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「牛久自然観察の森」を事例とした里山林の管理・利用における共通性と差異

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2017年森林学会 「観光とレクリエーション」T6−11 神宮翔真
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「牛久自然観察の森」を事例とした里山林の管理・利用における共通性と差異

  1. 1. 神宮 翔真 事例とした里山林の 管理・利用における 共通性と差異 0 筑波大学大学院 生命環境科学研究科 「牛久自然観察の森」を ○ 武 正憲 筑波大学芸術系 佐方 啓介・伊藤 太一 筑波大学生命環境系
  2. 2. はじめに 1
  3. 3. 里 山 里山林 里地 里山 里やま satoyama 本研究における里山の定義 2 2016-03-28 「人里近くに広がる森林の総称」(林野庁,1998)を対象とする いわゆる「里の山」,「里山林」について議論する 「里山」の持つ意味内容は一定ではない(岡田 2017)
  4. 4. 3 2016-03-28過去の里山(~1950年代) 1950年代(林野庁提供)の農用林古写真 (ニューラルネットワークによる自動色付け)
  5. 5. 4 2016-03-28本研究における里山の定義 都市近郊の 中山間地域の 「都市近郊の里山」を対象とする
  6. 6. 5 新たな関係の構築里地里山の関係消失 現代の里山 2016-03-28 しかし…今後は活動の持続性が課題となるとされる
  7. 7. 研究の目的 6 持続可能な里山保全のために… レクリエーション利用の場として活用 ⇒ 公共緑地,パブリックスペース そこで… そのような里山保全の実践例を検証し 持続的な管理・利用を目指す上での 課題を明らかとすることを目的とする 事例地として… 「牛久自然観察の森」に着目 2016-03-28
  8. 8. 7 2013年5月8日撮影の空中写真 (国土地理院提供) 2016-03-28研究事例地:牛久自然観察の森 運営:牛久市(条例による位置付け) 開園:1990年(身近な自然活用地域整備事業) 面積:約20ha(所有者との借地契約) 運営費:4,200万円/年(牛久市より) 入場者:5万人(2014年度) 利用区分:20ヶ所の“エリア”による設定 職員:3~6名の自然観察指導員が常駐
  9. 9. 研究の方法 8 ・里山の利用区分の分類 … 事業計画書(1986年策定)からそれぞれのエリアの利用区分を分類 ・里山の管理コストの推計 … 2013-2015年度における業務報告書記載の植生管理報告から それぞれのエリアの管理コスト=作業実施人数×作業時間を推計 2016-03-28 No. 年 月 日 曜日 担い手 報告書記載内容 61 2013 11 20 水 植生管理ボランティア バッタ原EF区草刈り 62 2013 11 21 木 牛久自然観察の森職員 カッパ沼落ち葉集め 63 2013 12 4 水 植生管理ボランティア タヌキの林落ち葉かき 64 2013 12 8 日 牛久自然観察の森職員 第二駐車場落折れ枝回収 65 2013 12 8 日 牛久自然観察の森職員 第二駐車場サクラ倒木処理 66 2013 12 12 木 牛久自然観察の森職員 バードガーデン整備 67 2013 12 13 金 牛久自然観察の森職員 カワセミの池奥倒木処理 68 2013 12 13 金 牛久自然観察の森職員 コムラサキの丘草刈り 314回(日)分 参考)報告書記載内容の一部
  10. 10. 結果 9
  11. 11. 10 結果:里山の利用区分 利用区分 ⇒ 森林生態系の保護の場とレクリエーション利用の場 目的:レクリエーション利用 施設や新規に造成した環境 面積:約5ha 目的:レクリエーション利用 復元された過去の里山林維持 面積:約7ha 目的:森林生態系の保護 基本的に手を入れない 面積:約7ha 2016-03-28
  12. 12. 11 結果:里山の管理コスト 2013-2015年度の合計をエリア毎に集計 5000 管理コスト(人数×時間) 施設など 復元された里山林森林生態系の保護 2016-03-28
  13. 13. 12 管理コストを利用区分毎に集計 目的:レクリエーション利用 施設や新規に造成した環境 面積:約5ha 目的:レクリエーション利用 復元された過去の里山林維持 面積:約7ha 目的:森林生態系の保護 基本的に利用・管理をしない 面積:約7ha 2016-03-28結果:管理コストと利用区分 74 839 1375 人数×時間 仮に日給2万5000円 (造園作業の一般価格) として年間人件費は 8万円 87万円 143万円
  14. 14. 13 まとめ
  15. 15. 考察 14 牛久自然観察の森での「里山」が持つ意味内容は複数ある • 人里近くに広がる = 森林生態系の保護の場 • 人里近くに広がる+人の手が入る = レクリエーション利用の場で,施設などを含む場 • 人里近くに広がる+人の手が入る+昔ながらの景観 = レクリエーション利用の場で,里山林の復元維持の場 実際にはレクリエーション利用に限らないゾーニング 昔ながらの「里山」を利用者に供するには全体の1/3程度の 面積(7ha程度)が限界 2016-03-28 コスト大 コスト小
  16. 16. 考察 15 里山をレクリエーション利用の場として 活用する上での課題は… • 利用者管理への配慮 • 昔ながらの「里山」としての管理 の実現に大きな手間と費用がかかること 「里山」に多様な役割を 位置づけることが重要 2016-03-28
  17. 17. ありがとうございました 16

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