第5回 古典物理(力学)から現代物理(力学)への変遷 現代物理(力学)は,量子力学以降の物理学のことである. 古典から現代への変遷の中で,相対論は一体,どっちに分類されるのか. 相対論と量子論は,ほぼ同時期に研究が始まっている. 相対論と量子論は,20世紀物理の二大革命であり,この両者は歩調あわせながら,発展してきた. 相対論は,量子論とともに「現代物理(力学)」ということになる. しかし,もう一つの見方として,相対論は,「古典物理(力学)」とする考え方もある. なぜか? それは,「決定論」か「非決定論」かの違いがあるからである. 相対論のベースは,決定論であるため,「非決定論」である量子論・量子力学とは区別される. 以上をまとめると,これまでの物理学は,次のように変遷してきた. 革命以前 古典物理学(1900年以前,ニュートン力学,熱力学,電磁気学) 革命進行期 相対論と量子論(1900年〜1920年) 革命後 現代物理学(1920年代以降,量子力学,一般相対性理論) そして,現在,量子力学と一般相対性理論を統合する試みが行われている. 超ひも理論もループ量子重力理論もその他の試みも,すべてが量子力学と(重力理論である)一般相対性理論の統合を目標としている. 資料は,下記URLからどうぞ👇 物理学者 sasa3 参考文献:「ファイマン物理学」を読む 竹内薫著 講談社