1. BPStudy#52
2011/12/16
エンジニアの自分が
会社をつくって
５年間で起こったこと、学んだこと
株式会社ビープラウド
佐藤治夫

2. 内 容
（１）会社を始めてから起こったこと
（２）５年間こころがけてきたこと
（３）会社をつくってよかったこと
（４）これから

3. 会社を始めて
から起こったこと

4. 2006年5月23日設立
東京都中央区日本橋箱崎町

5. 2006年という時代
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ライブドア強制捜査（１月）
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トリノ五輪、フィギュアスケート荒川静香 金メダル獲得（２月）
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WBC 日本 代表優勝（王監督）（３月）
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サッカーW杯 ジーコジャパン予選リーグ敗退（６月）
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北朝鮮が日本海に７発のミサイル発射（７月）
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夏の甲子園 ハンカチ王子率いる早実が優勝。マー君破れる（８月）
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小泉純一郎内閣総理大臣退任（９月）
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中日ドラゴンズ セリーグ優勝（１０月）

6. 会社つくってからの日経平均株価 推移
会社
設立
世界金融
危機
リーマン
ショック
東日本
大震災

7. 最初の１年間
【最初の２か月の売上】
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•
2006年5月 5万円
2006年6月 5万円
その後、お客さんが少しずつ増える
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•
•
2006年7月 渋谷の某C社
2007年1月 笹塚の某D社
2007年6月 六本木の某R社

8. 会社移転 広尾１丁目（2007年9月1日）

9. Pythonをメイン言語に採用（2008年4月1日）
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周りの人間が偶然にもPythonを良く触っていた
•
優秀なエンジニアを採用したい
•
普通にやっていたら採用できない（言語／採用方法）
2008年8月
2008年11月
2009年1月

10. リーマンショック（2008年9月）
リーマン
ショック
（yahoo! japanより）

11. リーマンショック後∼その１
（2008年11月∼2009年5月）
•
•
取引先の事業縮小／撤退、事業部解体
IT開発投資一時停止（2009年3月末を目処に）
取引先に呼び出されて、事業責任者の方が青ざめて・・・

12. リーマンショック後その２
（2009年5月∼2009年8月）
取引先
異動
新規事業
転職
別会社
異動
仕事
BP
別事業部
出向
子会社

13. 採用開始（2009年9月4日）
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リーマンショック後、世の中は採用に慎重
→ 人余り
→優秀な人材を採用するチャンス到来
→採用募集はTwitterのみ
→初の事務職（＋テスタ）も採用！
→2010年1月までに9人採用に成功

14. オフィスも移転 恵比寿２丁目（2009年9月4日）

15. 移転したものの
５人採用予定が９人採用したので・・・
→入りきれなくなりshachoの席消滅...
→引越して２か月目で移転先検討開始

16. 会社移転 恵比寿西２丁目（2010年1月8日）

17. 恵比寿西NSビルオフィス窓からの風景

18. 2010年1月移転後
２０１０年 グルーポン ブーム
!
２０１１年正月のグルーポンおせち騒動を経て・・・

19. 2011年3月11日14時46分 東日本大震災発生
震災発生
BPCamp
中止
自宅作業
自宅作業
自宅作業
自宅作業
自宅作業
通常勤務
通常勤務
通常勤務
通常勤務
１週間自宅作業（自宅待機ではなく）
→ほぼ問題なく業務遂行
BPCamp
中止

20. １週間の自宅作業体制
自宅
リモート
アクセス
会社（恵比寿）
・redmine
・レポジトリ(mercurial)
開発サーバ
Google Apps
Skypeのグループ
チャット
GMail
Google
Calendar
Google
Docs

21. 業務開始時に皆で30分 人力OCR作業
避難所の
掲示板
Picasa
Google 避難所名簿共有サービス
Google Person Finder
(安否情報）
①撮影
②アップロード
コメント欄
佐藤 治夫
鈴木 一郎
山田 太郎
③写真をみてコメント欄に転記（人力OCR）
PGM
④Google社のプログラムが
Google Person Finderに取込み

22. この取り組みに
NHKのTV取材が来た！
NHK「クローズアップ現代」で放映
（2011年3月20日）

23. NHKクローズアップ現代で放映（2011年3月20日）

24. 2010年1月∼2011年4月
クラウド（AWS、Google App Engine）での開発
pythonでの開発希望取引先が増える
スマートフォン/タブレットアプリ開発
→アルバイトも含めて10人採用

25. 会社移転 代々木１丁目（2011年4月1日)

26. ５年間
心がけてきたこと

27. 自分の判断に納得したら、恐怖心を捨てて飛び込む
及び腰で行動すると、大怪我をする
納得できる正しい選択をするために、日々勉強する

28. 会社はプロジェクトではない
事業
会社/人
時間軸
安定して継続させてこそ会社は価値がある
「ダメならいつでも辞めれば良い」はNG
会社と事業は切り離して考える

29. 世の中とは逆に動く（立ち位置を意識）
・世の中でやっている会社が少ないならやる
・多くの会社が争っていたらやらない（流行っていても）
逆走や
ショート
カットを
考える
無理！

30. A or B ではなくて
A and B ができる方法を考える
A or B では普通の考え方。
→その他大勢から抜け出せない（能力差はないため）

31. やっていく中で
学んだこと

32. 会社はインフラ
会社をやる前
会社
必要なので雇用
会社がやってもらいたいことをしてもらう
ために雇う
労働力
人
会社をはじめた後
強み、やりたいこと
考えをとりまとめて事業とする
会社=インフラ
↓
組織にいる人は、組織で仕事をする
ことによって、成長できる

33. 組織の器を広げるチャンス
今までの考え方や方法から、はみ出す人が現れた時
会社
器が広がった！

34. 自分の言葉の重み
・社長が言ったからということで決まってしまう
ことがある（１意見のつもりで言ったはずが）
!
・何気ないひとことが重荷になることがある
!
・気軽に言葉を発することはできない

35. 選択力、判断力の大事さ
・決断、判断の速さが組織のスピードに直結する
→なるべくその場で判断する（お客さんとの話も、社内の話も）
!
・速ければ良いわけではなくて、妥当性、納得性、一貫性が求められる
!
・社員は、その判断力を常に評価している
→納得できない場合は、上の判断だからそれでやるということになる

36. Don’t Think Feel.
社員、一緒に仕事をしている人がどのように感じているか、考えているか
何をしたいのか、希望しているのか
↓
どのように行動するかを考える
経営スキル／戦略などテクニカルなものはその後

37. 会社をつくって
良かった事

38. 集まれる場をつくれたこと

39. これから

40. GNH（Gross National Happiness）の考え方にヒント
GDP（Gross Domestic Product)では
幸福は測れない
GDPは生活の質にマイナスでも経済効果として加算される
【GNHの四本柱（１９９８年）】
①経済的自立 ②環境保護 ③文化の推進 ④良き統治
【GNHの９つの指標（２００８年発表）】
①精神面の幸福 ②人々の健康 ③教育
④文化の多様性 ⑤地域の活力 ⑥環境の多様性と活力
⑦時間の使い方とバランス ⑧生活水準・所得
⑨良き統治

41. 個人の成長、幸せがあって次に会社がある
会社の成長（経済的成長） 個人の成長、満足感
仕事の成功＝個人の成長、満足感につながるのは確か
幸せ度、満足度をいかに高めながら会社も成長するか

42. ご清聴
ありがとうございました。