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eコミュニティ・プラットフォームを用いた地域防災の実践事例

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2015 9/5 本建築学会大会 地域の「レジリエンス」向上へとつなぐ地域空間情報の応用と展開

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eコミュニティ・プラットフォームを用いた地域防災の実践事例

  1. 1. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 災害リスク研究ユニット http://risk.bosai.go.jp/ 田口 仁 [tagchan@bosai.go.jp] eコミュニティ・プラットフォームを用いた 地域防災の実践事例 1
  2. 2. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject eコミマップ 2 ●ハザード情報(防災科研等) ●ハザードマップ(自治体) ●交通情報(民間企業) ●明治時代の地図(農研機構) ●過去の空中写真(地理院) 様々な地理空間情報を相互運用形式で外部組織のDBから呼び出し、重ね合 わせて統合し、参加型で情報を追加したり、議論や意思決定を行うことができ るWebマッピングシステム ●土地条件図(国土地理院) ●現在の空中写真(民間企業) ●現在の地図(民間企業) ●住民による写真・文字の入力 防災科研からオープンソースで公開中
  3. 3. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject eコミグループウェア 3  防災に限らず、地域内の情報 共有や内外への情報発信を 可能とした、ウェブベースのコ ンテンツマネジメントシステム  情報獲得 » RSSリーダー、タグリーダー、検 索、etc.  情報発信 » ブログ、RSS配信、etc.  意見交換・議論 » 電子掲示板、お問い合わせ、ア ンケート、etc.  グループ活動支援 » スケジューラー、ファイル倉庫、 メッセージ、etc  eコミマップとの連携による地 図作成と公開 防災科研からオープンソースで公開中 ○○協議会 ブログ 情報を発信できます。 お知らせや日記として ご利用ください。 eコミマップ 地図を共有。 掲示板 意見交換や議論 を行う場。 RSS 他ページの最新情 報を表示し、連携。アクセスカウンター このページへのアク セス数。 お問い合わせフォーム フォームも簡単に設置。 最新情報 サイト内の指定した ページのブログ等の 情報を一括表示。 イベントカレンダー イベント情報を共有。 「あと○日!」などのよう に表示可能。
  4. 4. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 防災・減災のアプローチ  社会を構成する個人・地域などの多様な主体が、「ゼロリスク」を前提とせず、 自然災害リスクを認知・理解し、対応・許容すべきリスクレベルをそれぞれ決定 し、これに基づき相互に連携・協調して持続的に取り組むこと » 「災害リスクガバナンス(長坂・池田, 2008, 日本リスク研究学会誌)」 • 行政等のガバメントによる防災対策にとどまらず、個人や地域コミュニティ、NPO、民 間事業者等の多元的な主体による水平的かつ重層的なネットワークによる協働  災害リスクガバナンスの要件 » 1)災害リスク情報の多元性と共有 • 地域のハザードや災害についての科学的知識(専門知)と災害の体験・教訓な どの経験知、地域の災害文化に関する地域知などが、社会が共有している。 » 2)リスクコミュニケーション • 多様な利害関係者との間で、リスクと便益との関係やリスクとリスクのトレードオ フ、社会的な受容性なども考慮して熟慮ある対話と討議に基づく総合的な意思 決定が行われている。 » 3)社会関係や私的インセンティブを活用した水平的かつ非制度的な協働 の仕組みの構築 • 災害リスクに軽減のための対策を、社会を構成する組織や個人の日頃培ってき た繋がりや、ネットワーク、個人のインセンティブを活用し、必要に応じて新しい 仕組みを創造しながらそれぞれの能力や強みを活かしつつ協働する。 4
  5. 5. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 多元的な災害リスク情報の共有に重要な分散相互運用環境  二次利用が可能な形で標準的な方式(例:APIなど)で情報が流通し、お互 いに簡単にデータを使える状態が望ましい → 「分散相互運用環境」 » GISの技術を用いる場合は動的に外部の地理情報が参照できる 等 5 災 害 リ ス ク 情 報 流 通 環 境 地域住民 大学・研究機関等 自治体 国 洪水ハザードマップ (専門知) 地域住民による 被災経験 (経験知・地域知) 統合型GIS ハザードマップ 地震動予測地図 地すべり地形分布図 各種地図・図表 シミュレーション メタデータDB 災害リスク情報 検索システム メタデータ:その情報の所在、目的、精 度等が記載されている 使いたい場所にあわせ て使いたいデータを検索 eコミマップ
  6. 6. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject ガバナンスの再編のための災害リスクコミュニケーション  標準化されたリスクマ ネジメントのプロセス を地域防災活動のス テップとして構造化・ 手順化  ステップを実施する過 程でリスクコミュニケ ーションを行い、地域 のガバナンス構造を 再編し、水平的かつ非 制度的な協働の仕組 みの構築が実現でき ることが重要 6 ハザード・社会統計など 災害リスク情報流通環境 ST1 確認する 地域の災害と被害を確認。 地域協力リスト ST4 活用する 防災に関する会合や活動 に活用。 課題の選択災害時の事態の流れ ST2 調査する 災害時に地域で心配な課 題を調査。 災害対応 シナリオ 災害対応 マップ 目的に 応じた 対応検討 ST3 検討する 災害時の課題に対する対 策を検討。 リ ス ク 特 定 リ ス ク 分 析 リ ス ク 評 価 リ ス ク 対 応 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン お よ び 協 議 地 域 リ ス ク ガ バ ナ ン ス 構 造 の 再 編
  7. 7. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 【実践事例】 東日本大震災における被災地情報支援  公開された地理情報を参照して、ボラセンや自治体が自ら地図が活用でき ることを支援 (田口ら, 日本地震工学会誌, Vol.15, No.1, ) 7 国土地理院 ・被災後空中写真 産総研(GEO Grid) ・ASTER衛星画像 ・震度分布図 JAXA(ALOS) ・だいち衛星画像 NTT-ME ・被災前後空中写真 ・道路地図 道路状況 ・本田技研 ・トヨタ ・宮城県情報 気象庁 ・気象情報 参加型マッピング ・OpenStreetMap ・Googleマイマップ -炊き出しマップ -避難マップなど 国土数値情報 ・公共施設など 災害関連地理情報 共有・流通環境 eコミマップ (自治体の災害対策本部や 災害ボランティアセンター) 公開情報 個人情報、 ボランティア ニーズ等 非公開 情報 情報登録 ハザードマップ 利用者が必要な情報を必 要な範囲で動的に取得し、 マッシュアップが実現 地図作成 防災科研 ・J-SHISなど ゼンリン ・住宅地図 現場利用 罹災証明発行支援システム がれき撤去管理支援システム ボラセン運営支援システムなど ・避難所情報 ・炊き出し情報
  8. 8. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 宮城県 VC 気仙沼市VC 南三陸町VC 石巻市VC 七ヶ浜町VC 名取市VC 東松島市VC 仙台市VC 岩沼市VC 多賀城市VC 塩釜市VC 亘理町VC 山元町VC <通信カード付PC> <大判プロッター> 各VCにグループページを割り 当て、VC間で情報共有・連携 eコミを使った災害ボランティアセンター運営支援 各VCにグループページを設置 ←ウェブページ(eコミグ ループウェア):広報用 ↓地図ツール(eコミマップ) 情報管理・活用 8 情 報 集 約
  9. 9. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject ボランティアニーズマップの利活用 9 被災地のニーズをプロッ ト。支援の進捗状況を管 理して可視化。 • 被災後航空写真(地 理院/民間) • 日本地理学会作成津 波浸水エリアマップ API経由 動的利用 ○○市災害VC
  10. 10. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 【実践事例】 防災コンテスト https://bosai-contest.jp/  防災マップ » マップ(地図)を使った災害リスクの空 間的理解  防災ラジオドラマ » ドラマ(シナリオ)を使った災害リスクの 時間的理解  参加表明したグループ(グループの種 類を問わず)にeコミとリスクコミュニケ ーション手法に基づく手引きを提供 10 後援 典型的なタイムライン
  11. 11. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 星崎学区連絡協議会(愛知県名古屋市、津波)  活動:学区役員とが中心となって、「手づくり防災マップ」を作成。さらに、子ども会での夏休みを利用した子 供目線の防災マップづくりを実施。携帯電話を利用して地域を歩き「eコミマップ」に登録。  内容:学区内の標高差を色分け、防災資源や危険個所、指定避難所への推奨避難経路を表示。  展開:地域に浸水被害が起きたことを想定し、各町内会長、消防団員、民生児童委員、子ども会などが集 まって、e防災マップを使った図上訓練を実施。 http://emap2011-award.ecom-plat.jp/group.php?gid=10029 11 第2回 マップ最優秀
  12. 12. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject つくば市千現地区「We ♥ Sengen」 12 » 自治会長(個人として)と小学生及びその母親でグループを結成。 » 避難所に備蓄が無いことを課題に設定。 » 地元事業所や商店等に「災害時の協力に関するアンケート」を実施。 » アンケート結果をもとに、協力関係の内容をマップに整理。 » 災害時に実動できる協力関係を構築した。 We ♥ Sengenマップ(協力関係マップ) アンケート結果 第1回 マップ優秀
  13. 13. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject つくば市千現地区「We ♥ Sengen」 その後 13  東日本大震災時のつくば市千現地区 » 千現地区及び避難所の状況 • 断水や停電が発生。交通が麻痺。 • つくばで働いている方や観光客が帰宅困難。 • 千現の避難所(二宮小学校)は駅から近く、住民や帰宅困難者が大勢。 • 協力関係を作った地元事業者や商店などから、水や食料、手伝いの方 々などが集まった。 » 千現地区今井さん(当時区長)のコメント • 「企業や商店にどのようなご協力が頂けるのか、アンケートを取りました 。今度の災害の時には、『今井さん、うちには井戸があるよ。水、いつで も提供できるよ』なんて、すぐ連絡があったりしました。」 • 「作成したマップを地域に配ることで、地域が対応のシミュレーションを イメージできていた。」 • 「パニックは全然なかった。心の準備ができていて心強かった。」 • 「マップづくりの活動が実際に効果として出ていた。」 ※ インタビュー内容は地元のコミュニティラジオ局「ラヂオつくば」より放送
  14. 14. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 【実践事例】 藤沢市地区ポータル  藤沢市内13地区に 設置された「郷土づ くり推進会議」 » 地域の意見集約、 地域の課題解決に 向けた方向性の検 討 » 市への提案、意見、 要望、施策の提言 » 地域の特性を活か した事業の企画及 び実施 (市役所HPより) 14 13地区中9地区がeコミグループウェアを使ってサイト構築 サイト構築例(片瀬地区ポータル)
  15. 15. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 町内会HPとしての利用例(鵠沼地区) 15 町内会のHPとして利用 防犯灯マップや 防災マップ等を作成して更新
  16. 16. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject まとめ・今後の課題  まとめ » 災害リスクガバナンスというアプローチと3つの要件 » それを実現するためのリスクコミュニケーション手法の開発 と、支援ツールの基盤となる「eコミ」等の開発 » 各地の実践事例(東日本大震災、防災コンテスト、藤沢市 等自治体)を通じて実証実験を展開中  今後の課題 » 地域防災における災害リスクマネジメント手法の確立 • ツールはあくまでも支援するだけである。 » NPO等の中間支援組織を活用した社会実装 • 手引きとツールを作るだけでなく、社会に根付く仕掛けも必要 16
  17. 17. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 主 催 後 援 【日程】  応募締切 H2712月下旬  シンポジウム H283月上旬 防災コンテスト 検索 ●防災活動のはじめの一歩 ●防災活動の継続・展開 ●防災活動の専門的な評価 ●防災活動の知恵の共有 防災コンテストwebサイトには、過去の 受賞作品もすべて掲載されています。 第6回防災コンテスト開催中 17

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