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政府情報のデジタル・アーカイブ:米国の動向と日本への示唆(古賀崇)

INFOPRO2015(第12回情報プロフェッショナルシンポジウム)ポスター発表(2015年12月10・11日、科学技術振興機構東京本部)。オープンデータなど「政府情報の多様化」を踏まえ、政府情報に関するデジタル・アーカイブのあり方について考察した。「政府情報の多様化と流通」に関する、発表者(古賀)なりの概念図を含む。

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政府情報のデジタル・アーカイブ:米国の動向と日本への示唆(古賀崇)

  1. 1. 政府情報のデジタル・アーカイブ -米国の動向と日本への示唆- 古賀 崇 Takashi KOGA 1. 多様化する政府情報とアーカイブ 連絡先: 古賀 崇(Takashi KOGA)/ 天理大学人間学部総合教育研究センター准教授 Email : tkoga[at]tenri-u.ac.jp Web : http://researchmap.jp/T_Koga_Govinfo 一次情報 公文書・ データ 現用公文書 非現用公文書 (歴史的公文書) 時の経過に よる公表 オープンデータ ウェブサイト 刊行物 編集・加工 情報公開 or 非公開 公文書館 公開or 非公開 廃棄 発信 消滅 保存 保存? 発信 販売 図書館 目立たずに流通 灰色文献 二次情報 アーカイブ(保存システム)構築・ 運用をめぐる課題 ・一次情報・二次情報の双方への目配 り、共通点・相違点の意識 - 例:目録(メタデータ)基準 ・一次情報・二次情報の境界をまたぐ形 態への対処 - 例:オープンデータ(テキスト、エクセ ル、CSVなどでの発信→自由な加 工・利用に委ねられる) ・電子情報(ボーン・デジタル)への対処 -電子特有の技法と課題:マイグレー ション(媒体変換)、エミュレーション (機能再現)など→コスト面含め、ど こまで可能か? 2.米国連邦政府での実践 国立公文書記録管理院(NARA) ・Format Guidance for the Transfer of Permanent Electronic Records: 「オープンデータ」も視野に入れた、政府記録のNARA(公文書館)へ の移管のためのガイドライン ・ERA(Electronic Records Archives):政府の電子記録(ボーン・デジタ ル)の保存と検索・利用のためのシステム ・Citizen Archivist Dashboard:「デジタル化された記録」の「参加型コレ クション」 -目録作成、タグ付け、翻刻、動画の字幕付与などを、ボランティア に委ねる 政府出版局(GPO) ・FDSys:「電子化された政府刊行物」の保存・発信+真正性保証のシ ステム - 法案データ、官報データなどの「オープンデータ」もカバー ・The National Plan for Access to U.S. Government Information:政府 内外の各機関による、幅広い「公開政府情報」の保存・利用を目指す ネットワーク構築の構想 政府外機関とのパートナーシップ ・Internet Archive:ウェブ保存システム“Archive-IT”の活用など ・HathiTrust:大学図書館による共同デジタル・アーカイブ・システムの 一環として、政府刊行物のプロジェクトを運営 <以上、詳しくは古賀(2015b)参照> 3.日本への示唆と課題 「デジタル・アーカイブ(ズ)」の定 義:国際的なアーカイブズ学事典 より (Theimer, 2015) 1. ボーン・デジタルの記録(records)の 集積(コレクション) 2. デジタル化された資料の集積(コレク ション)に対してアクセスを提供する ウェブサイト 3. .ある事柄についての、さまざまな種 類のデジタル化情報を扱うウェブサ イト(例:テキスト+画像) 4. ウェブ上の「参加型」コレクション ★特に学術情報コミュニティの実践を、政府情報にも波及させ られないか? ・真正性あるデジタル・アーカイブを構築し、国内・国外で共用する意 義 → 外交面での主導権にも (cf. アーカイバル・ヘゲモニー) ・政府刊行物など、ただネットに上げておくだけでは不十分:メタデータ など「探して使ってもらうための仕掛け」が必要 (cf. リポジトリのしく み、クリエイティブ・コモンズ) ・「時の経過」を意識したダーク・アーカイブの運営:非公開期間と公開 条件の設定 (cf. 電子ジャーナルのダーク・アーカイブとしての CLOCKSS) ・ガバナンス(統治のしくみ)のあり方も視野に - 「公」と「私」が交錯する政府運営:「アーカイブ」も公私両面への目 配りが必要 →「参加型コレクション」の可能性? ●主要参考文献 ・Theimer, Kate (2015) “Digital Archives.” Encyclopedia of Archival Science. Rowman & Littlefield, p. 157-160. ・古賀崇(2015a)「デジタル・アーカイブの可能性と課題」『デジ タル・アーカイブとは何か』勉誠出版, p. 49-69. ・古賀崇(2015b)「米国連邦政府におけるウェブ上の情報の多 様化とその管理・保存をめぐる現状と課題:オープンデータの 扱いを中心に」『レコード・マネジメント』No. 69, 刊行予定. 政府情報の 多様化と流通 INFOPRO2015(第12回情報プロフェッショナルシンポジウム)ポスター発表(2015年12月10・11日、科学技術振興機構東京本部) Copyright © 2015 Takashi KOGA. All rights reserved. / 本発表はJSPS科研費25730191の助成を受けたものです。 ウェブ公開版

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