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Copyright © Masaya Ando
千葉工業大学 知能メディア工学科
Chiba Institute of Technology Department of Advanced Media
安藤 昌也
masaya.ando@it-chiba.ac.jp
人工知能技術は人間中心設計の
議論の俎上に載せ得るか?
第20回情報デザインフォーラム
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JST RISTEXの新研究領域「人と情報のエコシステム」
n JST RISTEXは、2016年に人工知能、ロボット、IoTなどの情報
技術を、人間を中心とした観点で捉え直し、社会の理解のもとに
技術と制度を協調的に設計していくための研究開発を推進する
プロジェクトを開始。
(出典:JST RISTEX「人と情報のエコシステム」, 2016年度人工知能学会全国大会, 2016)
)
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(出典:JST RISTEX「人と情報のエコシステム」, 2016年度人工知能学会全国大会, 2016)
)
B-5:人間中心視点による技術開発
開発の上流段階から社会的要請を意識し、多様な
ステークホルダーとの対話を通じた人間中心の技
術開発の実証研究。他の競争的な研究資金などと
の連携によって、具体的な技術開発の中で人間中
心の考え方を取り込んだ際の課題や対応策につい
て研究を行う。
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HCD関係の研究者に問われていること
n 人工知能技術、IoT等の技術開発において、人間中心
の技術開発を行うこと。また行えるようにすること。
人工知能技術をいかに人間中心設計の議論の俎上に載せられ
るようになるか?
いやそもそも、既存の人間中心設計の考え方で議論して良いの
か?
その前に、「人間中心の哲学」とは何であったか?
技術開発のあるべき方向性と、プロセスやアウトプットが人間中
心であることは、折り合うべきことなのか?
・ ・ ・
Copyright © Masaya Ando Photo by Neil Heeney
安藤の不安
n HCDの普及の歴史において、ユーザビリティテストが
開発者にネガティブな情報を与える活動に映った。
l 萌芽的技術ゆえ現状維持バイアスが技術開発
の自由度の制約になってしまわないか?
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読売新聞 (2016年9月25日)
自動運転を例に考えてみる
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自動車の自動化のレベル
n 米運輸省NHTSAは2013年に自動運転の自動化レベ
ルを5段階に分類。
(出典:出典:国土交通省資料をもとに作成、今井聡:2016 at www.icr.co.jp)
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Googleのセルフドライングカープロジェクト
https://www.google.com/
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“人間中心”で考えた時の違和感
n なぜこの歩行者は、一瞥した後に歩き出したのか?
考えられることの例
• 車のスピードと接近距離から判断
して渡れると思ったから
• 人が運転席に乗っているから
危なくてもうまいことやってよね
危ないことしないよね、あなた・・・
人の存在を介した信頼社会
(Youtube: Google Self-Driving Car Projec, “A Ride in the Google Self Driving Car”)
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自動運転における人間中心の課題
n ドライバーと車のインタラクションだけでなく、歩行者と車
のインタラクションの検討は十分なのか?
先ほどのケースで、もし完全自動運転の車が
走ってきたら?
その時乗車している人がが下を向いていた
ら?
歩行者はどうやって自動運転の車を
信頼するのか?
• 自動運転の車が歩行者を“認知=センシング+判定”していること
を、周囲の人はどうやって認知できるのだろう?
• 接近していい車と、接近してはいけない車は、乗車する人の有無
以外にどうやって判断したらいいのだろう?
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インターフェースとしての人工知能技術
n 二重接面の考え方では、人工知能は第二接面だといえ
る。だが、第一接面の課題は未だ整理が十分でない。
(佐伯, 1988)
人工知能技術• “人のように振る舞う”技術を
いかに信頼できるものと考えて
よいか。
• その判断をいかにさせるかの
課題。
• “人のように振る舞う”と感じられ
ない場合はそのままでいいか?
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インターフェースとしての人工知能技術
n 第一接面と第二接面の間には様々なトライがあるが・・・。
より制御より(自動化)
人
工
知
能
技
術
道具・機械の世界
よりUI・視覚化より(創造支援化)
Ex. チャットボット、自由会話・・・
Ex. 自動運転、自動・・・
まだ考え中。。。
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まとめ
l 現時点で、人工知能技術をいかに人間中心に捉えて
議論すべきかについて、整理はできていない。
l ただし、技術の社会浸透までを考慮した時、人間中心で
発想すると、さらに開発すべき技術的課題が見つかる
可能性はある。
l ただそれは、人工知能技術そのものの開発課題では
ないかもしれない。
l 先進技術をいかに人や社会になじむようにするデザイン
は、新たな情報デザインの研究領域でもある。
l 今後チャレンジしていきたい。