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「論理」を求める映像
~アカデミック・ジャパニーズへの入口として~
編集デザイン特論
「こわしながらつくる」
社会情報学研究科
38115010
藤本 匡介
書きたくない 読みたくない
留学生……何を書けばいいのかわからない
日本語教師……何が書いてあるのかわからない
見た映像を書く
<学習者にとっての利点>
・書くべき内容は明快である。
・適切な表現を意識するようになる。
<指導者にとっての利点>
・書かれるべき内容は明快である。
・同一の映像なので、集団指導がしやすい。
学習者(中国人留学生)が書いた文章
振り子が揺れる。時間が進む。
悪い子の俺はあなたに出会う。
いつの間にか、俺は視線をあ
なたに向ける。縁が始まる。
出会う。恋する。結婚する。時
間が進む。俺たちも自分の子
を作る。幸せに生きている。で
も、...
<問題点>
・表現の自由度が高い文章は、採点基準が不明
瞭である。
・大学、大学院への進学を希望する留学生に必要
な文章力とは、思考の結果を、理解しやすい形
で表現する論理的な文章力、つまり、
アカデミック・ジャパニーズである。
アカデミック・ジャパニーズとは
言葉の教育
学習スキル教育「学び」の教育
トゥールミン・モデル Toulmin Model
根拠、理由、証拠資料
論拠
論拠に対する裏付け
限定表現、相対強度
反駁、反証
主張、結論
トゥールミン・モデルの
構成は、ストーリーの
構成に似ていないか?
思考
思考
思考
思考
思考
思考
思考 飛躍
オチ
ストーリーのオチは、飛躍によって生まれる
「論理」とは、他者が納得できるように説明することである
思考1
「思考」と「飛躍」
をつなぐ
思考2
思考6
思考3 思考4
思考5
結論
論
「論理」を求める映像
ストーリー・プロット
• ある中学校の応接室。男と
女が向き合っている。
• 男は、教師。女は、クラスの
女子生徒の母親である。
• 女は、娘がイジメられている
のではないかと男に相談して
いた。
• 男は、調査の結果、いじめの
事実はないと報告する。
• しかし、女はそれを信じない。な
ぜなら、娘の状況は、女自身の
中学時代に酷似しているから。
• 女は、中学時代に受けたイジメ
体験を語り始める。
• 男は聞いているうちに、ヒヤリと
したものを感じる。女がイジメら
れていた頃のあだ名に記憶が...
• 女の話は、男を挑発するよう
に、徐々に熱を帯びてくる。
• 女の目的は何なのか?
• 中学時代に、女をイジメてい
た男子生徒とは、男自身のこ
となのか?
• それとも、すべては無関係な
のか?
映像素材にトゥールミン・モデルを適用
例1(男は女の同級生だった。男は女をイジメていた)
主張、結論
男は女をイジメていた。
根拠、理由、証拠資料
女の記憶。
限定表現、相対強度
イジメ以外の記憶が一致
すれば。
論拠に対する裏付け
二人の記憶...
映像素材にトゥールミン・モデルを適用
例2(男は女の同級生だった。男は女をイジメていなかった)
根拠、理由、証拠資料
男の記憶
論拠
男は自分の行為をイジ
メと認識していなかっ
た
論拠に対する裏付け
社会通念に照らしても
、男の行為はイジメと...
本研究の目的
本研究の実践
アカデミックジャパニーズ
の獲得
映像やゲームを利用した学習活動は、
即効性を期待するものではない。
それを通じて得られる
成 功 体 験
こそ、その主目的である。
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論理を求める映像

青山学院大学 編集デザイン特論

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論理を求める映像

  1. 1. 「論理」を求める映像 ~アカデミック・ジャパニーズへの入口として~ 編集デザイン特論 「こわしながらつくる」 社会情報学研究科 38115010 藤本 匡介
  2. 2. 書きたくない 読みたくない 留学生……何を書けばいいのかわからない 日本語教師……何が書いてあるのかわからない
  3. 3. 見た映像を書く <学習者にとっての利点> ・書くべき内容は明快である。 ・適切な表現を意識するようになる。 <指導者にとっての利点> ・書かれるべき内容は明快である。 ・同一の映像なので、集団指導がしやすい。
  4. 4. 学習者(中国人留学生)が書いた文章 振り子が揺れる。時間が進む。 悪い子の俺はあなたに出会う。 いつの間にか、俺は視線をあ なたに向ける。縁が始まる。 出会う。恋する。結婚する。時 間が進む。俺たちも自分の子 を作る。幸せに生きている。で も、生活は残酷。どんなに努 力しても、俺はくびになる。怒 (おこ)る。怒(いか)る。家の 中でも落ち着けなく。その時 の俺は最悪だ。それも最悪だ。 でも、あなたは変わらなく、親 切にしている。俺はやっと落ち 着く。元の自分に戻る。新しい 仕事を始める。給料が少なく、 生きていく。
  5. 5. <問題点> ・表現の自由度が高い文章は、採点基準が不明 瞭である。 ・大学、大学院への進学を希望する留学生に必要 な文章力とは、思考の結果を、理解しやすい形 で表現する論理的な文章力、つまり、 アカデミック・ジャパニーズである。
  6. 6. アカデミック・ジャパニーズとは 言葉の教育 学習スキル教育「学び」の教育
  7. 7. トゥールミン・モデル Toulmin Model 根拠、理由、証拠資料 論拠 論拠に対する裏付け 限定表現、相対強度 反駁、反証 主張、結論
  8. 8. トゥールミン・モデルの 構成は、ストーリーの 構成に似ていないか?
  9. 9. 思考 思考 思考 思考 思考 思考 思考 飛躍 オチ ストーリーのオチは、飛躍によって生まれる
  10. 10. 「論理」とは、他者が納得できるように説明することである 思考1 「思考」と「飛躍」 をつなぐ 思考2 思考6 思考3 思考4 思考5 結論 論
  11. 11. 「論理」を求める映像 ストーリー・プロット
  12. 12. • ある中学校の応接室。男と 女が向き合っている。 • 男は、教師。女は、クラスの 女子生徒の母親である。 • 女は、娘がイジメられている のではないかと男に相談して いた。 • 男は、調査の結果、いじめの 事実はないと報告する。
  13. 13. • しかし、女はそれを信じない。な ぜなら、娘の状況は、女自身の 中学時代に酷似しているから。 • 女は、中学時代に受けたイジメ 体験を語り始める。 • 男は聞いているうちに、ヒヤリと したものを感じる。女がイジメら れていた頃のあだ名に記憶が ある。中学時代、確か、そのよう なあだ名の同級生がいた。
  14. 14. • 女の話は、男を挑発するよう に、徐々に熱を帯びてくる。 • 女の目的は何なのか? • 中学時代に、女をイジメてい た男子生徒とは、男自身のこ となのか? • それとも、すべては無関係な のか?
  15. 15. 映像素材にトゥールミン・モデルを適用 例1(男は女の同級生だった。男は女をイジメていた) 主張、結論 男は女をイジメていた。 根拠、理由、証拠資料 女の記憶。 限定表現、相対強度 イジメ以外の記憶が一致 すれば。 論拠に対する裏付け 二人の記憶が一致する 確率は極めて低い。 反駁、反証 イジメの記憶自体は、 特殊性がないエピソー ドばかりなので、当事 者しか知り得ない事実 とは言えない。 論拠 女の記憶は、男の記憶 と一致する部分が多い 。
  16. 16. 映像素材にトゥールミン・モデルを適用 例2(男は女の同級生だった。男は女をイジメていなかった) 根拠、理由、証拠資料 男の記憶 論拠 男は自分の行為をイジ メと認識していなかっ た 論拠に対する裏付け 社会通念に照らしても 、男の行為はイジメと は言えない 限定表現、相対強度 女に被害妄想癖がない限 り 反駁、反証 被害者がイジメと捉え れば、それはイジメで ある。 主張、結論 男は女をイジメていなか った。
  17. 17. 本研究の目的 本研究の実践 アカデミックジャパニーズ の獲得
  18. 18. 映像やゲームを利用した学習活動は、 即効性を期待するものではない。 それを通じて得られる 成 功 体 験 こそ、その主目的である。

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