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帝国書院100周年記念展講演-倉敷市立美術館

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倉敷市立美術館で開催された「守屋荒美雄展」のギャラリートーク
帝国書院創業者、守屋荒美雄(もりや すさびお)の生涯と、彼の仕事の現代的意義について。

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帝国書院100周年記念展講演-倉敷市立美術館

  1. 1. −守屋荒美雄に見る明治・大正期の教育イノベーション− カリスマ地理教師から経営者へ 伊藤 智章 静岡県立裾野高等学校 教諭
  2. 2. 本日の講演内容 1.私と守屋荒美雄・・・・自己紹介に代えて 2.独学の青年教師・・・倉敷時代の荒美雄 3.カリスマ教師の転身・・・帝国書院の創業 4.守屋荒美雄と教育イノベーション -その現代的意義は何か?-
  3. 3. 1.私と守屋荒美雄 自己紹介に代えて
  4. 4. 「評伝:守屋荒美雄」 月刊 『地理』(古今書院) (2011年4月号~7月号) フィールドワーク×伝記 の連載を執筆 (東京・倉敷・児島湾…)
  5. 5. 最初の単著/大臣賞表彰 当時37歳
  6. 6. 守屋荒美雄(1872~1938) 総著作数:200冊以上
  7. 7. 1973年(昭和48年)生まれ 守屋荒美雄よりも101歳年下 単著2冊目 2016年9月刊行 重版出来で 好評販売中!
  8. 8. 2.独学の青年教師 倉敷時代の荒美雄
  9. 9. 明治5年(1872年)倉敷市 西阿知生まれ
  10. 10. 幼名:荒三(あらぞう) 寺社詣で好きの母に常に同行
  11. 11. 西原尋常小学校 →村でただ一人、西浦高等小学校へ進学
  12. 12. 1890年 18歳で卒業 岡山県の「授業生」試験合格 同年 岡山県師範学校の 小学校簡易科教員資格認定試験合格
  13. 13. 1893年 岡山県高等小学校教員 学力試験合格 独学で教員資格を取得し キャリアアップ 1894年 児島郡長濱村尋常小学校 校長に就任 (現:倉敷市下津井町)
  14. 14. 3.カリスマ教師の転身 帝国書院の創業
  15. 15. (1)上京
  16. 16. 1895年 父 鶴松死去(57歳) •生家に戻り、再び西浦高等小学校 の教員に(25歳) •東京に行く! 行って何になりたい・・・・?
  17. 17. かつての上司(訓導)が東京で 栄達(東京府師範学校教諭) 小学校の臨時教諭の職を得て 「文検」(中学校教員資格)受験
  18. 18. 1897(明治30)年 青森師範学校に着任(26歳) わずか1学期で退職 獨逸協会学校(獨協中学・高校) に着任
  19. 19. (2)著述活動のはじまり
  20. 20. 迷いの20代後半 ・地理教育に関する論文、著述のオファー ・このまま中学校の教師で終わる? 高等文官試験を受けて官僚に 受験勉強に没頭
  21. 21. 倉敷からの出資者 子爵・博士を顧問に置き 「高等成師學會」を設立 「文検」受験者のための 通信教育を一緒に立ち上げないか? 1901(明治34)年
  22. 22. 「講義録」 →大学教授の著作や講演を文検 受験者向けに編集(月1回発行) 「講義録論文」 →現場の実践、教育論について、 現職教員や受験生の意見発表の場 ホームグラウンド!
  23. 23. 「六盟館」 現職教員に単著で地理教科書の 執筆依頼(当時としても異例) 1906年(明治39年)3月(34歳) 『日本新地理』『外国新地理』 前金で50円。それでイギリスの 最新の地理書・統計書を買わせて 大ヒット
  24. 24. 「六盟館」の地理教科書シリーズ 1906年(明治39年)3月(34歳) ~1917年(大正6年)1月(45歳) 61冊を刊行 (現職時代:27冊) (執筆専業時代:31冊)
  25. 25. 帝国書院の開業 資本金400円 (現在の価値で約42万円) 法律書、算術の教科書を刊行 印刷・製本後は家内総出で発送・営業
  26. 26. 大正8年(1919年) 「地理ノート」 大ヒット →教科書から副教材路線へ (現代にもつながっています)
  27. 27. 大正8年(1919年) 雑誌「地理学研究」 現場教員からの論文を募る 文検受験者へのサポート 学期に1回 刊行中
  28. 28. 4.守屋荒美雄と 教育イノベーション -その現代的意義-
  29. 29. 帝国書院設立の辞 (1917年)
  30. 30. 世界の大国民の教材たるべき、 地理教科書を編纂するを以て、 自己の生命として理想とするものなり。
  31. 31. 之を換言すれば、従来の地理教科書に 対して、不満に堪へざる点多きが故に レボリューションを施して、以て地理科の 真価値を発揮せんと欲す。
  32. 32. レボリューション(革命) イノベーション(技術革新) オーガニゼーション(組織化)
  33. 33. より分かりやすく イノベーション(技術革新) より求めやすく より持ち運びやすい教科書
  34. 34. オーガニゼーション(組織化) ・ユーザーの拡大とリピーター獲得 生徒・教員向けの「教科書」 「文検」地理受験者サポート 現職教員の情報発信支援
  35. 35. 荒美雄式゛レボリューション“の 現代的な意義
  36. 36. (1)教科書の革新と教材の多様化 デジタル化 講義中心→アクティブラーニング ダイナミックな変革はおこる可能性?
  37. 37. (2)「つながり」社会へ SNSでつながる個人 「忙しすぎる」教員は逆に疎遠に 「地理を知らない地理教員」の増加
  38. 38. (3)格差社会と「復活」装置としての 教員資格 フリーター・ニートの増加、格差社会 “階層転換”装置としての教員資格 多様な人材を求める教育現場
  39. 39. おわりに
  40. 40. 守屋荒美雄 教員が職を辞して経営者に転じた 経営者の素質を持った人物が 教職に就き、その経験を生かして 起業し、成功した。
  41. 41. 生徒に地理の面白さを伝えたい 日本の地理教育を変えたい。 教員を目指す若者を支援したい 教育起業家・創業理念 100年企業の礎になった
  42. 42. ありがとうございました。

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