【UDC2014】防災分野での地域の課題発掘・解決のための視点

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2014年8月20日に実施したアーバンデータチャレンジ2014テーマ別アイデアソン【防災・観光】で話題提供したスライドです。

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  • 災害時の発生しうることを、応急期と
  • 【UDC2014】防災分野での地域の課題発掘・解決のための視点

    1. 1. 防災分野における 課題発掘・解決のための視点 独立行政法人 防災科学技術研究所 社会防災システム研究領域 研究員 田口 仁 アーバンデータチャレンジ2014 テーマ別アイデアソン【防災・観光】 2014年8月20日
    2. 2. 防災の課題解決までの道のり 課題の発掘 解決方法の検討 実践・訓練 災害リスクの軽減 → 防災・減災 2
    3. 3. 誰のための課題か? • 個人・世帯 • 地域コミュニティ • 災害時要援護者 • 福祉事業者 • 一般企業 • 学校 • 自治体職員 など 課題の発掘の視点 法律で災害対応を行う責 務がある場合や、 避難計画・対応マニュア ルを作っている場合があ る。 3
    4. 4. どんな災害を想定するか?(1) 課題の発掘の視点 津波・高潮地震 土砂 竜巻・雷強風雪氷洪水 火山噴火 強震、長周期、液状化 急傾斜、地すべり 土石流 火砕流、火山弾 火山泥流、溶岩流 豪雪、風雪、なだれ 内水氾濫 外水氾濫 4
    5. 5. どんな災害を想定するか?(2) • 規模 – 局地的、単一市町村、複数自治体、首都圏… • 外からの支援に影響する。 • 発生時期 – 季節 • 暑さ/寒さ – 時間帯、曜日 • 人の流れに影響 課題の発掘の視点 5
    6. 6. どの時間フェーズを考えるか? 課題の発掘の視点 応急 期 •災害の発生と緊急対応 •身の安全の確保,安否確認など 復旧 期 •避難(所)生活 •生活の質の確保,健康維持,相互扶助など 復興 期 •生活の復興 •自宅再建,生活復興など 6
    7. 7. ハザード と リスク  ハザード(外力)が大きくても、リスク(危険)が大きい とは限らない。  火山が起きても人が住んでいないところで起きれば ければリスクは小さい。  ハザードを対象にとってのリスクへ変換することが 必要。  リスクに変換するときには、対象となるものの脆弱 性を考慮しなければならない。 (リスク=ハザード × 脆弱性) Hazard Risk ぜいじゃくせい 課題の地域性 7
    8. 8. 脆弱性は地域性 リスク = ハザード × 脆弱性 課題の地域性  ハザード  震度6強の直下型地震が日中に起きる  もともと埋立地で揺れやすいエリア ×  脆弱性  この地域は高齢者が多く要援護者が多い。木造建物密集地。 郊外の住宅地で若い世代は都心へ働きに行くので、日中は 地域に高齢者しかいない。 ↓  リスク  建物の火災や倒壊で助け出す若い人がいないので、救出 や負傷者の救護が問題となる。 地震 を例に言い換えると・・・ 地域の状況・特性 8
    9. 9. 課題発掘にむけたまとめ • どういう事態の課題なのか明確にする。 – 誰のための課題か? – どのような災害か? • 災害類型、規模、時期 – その時間フェーズか? • リスク(危険) = ハザード × 脆弱性 • 地域固有の脆弱性の視点が必要不可欠。 – それが地域課題 9
    10. 10. 課題発掘の道具 コミュニケーション シナリオ 統計情報地図情報 10
    11. 11. 川口市の防災計画 における避難の流れ 近隣の指定避難場所は どこですか? 一とき避難広場は どこですか? 一次避難場所は どこですか? 広域避難場所は どこですか? シナリオの例 11
    12. 12. 12 時間 起こりうる困難な事態や迫られる対応 発生直後 ↓ ↓ ↓ ↓ 約2時間 ↓ ↓ ↓ ↓ ・安全姿勢を取って(机の下に潜るなど)揺れが収まるまで動かない。 ・使用中の火を消すなど、火災などの二次災害を防ぐための対応を行う。 ・家からの出口を確保する。 ・離れた家族がいる場合には連絡を取る(あらかじめ連絡方法を決めておく)。 ・近隣に声かけをして、ケガ人や救助を必要とする人がいないか確認する。 ・負傷者がいた場合には応急手当てをし、必要な場合には医療機関に運ぶ。 ・ラジオやテレビ、防災無線などで情報を収集し、災害の全体像を把握する。 ・町内会館、集会場などに被災者を収容する。 ・町内会で民生委員などと協力して要援護者の支援を行う。 ・町内会館などに対策本部を設置し地域の被害状況を集約する。 約6時間 ↓ ↓ ↓ 約12時間 ↓ ↓ ↓ 約24時間 ↓ ↓ 約72時間 ・離れた家族が戻ってきた場合の連絡方法を決める。 ・防災倉庫を開けて必要な物資を運び出す。 ・避難所に移動するための準備を行う。 ・公設避難所の開設・収容を手伝う。 ・夜に向かう場合には照明、寒い場合には暖房の対策を取る。 ・停電が続いている場合には電源を確保する(発電機、車、その他)。 ・災害の拡大や治安を考え、地域の見回りを行う。 ・支援物資を被災者間で配分する。 ・救助が必要な場合には地域で連携、協力する。 ・消防や自衛隊などの機関と協力する。 ・仕事のある人は職場に連絡して、今後の対処方法を決める。 ・被災者の健康管理、衛生管理の徹底。 ※このタイムラインは、地震災害のような突発的な災害の場合、災害が発生してからの三日間(72時間)を想定したも のです。応急期には、被災者は自分の身の回りの安全を確保し、周囲の人たちと協力しながら近隣の人を助けなけ ればなりません。 地震発生後の応急期の標準タイムラインシナリオの例 防災科研作成 防災コンテスト資料より
    13. 13. ハザードマップ つくば市地 域危険度 マップ 家屋の全壊の割合を示した ハザードマップ (赤色ほど全壊率高) 地図情報の例 自ら調べる場合も 13
    14. 14. 茨城県内の市町村別人口変化と人口規模 人口変化=2040年推計値÷2015年推計値 50% 60% 70% 80% 90% 100% 110% 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 全体的に人口規模が大きい都 市ほど、人口の減少率が小さ い傾向にある。言い換えると、 規模の小さなまちほど人口の 減りが大きい。 2040年推計値が2015年推計値 を上回っているのは、茨城県内 ではつくば市だけである。 →人口減少・高齢化率の上昇 つくば市 水戸市 守谷市 東海村 牛久市 ひたちなか市神栖市 大子町 日立市 人口変化 人口(規模) 統計情報の例 14
    15. 15. 人口増減マップ(国土数値情報) 地図情報+統計情報の例 赤メッシュが2050年増加予想、それ以外は減少予想 減 少 増 加 15
    16. 16. 対話やコミュニケーション 市民 行政 自治会 防災 専門家 民生 委員 消防団 学校 職員 ボラン ティア 地元 企業 NPO福祉 施設 商工会 自分が普段行動する 範囲では何が起きる かを考える 日頃考えている防災上の 課題を聞いてみる 地域にはどのような人 がいて、災害時には何 ができるか調べる 公開されている様々 な防災情報の疑問点 を担当者にぶつける 16
    17. 17. 課題解決のための視点 • 社会資源の活用 • 協働性 – 自助・共助・公助の適度な連携 • ICTの活用 アーバンデータチャレンジで得た経験を通じて、地 域の課題発掘や解決に貢献してください! 17

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