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無我の創造 - Egoless Creation

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井庭崇, 「無我の創造 Egoless Creation」講演スライド
向源「無我の創造 -仏教思想から紐解くクリエーション2.0 の世界-」 @ 中目黒 正覚寺, 2018年5月5日
林口砂里(アート・プロデューサー/エピファニーワークス代表)
井庭崇(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
松本紹圭(東京神谷町・光明寺僧侶/未来の住職塾塾長)
三浦祥敬(ラーニング・プロデューサー)※モデレーター

Published in: Design

無我の創造 - Egoless Creation

  1. 1. 無我の創造 井庭 崇 慶應義塾大学 総合政策学部 教授 博士(政策・メディア) Egoless Creation 向源 @ 中目黒 正覚寺
  2. 2. 無我の創造(Egoless Creation) 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018 AsianPLoP2018 WWS Version 1 Abstract: egoless creation 1. Introduction (Alexander, 1979, p.31) Page 1 of 21 Illuminating Egoless Creation with Theories of Autopoietic Systems Iba, Takashi, Faculty of Policy Management, Keio University, Endo 5322, Fujisawa, Kanagawa, Japan, iba@sfc.keio.ac.jp Yoshikawa, Ayaka, Faculty of Environment and Information Studies, Keio University, Endo 5322, Fujisawa, Kanagawa, Japan Abstract: This paper examines one of the most important but overlooked concepts in pattern language theory; creation processes without the self (ego). Christopher Alexander, the inventor of the pattern language concept and methodology, focused on a generative mechanism beyond the individual designer level and claimed that creation originated from this basis. In this paper, first, the similarities between Alexander’s arguments and those of fiction writers who claim that, ‘the author does not intentionally create the story; the characters in the story act on their own, and the story unfolds itself’ are examined under an ‘egoless creation’ concept. Then, egoless creation is examined through the theories of autopoetic systems: Social Systems Theory and Creative Systems Theory. It was found that egoless creation is a state in which the chain of generated discoveries within a creative system is experienced by the psychic system, that the patterns in a pattern language work primarily as `discovery media' within the creative system, and that pattern language facilitates a structural coupling of the psychic and the social systems. Through these analyses, this paper illuminates the egoless creation concept from a systems theory perspective. Keywords: Autopoiesis; Creation; Creative Systems Theory; Egoless; Pattern Language; Social Systems Theory; ISBN (tba) www.purplsoc.org Creative Commons Licence CC-BY-SA http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/log/eid535.html
  3. 3. Natural & Creative Living Lab Takashi Iba Laboratory at SFC, Keio University with Pattern Language ... Takashi Iba井庭 崇 博士(政策・メディア) 慶應義塾大学SFC 総合政策学部 教授 株式会社クリエイティブシフト 代表取締役 The Hillside Group 理事 CreativeShift The Pattern Language Company
  4. 4. Takashi Iba井庭 崇 創造社会を支える方法・道具をつくる ● 個人・組織・社会が、より創造的になることの支援 ● 社会システム理論、方法論 ● 「パターン・ランゲージ」の研究と実践 パターン・ランゲージ Reality リアリティ プラス Pattern Languages 創造的な未来をつくるための言語 中 埜 博 NakanoHiroshi 江 渡 浩 一 郎 EtoKoichiro 中 西 泰 人 NakanishiYasuto 竹 中 平 蔵 TakenakaHeizō 羽 生 田 栄 一 EiitiHanyuda 井 庭 崇﹇ 編 著 ﹈ IbaTakashi 定価(本体 2,400円+税) 創造的な社会へ 応急処置的な社会から、 中埜 博 江渡浩一郎 中西泰人 竹中平蔵 羽生田栄一 井庭 崇 パターン・ランゲージによって、私たちはどのような未来をつくることができるのか? 気鋭の社会学者・井庭崇が、中埜博、江渡浩一郎、中西泰人、竹中平蔵、羽生田栄一 という各界のフロントランナーを迎え、徹底討論。 読者のリアリティに、新たな知をプラスする ﹇ 編 著 ﹈                                                                         !! 博士(政策・メディア) 慶應義塾大学SFC 総合政策学部 教授 株式会社クリエイティブシフト 代表取締役 The Hillside Group 理事
  5. 5. 私たちは今
 どういう時代に生きているのだろうか?
  6. 6. C CCConsumption Communication Creation 消費社会 コミュニケーション社会 (狭義の情報社会) 創造社会 Creative Society 人々が、自分たちで 自分たちのモノや仕組みなどを 「つくる」ことができる社会。 一人ひとりが自然な創造性を発揮する。
  7. 7. 創造的(creative)とは どういうことだろうか?
  8. 8. Takashi Iba, "An Autopoietic Systems Theory for Creativity”, Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp.6610-6625 Collaborative Innovation Networks Conference 2009 Procedia Social and Behavioral Sciences www.elsevier.com/locate/procedia COINs2009: Collaborative Innovation Networks Conference An Autopoietic Systems Theory for Creativity Takashi Ibaab aMIT Center for Collective Intelligence, Cambridge MA, USA bFaculty of Policy Management, Keio University, Japan AAbbssttrraacctt In this paper, a new, non-psychological and non-sociological approach to understanding creativity is proposed. The approach is based on autopoietic system theory, where an autopoietic system is defined as a unity whose organization is defined by a particular network of production processes of elements. While the theory was originally proposed in biology and then applied to sociology, I have applied it to understand the nature of creation, and called it "Creative Systems Theory". A creative system is an autopoietic system whose element is "discovery", which emerges only when a synthesis of three selections has occurred: "idea", "association", and "consequence". With using these concepts, we open the way to understand creation itself separated from psychic and social aspects of creativity. On this basis, the coupling between creative, psychic, and social systems is discussed. I suggest, in this paper, the future of creativity studies, re-defining a discipline "Creatology" for inquiring creative systems and propose an interdisciplinary field as "Creative Sciences" for interdisciplinary connections among creatology, psychology, and so on. Keywords; creativity; systems theory; autopoiesis; pattern language 11.. IInnttrroodduuccttiioonn In this paper, a new, non-psychological and non-sociological approach to understanding creativity is proposed. The approach is based on autopoietic system theory, where an autopoietic system is defined as a unity whose organization is defined by a particular network of production processes of elements. While the theory was originally proposed in biology and then applied to sociology, I have applied it to understand the nature of creation, and called it "Creative Systems Theory". A creative system is an autopoietic system whose element is "discovery", which emerges only when a synthesis of three selections has occurred: "idea", "association", and "consequence". With using these concepts, we open the way to understand creation itself separated from psychic and social aspects of creativity. On this basis, the coupling between creative, psychic, and social systems is discussed. I suggest, in this paper, the future of creativity studies, re-defining a discipline "Creatology" for inquiring creative systems and propose an interdisciplinary field as "Creative Sciences" for interdisciplinary connections among creatology, psychology, and so on. There are several reasons why study of creativity is pursued from so many angles today. First, against the backdrop of the shift from labor-intensive work to knowledge-intensive work, many people involved in business need to make full use of intelligence and creativity for obtaining 創造システム理論 Creative Systems Theory
  9. 9. Iba, T. (2009) “An Autopoietic Systems Theory for Creativity”, COINs2009. 創造 とは “発見”の連鎖である
  10. 10. “発見”の連鎖を、心的な意識の連鎖と区別する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018 “発見”の連鎖は、その創造 における意味的なつながり によって生じる
  11. 11. 「創造」そのものに迫る 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018
  12. 12. 創造をめぐる不思議な話 作者はつくっているが、つくっていない
  13. 13. 「本を書き始めるとき、僕の中には何のプラン もありません。ただ物語がやってくるのをじっと待ち受 けているだけです。それがどのような物語であるのか、そこ で何が起ころうとしているのか、僕が意図して選択す るようなことはありません。」 村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010
  14. 14. 「一日に三時間か四時間、物語ることに没頭し、毎日ほと んど同じ枚数を創作します。どんな物語になるかは 僕自身にもわかりません。つまり僕が最初の読者と なるので、これから起こることは知らないでいる必要があり ます。そうでなければ僕は「既に知っていることを書く」と いう作業に大いに退屈することになるでしょう。」 村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010 「もし物語の結末がわかっているなら、わざ わざ書くには及びません。僕が知りたいのはまさ に、あとにつづくことであり、これから
 起こる出来事なんですから。」
  15. 15. 「結末を想定している場合もあるが、作中人物を自分 の思いどおりに操ったことは一度もない。逆 に、すべてを彼らにまかせている。予想どおりの結果になる こともあるが、そうではない場合も少なくない。」 Stephen King, On Writing: A Memoir of the Craft, Pocket Books, 2002 スティーヴン キング『書くことについて』, 田村 義進 (訳), 小学館, 2013
  16. 16. 「作家がしなければならないのは、ストーリーに成長 の場を与え、それを文字にすることなのであ る。」 Stephen King, On Writing: A Memoir of the Craft, Pocket Books, 2002 スティーヴン キング『書くことについて』, 田村 義進 (訳), 小学館, 2013
  17. 17. 「映画を作るって言うと、なんかクリエイティブとか創造、 そういう恰好いい言葉並べますけど、実は、こういう映画を 作るっていう素材を選ぶまでは、自分が決める。………それ は決められますが、一旦決めて映画を作りだすと、映画作っ てるんじゃないですね。映画に作らされるようにな るんです。」 宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996
  18. 18. 「映画を作っているつもりが、映画の奴隷、下僕に なってしまうんです。映画というのは映画になろうとします から、その道筋をこちらが間違いないように見定めて、映画 が映画になろうとするのを、ちゃんとやらなきゃいけないん ですよ。自分がこれで何かを訴えたいというよりも、映画 がこれを言いたがっているんだから、それを言わなきゃ仕様 がないですよね」 宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996
  19. 19. 「こうしよう」「ああしたい」と考えて つくっているわけではない。
  20. 20. 「頭の中でこんな曲にしようと考えている段階は、あくまで 入り口でしかない。作曲の本質は、もっと無意識の世界に入 り込んで、カオスの中で自分でも想像していなかった自分に 出会うところにある。つくろう、つくろうという 意識が強いときは、まだ頭で考えようとして いるのだと思う。」 久石 譲, 『感動をつくれますか?』, 角川書店, 2006
  21. 21. 久石 譲, 『感動をつくれますか?』, 角川書店, 2006 「秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必 死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分で つくってやろう、こうしてやろうといった作 為のようなものが意識から削ぎ落とされたと ころに到達すると、人を感動させるような力を持った 音楽が生まれてくるのだと思う。」
  22. 22. 小川「小説を書き終えた時に、自分の力で書いたって いう意識が、実はあんまり残らないんです。」 小川洋子, 河合隼雄, 『生きるとは、自分の物語をつくること』, 新潮社, 2008
  23. 23. 養老「さっきからずっと久石さんが話されていた中で、僕が 考えていたのは、それぞれの音、音ないしはそれぞれのパッ セージが、ある種の必然性をもって組み上がるこ とが、良い作品になっている、おそらく。要するに、ここ はこれでなきゃだめなんだと、そういうもの を見つけ出したい。それが時間の中で構築していくとい うことではないか、ということなんですね。これがこの位置 からここへズレていると話にならないんだよというものがあっ て、その必然性を求めているわけでしょう?」 久石「はい。」 養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009
  24. 24. 養老「創作をされる方は、みんなそう考えているでしょう ね。それぞれの石がきちんとはまっている状態 をイメージしているのだと思います。そのはまり方が、単 純に絵に描いた餅のようなものではなくて、さまざまな要素 を含み込んでどこから見ても必然性がきっちりとしたもの。 それができると創作者はいいものができたと思う。………そ ういう本当のことというか、どの部分もまったくゆる がせができないような構築物を、創作する人はおそ らくみんな望んでいるんでしょう?」 久石「ええ、おそらく。僕なんかは一番夢見ていますね。」 養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009
  25. 25. 久石「そうすると、それは自分で勝手に音をいじっていいかど うかという問題になるわけです。選んでいるのは俺だと思うの か、という。 その本当のものは何かを追い求める道をある程度進んでいくと、 自分がつくっているわけではない、自分が音を選んでいるわけ ではない、と思えてくるんです。選んでいるのが自分な のではなくて、どこかにベストの答え、必然的 な、すべてのピースがきちんとあるべきところ にはまったようなそんな答えが、どこかに必ず ある、それを探さなきゃいけないんだと。」 養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009
  26. 26. 久石「となると、作曲家といっても、自分の感性を動かして 曲を書いているわけじゃないんです。こうしたならば どうなるんだ、これは何か違う、何か違う… と思って探していくような作業 なんです。」 養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009
  27. 27. 「『映画というのは自分の頭の中にあるのじゃなくて、頭上 の空間にあるんだ』と思うんです。映画はすでにあるんです。 クリエイティブというとかっこいいけれども、そうではなく て、自分の今の能力と、与えられている客観的な条件の中で、 最良の方法は、ひとつしかないはずで、こ の路線、方法を決めてしまった以上(この方法を決めるまで はいろいろな決め方があるのですが)、その方法は毎回、ひ とつしかないはずだ。それにより近い方法を見 つけていく作業にすぎない。映画は映画になろ うとする。作り手は実は映画の奴隷になるだけで、作ってい るのではなく、映画につくらされている関係になるのだ、 と。」 宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996
  28. 28. つくるというのは、 あるべきかたちを模索することである。
  29. 29. Iba, T. (2009) “An Autopoietic Systems Theory for Creativity”, COINs2009. 創造 とは “発見”の連鎖である
  30. 30. “発見”の連鎖を、心的な意識の連鎖と区別する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018 “発見”の連鎖は、その創造 における意味的なつながり によって生じる 創造性を心理的な観点で 捉えようとする心理学と は異なる視点をとる。
  31. 31. 「無我の創造」では、 創造システムの結果を、心的システムが「体験」する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018
  32. 32. 「ぼく自身、小説が自分自身よりも先に行ってい る感じがするからなんですよ。いまぼく自身がその イメージを追いかけている、という感じがあ る。」 河合 隼雄, 村上 春樹, 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』, 新潮社, 1998
  33. 33. 「主人公が体験する冒険は、同時に、作家としての僕 自身が体験する冒険でもあります。書いているときに は、主要な人物が感じていることを僕自身も感じますし、同 じ試練をくぐりぬけるんです。」 村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010
  34. 34. 「だから僕は、ものを作る主体として作品を作っていたとい うよ り、 ただ後ろからくっついていただけ で……。」 宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996
  35. 35. つくるということは、 つくられつつあるものに ついて行くこと、 体験することである。
  36. 36. 「無我の創造」では、 創造システムの結果を、心的システムが「体験」する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018
  37. 37. 「『映画というのは自分の頭の中にあるのじゃなく て、頭上の空間にあるんだ』と思うんです。」 宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996
  38. 38. “発見”の連鎖を、心的な意識の連鎖と区別する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018 “発見”の連鎖は、その創造 における意味的なつながり によって生じる
  39. 39. 「無我の創造」では、 創造システムの結果を、心的システムが「体験」する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018
  40. 40. 無我の創造 Egoless Creation
  41. 41. マインドフルネスと「青空」 鎌倉一法庵住職 山下 良道さん
  42. 42. thinking mind thinking mind thinking mind thinking mind
  43. 43. 「雲は、それ自体が私ではありません。雲を浮かべてい る青空、それが私です。青空としての私。」 山下良道, 『青空としてのわたし』, 幻冬舎, 2014
  44. 44. 「エゴを捨てるとは、シンキング・マインドの世界をただ出る ということなのです。そして『青空』の世界に入っていったと き、当然エゴは捨てられているし、エゴを捨てられない限り『青 空』の世界には入れない。どうやってエゴを捨てるのかといっ たら、『青空』に入る工夫をしていくだけです。」 山下良道, 『青空としてのわたし』, 幻冬舎, 2014
  45. 45. 「無我の創造」では、 創造システムの結果を、心的システムが「体験」する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018
  46. 46. thinking mind thinking mind thinking mind thinking mind
  47. 47. 「無我の創造」における心的システムは、青空の状態である。
  48. 48. 「無我の創造」では、 創造システムの結果を、心的システムが「体験」する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018
  49. 49. 「物事をよく見て理解したければ、対象に入りこ み、それとひとつにならなくてはなりませ ん。外側にいて眺めているだけでは、真に見て理解する ことは不可能です。観察とは、入りこんで、変化 させる働きです。」 「瞑想とは、深く見つめ物事の真髄を見抜くことです。真 実を見究め理解することから、心の解放、安らぎ、喜びが 生まれます。」 ティク・ナット・ハン, 『ブッダの〈気づき〉の瞑想』, 新泉社, 2011
  50. 50. 「対象に十分に気づきながら深く観察すると き、観察する主体と観察される客体の境界線 はしだいに消えていき、両者は一体になりま す。これが瞑想の核心です。 対象に入りこみ、それと一体になるとき、はじめて理解が 訪れます。対象の外にいて観察するだけでは不十分です。 だからこそ経文では、身体において身体に気づき、感覚に おいて感覚に気づき、心において心に気づき、心の対象に
       おいて心の対象に気づくように念を押してい
       るのです。」 ティク・ナット・ハン, 『ブッダの〈気づき〉の瞑想』, 新泉社, 2011
  51. 51. つくるということは、 つくられつつあるものに ついて行くこと、 体験することである。
  52. 52. 「このような無我の建物をつくるには、意図的なイメージ をすべて捨て去り、まず頭を空にして始めねばな らない。」 「それには、何も起こらないのではないかという恐怖を克 服しなければ、自分のイメージを捨て去ることはできな い。」 Alexander, C., The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979 クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 平田翰那(訳), 鹿島出版会, 1993 くう /
  53. 53. 「無名の質は人為的につくるものではなく、単に プロセスによって生成されるにすぎないというこ とである。それは人びとの行為から、それもごく自然 に湧き出てくるものであり、つくってつくれる ものではない。発明したり、考案したり、設計するも のではなく、それ自体の創造プロセスから自然に湧き出る 時、無名の質が現われてくるのである。」 Alexander, C., The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979 クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 平田翰那(訳), 鹿島出版会, 1993 /
  54. 54. 「ものをつくる時、そこには作り手の意図が含まれる。だ が、ものが生成される場合は、自我の入り込 まないルールによって自由に生成される。そ のルールは情況の現実に作用し、自然にものを生み出して いく…。」 Alexander, C., The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979 クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 平田翰那(訳), 鹿島出版会, 1993 /
  55. 55. 「要するに、私たち一人一人の頭の中には、慎ましいもの であれ高尚なものであれ、おびただしい数の経験則が織 り込まれており、行動の時がくれば何をすべき かを教えてくれるのである。どんな設計行為をする にせよ、望み得ることと言えば、たかだか自分の収集した 経験則を自分の知る限りの最善の方法で用いるにすぎない のである。」 Alexander, C., The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979 クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 平田翰那(訳), 鹿島出版会, 1993 /
  56. 56. つくるということは、 生成のルール=パターン (経験則)に身を委ねること
  57. 57. 無我の創造 Egoless Creation
  58. 58. 「主人公が体験する冒険は、同時に、作家としての僕 自身が体験する冒険でもあります。書いているときに は、主要な人物が感じていることを僕自身も感じますし、同 じ試練をくぐりぬけるんです。 言い換えるなら、本を書き終えたあとの僕は、本 を書きはじめたときの僕とは、別人になって いる、ということです。小説を書くことは、僕にとって本 当にとても重要なことなんです。」 村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010
  59. 59. 「わたしはよく言うのですが、わたしが書く行為は 冒険のようなものだって。その冒険がわたしを どこへ連れてゆき、終わりがどうなるのか、 わたし自身さえ知らない冒険 です。 だから、どの本を書いた後もわたし自身がちが う人間になりました。わたしの人生は実際、わたしが 書いた本を節として区切ることができる。
 本を執筆することがわたしを変える
 からです。」 ミヒャエル・エンデ, 『ものがたりの余白:エンデが最後に話したこと』, 岩波書店, 2000
  60. 60. 「創造的行為は、まずその対象となるもの、つまり「客体」 を創造するが、同時に、その創造を行うことによっ て自らをも脱皮変容させる。つまり「主体」も 創造される のであて、一方的に対象を作る出すだけとい うのは、本当の創造的行為ではないのである。そして創造的 であればあるほど、その主体である人間の脱皮変容には目 を瞠るものがある。」 川喜田二郎, 『創造性とは何か』, 祥伝社, 2010 (1993)
  61. 61. クリエイティブ・ラーニング - 創造的な学び - Creative Learning つくることは、 探究すること、 学ぶこと
  62. 62. 創造的であるというのは、要するに、 人間的であるということにほかならない。 (ミヒャエル・エンデ)
  63. 63. C CCConsumption Communication Creation 消費社会 コミュニケーション社会 (狭義の情報社会) 創造社会 Creative Society 人々が、自分たちで 自分たちのモノや仕組みなどを 「つくる」ことができる社会。 一人ひとりが自然な創造性を発揮する。
  64. 64. 無我の創造 井庭 崇 慶應義塾大学 総合政策学部 教授 博士(政策・メディア) Egoless Creation 向源 @ 中目黒 正覚寺
  65. 65. 「こうしよう」「ああしたい」と考えて つくっているわけではない。
  66. 66. つくるというのは、 あるべきかたちを模索することである。
  67. 67. つくるということは、 つくられつつあるものに ついて行くこと、 体験することである。
  68. 68. つくるということは、 生成のルール=パターン (経験則)に身を委ねること
  69. 69. クリエイティブ・ラーニング - 創造的な学び - Creative Learning つくることは、 探究すること、 学ぶこと
  70. 70. 無我の創造 井庭 崇 慶應義塾大学 総合政策学部 教授 博士(政策・メディア) Egoless Creation 向源 @ 中目黒 正覚寺

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