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ナゾトキとしての魔法少女まどか☆マギカ

  1. 加藤隆生 ナゾトキとしての 魔法少女まどか☆マギカ 2013年12月
  2. その1 謎の二重構造
  3. ●最初に提示される謎 ・謎の転校生 →魔法少女 ・謎の小動物 →魔法少女にいざなうもの ・魔法少女とは? →魔女と戦うもの →一旦答えが出る この時点では、完全に過去の物語を踏襲
  4. ●二重構造 ・謎の転校生 ・謎の小動物 →ループを繰り返す まどかの親友 →宇宙エネルギーを集める インキュベーター ・魔法少女とは? →魂を抜かれ、 いずれ魔女になる存在 一度答えを出すことによって、安心させる。 その安心からの二重の意味を持たせることによって、 感情を揺さぶる構造
  5. その2 論理的に構築された大謎
  6. 根底にあるのは 「地球の少女の希望が絶望に変わるときの エネルギーを摂取したい」 というインキュベーターの思惑。 物語的な仕組み。
  7. 現状 魔法少女の希望が絶望に変わるとき 魔女になる。 問い 「この状況を変えるための願いとは?」
  8. 答え 「過去と未来のすべての魔法少女を 魔女になる前に救いたい」
  9. 結果 まどかの願いから生じた絶望(魔女)も 「未来 の魔法少女も救う」という願いで 封じ込めている。
  10. 映画版の謎 謎の拡散化
  11. まず提示される平和。 かすかな違和感。 膨らむ違和感。 最大の疑問 「なぜまどかがいるのか?」 →視聴者にだけ提示される謎
  12. ほむらの気づきによる設問 「これは誰が作った世界なのか?」 解答 「作ったのはほむらで、 しかもほむらは魔女」 →問いに対しての答え以上の答えを出す。
  13. 問い2 「なぜそんなことが出来たのか?」 答え2 「インキュベーターの策略」 ほむら内の世界をインキュベーターが一方通行 の封印によってまどかを支配しようとする →非常に複雑な設問
  14. 問い3 「その解決策は?」 →円環の理を経由したさやかとべべによって、 解決(古典的単純な解決)
  15. 壮大なエピローグ ほむら悪魔への道を選ぶ (個人的複雑な解決) →感覚的には単純な解決 →魔法の言葉「愛」 複雑に織り成された物語は、 最後に愛という 「人類最大の謎」で幕を閉じる。 →謎を凌駕する謎で終わる。
  16. そして、視聴者はプレイヤーとなり、 webで語る。 そこで起こるインタラクティブなやり 取りによって、この作品は完成する。
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