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プログラミング教育はどうあるべきか

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子供向けプログラミング教育を考えます。

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プログラミング教育はどうあるべきか

  1. 1. 子供へのプログラミング教育は どうあるべきか 株式会社ツヴァイハンダー・ジャパン 代表取締役 半田洋丈
  2. 2. 自己紹介 株式会社ツヴァイハンダー・ジャパン 代表取締役 半田洋丈 ▪ 三菱電機子会社→富士通子会社→ISV ▪ 会社設立:2015年 ▪ 業務:主にコンピュータのソフトウェア受託開発 ▪ プログラミング教育を業務として行ったことは昨年が初。 (社内の新人研修で講師を務めたことはあります) よろしくお願い いたします
  3. 3. 子供向けプログラミング教室をやるようになったきっかけ ▪ 2015年12月に株式会社UEI が長岡でプログラミング教室を 開催 ▪ ながおか・若者・しごと機構が集 客等を行った ▪ 講師支援を長岡アイティ事業 協同組合が行った →これがご縁となり、長岡アイティ 事業協同組合を講師としたプログ ラミング教室が開催されることに なった。 清水氏は長岡 出身。長岡市 はこの人と関 係を保っていき たいのです
  4. 4. ながおか・若者・しごと機構様 産・学・官・金のメンバで構成。長岡市の地方創生、 【若者定着、子育て、教育、働く、交流、安全安心、連携の7戦略】 の推進役。 しごと機構様 ホームページ より引用→
  5. 5. 2016年度の実績1. しごと機構での教室 【概要】 ▪ しごと機構の一部を教室として利用。 ▪ 月に2回、15時~19時の間に開催。 ▪ 小学5年生・6年生が対象。保護者同伴で4年生以下も来ていた。 ▪ 何時に来て何時に帰ってもよい。 ▪ ブロック型言語「MOONBlock」をタブレット型専用端末で使用。 ▪ 長岡アイティ事業協同組合員講師4名と、市民講師2名が分担。 1回につき講師2名体制で実施。
  6. 6. 2016年度の実績1. しごと機構での教室 ↑しごと機構様ホームページより引用。
  7. 7. MOONBlockの特徴 ▪ ブロック型言語。 ▪ 清水氏が開発。 ▪ Javascriptという 本格的プログラミ ング言語へステッ プアップ可能。 MOONBlock
  8. 8. 受講した子供たちの感想(アンケート結果より) ▪ 楽しかった。クイズが1番楽しかった。おもしろかった。また参加したい。次 も何か作りたい。 ▪ 写真も動かせたり、音もならせたので楽しかったです。 ▪ スマホで動くプログラムを作りたいです。時代の進歩を感じました。 ▪ 思う存分自由に触れたので、少し理解できた気がしました。全部習うの ではなく、自由にできる教室なのでとてもよいと思いました。 ▪ ロジックや変数を使ったりして、新しいことができて楽しかったです。 →子供たちには概ね好評だった。ほとんどが「楽しかった」だった。
  9. 9. 教えた側の感想 ▪ 専用端末でお絵描きするだけの子供が少なからずいた。プログラミングに 到達していなかった。ITに興味を持っただけまだ良かったか。 ▪ キャラを多く表示すると動作が重くなり、ハングアップしてしまうことがある。 専用端末では限界があるかもしれない。 ▪ プログラミング教室というより、ゲーム大会のようだった。楽しければいいの かもしれないが、これが正しい姿かは疑問。→ゲーム以外の題材要検討 ▪ 小学4年生以下には、プログラミングは難しすぎるようだ。→対象要検討 →うまくいった感触は薄かった。自由すぎたかもしれない。
  10. 10. 2016年度の実績2. 長岡市立与板小学校での教室 【概要】 ▪ 出張プログラミング教室。2016年11月12日13時半~15時開催。 ▪ 与板小学校の市民参加型イベントの一環。 ▪ 小学校にあるPCを使用。 ▪ 小学4年生~6年生が対象。参加者16名。 ▪ 言語は「MOONBlock」を使用。 ▪ 長岡アイティ事業協同組合員講師2名と、市民講師1名で実施。
  11. 11. 2016年度の実績2. 長岡市立与板小学校での教室 ↑しごと機構様ホームページより引用。
  12. 12. 与板小学校の出張教室と しごと機構教室の違い ▪ 90分と実施時間が決まっていたため、教えること・やってもらうことを明確 にした。 ▪ 原稿を作り、それをプロジェクタに投影して指さしながら説明した。 ▪ プロジェクタに映したのと同じ画面を、子供たちのPCにも表示した。 ▪ 最初の60分でMOONBlockの説明を行い、残りの30分で説明したプ ログラムの改良に取り組んでもらった。
  13. 13. 子供たちの感想 ▪ ゲーム作りは難しかったけど楽しかった。 ▪ 数字を大きくしすぎるなと先生に言われたけど、大きくしたら画面がキャラ でいっぱいになったので楽しかった。 ▪ 途中でプログラムが動かなくなったけど、なんで動かなくなったのかわからな かった。→時間の制約 ▪ スクラッチはやったことがあったけど、ムーンブロックははじめてだった。似てい るようで全然ちがった。 →子供たちには概ね好評だった。課題を与えたため「難しい」という感想が でてきた。
  14. 14. 教えた側の感想 ▪ 子供たちの座り方について。プロジェクタに体が向いておらず、講師の話を 聞く体勢ではなかったかもしれない。班ごとに分かれるなら生徒同士が向 かい合う座り方でいいと思うが、今回は生徒一人一人の取り組みなので 全員が講師を向いていた方が良かったと思う。→環境の制約 ▪ 座り方にも関係するが、講師が子供たち一人一人を見てまわるのに、通 りにくい所が複数箇所あった。 →環境の制約 ▪ 何をすればいいか、まったくわかっていない子がいた。周りの子にも聞けず、 講師にも聞けないようだった。→声かけの徹底 ▪ 原稿の推敲が足りなかったため、課題が想定より難しくなってしまった。 →課題を与えるなら、子供たちの大部分ができるレベルにした方が良い。
  15. 15. 2017年度の取り組み 【言語の検討】 ▪ NHKで「Why!? プログラミング」という番組を放送している。言語は「スク ラッチ」を使用している。視聴対象は小学5年生以上を想定。 ▪ 開発元曰く、MOONBlockはもうバージョンアップしない。 ▪ MOONBlockを動かしていた専用端末は、バッテリが弱くなったものがでて きた。もう販売が終了しており、次機種の予定もない。 →MOONBlockはやめ、スクラッチを使用する。
  16. 16. Why!? プログラミング(NHKホームページ引用)
  17. 17. スクラッチの特徴 ▪ ブロック型言語。 ▪ マサチューセッツ工科大 学が開発。 ▪ オンライン・オフライン両 方に対応。 ▪ 公式コミュニティがあり、 利用者同士がお互いの 開発したプログラムを見ら れ、意見を言い合うなど ができる。 Scratch
  18. 18. 2017年度の教室 【概要】 ▪ 8月10日(木)に教室を開催。午前/午後、各20人。 ▪ 難易度は下げて、大部分の子供が「できた!」と思えるものにする。 ▪ 夏休み中ということもあり、親と学校の先生にアピールできるよう、物理的 な成果物を作成する。 ▪ 同様に、修了証明書も渡す。 ▪ これまでとは異なり、グループワーク形式とする。4班に分け、各班に1人の サブ講師がつく。
  19. 19. 成果物・グループ ワークの発表原稿
  20. 20. 修了証明書
  21. 21. 子供たちの感想(アンケート結果より) ▪ 班でアイデアを出して協力できた。 ▪ 課題はむずかしかったけど、作ってみたら面白くできていた。 ▪ 初めて会う子ともふえあえた。 ▪ キャラの種類がたくさんあって楽しかった。 ▪ メインプログラマーをやりたかった。 ▪ いつもはやらないプレゼンができてよかった。 →昨年までは「楽しかった」という感想がほとんど。今年はこれまでにない反 応があった!
  22. 22. 教えた側の感想 - テキスト - ◆テキストを新規に作ったが、内容を盛り込み過ぎて書いた半 分も教えられなかった。 ⇒2時間程度の教室では教えられることはわずか。教えたいこと を全部書いても、結局説明が中途半端になってしまう。時間か ら逆算して、やれる範囲だけ書くようにするとよかった。
  23. 23. 教えた側の感想 - 班に与える課題 - ◆簡単なものから難しいものまで11の課題を作った。子供たちに 課題を選択させたが、見た目の面白さから3つの課題に人気が 集中してしまった。また、見た目は地味だがなぜか最も難しい課 題が選ばれることもあった。 ⇒課題を5人の講師が分担して作った。実力の差が大きく、課 題のできの良さがそのまま人気に反映された。費用は支払っても らっているが、ほぼボランティアに近い額でありあまり課題作成に 時間をかけられなかった。ネットから探してきてもよかった。
  24. 24. 教えた側の感想 - グループワーク - ◆班分けと役割分担をしたところ、リーダがプログラミングに集中 してしまい、他の子が手持無沙汰になった班があった。 ⇒その班についたサブ講師と、状況を見抜けなかったメイン講師 が悪かった。あらかじめサブ講師と進め方の打合せを行い、想定 される状況への対処方法をまとめておけばよかった。(ここでは、 リーダが個人でプログラムを作るのではなく、うまく作業分担するよ う導くこと)
  25. 25. プログラミング教育はどうあるべきか - 私の意見(1/2) - ▪ 2016年の反省として、「ゲームを作ろう!」と呼びかければ子供たちの食 いつきはいいが、ゲーム大会になっては意味がない。 ▪ 教えるべき(教えたい)ことを教える時間と、それをもって子供たちが自由 にプログラミングできる時間を明確に分けるとよい。 ▪ 教えるべきこととは、私が思うのは「順次、比較、繰り返し、関数」など。教 えたいことは講師によって異なるので、何を教えるかをまとめた、なんらかの 合意のもとの知識地図や到達目標を作るべき。 ▪ 学校と塾では子供の集まり方が異なる。一人一人で学習するかグループ ワークにするかは、教える側の都合で選べばいい。グループワークは運営の 大変さがあるが、子供にとって得られるものが大きい。
  26. 26. プログラミング教育はどうあるべきか - 私の意見(2/2) - ▪ 教材を整えることが大事。アナログとデジタルをうまく組み合わせるとよい。 例えば、アナログでは「スクロール」の説明を「巻物」を使って行ったり、実際 に物理的なブロックを作るなど。 ▪ 今現在多忙をきわめる学校の先生が、さらにプログラミングを教えるのは難 しいのではないか。地域の業者やITマスターに教えることを任せ、先生は 出欠管理や成績管理に専念すればいいのでは。 ありがとうございました。

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