry.html
  4. 4. 種子と農薬の独占 Top6=Syngenta, Bayer, BASF, Dow, Monsanto, DuPont Source: Gene Giants Seek “Philanthrogopoly” ETC Group 2013 March
  5. 5. モンサント法案との闘い ラテンアメリカ編 2012年3月、メキシコ、全国的な抗議で廃案に! 2012年、アルゼンチン、モンサント種子工場誘 致、種子法改悪公表、強い反対運動! 2013年8月、コロンビア、モンサント法施行に対し て、農民の全国的抗議活動により法の実施2年凍結! 2014年1月、チリ、上院でモンサント法案採決中止
  6. 6. モンサントの南米進出の 実際 1996年、アルゼンチンにモンサントが潜り込み、遺伝子組み 換え承認をどさくさに得る! 1998年、ブラジルでも承認、しかし市民組織の訴訟でブラジ ルでは禁止に→GM大豆をブラジルやパラグアイに密輸、耕作 の既成事実化! ブラジル、2003年、GM部分合法化、2005年、GM全面合法化! アルゼンチンではGM種子のロイヤルティ未承認、ブラジルで は2010年にRR大豆の特許無効判決、集団訴訟中
  7. 7. モンサント保護法との闘い 米国 毎年半年毎に更新される農業歳出法の付帯条項として2013年3月に成 立した。実質審議なく、モンサント・ロビーが押し込んだ。! 遺伝子組み換え作物を裁判所が禁止しても、栽培や流通を禁止する効 力を認めない。! 裁判所や国会の権限を奪い、企業の力が民主的権利の上に立つ。ま さにTPPで多国籍企業がめざしているような法律条項。! 米国の市民組織の怒りを買い、世界各国200万人以上が参加する March Against Monsantoに発展! 半年後、国会でこの付帯条項が削除された。
  8. 8. 米国での闘い2 米国には遺伝子組み換え食品表示義務がない。20を超え る州で表示を求める動き。カリフォルニア州とワシントン州 は圧倒的賛成を住民投票での大金投じた宣伝で反対にできたが、 コネチカット州、メイン州で義務法が承認(後続する州が出た時 に成立する)。しかしGM企業、食品加工企業は連邦レベルで遺伝 子組み換え表示義務を無効化する法案準備していると言われる。! ハワイ州のカウアイ郡とハワイ郡で遺伝子組み換えと農 薬を規制する法成立−−遺伝子組み換え企業はカウアイ群 の法施行差し止め訴訟を起こす
  9. 9. EUでも種子法改悪 Plant Reproductive Material Lawにより、EU Plant Variety Agencyが承認した種苗以外の耕作 禁止! 10万の反対署名など市民・農民運動は大反対
  10. 10. 農業生物多様性の消失 米国では1903年から1983 年の80年間で93%の農業 生物多様性が失われる= 農民の種子の権利も喪失! 世界全体で1900年から 2000年で75%の農業生物 多様性が消失している。! 気候変動、病虫害などに 対応できなくなる危険 http://ngm.nationalgeographic.com/2011/07/food-ark/food-variety-graphic
  11. 11. 狙われるラテンアメリカ とアフリカ 世界の生物多様性、農業生物多様性はラテンア メリカ、アフリカに! バイオテク企業は生命を操作できても生命を作 れない。生命資源を南で収集し、操作して、世 界で販売=バイオパイラシー! メキシコのトウモロコシの特許を取った米企業[特許無効に]! インド政府、モンサントをインドのナスの遺伝子資源を盗んだとして訴訟
  12. 12. 遺伝子組み換え技術の 行き詰まり 世界に拡がらない(10%を少し超えたくらい)! 世界的に抗議行動が高まる。! 農薬耐性雑草、Bt毒素耐性昆虫による被害が激増! 生産性の低下、メリットなし
  13. 13. 国連機関の方針大転換 FAO(国際連合食糧農業機関)は以前は大規模モノカルチャー型農業を推 進! 2008年の食料危機で大転換! 大規模モノカルチャーを進めれば飢餓人口が増える。気候変動は激化する。 持続できない。! FAOは国際小農民運動Via Campesinaとアグロエコロジーの推進で連携する ことを発表! UNCTAD(国際連合貿易開発会議)は“Wake Up before it’s too late”という 大規模モノカルチャーを小規模農業に切り替える必要性を強く警鐘ならす。! TPPが進める農業とは真逆の方向に国際機関が進んでいる!
  14. 14. 相対立する2つの国際条約 UPOV条約と食料・農業遺伝資源条約 UPOV 1991条約は企業特権としての知的所有権 を規定する条約(批准は51カ国 2012/12/5現在、日本 は1998年9番目に批准)! 食料・農業遺伝資源条約(FAO、2004年発効、 129カ国+EUが署名)は生物資源を人類共有の資 源、農民の権利を守る(日本は2013年7月に署 名)
  15. 15. ますます危険を増す 遺伝子組み換え 米国でモンサントの除草剤 ラウンドアップ(グリフォ サート)が効力を失う。! グリフォサートの使用量が 激増! グリフォサートは発ガン性 などが指摘される有害物質! 米国環境庁はグリフォサー トの残留許容量を大幅引き 上げ(2013) http://www.examiner.com/slideshow/data-trends-pesticide-use-u-s#slide=1
  16. 16. 危険を増す遺伝子組み換え2 ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤(2,4-D)に耐性ある遺伝子組み換 えの導入。! 枯れ葉剤の大量散布につながるため米国では大きな反対(36万5000の パブリックコメント、40万を超す反対署名)で2012年春に承認が中 断、2014年、改めて承認に向けて米国農務省が動き出す。! アルゼンチンも合法化の動き。ブラジルは公共省が止める。! 日本政府はとっくに承認済み。生産されれば知る術なく食べることに
  17. 17. 危険を増す遺伝子組み換え3 Roundup Ready 2 (Intacta RR2 Pro)「次世代」ラウ ンドアップ耐性遺伝子組み換えが始まる! 特許切れの判決を受け、農薬耐性と害虫抵抗性の両方 を掛け合わせた遺伝子組み換え(何も新しくない)! 農薬耐性の被害と害虫抵抗性の被害が1度に出る?! この他にもジカンバ耐性など問題あるGM作物が並ん でいる
  18. 18. 遺伝子組み換え飼料で育った豚と そうでない豚の胃
  19. 19. 不妊 右は遺伝子組み換え大 豆を食べた親の子。体 重は半分! 子どもを作ることがで きなった。

  20. 20. アルゼンチン、パラグアイ のGM被害 先住民族、小農民の土地からの追い出し! 大規模森林伐採! ラウンドアップ(グリフォサート)空中噴霧による健康被 害、環境被害(2000人の町で500人がガンに)! 国連人権委員会で農薬噴霧は人権侵害と勧告! 裁判でも農薬噴霧を犯罪とする判決が出る! 農薬噴霧を規制する自治体が出始める
  21. 21. アルゼンチンの遺伝子組み換え大豆畑に囲まれた地 域で生まれた子ども。先天性欠損症など深刻な病が 多数発生している。! http://www.amcmh.org/PagAMC/downloads/ads85.htm
  22. 22. 2013年11月30日毎日新聞
  23. 23. “TPPはステロイド入りの グローバル・モンサント保護法” TPPとTTIP(米国-EU)は遺伝子組み換え企業に対する規制を不 可能にして、モンサントなどの遺伝子組み換え企業を守る体制で あるとして、米国をはじめとする遺伝子組み換え反対運動が TPP、TTIPへの反対活動に取り組む。! 遺伝子組み換え食品規制、種子承認規制、農薬規制、すべてが 実質的になくなる懸念! 農民の法的保護がなくなる懸念(カリフォルニア州では遺伝子 組み換え汚染で農民を訴訟できない規制などがある)! 遺伝子組み換え耕作禁止(GMOフリーゾーン)が守られない?
  24. 24. 世界化する 遺伝子組み換え反対 米国の母親たちの動き(2013年独立記念日172カ所で遺伝子組み換えの 反対デモ)…背景にアレルギー激増など、子どもの健康に大きな問題! モンサントに対する相次ぐ訴訟(米国、ブラジル、インドなど)! ロシアの科学者、遺伝子組み換えの禁止を提言! 300人を超える科学者が遺伝子組み換えの安全性は確認されていないと いう署名! アルゼンチンのモンサントの種子工場建設停止命令、コスタリカ、80 %の自治体が遺伝子組み換えフリーゾーンを宣言、ブラジル公共省、 遺伝子組み換え承認プロセスの凍結を求める。
  25. 25. 未来は遺伝子組み換えでは 解決できない 遺伝子組み換えは化石燃料依存の農業で、投入エネルギーよりはるかに 低い収穫。持続できない! 農薬耐性、害虫抵抗性の無効化、汚染が高まる! 年々コストがかかるようになり、離れる農民も増える! 情報操作がなければ遺伝子組み換えは存続できない! ビジネスモデルの崩壊を政治で繕う動きがTPP! 緑の革命、遺伝子組み換えによる動きを根底から覆すアグロエコロジー が大きな潮流に! 真実は必ず勝つ
  26. 26. フォローアップ Twitter @tomo_nada! Facebook https://www.facebook.com/InyakuTomoya! ブログ http://blog.rederio.jp/

×