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テラスタイプ予測AI(広島市立大学大学院_渡辺春希).pdf

  1. ポケモンバトルに勝てる AIを作ってみた! 広島市立大学大学院 渡辺春希 1
  2. ポケモンバトルとは? 2 ・技を選択して相手のHPをゼロにする。 ・相手のポケモンをすべて倒したら勝ち! 出典:https://www.youtube.com/watch?v=CiPhZjbLdt0
  3. ポケモンバトルで重要なこと 3 ⚫ いろいろあるけど.. 勝つためには相手に与えるダメージ量が大切! ⚫ 与えるダメージ量だけではなく.. 負けないためにはこちらの受けるダメージ量も大切! これらのことから攻撃を与える際は多くのダメージを与え, 攻撃を受ける際は最小のダメージに抑えることが大切!
  4. タイプ相性 4 ・ダメージ量に大きく影響するのがタイプ相性! ・0.5倍,2倍の他にも1倍,0倍が存在する。 2倍 2倍 2倍 0.5倍 0.5倍 0.5倍 くさ みず ほのお 0.5倍 0.5倍 0.5倍
  5. 新要素:テラスタル 5 出典:https://article.yahoo.co.jp/detail/9d5d92b3520bcf0994c7bbf00f83ee4755ad16e3 ・ポケモン最新作では特定のタイプに変更できるテラスタルが追加 ・変更できるタイプはバトル前に予め設定したタイプのみ ・テラスタルを行えるのは3体中1体のみ
  6. テラスタルがあると 6 みず 有利 ほのお 不利 VS 炎が草タイプに テラスタルすると みず 不利 くさ 有利 VS ・従来不利な対決もテラスタルにより,優位になる。 ・テラスタルを上手く使うかどうかが勝利の鍵!
  7. テラスタルを読めれば 7 みず ほのお VS テラスタル を読めれば ほのお 有利 くさ 不利 VS 草にテラスタ ルするかw えー!! ・テラスタルはカウンターに近い ・相手のテラスタルに最適な行動をすればテラスタルの権利を 無駄にすることができる!
  8. テラスタルの理不尽さ 8 ⚫ 運要素が多すぎる! 誰がテラスタルするのか?いつテラスタルするのか? 何タイプにテラスタルするのかなど.. ⚫ 予測できそうなもの 誰やいつは状況によって異なるため難しそう。 タイプは予め設定するので何かしらのパターンは ありそう。
  9. テラスタイプ予測AI 9 ・対象のポケモンのステータス(種族値),タイプを入力し テラスタイプを予測するAIを構築。 ・分類のクラス数は18。 炎タイプで ステータスは.. 草タイプかなぁ
  10. タイプを数値に変換 10 くさ ほのお みず くさ 1 0 0 ほのお 0 1 0 みず 0 0 1 炎タイプだから 010だな。 One-hot表現を用いた数値変換表 ・タイプは文字列のため,数値に変換する ・数値変換の例としてone-hot表現が挙げられる。 ・しかしone-hotではどのタイプに強い,弱いが分からない。
  11. タイプ相性を用いた数値変換 11 くさ ほのお みず くさ 0.5 2 0.5 ほのお 0.5 0.5 2 みず 2 0.5 0.5 タイプ相性を用いた数値変換表 ・タイプ相性を用いた数値変換を提案 ・これなら特定のタイプの強弱が明確となる。
  12. 集めたデータ 12 出典:https://yakkun.com/bbs/party/ ・ポケモン徹底攻略からSeleniumを用いて スクレイピングを実施。 ・合計で5992匹分のデータを収集。
  13. まとめたデータ 13
  14. 実験設定 14 使用モデル:ニューラルネットワーク 最適化関数:Adam 学習率:0.001 エポック数:50 評価指標:正解率 使用変数:{ステータス(種族値),ワンホットによるタイプ, タイプ相性によるタイプ,タイプ相性和, ワンホット和} 5分割の交差検証を実施
  15. 実験結果 15 使った変数 正解率 {種族値,ワンホット,ワンホット和} 0.4052 {種族値,タイプ相性,タイプ相性和} 0.4005 {種族値,ワンホット} 0.3992 {タイプ相性,タイプ相性和} 0.3972 {種族値,タイプ相性} 0.3967 {ワンホット} 0.3937 {ワンホット,ワンホット和} 0.3932 {タイプ相性} 0.3914 {種族値} 0.3853 使った変数による正解率 ・正解率の変化はそこまでなかった。
  16. 正解率が低かった理由 16 ⚫ データ量が少ない? ・6000件はデータ量としては少なかったか.. ・1000件→6000件に増やした際に正解率が上がったので 今後データを増やす必要はあるかも。 ⚫ ラベルの不均衡 ・データ量が少ないラベルでは47件だった。 ・多いラベルでは630件。 ⚫ 特徴量設計 0.5以下ならマイナスの値に変換するなど。
  17. ヒートマップ 17 ・データ量が多い“くさ”や“はがね” に予測が集中している。 ・データ量が少ない“むし”や“エスパー” の予測は少ない。
  18. まとめ 18 ⚫ テラスタイプを予測するAIの構築 ラベルの不均衡,データ量などから高い正解率を示せなかった。 ⚫ 一通りのプロセスの経験 普段行わないデータ収集,特徴量設計などを行った。 ⚫ 今後の発展 種族値やステータスだけではなく,パーティの情報も モデルに組み込んでみる。
  19. コードやデータ 19 github:https://github.com/harukirara/terasu_pre アプリ:https://harukirara-terasu-pre-app-m57l3m.streamlit.app/
  20. 20
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