2018/04/22 「JAWS-UG福岡：6度目もちょっと濃い目にAWSの話をしてみよう」 で発表した資料です

1. Amazon EKS への道
～入門編～
青柳 英明
2018/04/22
JAWS-UG 福岡 「6度目もちょっと濃い目にAWSの話をしてみよう」

2. 自己紹介
青柳 英明
職業： インフラSE（オンプレOnly）
経歴： アプリケーション開発 … 3年
インフラエンジニア … 17年
AWS歴：
JAWS-UG歴：
… 約2年
コアメンバー：
JAWS-UG福岡
Fukuoka.NET
(ふくてん)

3. 2017.11
AWS re:Invent 2017 で、
コンテナ関連の2つの新サービスが発表されました
・ AWS Fargate
・ Amazon EKS (Elastic Container Service for Kubernetes)
さっそく使ってみよう・・・と思ったら、

4. 2017.11
AWS re:Invent 2017 で、
コンテナ関連の2つの新サービスが発表されました
・ AWS Fargate
・ Amazon EKS
→ バージニアのみ利用可
→ プレビュー (申し込み制)
使えるようになるまで・・・
コンテナや Kubernetes について予習してみました

5. コンテナ／Docker とは
仮想サーバ
HWリソース
OS
仮想HW
OS
App
App
仮想HW
OS
App
App
仮想HW
OS
App
App
コンテナ
HWリソース
OS
App App App
・ 疑似的な環境を作り込む ・ 「壁」を作って環境を分離
・ サーバ環境の提供 ・ プロセス実行環境の提供

6. なぜ、Docker が注目されているのか？
(1) 動作が軽い、起動が速い
障害発生 → 素早い復帰
大量リクエスト → スケールアウト
仮想サーバ方式の場合：
必要になってから起動していたのでは間に合わない
→ サーバを余分に用意したり、「暖気」をしたりして対応

7. なぜ、Docker が注目されているのか？
(1) 動作が軽い、起動が速い
“Immutable(不変の)” Infrastructure
個々のサーバ
OSパッチ
アプリ更新
イメージ コンテナ
OSパッチ
アプリ更新 破棄 → 再生成

8. (1) 動作が軽い、起動が速い
なぜ、Docker が注目されているのか？
(2) ホスト環境にかかわらず、同じ動作をする
開発環境 (PC/Mac)
検証環境 (オンプレサーバ)
本番環境 (クラウド)
VirtualBox
VMware
EC2
Docker
Docker
Docker

9. なぜ、Docker が注目されているのか？
(1) 動作が軽い、起動が速い
(2) ホスト環境にかかわらず、同じ動作をする
(3) 「Docker Hub」 エコシステム
・ 公式イメージ (各OS環境、ミドルウェア、アプリケーション)
・ 作成したイメージを誰でも公開できる

10. Docker が 抱える 抱えていた課題 (過去形) – その①
単体のホスト上でコンテナを動かす
・ 実行できるコンテナの数に限度がある → スケーラビリティ△
・ ホストが停止すると全コンテナがダウン → 耐障害性×
クラスタ化された複数のホスト上でコンテナを動かす

11. Docker が 抱える 抱えていた課題 (過去形) – その②
1つのコンテナで動かすプログラムの粒度は小さく (推奨)
・ たくさんのコンテナが乱立・・・
・ 全てバラバラに動かすと効率が悪い・・・
(例：ホストを跨ぐ通信のオーバーヘッド)
関連性の高いコンテナをまとめてグループ化
・ グループ内のコンテナは同一ホスト上で動作

12. 複数ホスト上でコンテナを動かす 関連性の高いコンテナをグループ化
コンテナ・オーケストレーション
Google ： Kubernetes
Docker ： Docker Swarm / Docker Compose
Mesos DC/OS
Rancher etc.

13. パブリッククラウドのコンテナ対応
IaaS上でのコンテナ実行をサポート
(GCP:GCE、AWS:EC2/EB、Azure:AzureVM)
マネージドなコンテナサービスの提供
GCP： Google Container Engine (GKE) ・・・ Kubernetes
AWS： EC2 Container Service (ECS) ・・・ 独自
Azure： Azure Container Service (ACS) ・・・ Swarm・DC/OS

14. 「マネージドなコンテナサービス」 とは？
アンマネージド
(オンプレ/IaaS)
フロントエンド
管理サービス
データベース
管理サーバ(群) コンテナ実行ホスト
マネージド
管理サーバ(群)
フロントエンド
管理サービス
データベース
サーバ構築不要
サーバ管理不要
コンテナ実行ホスト

15. コンテナオーケストレーションツールの覇権争い
Docker Swarm vs Kubernetes
・ Docker社： 自社の Swarm を推進
・ Kubernetes： Google から CNCF への移管
CNCF (Cloud Native Computing Foundation)
・ Linux Foundation の下部組織
・ 参加企業/団体： Google、Microsoft、AWS、Intel、Red Hat、etc.
・ Docker社が Kubernetes を正式サポート
・ Kubernetes がデファクトスタンダードに

16. パブリッククラウドが Kubernetes を採用
2014 GCP：GKE
(Google Container Engine → Google Kubernetes Engine)
2017. 2 Azure：AKS
(Azure Container Service for Kubernetes)
2017.11 AWS：EKS
(Elastic Container Service for Kubernetes)

17. EKS／GKE／AKS どれを使っても同じ？
コンピューティング (コンテナ) 以外のサービス → 各社のサービスを利用
EKS
ネットワーク
CloudFront Route 53
永続的ストレージ/データベース
S3 EFS RDS DynamoDB
認証
IAM Cognito
CI/CD
Code 4兄弟

18. AWS Fargate とは (忘れてませんよ？)
マネージドサービス
フロントエンド
管理サービス
データベース
ECS/EKS
コンテナ実行ホスト
EC2
マネージドサービス
フロントエンド
管理サービス
データベース
ECS/EKS
コンテナ実行ホスト
EC2
サーバレス
コンテナ実行環境
Fargate
・ EC2の管理が必要 ・ サーバの管理は不要
・ 起動しているEC2の料金 ・ 動かしたコンテナの分の料金

19. サーバレスなコンテナ実行環境
AWS Fargate の他にも・・・
・ Azure Container Instances
・ さくらインターネット 「Arukas」
→ オーケストレーションサービスとの連係なし
カジュアルな用途向け (？)

20. 来るべき EKS
パブリックプレビュー
正式リリース
の日のために・・・
Docker
・ Docker for Windows
・ Docker for Mac
https://github.com/fukuten/fukuoka-dotnet-conf-handson/blob/master/1_preparation/README.md
Kubenetes
・ minikube
・ Google Kubernetes Engine (GKE)

21. 参考資料
Docker
・ さくらのナレッジ 「Docker入門」
https://knowledge.sakura.ad.jp/13265/

22. 参考資料
Kubernetes
・ オライリー
「入門 Kubernetes」
・ 翔泳社
「コンテナ・ベース・オーケストレーション」

23. 参考資料
Kubernetes
・ Samir Hammoudi氏
「Google Container Engine (GKE) & Kubernetes のアーキテクチャ解説」
https://www.slideshare.net/HammoudiSamir/google-container-engine-gke-kubernetes
・ Think IT 「今こそ始めよう！Kubernetes入門」
https://thinkit.co.jp/series/7342

24. まとめ ＆ 次回予告
・ 今からコンテナ／Kubernetes に手を出しても遅くない！ …はず
・ Kubernetes は難しい？ → マネージドなら何とかなる！ …はず
次回
Amazon EKS への道
～ 使ってみよう編 ～
へ続く…？
ご清聴ありがとうございました