2012/03/02               ⽇日本医療療教授システム学会総会   多職種参加・職能重視型シミュレーションプログラムの設計             Session7  演題番号37 廣江  貴則      Takanori ...
はじめに	 Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ.   2
背景	    医療療の⾼高度度化により,チーム医療療が推進されている    多職種参加型シミュレーションコースが各地で展開       e.g.  ACLS,  ICLS:  医師,  看護師,  救命⼠士,  薬剤師,  技師     ...
多職種参加型プログラムの設計方針	    医師以外が⾏行行うことのない⾏行行為の全てを医師以外の職種の受講者が     Simulationで体験する意味があるかを再考         「敷居が⾼高い」プログラムだと感じさせない⼯工夫   ...
ゴール・サブゴール設定モデル(職種別ゴール分析)	                    ゴール            ROSCe.g.Sudden  Cardiac  Arrest                           AND-...
手続き(1)	  コース設計に⼀一定の⾃自由度度が許容される,⽇日本救急   医学会ICLSコースで職能重視型プログラムを試⾏行行  コース前半(時間割は後述)は全ての受講者を職種や   職能に関係なく扱う    他の職種のロジックを知る...
手続き(2)	  シナリオの流流れ1.     受講者を3つ程度度のグループに分割2.     各グループ内でそれぞれリーダー役を決定          ⾃自らの職種・職能で許される範囲内での⾏行行動に限定.3.     最初のグループ以外...
(参考)日本救急医学会 ICLSコース;目標	    突然の⼼心停⽌止に対する最初の10分間の対応と適切切なチー     ム蘇⽣生の習得         蘇⽣生を始める必要性を判断でき,⾏行行動に移すことができる         BLS(...
(参考)日本救急医学会ICLSコース;時間割例	                                             ⽇日本救急医学会ICLS  Websiteより引⽤用 Takanori HIROE; Waseda Uni...
職能重視・リーダー移行型状況設定	少⼈人数で到着させる                                         Team  Dynamics First                             応援到着c...
結果及び考察(1) 集計状況	  実験群;職能重視型(3回)     N=16,  MD5名,  Ns.10名,  EMT1名  対照群;従来型(2回)     N=12,  MD10名,  Ns.5名,  EMT1名  質問紙法によ...
結果及び考察(2) 点数評価	5.0                                                       4.94.9                               4.9 4.8     ...
結果及び考察(3)    実験群に特徴的な単語「実際」  →  「職場」,  「場⾯面」,  「ケース」,  「病棟」          →「同じ」,  「想定」,  「ありえる」「実践」  →「する」,  「つながる」  対照群に特徴的な...
まとめ	  受講後アンケートの結果より    満⾜足度度を著しく低下させていないため,職能重視型     プログラムは継続できる.    医師の役割を最終的なゴールとするのではなく,受     講者それぞれの役割に応じた振る舞いを求めるこ...
今後の課題  詳細なゴール分析と,プログラムへの反映    ゴール・サブゴールの明⽰示的な記述    各職種が実現できるレベルの職種別ゴールの設定    衝突(ゴール間の⽭矛盾)への対応  参加への⼼心理理的障壁が⼩小さくなったかどう...
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20120302_JSISH_oral_多職種参加・職能重視型シミュレーションプログラムの設計

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02/Mar/2012
日本医療教授システム学会(JSISH)総会
一般演題

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20120302_JSISH_oral_多職種参加・職能重視型シミュレーションプログラムの設計

  1. 1. 2012/03/02 ⽇日本医療療教授システム学会総会 多職種参加・職能重視型シミュレーションプログラムの設計 Session7  演題番号37 廣江  貴則      Takanori  HIROE 早稲⽥田⼤大学理理⼯工学術院  創造理理⼯工 松本  尚浩      Takahiro  MATSUMOTO 東京慈恵会医科⼤大学  ⿇麻酔科
  2. 2. はじめに Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 2
  3. 3. 背景   医療療の⾼高度度化により,チーム医療療が推進されている  多職種参加型シミュレーションコースが各地で展開   e.g.  ACLS,  ICLS:  医師,  看護師,  救命⼠士,  薬剤師,  技師         医療療系学⽣生,事務職員など参加.  全員に同じゴールを求め,多職種参加のメリットを⽣生かしきれていない   e.g.  全員がシナリオで,リーダー役がゴール   他の職種のロジック,全体像を知る体験になるが,現在⾏行行われて いるプログラムの内容の多くは,医師の技能のシミュレーション を他の職種に学ばせるにとどまっている. Table  1  看護師が実施している医⾏行行為の内容と割合  (抜粋) 医療療処置項⽬目 医師回答 看護師回答 経⼝口・径⿐鼻挿管の実施 6.1% 4.1% ⼼心肺停⽌止患者への電気的除細動実施 18.9% 20.9% ⼼心肺停⽌止患者への気道確保、マスク換気 40.5% 66.0% 末梢⾎血管静脈ルートの確保と輸液剤の投与 63.8% 73.1% 前原正明ほか,  看護師が⾏行行う医⾏行行為の範囲に関する研究  (速報),  2010 Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 3
  4. 4. 多職種参加型プログラムの設計方針   医師以外が⾏行行うことのない⾏行行為の全てを医師以外の職種の受講者が Simulationで体験する意味があるかを再考   「敷居が⾼高い」プログラムだと感じさせない⼯工夫   ARCS  Model  (John  M.  Keller)  の  Relevance  (関連性)  を意識識 A attention 注意 R Relevance 関連性 C Confidence ⾃自信 S Satisfaction 満⾜足感  多職種が参加するメリットを⽣生かすコース設計をゴールの視点から模索索   複数のゴールを設定(共通のゴール+職種別ゴール)   共通のゴール  e.g.  胸⾻骨圧迫中断が最⼩小限なチーム蘇⽣生   職種別ゴール  e.g.  各職種それぞれに期待される振る舞い  Human  Resource  Managementの概念念の導⼊入   メンバーが時間差で到着する状況設定   少⼈人数,実施可能な⾏行行為が限定されたメンバーをマネジメント Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 4
  5. 5. ゴール・サブゴール設定モデル(職種別ゴール分析) ゴール ROSCe.g.Sudden  Cardiac  Arrest AND-‐‑‒分解サブゴール … 初期対応 薬剤使⽤用 除細動 … OR-‐‑‒分解 (期待)学習 ルート確保 薬剤選択 指⽰示 投薬 事前準備 … スキル学習者 医師 看護師 … 救命⼠士 技師 … Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 5
  6. 6. 手続き(1)   コース設計に⼀一定の⾃自由度度が許容される,⽇日本救急 医学会ICLSコースで職能重視型プログラムを試⾏行行  コース前半(時間割は後述)は全ての受講者を職種や 職能に関係なく扱う   他の職種のロジックを知る.   処置や⼿手技の⼀一連の流流れから全体の流流れを把握.   職種間の相互理理解.  コース後半(主としてMega-‐‑‒Code  Scenario)では 受講者の職種・職能で実施可能な⾏行行為の範囲内で   ⾏行行動する制約を加える   現実に即した状況設定による訓練を追加する.   共通ゴールとともに,職種別のゴールを⽬目指す. Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 6
  7. 7. 手続き(2)   シナリオの流流れ1.  受講者を3つ程度度のグループに分割2.  各グループ内でそれぞれリーダー役を決定   ⾃自らの職種・職能で許される範囲内での⾏行行動に限定.3.  最初のグループ以外を別室へ   進⾏行行状況やシナリオが事前に分からないようにする.4.  最初のグループに対して状況を提⽰示5.  シナリオスタート6.  2番⽬目のグループ到着/リーダー移⾏行行,情報共有7.  3番⽬目のグループ到着/リーダー移⾏行行,情報共有8.  シナリオ終了了 Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 7
  8. 8. (参考)日本救急医学会 ICLSコース;目標   突然の⼼心停⽌止に対する最初の10分間の対応と適切切なチー ム蘇⽣生の習得   蘇⽣生を始める必要性を判断でき,⾏行行動に移すことができる   BLS(⼀一次救命処置)に習熟する   AED(⾃自動体外式除細動器)を安全に操作できる   ⼼心停⽌止時の4つの⼼心電図波形を診断できる   除細動の適応を判断できる   電気ショックを安全かつ確実に⾏行行なうことができる   状況と⾃自分の技能に応じた気道管理理法を選択し実施できる   気道が確実に確保できているかどうかを判断できる   状況に応じて適切切な薬剤を適切切な⽅方法で投与できる   治療療可能な⼼心停⽌止の原因を知り,原因検索索を⾏行行動にできる ⽇日本救急医学会ICLS  Websiteより引⽤用 Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 8
  9. 9. (参考)日本救急医学会ICLSコース;時間割例 ⽇日本救急医学会ICLS  Websiteより引⽤用 Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 9
  10. 10. 職能重視・リーダー移行型状況設定 少⼈人数で到着させる Team  Dynamics First 応援到着contact Time 情報伝達 情報伝達 指揮権移⾏行行 指揮権移⾏行行 最終的な 可能な処置 リーダー 初期対応 準備・情報収集 原因検索索 情報収集 Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 10
  11. 11. 結果及び考察(1) 集計状況   実験群;職能重視型(3回)   N=16,  MD5名,  Ns.10名,  EMT1名  対照群;従来型(2回)   N=12,  MD10名,  Ns.5名,  EMT1名  質問紙法による5段階点数評価(5が最⾼高点)   分析対象項⽬目 1.  あなたの職能(職種)で無理理なく学習できたか 2.  今回の学習内容は,学習継続に役⽴立立ちそうか 3.  今回の学習内容は,あなたの現場で役⽴立立ちそうか  ⾃自由記述 Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 11
  12. 12. 結果及び考察(2) 点数評価 5.0 4.94.9 4.9 4.8 4.84.8 4.84.7 実験群4.6 4.5 対照群4.54.44.3 職能で無理理なく 学習継続 現場で役⽴立立つ Fig.  質問紙法による5段階評価(平均)  統計的有意差は指摘できない.  サンプルが少ないため,継続調査が必要. Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 12
  13. 13. 結果及び考察(3)    実験群に特徴的な単語「実際」  →  「職場」,  「場⾯面」,  「ケース」,  「病棟」      →「同じ」,  「想定」,  「ありえる」「実践」  →「する」,  「つながる」  対照群に特徴的な単語「指⽰示」  →  「出す」  (  →  「難しい」)実験群では,実際・実践といった単語が特徴的であり,受講者が現場との関係を⾒見見出していたといえる.対照群では指⽰示出しに難渋していたことがわかる. Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 13
  14. 14. まとめ   受講後アンケートの結果より   満⾜足度度を著しく低下させていないため,職能重視型 プログラムは継続できる.   医師の役割を最終的なゴールとするのではなく,受 講者それぞれの役割に応じた振る舞いを求めるこ とで,受講者は⾃自然と現場を意識識し,現実に即した 状況のシミュレーションができる.   オープンコースでも⽀支障なく実施できる.  ⼈人的資源の制約条件を付加することで,多職種参加 の利利点を⽣生かしたシミュレーションを提供可能 Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 14
  15. 15. 今後の課題  詳細なゴール分析と,プログラムへの反映   ゴール・サブゴールの明⽰示的な記述   各職種が実現できるレベルの職種別ゴールの設定   衝突(ゴール間の⽭矛盾)への対応  参加への⼼心理理的障壁が⼩小さくなったかどうかの検証  ⾏行行動変容と現場に反映されたかどうかの検証 Table  2    Kirkpatricʼ’s  Learning  Evaluation  ModelLevel Type Evaluation ToolsLv. 1 Reaction Post-‐‑‒training  surveysLv. 2 Learning Tests  before  and  after  the  trainingLv. 3 Behavior Observation  and  interviewLv. 4 Results -‐‑‒ Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 15
  16. 16. Make  it  easier  to  join  in,  change  it  for  more  effective  learning. Takanori HIROE; Waseda Univ. & Takahiro MATSUMOTO; The Tokyo Jikeikai Univ. 16

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