20140416 伊藤

Jan. 29, 2016
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20140416 伊藤

Editor's Notes

  1. まずは研究の背景はこのようになります.市場価格変動のミクロな視点からの解析のために、高安らによって市場価格モデルの決定論的モデルが考案されました.また,この決定論的モデルの価格変動についても調査され,モデルによって作られる価格変動は現実と同様に、パワースペクトルf^{ー2}に比例し、またそのボラロティーはあーき過程に近似できるという特徴を持つことがわかりました.このような現実の変動に近似できるかという視点での研究が行われている一方で、モデルによって作られる変動の性質そのものについての研究は少ないのが現状です。それに近い研究が石井によって連続時間モデルを用いたダイナミクスの調査です。ただ、より基本的な複雑性を生む仕組みについては未調査であるのが現状です。そこで、本研究においては決定論的モデルにおいてどのような動き、条件が複雑な動きを生むのかについて調査することが大きな目的となっております。
  2. 次に、市場価格変動の決定論的モデルについて軽く説明します。ディーラーモデルとは、市場価格が取引をするディーラーの動きによって決まるという仮定の下に考えられたモデルです。ディーラーにはそれぞれ、売り注文価格と書い注文価格が設定され、あるディーラーの売り注文価格よりもあるディーラーの書い注文価格の方が高いときに取引がおこなわれることがこのモデルの基本となります。
  3. 次に連続時間モデルについて説明します。本モデルでは、このような漸化式のもと各ディーラーは価格を推移させていき、買い手の売値と売り手の売値が一致した瞬間に取引をさせています。売り手であったディーラーは価格を上げ,買い手であったディーラーは価格を下げるように動きます。
  4. 次に連続時間モデルのシミュレーションの結果について紹介致します.このように複雑な動きをし,また、リアプノフ指数を求めると正になり、カオス的な振る舞いであることがわかりました。ただ、n=100ではサイズが大きすぎて複雑な動きを生む仕組みについて調べることが難しいのでn=3で調査しました。
  5. N=3についてこのような条件のもと数値実験を行ったところ、次のように発散する振る舞いの場合と有界で、リアプノフ指数正の振る舞いの場合の二つにに大きく分けられることがわかりました。
  6. また、このような条件のもとで(a_3,a_2) のうち、発散するようなものの組、及び最大リアプノフ指数が0以下のものの組をプロットしたところ、このような結果になりました。この結果より、三角の中においてはカオス的でない振る舞い、発散する振る舞いをするのではないかという仮説がたてられました。
  7. 先ほどの予想が正しいかについて調べるにあたり、この式のように定義される相対価格(C_1,C_2)の推移について考えてみました。 (C_1、C_2)の推移の様子はこの赤い枠の中を直線的に動きまわり、枠にぶつかるとその進む方向を変えるというものになっています。
  8. さらに、(C_1,C_2)が多角形の辺にぶつかったあとどのように移動するのかについて場合分けして考え、そのときの写像のヤコビ行列を求めました。このヤコビ行列の分布を買い手一人の場合と買い手が二人の場合の2つの場合に分けて図示するとこのようになります。J_2,J_4,J_6の青い部分にぶつかると価格を上げるディーラーの数が変わり、こっちからこっち、あるいはこっちからこっちへと移動するという特徴があります。
  9. また、(C_1,C_2)の推移にについて数値実験してみたところ次のような結果が得られました。大きくわけて周期的に動きながら発散するもの、周期的に近い動きをしながら発散するもの、よくわからない振る舞いをするものの3つの様子がみられました。この様子について観察した結果、価格を上げるディーラーの数が変わらない場合は発散するのではないかという仮説がたてられました。
  10. 以上のようなことを手がかりに(C_1,C_2)の推移についてさら場合分けをしながら解析をしたところ、このようなことがわかりました。周期的な挙動に関しては、まずは三角中に入る条件のもとでの発散時の推移は2パターンであることが数値実験からわかり、またこの推移は周期的であり、リアプノフ指数が0にることがわかりました。また、このような周期をする(C_1,C_2)の条件を求め、その条件がおきる条件を求めたところ。このような条件のもとでは三角の中に入ることがこの周期的な動きを生むために必要であることがわかりました。また、さらに(C_1,C_2)の条件について細かく場合分けしてその挙動について解析したところ、三角形に入る場合においては最初の何回かは価格を上げるディーラーの数が変化するかもしれないが、最終的には必ず買い手の数が変わらない、周期的な推移になりそうであることがわかりました。また、買い手売り手の数が変わらないような推移がどのようになるかを求めた結果、5つの推移のパターンの組み合わせであることがわかり、その組み合わせによってできる挙動のリアプノフ指数を理論的求めました。その結果、買い手売り手の数が不変ならば最大リアプノフ指数が0であることが示せ、また、この結果より、買い手・売り手の数が変化することがカオス的な挙動の原因となるのではないかという仮説が立てれました。
  11. 今回は、ディーラーモデルの中でも、比較的簡単なモデルである次のモデルを扱いました。このモデルおいては、漸化式に従って各ディーラーが価格を更新していき、先ほどの条件が成立し、取引が行われた後、取引時に買い手であったディーラーはその売値と買値を下げる動きをし、売り手であったディーラーはその買値と売値をあげる動きをするといったルールで各ディーラーが動くモデルになっています。