論文に関する基礎知識2016（https://www.slideshare.net/tallzelkova/2015-61217994）との差分だけ． ACM Digital libraryの便利機能，論文紹介テンプレが入ってます．

1. トップカンファレンス
 その分野の著名な国際会議
 口頭発表の採択率（Acceptance rate）が
おおよそ3割以下
葛岡先生より：
• CHI等は優先的に探すが，それ以外にも良い
国際会議はある．採択率40％以下なら見る
価値あり．
• acceptance rateを調べよ
• acm dlやgoogle scholarで検索し、参照数の
多い、または難関国際会議の論文を調べよ
★

2. その2：学会発表
Keywords：発表形式（口頭発表，技術展時発表，
ポスター発表），研究会，大会

3. 発表の形式
ポスター発表
口頭発表 技術展示発表（デモ発表）

4. 論文 (Paper) の種類と
ステップアップ
学術論文，原著論文
（フルペーパー）
査読：シンポジウムは有り，
研究会は無いことが多い
ページ数：4–6p程度Step up!
Step up! GOAL!
査読：無し
ページ数：1–4p
特徴：速報性が高い
査読：有り
ページ数：6p以上
特徴：信頼性が高い
口頭発表有り
大会論文
シンポジウム，研究会報告 ＋国際会議
★

5. 学外で発表する理由
 学外の専門家との意見交換で研究を推進
 発表準備を進めることによって，自分の研究を
客観視し，整理する
 プレゼン能力，文章作成能力
限られた時間・紙面の中で論理的に，事実を端的にまとめる
聴衆の前提知識を推測
 他大学・研究機関を知る
「井の中の蛙」状態の回避
就活でも
聞かれる！
★

6. その3：文献探し
Keywords：データベース検索，
CiNii（サイニィ），参考文献，被引用文献

7. 読むべき論文の見分け方
 著名な国際会議
 「学会の例」のスライド参照
 口頭発表
 Full paper: 2段組み8p以上のことが多い
 Notes, short paper: 2段組み4pのことが多い
 とりあえずSkipしていいもの
 Poster/Demo: 2段組み1-2p
 Alt.chi, works-in-progressなど:
横置き4-8p
 国内の全国大会の予稿集など
査読のないもの
こういうの

8. ACM Digital Libraryで検索してみよう
http://dl.acm.org/

9. ACM Digital Libraryの便利機能
★
Citation count
（被引用数）順で
その分野の
鉄板論文を
探し出せる
直近n年の論文を
調べたいときは
ここで絞込み
CHIなど
特定の会議の論文を
調べたいときは
ここで絞込み

10. 論文紹介 (1/2)
 ThirdEye: Simple Add-on Display to Represent Remote Participant's
Gaze Direction in Video Communication
 Mai Otsuki, Taiki Kawano, Keita Maruyama, Hideaki Kuzuoka, and Yusuke
Suzuki. (University of Tsukuba, OKI Electric Industry Co., Ltd.,), CHI 2017
 ビデオ会議において，遠隔対話者の視線をより正確に伝えるための眼球ディス
プレイの開発と評価
論文紹介サンプル（簡易版）
★

11. 論文紹介 (1/2)
 ThirdEye: Simple Add-on Display to Represent Remote Participant's
Gaze Direction in Video Communication
 Mai Otsuki, Taiki Kawano, Keita Maruyama, Hideaki Kuzuoka, and Yusuke
Suzuki. (University of Tsukuba, OKI Electric Industry Co., Ltd.,), CHI 2017
 ビデオ会議において，遠隔対話者の視線をより正確に伝えるための眼球ディス
プレイの開発と評価
論文紹介サンプル（簡易版）
論文タイトル
論文概要
写真・図・動画
著者名
出典
（会議名，論文誌名）
大学／研究機関名
★

12. Tips
 ACM/IEEEなら論文情報はノート部分にコピペし
ておくと便利
①ACM Ref
と書かれた
ところをクリック
②ここを
ノートにコピペ
★

13. 論文紹介 (2/2)
 関連研究と比べて何が新しいか／研究の分野における
貢献
モバイルでも利用できる簡便な仕組み（置くだけで使える）
メカニカルなところがないので素早い眼球の動きも提示可能
 研究の検証のやり方
対面，提案手法，
平面ディスプレイの
3種類の条件で，
平面を注視し，その場所を
実験参加者に回答させ，
精度評価を行った
論文紹介サンプル（簡易版）
Vertical plane
Gazer
Participant
Horizontal plane
★

14. 論文紹介 (1/2)
 背景，課題，目的：
ビデオ会議において，遠隔対話者の視線はモナリザ効果で視
線の方向がうまく伝わらないという問題
遠隔対話者の視線をより正確に伝えるための眼球ディスプレ
イを開発・評価した
 関連研究と比べて何が新しいか
モバイルでも利用できる簡便な仕組み（置くだけで使える）
メカニカルなところがないので素早い眼球の動きも提示でき
る
 何を開発したか，何をしたか
TV石を半球状に削りだして眼球ディスプレイを作成
平面では伝わりづらかった視線の方向を3次元的に表現でき
るようにした
論文紹介サンプル（詳細版）
★

15. 論文紹介 (2/2)
 どのように実験・評価したか
対面，提案手法，
平面ディスプレイの
3種類の条件で，
平面を注視し，その場所を
実験参加者に回答させ，
精度評価を行った
 実験結果
精度：対面＞提案手法＞平面ディスプレイ
 実験結果から何がわかったか，一般性は何か
提案手法によってモナリザ効果が抑制され，より対面に近い
精度で視線提示ができた
論文紹介サンプル（詳細版）
Vertical plane
Gazer
Participant
Horizontal plane
★