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事業貢献できるチームを機能させるための
組織とプラットフォーム
2024/7/23
グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社
鈴⽊雄介
Developers Summit
2024 Summer
⾃⼰紹介
鈴⽊雄介
• Graat(グラーツ)
» 正式名称:グロース・アーキテクチャ&チームス(株)
» 代表取締役社⻑
• (株)アイムデジタルラボ
» 三越伊勢丹グループ DX推進機能⼦会社
» 取締役
• ⽇本Javaユーザーグループ
• SNS
» @yusuke_arclamp
» http://arclamp.hatenablog.com/
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アジェンダ
事業に貢献する
組織の取り組み
技術の取り組み
まとめ
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3
事業に貢献する
事業に貢献する
ビジネスとITがリンクする
• 顧客やビジネスの変化に、ITが
素早く対応し続けている状態
»変化への対応を企画し、
»サービスを開発し、
»運⽤し続ける。
»適切なリードタイムとサイクルで
▸リードタイム:1周にかかる時間
▸サイクル:提供の周期
4
事業に貢献する
今⽇の話
• 事業貢献できるチームを機能させるための
組織とプラットフォーム
»事業貢献できるチームがいても、
組織的・技術的問題によって
事業貢献できないことがある
»どのような問題が発⽣し、
どうやって解決していくのか?
5
6
組織の取り組み
7
組織の取り組み
組織的な問題とは
組織的な問題とは
チームが機能しない?
• アジャイルチームを作った
»プロダクトオーナー(PO)を
中⼼に、顧客を理解し、開発者
がサービスを作る
• どうも成果が出せない
»決まった機能を、決まった期間
で作ることを要求される
»社内の都合で顧客価値に繋がら
ない機能が増えていく
8
UX設計
開発者
顧客 PO
開発調整
チームの活動
UX設計
開発者
顧客 PO
開発調整
組織的な問題とは
組織の合意形成が壁になる
• 企業には組織の合意形成が必要
»稟議や経営会議への報告
»様々な部署や部⾨との業務調整
• 「縦の合意形成」が壁になる
»チーム外の誰かが「合意の覆し」
と「決定の遅延」をする
»どうしても既存の業務と考え⽅に
流されていく
9
意思
決定者
業務
説明責任
業務調整
10
組織の取り組み
組織的な問題を解決する
組織的な問題を解決する
①アジャイルを理解する 1/2
• アジャイルは電⾞
»定期的に周回する⼦供電⾞
1. ホームに乗客が並んでいる
2. 電⾞が来たら定員まで乗⾞
3. 1周回って帰ってくる
4. ⾛⾏中にホームの乗客を並び替えOK
• 変化への対応=どの電⾞に誰を乗せるかを決めるだけ
»⾛っている電⾞に影響を与えずに、優先順位を変えられる
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電⾞ スクラム
電⾞ 開発者たち
乗客 バックログ(案件)
駅⻑ プロダクトオーナー
電⾞に乗る スプリントプランニング
運⾏管理 スクラムマスター
組織的な問題を解決する
①アジャイルを理解する 2/2
• ウォーターフォールはタクシー
»乗客が決まるたびに調達する
»運転⼿の腕や道路状況、天気などに左右されやすい
»乗⾞中の⾏き先変更は⼤きな影響を与える
• 電⾞の⽅が状況がわかりやすい
»電⾞に間に合うように準備して並ぶのは乗客(親)の責任
▸乗る準備が完了=開発者が精度の⾼い⾒積もりが可能になっている
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組織的な問題を解決する
②リズムを考える
• 電⾞の周回リズムと、改札から戻ってくるまでの期間
»リリースサイクル(周回):リリースの頻度
»リードタイム(改札〜戻る):企画発案からリリースまでの期間
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種類 概要 リリースサイクル リードタイム
新機能 業務調整を含む新しい機能 3ヶ⽉/年4回 6-9ヶ⽉
改善 既存機能の改善や追加 1ヶ⽉/年12回 2-3ヶ⽉
保守 ちょっとした修正 1週間/年50回 2-3週間
緊急 障害対応 随時 ASAP
組織的な問題を解決する
14
要件調整
概算⾒積もり
ビジネス
開発
要件調整/
概算⾒積もり
※リファインメント
優先順位調整
PO
案件検討
開発
案件回答 調整
③プロセスを整備する
• 組織としての決定プロセスを明確にする
»改札前集合〜乗⾞/案件候補募集締切〜スプリントプランニング
»⾒積もりできないレベルの要件は、次の機会に向けて再検討
スプリントプランニング→
相談対応
案件候補募集締切→
組織的な問題を解決する
④組織を巻き込んで運営する
• 組織として締切りを守る
»遅延や覆しがあるとリズムが狂う
• PO(駅⻑)がファシリテーター
»⼀般的にPOには決定権がない
»適切な意思決定の場を作り、組織とし
ての決定をしてもらうための推進者
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意思
決定者
業務
開発者
顧客 PO
16
技術の取り組み
17
技術の取り組み
技術的な問題とは
技術的な問題とは
モノリス
• 巨⼤な⼀枚岩のシステム
»機能同⼠が密結合になっているため、
⼀部の変更が全体に波及
»結果、影響調査、リグレッションテスト
、リリース調整に時間がかかる
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機能
A
機能
B
機能
C
Haystack Rock at 8:30am by Brenda Dobbs
https://www.flickr.com/photos/bugldy99/45583127204/
技術的な問題とは
マイクロサービス
• 2014年から広まった概念
• 機能の間の依存/影響を最⼩化する
ことで独⽴した変化を可能にする
»クラウド、IaC、DevOps、疎結合を実現
するためのデザインパターン...
19
機能
A
機能
B
機能
C
Grand Canyon Nat. Park; Desert View Point Refurbishing 1663
by Grand Canyon National Park
https://www.flickr.com/photos/grand_canyon_nps/7498769012/
技術的な問題とは
マイクロサービスの限界
»この10年で最⼤のアーキテクチャ
的な間違いは、すべてをマイクロ
サービスにしようとしたこと
• 疎結合や分散は「複雑」
»データの不整合
»構成管理や設計の複雑さ
»独⽴性による保守コストの増⼤
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https://twitter.com/jasoncwarner/status/1592227285024636928
GitHubの元CTO Jason Warner⽒
21
技術の取り組み
技術的な問題を解決する
技術的な問題を解決する
①適切な粒度で分割/連携
• 変化の境⽬で分割する
»業務、ユーザー種別、セキュリティ境
界、性能など
• それらを連携させる
»API(同期/⾮同期),DB共有,ファイル連
携,イベントストリーム...
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Stone wall by faungg's photos
https://www.flickr.com/photos/44534236@N00/4965756445/
アプリ アプリ
サ
ー
ビ
ス
サ
ー
ビ
ス
サ
ー
ビ
ス
サ
ー
ビ
ス
マ
イ
ク
ロ
マ
イ
ク
ロ
マ
イ
ク
ロ
マ
イ
ク
ロ
マ
イ
ク
ロ
マ
イ
ク
ロ
マ
イ
ク
ロ
マ
イ
ク
ロ
モノリス
⾼凝集・疎結合
低凝集・密結合
技術的な問題を解決する
②IDPを整備する 1/2
• 新たな標準化の姿
»IDP(Internal Developer Platform)
• DevOps/運⽤管理基盤として
»コンテナランタイム、Gitレポジトリ
、CI/CDツール、オブザーバビリティ
ツール、チケット管理など
»基本設定がされたクラウド環境
»テンプレートやガイドラインなど
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チームA
A専⽤ B専⽤ C専⽤
チームB チームC
サービス
A1 サービス
B
サービス
C1
サービス
A2
サービス
A3
サービス
C2
IDP
クラウド基盤/各種ツール
企業⽤設定やガイドライン
技術的な問題を解決する
②IDPを整備する 2/2
• データ共有基盤として
»基幹システムのデータやロジックを利
⽤しやすくする中間層
▸ユーザー体験は基幹システムをまたがる
▸これを個別に調整するのが⾯倒
»APIゲートウェイ、データストリーム
、データカタログなどを整備
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IDP
サービス
A1 サービス
B
サービス
C1
サービス
A2
サービス
A3
サービス
C2
APIゲートウェイ データストリーム
基幹システムとのブリッジ
顧客管理 販売管理 商品管理 ...
技術的な問題を解決する
④IDPを運営する
• チームトポロジーに従う
»ストリームアラインドチーム
▸仕事の流れ(ストリーム)に沿ったチーム
▸直接的に事業貢献をするためのチーム
»プラットフォームチーム
▸サービスとしてツールやAPIを提供することで、
間接的に事業貢献するチーム
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プラットフォーム
チーム
ストリーム
アラインドチーム
ストリーム
アラインドチーム
ストリーム
アラインドチーム
ストリーム
アラインドチーム
X-as-a-Service
参考『チームトポロジー』
(⽇本能率協会マネジメントセンター,2021)
事業貢献
技術的な問題を解決する
④段階的に進めていく
• システム単位の⼀括再構築から、段階的再構成へ
• 重要なシステムはIDP上に「クラウドシフト」して構築
»新規サービスだけではなく、基幹システムも段階的に移設可能
▸ストラングラーパターンを利⽤(次ページ)
»もちろん、SaaS適⽤や塩漬けもあり
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アプリ
アプリ
サ
ー
ビ
ス
ア
プ
リ
マ
イ
ク
ロ
マ
イ
ク
ロ
マ
イ
ク
ロ
モノリス
IDP
アプリ
モノリス
モノリス モノリス
サ
ー
ビ
ス
マ
イ
ク
ロ
...
参考:ストラングラー
• ストラングラーパターン
»既存システムに⼿を⼊れずに、別構築
した機能ですり替えていく
▸最終的に既存システムを使わなくしていく
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https://www.flickr.com/photos/paulafunnell/3871868188/
サービス
A
システムA
機能A
機能B
機能C
クライアント
機能A
システムA
システムA
機能A
機能B
機能C
クライアント
サービス
A
機能A
サービス
D
機能D
サービス
C
機能C
クライアント
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まとめ
まとめ
どうやったらチームが事業貢献できるのか?
• 組織と技術
»アジャイルが電⾞型であることを理解し、組織内調整のリズムを
アジャイルに対応していく
»IDPを整備し、新サービスの構築や基幹システムのモダナイズを
通じて、クラウドシフトしていく
»上記を企業や組織に働きかけていくことが⼤事
• 巨⼈の肩に乗ればいい
»ゼロから努⼒する必要はない。先⼈の知恵を学ぼう
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ITとチームの⼒を引き出し、
エンタープライズDXを推進する
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カジュアル⾯談受付中
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