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福岡大学 情報基盤センター
藤村 丞
fujimura@fukuoka-u.ac.jp
西日本電信電話株式会社
谷崎 文義
fuminori.tanizaki@west.ntt.co.jp
福岡大学における
公開NTPサービス事例
2
福岡大学とは
目的
2 福岡大学におけるNTPサービス
2 トラフィックとアクセス分析
3 なぜこんなことになったのか?
3 サービス停止実験
4 よくある質問とその回答
4 まとめと結論
本日の目次
1
1
福岡大学とは
 私立大学(創立85年)
 インターネットには1993年に接続
 所在地:福岡県福岡市
 学部数:9学部(31学科)
 研究科数:
10研究科(33専攻)
 学生数:
約20,000名
(大学+大学院)
 大学病院3病院
 附属高等学校2校
 附属中学校1校
3
AS18148
Prefix 133.100.0.0/16
2405:be00::/32
目的
 この問題を皆さんと共有したい
 NTPトラフィック増加の原因を突き止めたい
 NTPトラフィックを減らしてサービスを停止し
たい
4
NTPとは?
 Network Time Protocol
 ネットワークを通じて時刻をあわせる
 UDP 123番ポート
 パケットサイズは通常90byte
 受信も送信も基本的にパケット長は同じ
5
福岡大学におけるNTPサービス
 1993年10月運用開始
 GPSを用いた日本初の公開NTPサービス
 133.100.9.2
 133.100.11.8(既にサービス終了)
6
現状のNTPトラフィック
7
最大: 256 Mbps
340,000 パケット / 秒 !!
 NTPだけ!?
国別アクセス統計
 トップ20
 2019年6月の統計
 ブラジル、アルゼンチン、
メキシコでNTPトラフィック
全体の約26%
 世界の239の国と地域か
らアクセスがある
8
Rank Country PPS Mbps Percentage
1 Brazil 56,039 42.4 18.1%
2 China 39,468 29.7 12.7%
3 Argentina 20,688 15.8 6.7%
4 Spain 14,905 11.3 4.8%
5 Italy 12,042 9.8 3.9%
6 Germany 11,646 8.8 3.8%
7 United States 10,329 7.9 3.4%
8 Russian Federation 9,451 7.2 3.1%
9 Iraq 8,721 6.6 2.8%
10 Poland 6,613 5.0 2.1%
11 Viet Nam 6,274 4.7 2.0%
12 Greece 6,120 4.6 2.0%
13 Mexico 5,969 4.5 1.9%
14 Japan 5,595 4.2 1.8%
15 United Kingdom 5,054 3.8 1.6%
16 Portugal 3,545 2.7 1.1%
17 Indonesia 3,340 2.5 1.1%
18 India 3,261 2.5 1.1%
19 France 3,094 2.3 1.0%
20 Lebanon 2,979 2.2 1.0%
others 73,832 56.0 24.0%
Total 308,965 235 100%
LACNICに参加しているアクセス統計
 トップ20
 2019年6月のアクセス
統計
9
Rank
Countries / regions
participating in LACNIC
PPS Mbps Percentage
1 Brazil 56,039 42.40 58.66%
2 Argentina 20,688 15.80 21.65%
3 Mexico 5,969 4.50 6.25%
4 Ecuador 2,788 2.10 2.92%
5 Chile 2,196 1.70 2.30%
6 Bolivarian Republic of Venezuela 1,698 1.30 1.78%
7 Costa Rica 995 0.75 1.04%
8 Colombia 948 0.73 0.99%
9 Uruguay 887 0.68 0.93%
10 Paraguay 769 0.59 0.80%
11 Dominican Republic 638 0.48 0.67%
12 Peru 513 0.39 0.54%
13 Guatemala 397 0.31 0.42%
14 Plurinational State of Bolivia 380 0.29 0.40%
15 Panama 194 0.15 0.20%
16 Honduras 188 0.14 0.20%
17 Guyana 45 0.03 0.05%
18 Curaçao 39 0.03 0.04%
19 El Salvador 36 0.03 0.04%
20 Nicaragua 35 0.03 0.04%
others 96 0.08 0.10%
Total 95,538 72.50 100%
トラフィック量の推移
 トラフィック量は増加の一途をたどっている
10
0
50000
100000
150000
200000
250000
300000
350000
0
50
100
150
200
250
300
2015 2016 2017 2018 2019
Bandwith(Mbps) PPS(Packet per Second)
PPSMbps
なぜこんなことになったのか?
 マニュアルに設定例として書かれている
 L2およびL3スイッチなどのネットワーク機器
 複合機など
11
 機器のデフォルト設定に福岡大学のNTPサーバのIPv4アドレスが埋め込ま
れている!
 ただしこれは氷山の一角で、これだけがトラフィック増加の原因ではないと考
えている
12
なぜこんなことになったのか?(2)
NTPネットワーク構成図
 キャンパスネットワ
ークと公開NTPサ
ービスは別ネットワ
ーク
 NTPトラフィックが
キャンパスネットワ
ークに影響を与え
ないように
 公開NTPサービス
のネットワークは
AS2907とだけ
BGP接続している
※ AS18148 … Fukuoka University
※ AS2907… Science Information NETwork (SINET) by National Institute of Informatics
※ AS4713 … Open Computer Network(OCN) by NTT Communications Corporation
AS4713AS2907
The Internet
NTP server
Flow collector
AS18148
133.100.0.0/21
133.100.8.0/24
133.100.10.0/24
133.100.12.0/22
133.100.16.0/20
133.100.32.0/19
133.100.64.0/18
133.100.128.0/17
133.100.9.0/24
133.100.11.0/24
Campus Network
BGP
router
peer
BGP
router
for NTP
BGP
router
peer
13
peer
14
サービスを停止するか
フィルタすればいいのでは?
NTPサービス停止実験概要
 NTPサービスを停止したときにリクエストパ
ケットがどのように推移するかを確認する
 実験日時(UTC+0900)
 2019年06月30日(日) 午前9時から午後5時
 対象
 133.100.9.2宛の全てのNTPリクエストを
AS18148のBGPルータで破棄
15
実験結果
16
 約740Mbps、約95万ppsまで増加
 増加幅、約500Mbps、約60万pps
サービス停止 サービス再開
トラフィックパターン
 停止実験中にある特定のIPアドレスに注目し
て分析するとリクエストのパターンは以下の3
つに分類される
 5分毎や10分毎にリクエストがある
 crontab: 5/* * * * * ntpdate 133.100.9.2
 ある一定の間隔(例:1024秒)でアクセスがあ
る
 ntpdかそれに類するソフトウェア
 サービスを停止するとリクエストが増え、サー
ビスを再開するとリクエストが減る
 これなに?????
 トラフィック増加の原因
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実験結果から
 NTPサービスが停止するとトラフィックが増
加する
 極端に増加する何らかの実装が存在する
 トラフィックが何処まで増加するかわかって
いない
 今回は短時間の実験のため次回はもう少し長
い時間で実験予定
 単純にこのサービスを停止できない
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よくある質問と答え(1)
 上流のISPでフィルタしてもらえば?
 技術的には可能ですが、ISPで長期に渡り
そのフィルタを維持し続けてもらうことが難
しいと考えている
 様々な製品のファームウェアにアドレスが埋
め込まれていることから、リクエストパケットは
長期に渡り送られ続けると予想しています
 例えば数年後にそのフィルタが意図せず削除
された場合、福岡大学に向けて多量のリクエ
ストパケットが流入してくる恐れがあります 19
よくある質問と答え(2)
 間違った(嘘の)時刻を返したら
いいのでは?
 技術的には可能ですが、その影響を懸念
しています
 多種多様なNTPクライアントからのアクセスが
あると思われるが、それらが嘘の時刻を受け
取ったときにどのようになるかが予測できない
 例えば、嘘の時刻が原因でその機器が動か
なくなった場合に、一番最初に被害をうけるの
はそれを使っているエンドユーザーである
20
よくある質問と答え(3)
 どのように停止させようと考えていますか?
 BGPなどの経路制御を使い以下の方法を検
討しています
 リクエストパケットを自ネットワーク内の特定の場
所に集めて、 ネットワーク機器のブラックホール
に落とす
 NTPサーバが含まれるプレフィックスを経路広告
しない
 そのトラフィックを継続的に計測・分析する予
定です 21
まとめ
 公開NTPサービスの統計
 約340,000リクエスト/秒
 今でも少しずつ増えている
 アクセス元
 世界中の様々な国から
 福岡大学のネットワークにとって…
 これ以上のアクセス増は望ましくない
 今仮にサービスを停止すると…
 リトライリクエストが大量に押し寄せてくる
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 福岡大学公開NTPサービスを使用しないでくださ
い
 マニュアルに記載されていても使用しないで
 ブロードバンドルータやIoT機器などのNTPサーバの
設定を確認していただきたい
 ファームウェア開発者の方々へ
 NTP設定のデフォルトに133.100.9.2もしくは
133.100.11.8が設定されていないか確認をお願いし
ます
 もし使用されていた場合には変更をお願いします
 マニュアル作成者の方々へ
 NTPの設定例に133.100.9.2もしくは133.100.11.8を
記載しないでください
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連絡先: Sho FUJIMURA (ntp-admin@fukuoka-u.ac.jp)
皆様へお願い
結論
 トラフィックの原因を突き止めたい
 NTPトラフィックが集中しているので
それを減らしたい
 公開NTPサービスを停止したい
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皆様のご協力をお願いいたします
連絡先: Sho FUJIMURA (ntp-admin@fukuoka-u.ac.jp)
ご静聴ありがとうございました
Contact information: Sho FUJIMURA (ntp-admin@fukuoka-u.ac.jp)